MUSASHI -GUN道-

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『MUSASHI -GUN道-』(ムサシ ガンどう)とは、時代劇ガンアクションアニメである。ルパン三世の原作者で有名なモンキーパンチが、構想12年をかけたシナリオを原作として制作された。2006年4月9日~10月29日 BS-iにて放送。全26話。制作はACCプロダクション


概要[編集]

上級者向けとして知られる傑作アニメ。
最初から最後まで一貫して続く作画崩壊(第24話は除く)、不自然な動き、繋がりのおかしいカットやセリフなどが一般的な良し悪しの感覚を突き抜けたレベルだったため、存在そのものがネタとして笑える域にまで達してしまった。
同時期に涼宮ハルヒの憂鬱という快作があったこともあり、その落差も話題になった。
アニメーションとしての質の低さとネタ度の高さからインターネットを中心に奇妙な人気が出てしまい、多くのネットスラング、定番AAを産み出す土壌になった。
広まった背景にはちょうどこの時期に、YouTubeなどの動画サイトが台頭し始めていたためというのもある。
DVDも発売しているが、8話まで収録の分までであり、しかも全く作画を修正しておらず、黒塗りのBOXに大きく『封印』とデザインされている。制作会社の自虐ネタであろうと思われる。
なおDVD化されたのはそれだけで、9話以降はDVD化されていないままである。2007年5月に次のBOXを出すと公式サイトに載っていたが、4月に発売中止が告知される。
サントラも出る予定だったが、こちらも発売中止となった。
意外にもストーリーは(多少尺が足りず、伏線も回収し切れていないが)それなりにしっかりとしており、また声優陣が熱のこもった素晴らしい演技を見せてたため、最終話まで視聴した人達の中には
「ネタアニメとしてだけではなくアニメとしてもMUSASHI -GUN道-が好きだ」と言う人が少なくない。


あらすじ[編集]

豊臣幕府が天下を治める架空の時代。我流のGUN道の使い手ムサシは成り行きからアヤカシと戦うことになり、タクアン和尚から「GUN鬼の銃」を託される。
資格無き者が手にすれば命を落とすという銃を手に、ムサシと癖のある仲間たちはアヤカシと戦う。

登場人物[編集]

表記は「登場人物名:キャスト(声の出演)」。

ムサシ側[編集]

