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新書『死因不明社会』で2008年度科学ジャーナリスト賞受賞。また小説『ブラックペアン1988』は2008年度、『マドンナ・ヴェルデ』は2010年度の[[山本周五郎賞]]の候補作、『ブレイズ・メス』は2011年度の吉川英治新人賞の候補作となる。
 
新書『死因不明社会』で2008年度科学ジャーナリスト賞受賞。また小説『ブラックペアン1988』は2008年度、『マドンナ・ヴェルデ』は2010年度の[[山本周五郎賞]]の候補作、『ブレイズ・メス』は2011年度の吉川英治新人賞の候補作となる。
  
病理医として独立行政法人[[放射線医学総合研究所]][[重粒子医科学センター病院]]に勤務。千葉大学医学部非常勤講師も務める。しかし病理学会員が自身の抗議を坐視したため、17年間続けた病理医を2010年3月限りでやめる。Ai情報研究推進室室長を経て現在は臨床検査室医長。
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病理医として独立行政法人[[放射線医学総合研究所]][[重粒子医科学センター病院]]に勤務。千葉大学医学部非常勤講師も務める。しかし病理学会員が自身の抗議を坐視したため、17年間続けた病理医を2010年3月限りでやめる。Ai情報研究推進室室長を経て現在は診断課臨床検査室医長。
  
 
医師としては、[[オートプシー・イメージング]](Autopsy imaging、Ai、死亡時画像病理診断)の重要性と社会制度への導入を訴える。
 
医師としては、[[オートプシー・イメージング]](Autopsy imaging、Ai、死亡時画像病理診断)の重要性と社会制度への導入を訴える。

2012年7月3日 (火) 21:49時点における版

海堂 尊(かいどう たける、本名:江澤英史(えざわ ひでふみ)、1961年 - )は日本作家医師医学博士。外科医、病理医を経て、現在は独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院医師。

来歴

千葉県出身。県立千葉高校(現・千葉県立千葉中学校・高等学校)、千葉大学医学部卒業。1997年に同大学院医学系研究科博士課程修了、医学博士号取得。学位論文は「血液系細胞株K562におけるTPA誘導CD30抑制機構の解析」。

高校から始めた剣道では、千葉大医学部時代に剣道部の主将を務める。段位は3段。

1995年に結婚。二児の父。[1]

2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞。のちに『チーム・バチスタの栄光』として出版される。2006年週刊文春ミステリーベスト10」第3位。

新書『死因不明社会』で2008年度科学ジャーナリスト賞受賞。また小説『ブラックペアン1988』は2008年度、『マドンナ・ヴェルデ』は2010年度の山本周五郎賞の候補作、『ブレイズ・メス』は2011年度の吉川英治新人賞の候補作となる。

病理医として独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院に勤務。千葉大学医学部非常勤講師も務める。しかし病理学会員が自身の抗議を坐視したため、17年間続けた病理医を2010年3月限りでやめる。Ai情報研究推進室室長を経て現在は診断課臨床検査室医長。

医師としては、オートプシー・イメージング(Autopsy imaging、Ai、死亡時画像病理診断)の重要性と社会制度への導入を訴える。

作風

現役の医師として、主に現代日本の医療問題をとりあげた小説をエンターテイメント性豊かな文体と豊かな人物造形で執筆している。メディカルエンターテイメント作家として活動する。全ての作品が東海地方の架空の地方都市である「桜宮市」を中心に舞台設定を共有する[2]。それらの作品間リンクに伴い、別作品のキャラクターがクロスオーバーして度々登場し、各作品はそれぞれ血縁関係者や背景が関わっている。

単行本から文庫化の際には、読みやすさを重視して改訂し[3]、「螺鈿迷宮」では約1割の減量化がされ、「イノセント・ゲリラの祝祭」では(同じ時系列、同じ主要登場人物だが)別作品である「東京都二十三区内外殺人事件」を内部に組み入れる形で再構成がなされている。

業界屈指の速筆として知られている。いつでもどこでもいつなんどきでも執筆できる。BGMに日本のポップスをエンドレスでかける。本人はひそかにテーマソングと呼んでいる[1]

東京大学深山正久教授への批判

Aiについては東京大学大学院人体病理学・病理診断学分野の深山正久教授も研究しているが、これを“反対の立場からデータを捏造し発展を阻害”と指摘し、ブログで「Ai(死亡時画像診断)導入の反対の病理学会重鎮が、Aiの普及、発展を阻害」「病理学会上層部と官僚の癒着による学業業績剽窃事件」などと主張したため、深山教授に名誉毀損で330万円の損害賠償を求める訴えを起こされた。一審では「いずれも真実と認める証拠はない」として、被告側に110万円賠償を命じられた(2010年1月18日)。判決後、記者会見を開き「Aiは解剖率が低い日本の『死因不明社会』の解決策になると信じるからこそ批判をした。名誉棄損の部分ばかりが独り歩きしているが、Aiを適正に社会に導入するための危機感からブログを書いている。個人攻撃のつもりはない。Aiをめぐり学会などオープンな場で議論をしたかった。わたしの批判に反論し議論する場は、本来、裁判所ではなく学術の場ではないのか?」と語った。二審でも「盗用の証拠はない」として敗訴するが、「官僚と癒着」との直接的表現がない部分に関して名誉毀損の事実は認められないとして60万円に減額(2011年1月12日)された。最高裁に上告したが7月8日、上告棄却。

作品

田口・白鳥シリーズ

詳細は 田口・白鳥シリーズ を参照

その他の小説

短編

  • 東京都二十三区内外殺人事件(このミステリーがすごい! 2008年版 (ISBN 978-4-7966-6146-1) 収録)のちに『イノセント・ゲリラの祝祭』の文庫化に併せて収録。のちに『玉村警部補の災難』に収録。
  • 青空迷宮(このミステリーがすごい! 2009年版 (ISBN 978-4-7966-6716-6) 収録)のちに『玉村警部補の災難』の単行本に収録。
  • 平和的祭典北京五輪オール讀物2009年1月号収録)
  • 君去りし後ダ・ヴィンチ 2009年4月号掲載)のちに『ジェネラル・ルージュの伝説』の文庫化に併せて収録。
  • 四兆七千億分の一の憂鬱(このミステリーがすごい! 2010年版 (ISBN 978-4-7966-7520-8) 収録)のちに『玉村警部補の災難』に収録。
  • 緑剝樹の下で(小説現代 2010年12月号 収録)
  • 『真説・リョーマ伝』縁起(このミステリーがすごい!大賞STORIES (ISBN 978-4796679244) 収録)
  • 被災地の空へ DMATのジェネラル(小説新潮 2011年11月号 収録)
  • コマンダンテの海(オール讀物2012年2月号、3月号収録)
  • エナメルの証言(このミステリーがすごい! 2012年版 収録)のちに『玉村警部補の災難』に収録。
  • 古巣への帰還 (ダ・ヴィンチ 2012年5月号掲載)
  • 突然の来訪者 (ダ・ヴィンチ 2012年6月号掲載)

連載作品

その他

出演

脚注

  1. 1.0 1.1 ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて
  2. 書評家の東えりかはこの世界観を、文庫版『ナイチンゲールの沈黙』の解説において「桜宮サーガ」と称する。
  3. IN★POCKET』2009年12月号 「ブラックペアン1988」文庫化! 徹底解剖:海堂尊

外部リンク

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