東京農業大学
東京農業大学(とうきょうのうぎょうだいがく、英語: Tokyo University of Agriculture)は、東京都世田谷区桜丘1-1-1に本部を置く日本の私立大学である。1925年に設置された。大学の略称は東京農大、農大、東農大、TUA。
概観[編集]
大学全体[編集]
日本で初めて設立された私立の農学校であり、現在、農学を専門に扱う日本で唯一の大学である。東京農工大学、農業者大学校、日本の各道府県にある農業大学校とは名称が類似しているが特に関係はない。
建学の精神(校訓・理念・学是)[編集]
農大の前身である東京農学校の初代学長横井時敬は「稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け」や「農学栄えて農業亡ぶ」といった言葉を残した。これは観念論を排して実際から学ぶ姿勢を重視し、学問のための学問を排した『実学主義』を重視することを表しており、現在も農大は「実学主義」を教育理念とし、「人物を畑に還す」(昨今の国際化社会に伴い、「人物を世界の畑に還す」とする場合もある。)と「農業後継者や地域社会の担い手の育成」を最大目標としている。
教育および研究[編集]
日本唯一の農学専門大学であり、現在では従来の農学に加え、生命科学、環境科学、情報科学の分野も扱っている。環境問題へ積極的に取り組むことも目的としており、全キャンパスで「ISO14001」の認証を取得している。
応用生物科学部菌株保存室には細菌や酵母などの微生物約7000株が保存されており、世界一の菌株コレクションである。
2004年6月には、河野友宏応用生物科学部バイオサイエンス学科教授らの研究グループは世界で初めて卵子だけで哺乳類(マウス)を発生(単為発生)させることに成功したと科学雑誌「ネイチャー」に発表した。
学風および特色[編集]
校門に掲げられた校標や大学のパンフレットで使われている「東京農業大学」の文字は棟方志功によるものである。
応援歌の1つに「青山ほとり」というものがあり、「大根踊り」として世間に知られている。
沿革[編集]
略歴[編集]
明治時代、北海道開拓に携わった榎本武揚は「日本の力を高めるためには、国内農業の発展が不可欠」、「日本の農業発展のためには、農民の教育が必須」と考えて、1891年に徳川育英会育英黌に農業科を設立した。設立地付近である東京地下鉄飯田橋駅A4番出口前に「東京農業大学開校の地」という碑が存在している。1893年には徳川育英会育英黌から農業科が独立、私立東京農学校となるも、経営悪化から、大日本農會のもとでの経営となり、大日本農會付属私立東京農学校、大日本農會付属東京高等農学校となり、1903年、専門学校令による東京農業大学への改組を経て、1925年には大学令による東京農業大学となる。
なお、2009年現在、農学系大学は国公私立あわせて51校もあるが、1943年まで、農学系大学は、東京帝国大学、北海道帝国大学、京都帝国大学、九州帝国大学と農大のみであり、私立で唯一「農学博士」の学位授与を行っていた。
1898年より、渋谷常磐松に校舎を構えていたが、第二次世界大戦の際、空襲により校舎を焼失したことから、1946年、世田谷の陸軍機甲整備学校跡地に移転。現在の世田谷キャンパスとなる。
その後、新制大学となったほか、短期大学および大学院の設置、厚木キャンパス、オホーツクキャンパスの開設などを行うなどし、2011年に創立120周年を迎える。
年表[編集]
- 1891年(明治24年)3月6日 東京市麹町区(現・千代田区)飯田河岸に徳川育英会育英黌農業科が設立。管理長に榎本武揚が、黌長に永持明徳が就任。
- 1892年(明治25年)10月23日 農地確保のため、1.28haの農地を有する小石川区(現・文京区)大塚窪町に移転。
- 1892年(明治25年) 徳川育英会育英黌分黌農業科と改称。
- 1893年(明治26年)5月11日 徳川育英黌より独立。私立東京農学校と改称。