ムサシ一行、ならびにムサシに友好的な登場人物。

ミヤモトムサシ:浪川大輔
二丁拳銃とアヤカシ用の特殊な弾丸、オンミョウダン(陰陽弾?)でアヤカシと戦う少年。GUN道は「おいら流(我流?)」だが、非常に軽い身のこなしで相手を翻弄し、実力はかなりのものである。城盗りが本業であり、今までに30の城を落としたらしい。銃で人を傷つけるのが嫌いなため、主に電気剣や眠り弾を使用している不殺主義者でもある。また、佐々木小次郎を非常に嫌っており、名前を聞くだけで怒り出す。宮本武蔵をモデルに、二天一流から二丁拳銃使いのキャラクターを造形したと推測される。一人称は「おいら」。かなりの食いしん坊。好物はひつまぶし
ロウニン:堀川仁
特殊な剣(念剣・冥烈)を持つ、スキンヘッドの自称剣の達人。ムサシの相棒でお互いの信頼も厚いようだが、元々は敵同士であったらしい。頻繁に「だな!」という相槌をうつ。女好きの一面を覗かせたこともある。アフレコバージョンにおいて「ローニン」と表記されている。名前は浪人から来た通称と推測される。
ニンジャ太郎(ニンジャたろう):小林ゆう
ムサシ殿の一の子分」「忍者の中の忍者」を自称するが、ムサシからは「へっぽこ子分」と呼ばれているドジな伊賀流忍者の少年。「ニンジャ五郎」など、周囲(主にムサシやロウニン)から間違った名前で呼ばれてしまう。間違って呼ばれた名前をムキになって訂正するのが持ちネタだが、「ニンジャ868号」の名で呼ばれた場合は更に「ホームラーン!」と叫ぶ、王貞治本塁打数を元ネタにした特別なリアクションを入れる。
実はヤシャとウラシマが分離した時に一緒に分離した猿飛佐助の未来の姿で、ヤシャとウラシマが一つになった時に再び一つになり消えた。未来の佐助がなぜ、忍者としての実力が落ちているのかは不明。
デスペラード:柳沢真由美
父の仇であるムサシの命を付け狙う、異国(イギリス)の美女。デコルテ部分を大きく開けた浴衣のような衣装にブーツという身なりをしている。3発同時に発射できるライフルに似た銃を使う。ムサシは自分が仇であることを否定しており、また彼女もムサシと共に行動するようになってからは敵討ちを忘れた模様。アフレコバージョンでは「デスグラード」「デススペラード」と表記されることも。
カグヤ:河原木志穂
豊臣秀吉の養女で大阪城の姫。相当の女傑であり、素手でアヤカシと空中戦で渡り合えるほどの実力を持ち、ムサシにじゃじゃ馬姫と呼ばれていた。リョウゲンの妻にしようとするアヤカシの集団に狙われている。「神通力」をもつと言われ、彼女の存在が「歴史」を変えたと言われている。
ダンジョウ:山野井仁
カグヤの付き人で、豊臣秀吉の家臣。特殊な剣術、オンミョウケン(陰陽剣?)の使い手。関ヶ原の戦いでは西軍の斬り込み武将だった。
その見た目とは裏腹に意外と臆病である。しかし負けず嫌いで最初は強気でいるため、佐助からは「言葉に重みがない」と言われてしまう。
へっぽこだが、1話ではカグヤの護衛らしい活躍をし、ヤシャからそれなりに実力を認められた。
タクアン和尚:田中総一郎
大徳寺の和尚。GUN道を国中に広めた第一人者で、空中で銃を撃ち「落ちながら戦う」ことのできる超絶的な技の持ち主。佐々木小次郎との勝負に敗北し、その時の約束で現在はシバヅケ和尚を名乗っている。しかし、ほとんどの僧からはタクアン和尚と呼ばれ、自分でもタクアンと名乗っている。荼毘の字とは旧知の仲。左腕は義手だが、自由に動かせるため生活に支障はない。茶道もお手の物である。
BS-i作品紹介ページにて「よぼよぼのじいさん」と表現されているが、体つきはとてもよい。ムサシ一行が寺から去って行った後にデスペラードにGUN鬼の銃用の3つの弾を託して旅に出た。モデルは沢庵宗彭と推測される。
なお、企画段階では本能寺の変で生き延びた織田信長の仮の姿となる予定だったが、おそらく尺の都合で没になってしまったようである。
猿飛佐助(さるとび さすけ):小林ゆう
荼毘の字が飼っている忍者。その正体は真田十勇士のひとり猿飛佐助である。ヤシャの企みを知ったために、ヤシャによって猿に変化させられたのを、荼毘の字がお供としていた。その姿と声はニンジャ太郎と瓜二つ

