「アイヌ語」の版間の差分

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現在[[アイヌ語]]を継承しているアイヌ民族の数が極めて少ないため、アイヌ語は近いうちに消滅してしまう[[消滅危機言語]]の一つとなっている。[[2007年]]の推定では、約1万5000人の[[アイヌ]]の中で、アイヌ語を流暢に話せる母語話者は10人しかいなかった。さらに別の推定では[[アイヌ語]]を[[母語]]とする人は[[千島列島]]では既に消滅し、樺太でもおそらく消滅していて、残る[[北海道]]の[[母語話者]]も平均年齢が既に80歳を越え、数も10人以下となっている。アイヌ語の消滅危惧のレベルは「おそらく消滅した言語」と「消滅の危機に厳しくさらされる言語」の間の「消滅に近い言語」となっている。[[2009年]]、ユネスコにより「危機に瀕する言語」として、最高ランクの「極めて深刻」の区分に分類される。
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現在[[アイヌ語]]を継承しているアイヌ民族の数が極めて少ないため、アイヌ語は近いうちに消滅してしまう[[消滅危機言語]]の一つとなっている。[[2007年]]の推定では、約1万5000人の[[アイヌ]]の中で、アイヌ語を流暢に話せる母語話者は10人しかいなかった。<ref>[http://www.ethnologue.com/language/ain Ethnologue report for Ainu] (英語). 2015年12月23日閲覧。</ref>さらに別の推定では[[アイヌ語]]を[[母語]]とする人は[[千島列島]]では既に消滅し、樺太でもおそらく消滅していて、残る[[北海道]]の[[母語話者]]も平均年齢が既に80歳を越え、数も10人以下となっている。アイヌ語の消滅危惧のレベルは「おそらく消滅した言語」と「消滅の危機に厳しくさらされる言語」の間の「消滅に近い言語」となっている。[[2009年]]、ユネスコにより「危機に瀕する言語」として、最高ランクの「極めて深刻」の区分に分類される。
 
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2015年12月23日 (水) 20:23時点における最新版

アイヌ語(アイヌご、Aynu itak)とは、日本ロシア等に居住するアイヌ民族(アイヌ)の言語である。
2009年2月に、ユネスコによって「極めて深刻」な消滅の危機にあると分類された。

概説[編集]

地理的に近い位置で話され、古くから互いに経済的、文化的な交流があったにも関わらず、大和民族の日本語との間には、語彙の借用を除いてそれほど共通点が見いだせない。

アイヌ語の系統や語族に関しては、学術的に確実なことはいえない状況であり、孤立した言語であると考えられている。

現状[編集]

消滅危機言語[編集]

現在アイヌ語を継承しているアイヌ民族の数が極めて少ないため、アイヌ語は近いうちに消滅してしまう消滅危機言語の一つとなっている。2007年の推定では、約1万5000人のアイヌの中で、アイヌ語を流暢に話せる母語話者は10人しかいなかった。[1]さらに別の推定ではアイヌ語母語とする人は千島列島では既に消滅し、樺太でもおそらく消滅していて、残る北海道母語話者も平均年齢が既に80歳を越え、数も10人以下となっている。アイヌ語の消滅危惧のレベルは「おそらく消滅した言語」と「消滅の危機に厳しくさらされる言語」の間の「消滅に近い言語」となっている。2009年、ユネスコにより「危機に瀕する言語」として、最高ランクの「極めて深刻」の区分に分類される。

保存活動[編集]

1980年代以降、萱野茂らアイヌ語を残そうとするアイヌ自身の努力の結果、アイヌ語教室が各地に開設され、2007年、北海道内14箇所にアイヌ語教室が設置され、多くの人がアイヌ語を学んでいる。また関東地方にも、関東在住のアイヌまたは和人がアイヌ語を学ぶ集まりがいくつか存在する。1987年にはSTVラジオが「アイヌ語講座 イランカラプテ」(現在の「アイヌ語ラジオ講座」)の放送を開始し、2015年現在も放送中である。

脚注[編集]

  1. Ethnologue report for Ainu (英語). 2015年12月23日閲覧。