- 1893年(明治26年) 全教職員と学生で構成する団体である「農友会」発足。
- 1897年(明治30年) 経営難に陥ったことから大日本農會に経営移管。大日本農會附属私立東京農学校と改称。教頭に横井時敬が就任。
- 1898年(明治31年)10月13日 東京府豊多摩郡渋谷村常磐松御料地(のちに渋谷区常磐松町→・同区渋谷4丁目)に移転。
- 1901年(明治34年)7月15日 大日本農會付属東京高等農学校と改称
- 1903年(明治36年)8月21日 専門学校令による認可を受ける。
- 1905年(明治38年)2月21日 農商務省 から「耕地整理講習部」設置委託の依命を受ける。学園祭の前身となる「運動会」開催。
- 1907年(明治40年) 東京農業大学生活協同組合の前身である消費組合設立。
- 1911年(明治44年)11月16日 専門学校令による私立東京農業大学と改称し、本科大学部・予科大学部・高等科を設置。初代学長に横井時敬が就任。
- 1913年(大正2年) 東京農業大学肥料分析講習部(→農芸化学講習部)設置。
- 1916年(大正5年) 東京都荏原郡玉川村に用賀農場(現・日本中央競馬会馬事公苑の一部)設置。農大初の本格的実習農場。
- 1921年(大正10年) 第二回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)初参加。第5位に終わる。
- 1922年(大正11年) 図書館開設。
- 1923年(大正12年) 応援歌「青山ほとり」誕生。
- 1924年(大正13年) 東京高等造園学校設立。東京農業大学出版部(現・東京農業大学出版会)発足。
- 1925年(大正14年) 財団法人東京農業大学が設立され、大日本農會より独立。大学令 による東京農業大学が設立され、農学部農学科および予科設置。同時に、1911年設置の私立東京農業大学は、東京農業大学専門部となり、農学科および農芸化学科設置。
- 1926年(大正15年)9月 東京農業大学学歌制定。作詞尾上柴舟、作曲山田耕作。
- 1927年(昭和2年) 第二代学長に吉川祐輝が就任。
- 1937年(昭和12年)12月27日 専門部農業拓殖科設置。
- 1938年(昭和13年)12月16日 大学農学部農業経済学科設置。
- 1939年(昭和14年) 第三代学長に佐藤寛次が就任。
- 1940年(昭和15年)4月1日 専門部農業工学科設置。
- 1941年(昭和16年) 専門部農村経済学科設置。
- 1941年(昭和16年)4月1日 満州国委託農業土木技術員講習部設置。
- 1942年(昭和17年)4月1日 1924年設立の東京高等造園学校を合併。専門部造園科設置。
- 1945年(昭和20年)4月1日 大学農学部農芸化学科および大学農学部農業土木科設置。
- 1945年(昭和20年)5月25日 空襲により常磐松校舎の大部分を焼失。
- 1945年(昭和20年)8月15日 終戦。樺太農場(約192ha)および満州農場(7,500ha)を失う。
- 1946年(昭和21年)3月29日 被災した常磐松の地を青山学院に売却し、東京都世田谷区世田谷4丁目461番地にあった陸軍機甲整備学校跡地に学校移転。現在の世田谷キャンパスとなる。
- 1946年(昭和21年)9月 財団法人農芸振興会発足。
- 1947年(昭和22年)3月31日 専門部開拓科廃止。
- 1947年(昭和22年)4月1日 千葉県茂原市に千葉農学部設置。千葉農学部専門部林業科および千葉農学部専門部畜産科設置。
- 1947年(昭和22年) 有用植物園設置。
- 1949年(昭和24年)2月21日 学校教育法による学校法人東京農業大学が設立され、旧制東京農業大学、専門部、千葉農学部改組。農学部農学科・林学科・畜産学科・農業化学科・農業工学科・農業経済学科・緑地学科・協同組合学科設置。
- 1950年(昭和25年)3月14日 東京農業大学短期大学設置。協同組合学科廃止。
