自動車雑誌
自動車雑誌(じどうしゃざっし)とは、おもに自動車や自動車産業などにかかわる記事を掲載する雑誌のことである。
概要[編集]
世界最古の自動車雑誌は1895年11月に、アメリカで発行が開始された「The Horseless Age」である[1]。日本最古の自動車雑誌は1911年に発行された「飛行器ト自動車」とされる[2][3]。その後日本では1925年に「モーターファン」[4]が創刊され、1955年には「モーターマガジン」、1962年には「カーグラフィック」、1964年には「driver」など、現在の主要な自動車雑誌が創刊されている。
自動車雑誌には中古車に関する情報誌も含まれるが、日本におけるそれらの発行部数はバブル期がピークであり、その後は顕著な減少傾向が続いている要出典。
日本の成人男女1,600人を対象にしたアンケート調査(2008年)によると、87.7%が「(自動車雑誌は)まったく読まない」としている[5]。また、自動車を購入する際の情報源としても、(1)回答者の70.1%が「自動車メーカーのインターネット公式サイト」、(2)42.2%が「自動車ディーラーの販売スタッフ」を挙げたのに対して、「自動車雑誌」との回答は30.4%、自動車雑誌に関連して展開されていることが多い「(メーカーの公式サイトを除く)自動車関連ウェブサイト」は27.7%にそれぞれ留まっている[5]。
内容[編集]
次の内容で構成されていることが多い。
- 新車情報
- 発表されたばかりの新型車の紹介・解説・評価
- 雑誌の中には正式発表される前のクルマを「スクープ」として紹介するものもある。
- 試乗インプレッション
- ライバルモデルとの比較リポート
- 特集記事
- 特定のメーカー、車種、カテゴリなどに特化した記事
- 技術解説
- メンテナンス関連
- 洗車、整備などに関する記事
- 自動車産業に関する記事
- 自動車の開発、生産体制などを紹介する記事
- 交通安全、環境保護関連
- 道路事情、運転技術などに関する記事
- モータースポーツ関連
- レース、ラリーなどの情報、結果に関する記事
- 読者コーナー
- 投稿イラスト、エッセイなど
- 新車価格表
- 日本車のみを載せる雑誌、逆に輸入車のみを掲載する雑誌もある。
- 個人売買コーナー
- かつては多くの雑誌で見られたが、2000年代に入った頃からネットオークションなどの普及によりその後は一部の雑誌にとどまる。
- その他
広告[編集]
- 主に自動車関連の広告が多くを占めている。
- 自動車メーカー、輸入車インポーターの広告
- チューニングパーツ、カーナビ、タイヤといった、部品などのカー用品
- 自動車関連以外の広告 - 他の男性誌のように出会い系サイトや包茎手術の広告を載せる雑誌もある。
※1980年代前は中古車の広告も多数載せていた雑誌があったが、中古車専門誌やウェブサイトの充実により、中古車専門誌以外にはほとんど載らなくなった。
日本の主な自動車雑誌[編集]
閲読状況の順位としては、1位『ベストカー』(講談社)、2位『CARトップ』(交通タイムス社)、3位『カーセンサー』(リクルート)、4位『月刊自家用車』(内外出版社)であるとする2008年の報告がある[5]。 Category:日本の自動車雑誌 も参照 専門雑誌#自動車雑誌 も参照
関連項目[編集]
- 自動車評論家
- カー・オブ・ザ・イヤー - 多くの場合、自動車雑誌が主催・共催している
脚注[編集]
- ↑ 1909年7月にThe Automobileと改名、さらに1917年11月にAutomotive Industriesと改名している
- ↑ 株式会社カーグラフィック『カーグラフィック』3月号「BOOK REVIEW」より
- ↑ 『飛行器ト自動車』。100年前の自動車雑誌
- ↑ 1944年から1947年の間は第二次世界大戦により休刊、1947年から1996年まで発行し現在は休刊。ただし別冊の「○○(モデル名・メーカ名などが入る)のすべて」シリーズは不定期刊行を継続している。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 自動車に関する調査-自動車購入時の情報源、「メーカーの公式サイト」64.0%と圧倒的 ネットエイジアン、2008年8月27日、20才-59才の男女1,600人を対象とした調査
外部リンク[編集]
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