で、ムサシはニンジャ太郎だと見間違えた。しかし、ニンジャ太郎とは違い、「天才忍者」と称される。

夢姫(ゆめひめ):中村千絵
光鳥「ルコウ」を通じてムサシの動向を夢に見る、記憶をなくした少女。の映像など、幻想的な世界を他人に見せることが出来る。彼女の特殊能力は幕府も重要視しており、とある城の座敷牢に小早川秀秋と共に幽閉されていた。カグヤの妹で異星からきた。地球で初めて視た地が阿蘇山だったため、地球が本物の地獄だと思ったらしい。カグヤの力が「闘うための力」なのに対し夢姫の力は「護るための力」。BS-i作品紹介ページではユメ姫と表記されている。
ウラシマ:五十嵐麗
封印魂から現れた陰陽師。封印魂を守る罠を作った張本人。ヤシャとの戦いで身体を奪われ精神のみの存在となっていた。しかし気の塊と協力し身体を取り戻しムサシ達に封印魂集めを促しながらテレポーテーションで封印魂のある場所まで送っている。アヤカシを統べる者、ヤシャが消えアヤカシやリョウゲン達に害がなくなったのに武田信玄を消滅させ、ムサシたちに封印魂を集めさせたり、カグヤや夢姫の歌う歌に過敏に反応するなど、その行動には謎が多い。
その正体はカグヤと夢姫の母親の月の巫女で、かつて豊臣秀吉に惚れてその力を利用されていた。そのため本来あるはずのないリボルバー拳銃が存在する。しかし本来ないはずの物を呼び寄せたために歴史が狂い、安倍晴明によって封印されていたアヤカシ(ダヴィンチが千年前の出来事と言っているが戦国時代から数えると安部晴明は存在しない)が復活し、またウラシマ自身も悪の心が芽生え、それがアヤカシと融合しヤシャが誕生した。封印魂に執着した理由は豊臣秀吉を復活させるため。一応英語もしゃべれる。最終回が近くなるにつれて奇妙な言動が目立つようになる。
  1. カグヤとダンジョウが大阪城より出たときに使用した馬。カグヤ達がアヤカシカラスに襲われた時に暴れることなく待機していたことを考えると、よく調教された馬だと言える。冷静沈着さとカメラ目線が特徴的。
  2. 3つ目の封印魂を探しに遥か西方の山口秋芳洞へ向かう際にカグヤとダンジョウが使用した馬。ウラシマがカグヤ達を手助けするために姿を現す際の空間歪曲に興奮し、突然モンキーダンスを踊りだした。これは原作者モンキー・パンチに対するパロディだと考えられる。
この馬は、それぞれ別の馬であるが、共通してカグヤの騎乗する馬は白毛、ダンジョウの騎乗する馬は栗毛である。

アヤカシ[編集]

ムサシ一行を苦しめるアヤカシ達。

ヤシャ五十嵐麗
アヤカシの首領。凄まじい妖術を使う。「表の歴史」をなぜか知っており、リョウゲンに力を貸している。劇中では「優男」と言われているが、女性声優による中性的な声とも相まって、その素性には謎が多い。実はウラシマから分離した姿で、かつて存在した本当のアヤカシを滅ぼし、新たなアヤカシを自分の部下にした。その後ウラシマが身体を取り戻し、再び一つとなることで事実上消滅した。エンディングでは度々「ヤシ」と誤記される。
リョウゲン:斎藤志郎
正体は徳川家康。ヤシャに「表の歴史」の話を教えられたことから豊臣幕府の転覆を狙い、アヤカシに魂を売り渡す。人の心を保つために、若い女性の「エキストラクト」が必要で、若い女性を城下から連れ去ってきては、「エキストラクト」を夜な夜な吸い取っている。「神通力」をもつと言われるカグヤ姫の力を狙い、妻にしようと目論んでいる。
ダジャレ好きで何かにつけて苦しいダジャレを連発し、荼毘の字にバカにされている。
イーネットフロンティアによる人物紹介では、徳川家康の説明に「徳川初代将軍」と書かれているが、MUSASHIの歴史では家康は征夷大将軍ではないので、これは単なる誤記の可能性が高い。
ジジョウダ
第2話で大徳寺を襲ったアヤカシ。体型は大きく人間に近いが、頭に角が2~3本生えており、背中には半透明のコウモリのような翼がある。この翼を羽ばたかせて突風やかまいたちで攻撃したり、まぶしく光るバリアーで銃弾を弾いたりすることができる。眼が弱点で、タクアン和尚の大技「落ちながら戦う」の前に敗れた。
ガンダダーン:根本圭子
第3~5話でムサシやタクアン和尚達を苦しめた女王蜘蛛のアヤカシ。顔や体は人間のようだが蜘蛛のような脚を持ち、口からとても丈夫な魔糸を吐いて他の人間を操ることができる。元々は天国の蜘蛛がアヤカシになったものであり、アヤカシ用の武器が効かない。廓詞で話す。モデルは芥川龍之介小説蜘蛛の糸』より、罪人カンダタ(犍陀多)を極楽の地に導いた蜘蛛(の糸)。
アヤカシカラス桐井大介
第8話でカグヤを襲ったアヤカシ。見た目は普通のカラスだが、大人と同じくらい大きい。「新月のときに最も弱体化する」という弱点を複数で行動することで補い、カグヤの大技「落ちながら戦う」に一羽落とされてしまったが、その隙を狙い、他のアヤカシカラスがカグヤを連れ去った。
アヤカシフクロウ
第12話で古城の天守閣での出来事を監視していたアヤカシ。ヤシャに見た事を伝えることができるヤシャの使い。見た目は普通のフクロウ。
アヤカシ武田信玄(たけだ しんげん):西凛太朗
第13話でムサシ一行に襲い掛かったキメラアヤカシ。「『人間の心のパッション』を組み込むことでアヤカシはさらに強くなる」と荼毘の字に教えられたヤシャが、30年前に胃がんで死んだ武田信玄の魂を使って作り出した。その妖気は通常のアヤカシを軽く凌駕する。初めて現れたときは、『其疾如風 其徐如林 侵掠如火 不動如山』ではなく風林火山と書いた旗を掲げていた。周辺の空間を変化させ、武田の旗を伴って出現したり、巨大なに変身、さらには、「戦国バトル亜空間」と呼ばれる亜空間を作り出し、引きずり込むことも出来る。このとき敵であるムサシにアドバイスを与え、「敵に塩を送るのは俺の趣味」と言っていたが、史実では送ったのは上杉謙信で、武田信玄は受け取った方である。信玄餅が好みのようで、ヤシャに用意させておくほどである。しかしその後、ヤシャと融合したウラシマの力で言葉を残すことなく消滅してしまう。
気の塊:赤城進
かつて存在した本当のアヤカシ。ヤシャに仲間を滅ぼされたためヤシャを憎んでいる。ヤシャを消すためにウラシマと協力した。
餓鬼魂(がきこん)
佐渡にある金の城にいた心を持たず、実体を持たず、無心で生あるもの全てを喰らい尽すバケモノ。無敵でかつてタクアン和尚に封印されていた。ムサシと別行動していたロウニン、デスペラード、ダンジョウ、ゴエモンと手に入れた封印魂を飲み込まれたため、ウラシマが呼び寄せた大蛇(おそらく金の城を守る玄武の尾)によって飲み込まれた。