- 1951年(昭和26年) 東京農業大学父兄会(現・東京農業大学教育後援会)発足。
- 1952年(昭和27年) 戦後初の学園祭「収穫祭」開催。大根踊り誕生。
- 1953年(昭和28年)1月31日 大学農学部醸造学科設置。
- 1953年(昭和28年)3月31日 東京農業大学大学院設置。大学院農学研究科修士課程農学専攻および大学院農学研究科修士課程農業経済学専攻設置。
- 1954年(昭和29年) 大学農学部農業化学科、大学農学部農芸化学科と改称。
- 1955年(昭和30年) 第四代学長に千葉三郎が就任。
- 1956年(昭和31年) 大学農学部農業拓殖科設置。
- 1956年(昭和31年) 大学農学部緑地学科、大学農学部造園学科と改称。
- 1957年(昭和32年) 大学院農学研究科修士課程農芸化学専攻設置。
- 1959年(昭和34年) 大学院農学研究科博士課程農芸化学専攻設置。
- 1959年(昭和34年) 第五代学長に三浦肆玖楼が就任。
- 1960年(昭和35年) 用賀農場を売却し、厚木中央農場(現・厚木キャンパス)設置。
- 1961年(昭和36年) 第六代学長に内藤敬が就任。
- 1961年(昭和36年) 大学農学部栄養学科設置。
- 1962年(昭和37年) 大学院農学研究科博士課程農学専攻および大学院農学研究科博士課程農業経済学専攻設置。
- 1965年(昭和40年)5月22日 死のシゴキ事件発生。ワンダーフォーゲル部員が、合宿の山行途中で、上級生らに生木で殴られるなどのリンチにあい入院先の病院で死亡。同じく1年生部員が全身打撲傷や右手首骨折で2カ月の重傷で入院。学生7名、OB1名逮捕。
- 1966年(昭和41年) 米国ミシガン州立大学と姉妹校提携。
- 1968年(昭和43年) 大学栄養学科、栄養学専攻および管理栄養士専攻に専攻分離。
- 1971年(昭和46年) 第七代学長に平林忠が就任。
- 1975年(昭和50年) 東京農業大学成人学校設置。
- 1975年(昭和50年) 第八代学長に鈴木隆雄が就任。
- 1978年(昭和53年) 文部省より「発展途上国との学術交流事業の農学分野拠点大学」に選ばれる。東京農業大学総合研究所設置。
- 1981年(昭和56年) 図書館農業資料室、博物館相当施設に指定。
- 1986年(昭和61年) 大学院農学研究科修士課程林学専攻、大学院農学研究科修士課程畜産学専攻および大学院農学研究科修士課程食品栄養学専攻設置。
- 1987年(昭和62年) 第九代学長に松田藤四郎が就任。
- 1989年(平成元年) 北海道網走市にオホーツクキャンパス設置。大学生物産業学部生物生産学科、大学生物産業学部食品化学科および大学生物産業学部産業経営学科設置。国際交流センター開設。
- 1990年(平成2年) 大学院農学研究科修士課程林学専攻および大学院農学研究科修士課程畜産学専攻を博士前期課程とし、博士後期課程設置。大学院農学研究科博士後期課程生物環境調整学専攻、大学院農学研究科修士課程農業工学専攻、大学院農学研究科修士課程醸造学専攻、大学院農学研究科修士課程国際農業開発学専攻および大学院農学研究科修士課程造園学専攻設置。
- 1991年(平成3年) 大学農学部農業拓殖学科、大学農学部国際農業開発学科に改称。東京農業大学父兄会、東京農業大学教育後援会に改称。創立100周年記念式典挙行、天皇・皇后臨席。 100周年事業実施。
- 1993年(平成5年) 大学院生物産業学研究科修士課程生物産業学専攻設置。
- 1995年(平成7年) 大学院生物産業学研究科修士課程生物産業学専攻を博士前期課程とし、博士後期課程設置。
