炮烙(ほうらく)は、中国の伝承的な処刑方法の1つである。
史記によれば、暴君であったとされる殷王朝最後の帝紂王と、その愛妾妲己が、見て楽しむために考案したという。猛火の上に多量の油を塗った鉄の丸太を渡し、罪人に無理やり渡らせ、渡りきれば釈放するというものである。罪人は鉄の丸太を必死の形相で渡ろうとするが、滑って丸太にしがみつき、熱くてたまらず、しがなく猛火に落ち焼け死んでしまう。西伯昌(文王)が廃止を懇願し、紂王に領地を差し出して廃止させたという。