その他[編集]

荼毘の字(ダビのじ):廣田行生
カラクリ屋の主人。ムサシにアヤカシ用の特殊な弾丸を売るなど、様々な援助をしているが、どんな緊迫した場面においても、金を取ることだけは忘れない。ある程度の英語を話すことが出来る。佐助という猿を飼っている。「荼毘の字」はニックネームで、本名はレオナルドダビンチ。モデルもレオナルド・ダ・ヴィンチであり、作中時間の100年ほど前に没しているが、ヤシャの力で生き返ったという経緯を持つ。最初はムサシに弾を売っていたが、ヤシャに頼まれ猿飛佐助を元に戻す代わりにヤシャの元でラセツなどのカラクリを作ることになった。ヤシャ側に就いた当初はリョウゲンの馬鹿さにあきれていたが、ヤシャがいなくなって以降共に宴会をしたりリョウゲン用にカラクリを作るなどよい関係になっていった。最終話において、リョウゲンと未来で漫才コンビを組むことが判明する(それ以前に「ダビ&タヌキ」という名前で、漫才コンビを組んでいた)。アヤカシ武田信玄とは違い、ロウニンの剣がアヤカシ特有の妖気に反応していないことから、アヤカシとは異なる存在であると推測される。
吉岡伝七郎(よしおか でんしちろう):赤城進
兄・吉岡清十郎の仇をとろうと50人を超える一門を連れムサシに挑むが、一乗寺下り松にて敗れる。
師範:赤城進
大徳寺の師範。寺のNo.3と言われているが、ムサシには及ばなかった。ちなみにNo.2は不明だが、No.1のタクアン和尚が旅に出たことになっていることを考えると、No.2はシバヅケ和尚(名目上で実質No.1)である可能性が高い。なおイーネットフロンティアによる人物紹介では大徳寺No.2と表記されているが、誤記の可能性が高い。
明智光秀(あけち みつひで):桐井大介
ガン鬼の銃「ガン鬼の天」を手にしたために鬼となってしまった男。鬼にとりつかれたことによって本能寺の変を起こした。このとき荼毘の字に「ガン鬼の地」は月にあると言い残した。
石川ゴエモン(いしかわ ごえもん):赤城進
初代石川五右衛門の遺志を継ぐ2代目。とある城の中でムサシ一行に出会うが、ロウニンによってあっけなく倒される。24話にて突如、全くの別人としか思えない風貌で再登場。「六エモン」「ファイブエモン」と名前を間違えられ、さらに「868エモン」と呼ばれたときに「ホームラーン」と返したことから、消滅したニンジャ太郎のキャラクターを引き継いだようだ。なお『ルパン三世』に登場する第十三代目石川五ェ門との繋がりは特に無さそうである。
小早川秀秋(こばやかわ ひであき):武藤正史
荼毘の字に「なかなかのハンサムボーイ」と評される青年。関ヶ原の戦いの功労者であるにもかかわらず、とある城の座敷牢に捕らえられ、そこで夢姫に出会う。
牢からぬけた後は豊臣幕府へ復讐するためGUN鬼の銃を欲するようになる。そこでGUN鬼の銃を持つムサシをおびき寄せるためカグヤと夢姫を誘拐し、真田幸村と城盗り勝負をするよう仕向ける。その城でムサシからGUN鬼の銃をぶん取るが、直後GUN鬼に取り付かれ復讐さえも忘れ暴走してしまう。その後GUN鬼の銃は再びムサシの手に戻るが、精神はGUN鬼に乗っ取られたままとなりヤシャに回収される(その後どうなったかは不明)。
GUN鬼に乗っ取られた際に放った「あひゃひゃひゃひゃ」という笑いは一部で名言となっている。