- 1998年(平成10年) 農学部を、農学部、応用生物科学部、地域環境科学部および国際食料情報学部に改組。農学部に農学科および畜産学科設置。応用生物科学部にバイオサイエンス学科(新設)、生物応用化学科(農芸化学科改称)、醸造科学科(醸造学科改称)および栄養科学科(栄養学科改称)設置。地域環境科学部に森林総合科学科(林学科改称)、生産環境工学科(農業工学科改称)および造園科学科(造園学科改称)設置。国際食料情報学部に国際農業開発学科、食料環境経済学科(農業経済学科改称)および生物企業情報学科(新設)設置。神奈川県厚木市に厚木キャンパス設置、農学部移転。
- 1999年(平成11年) 第十代学長に進士五十八が就任。
- 2002年(平成14年)2月28日 世田谷キャンパス、ISO14001取得。
- 2002年(平成14年) 大学院農学研究科修士課程バイオサイエンス専攻および大学院農学研究科修士課程国際バイオビジネス学専攻設置。大学院農学研究科修士課程醸造学専攻、大学院農学研究科修士課程食品栄養学専攻、大学院農学研究科修士課程農業工学専攻、大学院農学研究科修士課程造園学専攻、大学院農学研究科修士課程国際農業開発学専攻を博士前期課程とし、博士後期課程設置。
- 2003年(平成15年)3月27日 厚木キャンパスおよびオホーツクキャンパス、ISO14001取得。
- 2004年(平成16年) 大学院農学研究科修士課程バイオサイエンス専攻および大学院農学研究科修士課程国際バイオビジネス学専攻設置を博士前期課程とし、博士後期課程設置。
- 2004年(平成16年) 「食と農」の博物館開設。
- 2005年(平成17年) 大学国際食料情報学部生物企業情報学科、大学国際食料情報学部国際バイオビジネス学科と改称。大学院農学研究科博士後期課程生物環境調整学専攻、大学院農学研究科博士後期課程環境共生学専攻に改称。
- 2005年(平成17年) 第十一代学長に大澤貫寿が就任。
- 2006年(平成18年) 大学農学部バイオセラピー学科および大学生物産業学部アクアバイオ学科設置。
- 2010年(平成22年) 大学生物産業学部食品科学科、大学生物産業学部食品香粧学科と改称。
- 2012年(平成24年) 大学生物産業学部産業経営学科、大学生物産業学部地域産業経営学科と改称。
基礎データ[編集]
所在地[編集]
象徴[編集]
スクールカラー[編集]
スクールカラーは松葉緑(まつばみどり)である。この色は、かつて、農大があった渋谷常磐松にあった老松(常磐松)の緑色に由来している。
校章[編集]
1893年の私立東京農学校として独立した際、稲穂の向かい合った円の中心に「農」の一文字を入れたものを校章とした。 その後、1911年に私立東京農業大学となった際、大学部本科の角帽に「農大」の校章を入れて以来、この校章を使用している。
校歌・応援歌[編集]
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東京農業大学学歌は、1925年5月、国文学者尾上柴舟に作詞を、作曲家山田耕筰に作曲を依頼し、翌1926年9月25日に発表されて以来80年以上、農大の学歌として歌い継がれてきている。
教育および研究[編集]
組織[編集]
学部[編集]
農学部は、1925年の旧制農大創立以来、農大に設置されている学部であり、最も歴史がある。戦後長らく世田谷キャンパスに設置されていたが、1998年、農場を併設する厚木キャンパスへ移転した。農学科は農学部設立と同時に設置された農大一歴史がある学科である。畜産学科は1947年4月1日に千葉農学部専門部畜産科として設置され、1949年2月21日農学部畜産学科となった。バイオセラピー学科は2006年4月1日に設置された。
- 農学科
- 農業生産科学コース
- 作物学研究室・遺伝育種学研究室・植物病理学研究室・昆虫学研究室
- 園芸科学コース
- 果樹園芸学研究室・野菜園芸学研究室・花卉園芸学研究室・園芸バイテク学研究室・ポストハーベスト学研究室
- 農業生産科学コース
- 畜産学科
- 家畜繁殖学研究室・家畜育種学研究室・家畜生理学研究室・家畜飼養学研究室・家畜衛生学研究室・畜産物利用学研究室・畜産マネジメント研究室
- バイオセラピー学科
