「竜」の版間の差分

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=竜&oldid=13167399)
 
 
(他の1人の利用者による、間の1版が非表示)
73行目: 73行目:
 
{{Commons|Category:Chinese dragon}}
 
{{Commons|Category:Chinese dragon}}
  
[[Category:龍|*]]
 
[[Category:水神|りゆう]]
 
[[Category:霊獣|りゆう]]
 
 
 
[[da:Drage (kinesisk)]]
 
[[de:Long (Mythologie)]]
 
 
[[en:Chinese dragon]]
 
[[en:Chinese dragon]]
[[es:Dragón chino]]
+
*[[wiki:]]
[[fr:Dragon chinois]]
+
[[he:דרקון סיני]]
+
[[ko:용]]
+
[[nl:Chinese draak]]
+
[[pl:Smok chiński]]
+
[[pt:Dragão chinês]]
+
[[simple:Chinese dragon]]
+
[[sr:Кинески змај]]
+
[[sv:Kinesisk drake]]
+
[[ta:சீன ட்றாகன்]]
+
[[th:มังกรจีน]]
+
[[zh:龙]]
+

2007年9月26日 (水) 18:53時点における最新版

ファイル:Dragon chinois.jpg
3本の指の竜(19世紀、中国)

りゅうりょう。旧字は龍だが字形としては竜のほうが古い。ピンイン:lóng)は中国伝説上の生物である。古来から神秘的な存在として位置づけられてきた。

旧字であるは今日でも広く用いられる。人名用漢字にも含まれており、字面の印象から恣意的にと使い分けられることもある。例えば一部のファンタジー愛好家を中心に、西洋のドラゴンで表し、本項目で解説するような東洋のものをと表して漢字を使い分ける慣習がある。

ドラゴンの訳語としてが用いられるように、巨大な爬虫類を思わせる伝説上の生物全般を指す場合もある。さらに、恐竜をはじめとする化石爬虫類の種名や分類名に用いられるsaurラテン語トカゲの意)の訳語としてもが用いられている。このように、今日では広範な意味を持つに至ったであるが、本項目では中国の伝説に起源を持つ、本来の意味でのに絞って説明する。

概要[編集]

神獣霊獣であり、中国では皇帝シンボルとしてあつかわれた。水中か地中に棲むとされることが多い。その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔すると言われる。

「竜に九似あり」とされ、角は鹿、頭は駱駝、眼は(注:中国で言う「鬼」は幽霊のこと)あるいは、体は大蛇、腹は(この場合の蜃はではなくの意)、背中の鱗は、爪は、掌は、耳はにそれぞれ似るという。また口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われる。秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るとも言う。

十二支に各々動物が当てはめられた際、唯一採用された伝説上の生物である。後漢王充論衡』言毒篇に「辰為龍、已為蛇。辰、已之位在東南」とあるのが、確かめられる最も古い記述である。なぜだけが想像上の動物になったのかはいまだに議論の的であり、定説がない。一説にの起源・または伝承の元は、古代に黄河流域にも実在したワニの一種(ヨウスコウワニもしくはマチカネワニ)ではないかとも言われている。寒冷化や森林の砂漠化に伴ってワニやゾウなどの動物が姿を消し、そののちに誇張され伝説化したものだという。この説に拠れば、以上のことは現在残っているの図像の歴史的変化からも窺い知ることができるとのことである。また、不完全な首長竜等の化石を見た者が想像を巡らせて竜を発案するに至ったという説もある。

インドの竜[編集]

竜の起源は中国だが、インドの蛇神であり水神でもあるナーガの類も、仏典が中国に伝わった際「竜」「竜王」などと訳された。そうした関係から、仏教伝来以後の中国の竜もまた、蛇神ナーガのイメージから多大に影響を受けたことは想像に難くない。ちなみに日本でヒンドゥー教など他の聖典や文学などを翻訳する場合でも、それらインドの神格を「蛇」ないし「竜」とするのが通例となっている。

日本の竜[編集]

ファイル:Kunisada II The Dragon.jpg
釈迦八相記今様写絵(二代目歌川国貞、19世紀)

様々な文化とともに中国から伝来し、元々日本にあった蛇神信仰と融合した。日本神話に登場するヤマタノオロチも竜の一種とされることがある。古墳などに見られる四神青龍が有名だが、他にも水の神として各地で民間信仰の対象となった。灌漑技術が未熟だった時代には、干ばつが続くと龍神に食べ物や生け贄を捧げたり、高僧が祈りを捧げるといった雨乞いが行われている。有名なものでは、神泉苑(現二条城)で弘法大師が祈りを捧げて龍神を呼び、雨を降らせたという逸話がある。

その他[編集]

竜の指[編集]

竜を描く場合、国によって指の本数が決まっていた。最高位である5本の指の竜(五爪の竜)は、中国での作品のみに見られる。四爪の竜は、朝鮮など近隣諸国の中で特に中国に近い国で描かれていた。最後に三爪の竜は近隣諸国の中でもやや遠くにある国(日本など)で描かれていた。本稿に掲載されている画像も日本で描かれたものであるため三爪である。五爪の竜は中国の皇帝しか使うことが出来ず、一説によるとこれは中華思想が元にあり、皇帝の威厳を保つ役割もあったとされる。要出典

現在ではそのような約束は失われたため、誰でも自由に描くことができる。

ファイル:Nine-Dragon Screen-1.JPG
北京北海公園(旧皇帝御園)の九龍壁にある皇帝の象徴の五爪の竜

その他の知識[編集]

  • 鯉の滝昇りは、を上ると龍になる登龍門という中国の故事伝承にちなむ。
  • 中国では、恐竜など大型動物の化石竜の骨竜骨)と信じられ、長く漢方の材料として使用された。
  • 竜のあごには一枚だけ逆さになったがあり、これに触ると必ず殺されるという。詳しくは逆鱗を参照。
  • 風水におけるの流れは竜脈と称された。
  • 日本列島はその形状から竜と称されることがあり、例えば「日本沈没」(小松左京)では物語終盤の日本が沈没する節に竜の死というタイトルを付けている。
  • 和楽器は、竜に見立てられており、「龍角」、「龍尾」、「龍眼」など多くの部分が竜の体の部分にちなんだ名称で呼ばれる。
  • 将棋で竜とは飛車が成ったである竜王の略称。また角行の成ったものは竜馬(りゅうま)だが略して馬(うま)という。
  • 黄河は古来よりその形状から竜に喩えられた

関連項目[編集]