なお、11話でGUN鬼の銃を手に入れた際に鬼の姿となったが(カグヤ達には普通の姿に見えたが影は鬼の姿となっていた)、総集編を挟んだ12話では元の姿に戻っていたため視聴者の混乱を招いた。鬼の姿と元の姿のどちらが正しいのかは不明。
真田幸村(さなだ ゆきむら):木下紗華
美人の武将。石田三成の命を受け、夢姫を大阪城へと連れて行こうとしたが、その途中で小早川秀秋に夢姫を連れ去られてしまう。史実では男性だが、この作品では女性になっている。
三好清海入道(みよし せいかいにゅうどう):飯島肇
真田十勇士のひとり。金棒を振るう剛力の大男。第13話での彼の腕の動きは必見である。エンディングのクレジットやイーネットフロンティアによるキャラクターの説明では、「三好晴 海入」「三好青海 入道」などと表記されている。どの名が正しいのかは不明。三好清海入道のモデルとなった三好政康の出家後の法号が青海なので、あながち後者が間違いとも言えなくもないが、この場合は誤表記の可能性が高い。
霧隠才蔵(きりがくれ さいぞう):増田裕生
真田十勇士のひとり。痩躯の男。手裏剣を使う。
根津甚八(ねづ じんぱち):赤城進
真田十勇士のひとり。髭の男。
豊臣秀頼(とよとみ ひでより):笹島かほる
豊臣秀吉の息子。征夷大将軍であるが、まだ子供であるためか政治に興味が無く、西洋の絵筆で絵ばかり描いている。絵はダヴィンチに認められるほどの腕前のようだ。義姉であるカグヤのことを慕っている。
石田三成(いしだ みつなり):赤城進
関ヶ原の戦いでの西軍総大将。政治に興味の無い秀頼のかわりを務めているようである。
徳川秀忠(とくがわ ひでただ):木下尚紀
徳川家康の三男。アヤカシとなった父親の殺害をムサシに頼む。後にリョウゲンとの戦いをけしかけられたムサシが「戦う理由がない」と言っていたので、このことを忘れていたか、そもそも引き受けたつもりがなかったものと推測される。
ガン鬼
「ガン鬼の銃」に宿っている鬼。銃を手にした者を夢幻世界と呼ばれる別の世界に引きずり込み、使い手たる資格があるかを試す。
ラセツ
荼毘の字が作った最新のカラクリ。身体の中に封印魂を高い精度で探索できるレーダーを持つ。一つ目の封印魂を手に入れたムサシ達を苦しめた。身長は最大で荼毘の字の5倍程度、最小で荼毘の字の1.5倍程度に変化する。また、身長や顔つきなどを自在に変化させる機能を持つという説もある。この身長の変化は、「エヴァンゲリオン」と同様な理由で、適切な作画のため。
佐々木小次郎(ささき こじろう):櫻井孝宏
ムサシの宿敵で、GUN道の達人。大徳寺で修行していた。長い刀と銃を持つ。男性声優が声を担当しているが、実は男装の女性であり、その容姿を武器にタクアン和尚にも勝利している。ムサシ同様城盗りを生業としておりムサシ曰く「男だと言いながら女であることを武器に城盗りをする卑怯者」。ムサシが好きでかねてよりムサシに求婚していた。
豊臣秀吉(とよとみひでよし)
豊臣秀頼の父で今は故人。カグヤと夢姫を表向きには養女としていたが、本当は実の親子である。カグヤと夢姫の母親の力を利用し、月にあったはずのGUN鬼の地や本来ないはずのリボルバー拳銃を手に入れるが、そのせいで歴史が狂う。封印魂の力で蘇り、無言のままムサシの持っていたGUN鬼の天を奪おうとする。ムサシは疲れを理由にあっさり渡すが手にする直前に溶けて灰になってしまった。