- 植物共生学研究室・人間植物関係学研究室・野生動物学研究室・伴侶動物学研究室・園芸療法学研究室・動物介在療法学研究室
- 農学部教養分野
- 生命倫理学研究室・外国語研究室
- 附属機関
- 農学研究所・厚木農場・植物園・富士農場・電子顕微鏡室・学術情報センター・食品加工技術センター・バイオセラピーセンター
応用生物科学部は、1998年に農学部を改組して設置された。 バイオサイエンス学科は、1998年の学部改組の際に新設された。 生物応用化学科は1945年4月1日に農学部農芸化学科として設置され、1949年に農業化学科、1954年に農芸化学科と改称し、1998年に生物応用化学科となった。 醸造科学科は日本唯一の醸造・微生物専門教育学科であり、1953年1月31日に農学部醸造学科として設置され、1998年に醸造科学科となった。 栄養科学科は1961年農学部栄養学科として設置され、1968年に栄養学専攻および管理栄養士専攻の専攻分離を実施し、1998年に栄養科学科となった。
- バイオサイエンス学科
- 微生物分子遺伝学研究室・資源生物工学研究室・植物遺伝子工学研究室・動物分子生物学研究室・動物発生工学研究室・生体機能分子分野・機能性分子解析学研究室
- 生物応用化学科
- 生産環境化学研究室・植物生産化学研究室・生物制御化学研究室・微生物学研究室・食料資源理化学研究室・栄養生化学研究室
- 醸造科学科
- 醸造微生物学研究室・発酵食品化学研究室・発酵生産科学研究室・調味食品科学研究室・醸造環境科学研究室・醸造資源化学研究室
- 栄養科学科
- 食品栄養学専攻/管理栄養士専攻
- 栄養生理化学研究室・生体機能防衛学研究室・食品生化学研究室・食品機能開発学研究室・調理科学研究室・公衆栄養学研究室・臨床栄養学研究室
- 食品栄養学専攻/管理栄養士専攻
- 応用生物科学部教養分野
- 健康科学研究室・外国語研究室
- 附属機関
- 応用生物科学研究所・菌株保存室・アイソトープセンター・バイオテクノロジーセンター・食品加工技術センター
地域環境科学部は1998年に農学部を改組して設置された。 森林総合科学科は1947年4月1日に千葉農学部専門部林業科として設置され、1949年2月21日に農学部林学科に改組し、1998年に森林総合科学科となった。 生産環境工学科は1905年に農商務省より開墾及耕地整理技術員講習を委託されたことを起点とし、1945年4月1日に農学部農業土木科として設置され、1949年2月21日に農学部農業工学科に改組し、1998年に生産環境工学科となった。 造園科学科は、1924年に発足した東京高等造園学校を1942年4月1日に農大が合併し、専門部造園科として設置され、1949年2月21日に農学部緑地学科に改組後、1956年農学部造園学科に改称、1998年に造園科学科となった。
- 森林総合科学科
- 森林生態学研究室・治山・緑化工学研究室・造林学研究室・林業工学研究室・木材工学研究室・林産化学研究室・森林経営学研究室・森林政策学研究室
- 生産環境工学科
- 地域資源利用学研究室・農地環境工学研究室・環境情報学研究室・地水工学研究室・建設システム工学研究室・水利施設工学研究室・農業ロボット工学研究室・農産プロセス工学研究室
- 造園科学科
- 景観政策学研究室 ・ガーデンデザイン研究室・都市緑地計画学研究室・ランドスケープデザイン研究室・自然環境保全学研究室・観光レクリエーション研究室・造園樹木学研究室・ランドスケープエコロジー研究室・造園地被学研究室・都市緑化技術研究室・造園建設工学研究室・景観材料研究室
- 地域環境科学部教養分野
- 植物生態学研究室・身体教育学研究室・数学研究室・外国語研究室
- 附属機関
- 地域環境研究所・生物環境調整室・電子顕微鏡室・奥多摩演習林
