「nimoca」の版間の差分
Mario Yonezawa (トーク | 投稿記録) 細 (報復のための実験。どうせウェブ廃墟だし。) |
細 (Mario Yonezawa (トーク) による版 363352 を取り消し) |
||
1行目: | 1行目: | ||
− | |||
'''nimoca'''(ニモカ)は、[[西日本鉄道]](西鉄)が[[2008年]]([[平成]]20年)[[5月18日]]に導入した、サイバネ規格の[[ICカード]]乗車券である。発行枚数は2008年9月末現在で約12万6,000枚である。 | '''nimoca'''(ニモカ)は、[[西日本鉄道]](西鉄)が[[2008年]]([[平成]]20年)[[5月18日]]に導入した、サイバネ規格の[[ICカード]]乗車券である。発行枚数は2008年9月末現在で約12万6,000枚である。 | ||
140行目: | 139行目: | ||
[[Category:電子マネー]] | [[Category:電子マネー]] | ||
− | [[en:nimoca]] | + | [[en:nimoca]] |
2019年2月6日 (水) 21:59時点における最新版
nimoca(ニモカ)は、西日本鉄道(西鉄)が2008年(平成20年)5月18日に導入した、サイバネ規格のICカード乗車券である。発行枚数は2008年9月末現在で約12万6,000枚である。
カード発行会社は福岡県福岡市中央区今泉一丁目12番23号に本社を置く、西鉄の100%子会社である株式会社ニモカ(資本金1億円)。
目次
概要[編集]
nimocaは非接触型ICカードであり、西鉄電車ならびに西鉄バスの一部路線において乗車カードとして、また西鉄系列をはじめとする商業施設において電子マネーとして利用できる。サイバネ規格を採用したICカードの中で最初に多区間におけるバス定期乗車券の機能を搭載する。将来的には鉄道は貝塚線を含む全線、バスもグループ全社で利用可能になる予定。
名称の由来は、Nice Money Card の略と「電車にも、バスにも、買物にも、いろいろ使えるオールラウンドなカード」という意味が込められている。
イメージキャラクターはフェレット。特に名前はつけられていない。デザインはスケアクロウマンやモダンペッツで知られるplay set products。フェレットは、2008年6月5日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された、映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」のジャパン・プレミアのレッドカーペットに、大阪・道頓堀の「くいだおれ太郎」や、中日ドラゴンズの「ドアラ」と並んで、インディ・ジョーンズのトレードマークである“帽子”と“ムチ”を携えて登場した。
利用範囲[編集]
以下、特記がない限り2009年2月22日時点でのサービス状況を記す。
電車[編集]
西鉄電車の全路線が導入対象で、天神大牟田線、太宰府線、甘木線の全61駅ではサービス開始当初から導入が完了している。これら各駅は同時一斉スタートであったため、定期券についても供用当初から対応している。
残る貝塚線の各駅での供用開始時期は、貝塚駅で接続している福岡市営地下鉄がICカード「はやかけん」を導入し、「nimoca」やJR九州の「SUGOCA」と相互利用できるようになるタイミングに合わせて、2010年春となる予定である。
Felicaポートを備えたICカード対応の新型自動改札機(緑色)でのみ通れるようになっており、従来の自動改札機(青色)はICカード非対応であるため通過できない。nimoca対応・非対応の自動改札機が混在している改札口では、このように色での区分のほか、新型自動改札機の下部と手前にnimoca対応のステッカーを掲示することで識別できるようにしている。
なお、自動改札機が設置されていない駅ならびに無人駅では、出入り口にあるICカード専用の簡易改札機にカードをタッチするような形となっている。
バス[編集]
路線バス全路線と高速バスの一部路線が導入対象である。対応車両には前面下部と乗り口横にそれを示すステッカーが掲示してある。定期券類のnimoca対応は、福岡地区では2009年3月16日から、その他地域は2009年9月までに完了させる予定。 バスカード・よかネットカード同様の乗継割引制度はnimocaでも受けられる。詳しくは該当記事参照。
- 路線バス
まず西鉄電車へのフィーダー路線が多い那珂川営業所から導入された。各地区の対応状況は以下の通り。
- 福岡地区:下記を除く西鉄直営営業所・西鉄バス二日市・西鉄バス宗像各拠点及び西鉄バス筑豊篠栗支社の全車両