GUN道(ガン道)[編集]

概要[編集]

ムサシやタクアン和尚、佐々木小次郎が使用する、銃を用いた総合武術。片手に拳銃、片手に刀、というスタイルを基本とする。我流のムサシは2丁拳銃を使用するため「2丁拳銃のGUN道使い」と呼ばれる。扱う銃には特に決まりは無いようで、佐々木小次郎は物干し竿のように長い銃を使っていたと回想されている。

歴史[編集]

発祥の地や創始者は不明。日本国内においてはタクアン和尚が全国に広めたとされ、彼が和尚を務める京都の大徳寺では、多数の修行者が日々精進を行なっている。

流派を問われたムサシが「しいて言や、オイラ流かな」(=我流)と答えるやり取りがあることから、複数の流派が存在することが分かる。しかし具体的な流派については、作品中では明言されていない。

特徴的な大技[編集]

GUN道奥義「ケンジャの舞」[1]
タクアン和尚が、デスペラードに乗り移ったアヤカシを引き剥がす際に用いた技。両腕を大きく振りかざしたのち、地団駄を踏むように両足で連続して大地を蹴り、「ガッダイ」「テッジョウ」と唱えながら逆手に握った拳銃の銃把で相手を撃つ。相手を倒すというより、アヤカシのような強力な妖気を祓うのが目的と思われる。また、特別儀式的な要素も含まれていると思われ、術者としての能力を封印していたタクアン和尚がこの技を使うと知った大徳寺の僧たちは、総じてこれを一大事と認識していた。
落ちながら戦う
アヤカシ・ジジョウダとタクアン和尚の戦いを、ニンジャ太郎が評した言葉。地上から助走なしにジャンプし、屋根よりも高い場所に滞空するジジョウダの位置まで一気に上昇し、落下しながら至近距離による射撃を行なう。映像を見る限りでは「落ちながら」とは言いにくい、非常にゆっくりとした速度で降下しているが、タクアン和尚がどんな方法でこれを可能にしているのかは謎である。
ムサシも鬼に支配された小早川秀秋のガン鬼の銃の乱射を「落ちながら」見事にかわしていた。このシーンからはムサシのGUN道の上達の早さを垣間見ることが出来る。
また、カグヤもアヤカシカラスに襲われた際、これに近い跳躍技を披露しているが、銃を所持していないため、射撃ではなく格闘を行なった。技の類似性が話題となったが、彼女とGUN道との関わりは不明。
明智撃ち
明智光秀や小早川秀秋などGUN鬼に乗っ取られたものが使う、腕を左右に振る2枚の画でしか表していない撃ち方の俗称。公式な名称ではなく、その手抜きとしか言いようのない表現に対し、インターネット上で名付けられた。荼毘の字の回想シーンで明智光秀の銃乱射で最初に使用されたことからこの名が付いた。

脚注[編集]

  1. GyaOの作品紹介ページにおいて「賢者の舞」と表記されているが、公式ソースによる正式な表記は現在のところ、確認されていない。そのため技の効果である邪気を顕かにするという意味を持つ、「顕邪の舞」という読みも考えられている。
BS-i 日曜9:30アニメ枠
前番組MUSASHI -GUN道-次番組
-RGBアドベンチャー


he:מוסאשי גאנדו

it:Musashi Gun zh:MUSASHI -GUN道-