駿河トラフ
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駿河トラフ(するがトラフ)とは、ユーラシアプレート東端とフィリピン海プレート北端の接する南海トラフ(右図赤線)の内、特に北端部の駿河湾内に位置するトラフ[1]を指す。伊豆半島を挟んで、北東側には相模トラフがある。
駿河トラフにおける地震[編集]
この地域では1854年(安政元年)の安政東海地震(東南海地震の震源域含む)以降、巨大地震が発生しておらず地震空白域となっている[1]。ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが常に潜り込みを続けており、駿河トラフで東海地震が発生すると考えられている[1]。ただし、駿河トラフ部のみを震源とする巨大地震(東海地震)が過去に単独発生した形跡は、これまでのところ確認されていない[1][2]。
地震観測[編集]
1978年の「大規模地震対策特別措置法」以降に[3]気象庁により東海地震の想定震源域の海底には、水圧計、ケーブル式海底地震計、傾斜計などの地震や地殻変動を常時連続的に観測する施設が集中的に配置され地震観測網が構築されている。
- 1979年、御前崎沖に東海沖ケーブル式常時海底地震観測システム(総長約 150km、地震計:4箇所)[4]
- 2008年、東海沖ケーブル式常時海底地震観測網の西方海域にの東海・東南海沖ケーブル式常時海底地震観測システム (総長約 220km、地震計:5箇所、津波計装置3台)[5][6]
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 東海地震発生の切迫性 気象庁
- ↑ 歴史上の「東海地震」という名称は駿河トラフに限らず、前述のように東南海地震の震源域も含んだ巨大地震を指している。
- ↑ 特別研究 「関東・東海地域における地震活動に関する研究」
- ↑ 気象庁のケーブル式常時海底地震観測シス 地震予知連絡会 会報86巻 12-3PDF
- ↑ 東海・東南海沖ケーブル式常時海底地震観測システムを供給 2008年7月3日 日本電気株式会社
- ↑ 「東海・東南海沖ケーブル式常時海底地震観測システム」運用開始 気象庁PDF