- 本社宇美営業所・同桜ヶ丘車庫及び西鉄バス二日市宇美支社(2009年3月15日にて、nimocaが使えるようになる)
- 北九州地区:西鉄バス北九州の門司・小倉・蜷田・戸畑及び八幡各営業所の全車両
- その他は今後順次導入。「得パス」のnimoca化は全営業所導入完了のタイミングでの実施となる。
- 筑豊地区:2009年4月以降導入予定
- 筑後地区:2009年4月以降導入予定
- 高速バス
現在、以下の路線で利用可能。バスカード導入路線において順次車両改造工事を行う。
- 福岡 - 北九州各線(なかたに号、ひきの号及びいとうづ号、砂津 - 福岡空港線)
- 北九州空港エアポートバス3路線(若松・戸畑 - 小倉 - 北九州空港線、黒崎 - 北九州空港線、下関・門司-北九州空港線)
- 赤間(急行)福岡線ほか都市高速運行特急・急行(導入済み営業所運行分に限る)
商業施設[編集]
順次対象店舗を拡大予定。以下は主な店舗。
- 博多大丸福岡・天神店及び福岡空港店
- 三越福岡店
- 岩田屋本店
- 井筒屋小倉店・黒崎店(コレットは改装完了後に導入可否を検討)
- ソラリアプラザ、ソラリアステージ、天神コア、大橋西鉄名店街、エマックス・クルメ、チャチャタウン小倉内の店舗(一部利用できない店舗あり)
- 西鉄ストア(一部店舗。当該項参照)
- 電車各駅・天神バスセンターの売店(スマイルショップ)
- フタタ(天神大牟田線沿線の一部店舗)
- 大賀薬局
- ローソン(サービス開始当初、西鉄福岡天神駅店など福岡市内4店舗。2008年8月11日に新たに13店舗で取り扱い開始。今後、西鉄電車沿線店舗、福岡県内各店舗と順次拡大していく予定)
- ベスト電器(2008年8月12日から天神大牟田線沿線・福岡都心の14店舗で取り扱い開始)
- 西鉄グランドホテル、ソラリア西鉄ホテル、西鉄イン
- 新出光(天神大牟田線沿線を中心とした8つのガソリンスタンド)
- 天神大牟田線主要駅構内のコカ・コーラ設置一部自動販売機
- パーク24 2009年3月31日より春日原駅近接の駐車場において、nimocaを利用した割引サービスを開始(予定)
種類[編集]
nimocaには以下の3種類がある。さらに、nimocaとスターnimocaには、小学生以下を対象とした小児用カードと身体・知的の1・2級障害者を対象とした障害者用カード[1]の設定がある(住所・氏名・生年月日の登録が必要)。また、すべての種類のnimocaをそのまま定期券として使用することも可能であり、券面(クレジットnimocaはカード裏面)に区間および期限が印刷される。
- nimoca
- 会員登録が不要。電車やバスの利用でポイントが加算される。また、無料でスターnimocaへの変更も可能。販売価格は2,000円、そのうちデポジットが500円含まれており、残り1,500円分が使用可能である。デポジットの500円は解約時に返還される。
- スターnimoca
- あらかじめ会員登録が必要。紛失時の再発行も可能。通常のnimocaと違い、nimoca加盟店における買い物でもポイントが加算される。販売価格などは通常のnimoca同様だが、券面に氏名と★マークが印字される。一部商業施設ではデポジットのみ(初期チャージ金額なし)の500円でも販売されている。
- クレジットnimoca
- クレジットカード機能付のnimoca。直接、クレジットカード会社へ申込が必要。紛失時の再発行も可能。クレジットでの利用分もポイントが加算(クレジット使用時は加盟店であっても、加盟店ポイントはつかない場合あり)される。カード内のストアードフェア額が設定した金額を下回ると自動的にクレジット決済でチャージされるオートチャージ機能がある。クレジットカードからのチャージ方法は自動改札機(入場時)およびバス車載機(降車時)によるオートチャージのみで、それ以外の機器や窓口、商業施設では不可。4社5ブランド(クレディセゾン(《セゾン》ブランド/VISA付帯)、三井住友カード(VISA付帯)、ジェーシービー、三菱UFJニコス(NICOSブランド/VISAまたはMasterCard付帯))のカードが用意されている。
チャージ[編集]
nimocaのチャージは駅に設置されているタッチパネル式の券売機か、商業施設に設置されているチャージ機およびnimocaを導入しているバス車載機で行う。チャージ可能な最低金額は1,000円であり、上限20,000円まで。ただし、バス車内では残高が10,001円以上の時はチャージ不可。
クレジットnimocaのみ使用できる機能であるオートチャージについては、一日の限度額が10,000円、1ヶ月50,000円までチャージが可能である。
ポイント[編集]
