甲斐享

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甲斐 享(かいとおる、1983年7月7日 - )はテレビ朝日でシリーズ化されている刑事ドラマ相棒』に登場する架空の警察官。 シーズン11から13の最終回まで 演 - 成宮寛貴

概要[編集]

警視庁特命係 巡査部長。S.11以降の右京の3代目相棒。
東京都港区出身。血液型はAB型。警察庁次長の甲斐峯秋を父に持ち、母と兄は海外にいる模様(S.11-9)。客室乗務員の笛吹悦子と交際している。2005年に早慶大学政治経済学部を卒業して警視庁入庁。父のコネを使うことなく署長推薦を貰って選抜試験に合格し、交番勤務から所轄・中根警察署刑事課捜査一係所属の新米刑事となる。しかし自らが香港で遭遇した事件を右京と共に解決した後、峯秋に要望を聞かれた右京に指名を受けて特命係に引き抜かれることとなった。最初から右京に相棒としての価値を認められ、右京自身が直接引き抜いた唯一の存在である。そのため、左遷扱いで特命係に異動してきた歴代の係員(薫・尊・陣川および薫以前の6人を含む計9人)とは特命係配属の経緯が異なる。
御曹司という出自とは裏腹に言動は荒っぽく、血の気の多い性格で、熱い正義感を秘める青年[1][2]。反骨精神が強く、傲慢な態度を見せる相手には、挑発的に応じることも多い(S.11-4等)。あだ名は本名を縮めて「カイト」。細かなことにも気付く優れた観察力から、新人ながらも捜査を優秀にこなし、幼少期にピアノを習わされた経験から絶対音感を持っている。幽霊といったオカルトの類には苦手意識がある(S.11-7,10)。峯秋との親子仲は冷えきっており、周りから父親のコネを使っているように言われることを毛嫌いする。とはいえ、峯秋を侮辱されるのはさすがにいい気がしないらしい(S.12-1)。仲が冷えきった最大の原因は、享が受験で東京大学に落ちたからであり、それ以来12年も峯秋と対話していない(S.12-最終話)。警視庁入庁前は父と同じ警察に行くのを避けるため就職活動をし内定も取ったが、警察官志望の思いが強く内定を辞退した過去がある(S.12-5)。子供のころに刑事ドラマを見ていた影響もあり刑事課への憧れは強く、特に捜査一課配属を目指していることから、薫や尊に比べ捜査一課との間に敵対意識がない。そのため右京と捜査して得た情報を捜査一課に話したり、逆に捜査一課から得た情報を右京に話すことも多い。芹沢からは特に愛着を持たれているようである。しかし話が進むにつれ、捜査一課の面々が次第に面倒な人々であると悟りつつある。
薫以上のトラブル体質であり、刑事課に配属となって間もないうちに特命係へ異動させられる(S.11-1)、半殺しに遭い記憶喪失になる(S.11-9)、狙撃犯と間違われ全国指名手配される(S.12-10)、スマホを数回破損する羽目になるなど、初登場以来わずか数年で様々な災難に巻き込まれている。また、右京を除き特命係に所属していた刑事たちの中で唯一被弾している(S.12-最終話)。
右京に対してはその変人ぶりに戸惑う一方で反発心から悪態をつくこともあり、時折特命係に配属されたことへの不満を露骨に示す場面もあったが(S.11-1,4)、自身が窮地に陥った際には右京のことを最強の味方だと吐露するなど信頼している模様(S.12-10)。
服装はノータイにシャツ、ジレを愛用しジャケットを着用、ボトムスにウールパンツかジーンズの格好がほとんど。所轄時代や格式の高い場にいる際はスーツを着用している。冬場にはネイビーのピーコート、グレーのダブルのポロコートを着用。コーラを好む。
S.12-13で、犯人から「右京がシャーロックホームズなら、君はワトソン」「ホームズは優秀な相棒がいないと活躍できない」と言った趣旨の発言をされ、その犯人を伊丹たちに自首させた際、右京のことを「右京さん」と呼んでいる。

所縁のある女性[編集]

笛吹 悦子(うすい えつこ)
演 - 真飛聖(S.11-1〜)[3]
日本国際航空(NIA)のCAで享の年上の恋人。
普段は気風のいい姉御肌然とした女性。渋谷での合コンで享に家まで送ってもらったことが交際のきっかけとなり(S.11-10)、現在は都内のマンションで半同棲し、享に料理やマッサージをしてもらったりと関係は良好。右京とは飛行機内のハプニングがきっかけで顔見知りとなり、享から聞かされる話を通じて右京の風変わりな人となりを認識している。
ボールルームダンス(社交ダンス)を趣味としている(S.12-4)。

親族[編集]

甲斐 峯秋(かい みねあき)
演 - 石坂浩二(S.11-1〜)
警察庁次長 警視監。享の父親。
キャリアの官僚で、外務省への出向経験がある他(S.11-1)、県警本部長などを経てS.11時の夏に地方から警察庁に戻り、警察庁No.2のポストで警視庁含む全国の警察組織を指揮監督する現職に就任した。毀誉褒貶の多さは承知の上で右京を高く買っており、友好的に接している。警察組織を重く見ており、特に「テロリストとは交渉しない」という基本理念は頑なに守ろうとする。過去に海外で邦人が拉致された際も、その関係者が裏で秘密裏に交渉していることを政府に明かした結果、その邦人を見殺しにする事となった。その件に関して自身が拉致された際も無事に解放されることを願いつつも、「テロリストとは交渉しない」という基本理念のもと身代金との引き換えではなく警察による救助を望んでいた(S.12-1)[4]。同様に、警察組織の利益や体面のためなら黒い手段を取ることも厭わない一面もある(S.11-4,11,最終話)。
享との親子仲は著しく悪く、彼が警察官になったことに否定的で、息子としても警察官としても出来が悪いと見ている。享には一刻も早い警察辞職を願っており、薫や尊以前に右京の下についた6人の部下のように自分で警察を辞めていくだろうと考え、享を自分の部下にという右京の要望を受け入れる(S.11-1)。また、右京や他者が享を称賛しても素直に受け入れず、苦い表情を浮かべる(S.11-1,3,6)。享が警官になったことは自らへの嫌がらせと考えていたが、右京から享が父と同じ警察に行くのを避けるため就職活動をして内定も取るも警察官志望の思いが強く内定を辞退した話を聞くと驚きとともに笑顔を見せていた(S.12-5)。
絵に造詣があり、オークション会場の会員でもある(S.11-2)。甘い物が苦手(S.11-18)。

脚注[編集]

  1. 特に罪を自認しない傲慢な犯人に対しては「あんた、そんな事で人を殺したのかよ!人の命を何だと思ってんのかよ!!」「ふざけんてんじゃねー!!」等と怒号を放ち、殴り飛ばすことも多い(S.11-1等)。
  2. 重傷を負い一時的に記憶喪失になっていた時は、態度も言葉遣いも丁寧でおとなしくなっていた(S.11-9,10)。
  3. 真飛は宝塚歌劇団による舞台『相棒』で、在籍時に右京役を演じた経験がある。
  4. このように語っている模様は掲示板へのアップロードを考えていた犯人グループに動画として隠し撮りされていたが、この考えは犯人グループに都合が悪かったため編集でカットされており、先述の通り人質を見殺しにするも自分が人質となった際は「無事に解放されたい」という身勝手な反応を見せたものとして世間の目に映った。だが、享曰く「世間の目は気にしない」とのことであり、峯秋本人も秘書からの懸念に対して「言いたい奴には言わせておけばいい」と返している。