各nimocaにはポイント機能がついており、利用金額によってポイントがたまる。たまったポイントは、1ポイント1円換算でSF(ストアードフェア)として使うことができる。電車・バス・買い物(スターnimoca・クレジットnimocaのみ)・クレジット利用(クレジットnimocaのみ)でポイントがつく。買い物の場合は支払いがnimocaではなく現金やクレジットでもかまわない(一部店舗は電子マネー利用のみ)。電車・バス利用でついたポイントは「カードポイント」、買い物・クレジット利用でついたポイントは「センターポイント」とそれぞれポイントの種類が異なる。また、それぞれ加算率が異なる。
カードポイントは多機能券売機・バス車内等の各所で交換できるが、センターポイントに関しては駅窓口・定期券発売所・バス営業所・ポイント交換機のみでの交換となる。また、バス車内でチャージした場合は、チャージした時点でカードポイント分を自動的に交換する機能を備えている(申し出によりこの機能を停止することも可能)。
各ポイントの有効期限は、付与日翌年の12月31日まで。
カードポイント[編集]
- 電車 - 月の乗車回数によって付与率が異なる。20回までの分が運賃引落額の1%、21~40回までの分が2%、41回以上の分は3%。
- バス - 付与率は運賃引落額の2%。これに加え、当月利用金額が2,000円毎にボーナスポイントがつく。
なお、ポイント付与の際1ポイント以下の端数は切り捨てとなる。加算タイミングは即時。
センターポイント[編集]
- 加盟店ポイント(スターnimoca・クレジットnimocaのみ) - 対象外店舗を除き、基本的に税抜200円毎に1ポイント。ただし、西鉄グランドホテルとソラリア西鉄ホテル、フタタおよびベスト電器店舗では100円毎に1ポイント。
- クレジットポイント(クレジットnimocaのみ) - クレジット利用1,000円毎に3ポイント。オートチャージ利用分も対象になる。また、他社ポイントから移行した場合もこのセンターポイントになる。
加算タイミングは翌日以降。
nimoca導入による従来サービスの変化[編集]
nimoca導入に伴い、西鉄福岡(天神)駅~西鉄二日市駅間内の区間限定の回数券方式カードであるパルカード40の発売が2008年9月30日をもって中止となった(パルチケット6については存続)。
バスカードについても、nimocaに対応したバスの車内では、発売額1万円の券種の取り扱いが終了した。
エコルカードについては、福岡地区への導入完了により2009年3月16日からnimocaに移行する。
沿革[編集]
- 2007年(平成19年)5月30日 - カード発行会社西鉄カード株式会社を西日本鉄道の100%子会社として設立。
- 2007年(平成19年)7月23日 - カード名称「nimoca」とカードデザイン・イメージキャラクターを発表。同日に西鉄カード株式会社を株式会社ニモカに社名変更。
- 2008年(平成20年)4月18日 - 2010年春から、JR九州SUGOCA(スゴカ)、福岡市交通局はやかけん、JR東日本Suica(スイカ)と相互利用を始めると発表。
- 2008年(平成20年)5月18日 - 供用開始。
- 2008年(平成20年)8月11日 - 累計発行枚数10万枚突破。
- 2008年(平成20年)10月23日 - 九州電力のグループ会社であるキューデンインフォコムが運営する「hearcon」からのポイント移行に対応。他事業とのポイント連携はこれが初[2]。
- 2008年(平成20年)10月24日 - 2009年春よりJALマイレージバンクとクレジットnimocaが一体になった「JMB nimocaカード」を発行すると発表。
- 2009年(平成21年)3月16日 - 電車バス連絡定期券・バス定期券・エコルカードの搭載開始。
相互利用[編集]
他のICカード乗車券との相互利用を目指して2008年2月に設立した「九州IC乗車券・電子マネー相互利用に関する協議会」での協議の結果、2010年春から4社間で相互利用を始めることが決まった。
協議会に参加しているのは、SUGOCAを導入する予定の九州旅客鉄道(JR九州)、はやかけんを導入する予定の福岡市交通局、さらにはSuicaを導入・展開している東日本旅客鉄道(JR東日本)に西鉄を加えた4社である。
脚注[編集]
- ↑ 障害者用nimoca(2009年3月16日開始予定)
- ↑ hearcon(ヒアコン)ポイントからnimoca(ニモカ)ポイントへの交換サービススタート 西日本鉄道 2008年10月23日
関連項目[編集]
- よかネットカード - 西鉄電車・バス・福岡市地下鉄共通プリペイドカード
- バスカード (西鉄バス)