国際食料情報学部は1998年に農学部を改組して設置された。 国際農業開発学科は1926年11月に発足した植民研究会を前身に、1937年12月27日に専門部農業拓殖科として設置後、開拓科と改称されたが、第2次世界大戦の敗戦後、GHQの命令のもと文部省の命令により、1947年3月31日廃止された後、1956年に農学部農業拓殖科として復活し、1991年に農学部国際農業開発学科に改称後、学部再編により国際食料情報学部に設置された。 食料環境経済学科は1936年に当時の農学科で農業経済学を担当していた教員や勉強していた学生を中心に社会科学系の学科創設運動が始まり、1938年12月16日に農学部農業経済学科として設置され、1998年に食料環境経済学科となった。 国際バイオビジネス学科は1998年に生物企業情報学科として設置され、2005年に国際バイオビジネス学科となった。
- 国際農業開発学科
- 熱帯作物学研究室・熱帯園芸学研究室・熱帯作物保護学研究室・農業環境科学研究室・国際農業開発研究室・農業開発政策研究室・地域農業開発研究室
- 食料環境経済学科
- アグロトレード研究室・アメリカ・EU農業研究室・アジア農業研究室・地域経済研究室・農業経営学研究室・農業史研究室・環境経済学研究室・環境政策研究室・経済地理学研究室・資源経済学研究室・食料経済学研究室・フードシステム研究室・フードマーケティング研究室・フードビジネス研究室・環境アメニティ研究室・環境コミュニティ研究室・食料政策研究室・地域政策研究室・農政学研究室・農村政策研究室
- 国際バイオビジネス学科
- バイオビジネス管理学研究室・バイオビジネス経営学研究室・バイオビジネスマーケティング研究室・バイオビジネス評価学研究室・バイオビジネス簿記学研究室・経営行動学研究室
- 国際食料情報学部教養分野
- 健康科学研究室・経済人類学研究室・情報処理教育学研究室・英語・アメリカ学研究室・英語・口語英語研究室・時事・ビジネス英語研究室・中国語研究室
- 附属機関
- 国際食料情報研究所・宮古亜熱帯農場
生物産業学部、1989年のオホーツクキャンパス開設に際し設置された。 学部開設時、生物生産学科、食品科学科、産業経営学科の3学科が設置され、2006年にアクアバイオ学科が新設された。また、食品科学科は2010年4月に食品香粧学科に改組された。
- 生物生産学科
- 植物バイテク研究室・作物生産管理学研究室・動物バイテク研究室・動物生産管理学研究室・植物資源保全学研究室・動物資源管理学研究室
- 食品香粧学科(旧・食品科学科)
- 資源利用学研究室・食品製造科学研究室・応用微生物学研究室・品質制御学研究室・生物化学研究室・食品香粧機能学研究室
- 産業経営学科
- 会計学研究室・環境ビジネス論研究室・情報工学研究室・情報メディア論研究室・マーケティング論研究室・リスクマネジメント論研究室・流通経済論研究室・アグリビジネス論研究室・環境経済学研究室・農業経営学研究室・北東アジア農業論研究室・環境文学論研究室・地域環境政策論研究室・地域産業経済論研究室
- アクアバイオ学科
- 水産増殖学研究室・水産資源管理学研究室・アクアゲノムサイエンス研究室・水圏生物化学研究室・水圏生態学研究室・水圏環境学研究室
- 生物産業学部教養学部
- 健康科学研究室・教育学研究室・博物館情報学研究室・外国語第一研究室・外国語第二研究室・外国語第三研究室
- 附属機関
- オホーツク臨海研究センター・食品加工技術センター
- 教職学術情報課程
- 教職課程
- 教育学研究室・教育心理学研究室・理科教育研究室・地学教育研究室・理科教育研究室・物理学教育研究室・農業科教育研究室・技術科教育研究室
- 学術情報課程
- 博物館情報学研究室・図書館情報学研究室
大学院[編集]
- 農学研究科
農学研究科は1953年3月31日に農学専攻および農業経済学専攻が設置されたことにより設置された。その後、1957年に農芸化学専攻、1986年に畜産学専攻、林学専攻および食品栄養学専攻、1990年に醸造学専攻、農業工学専攻、造園学専攻、国際農業開発学専攻および環境共生学専攻、2002年にバイオサイエンス専攻および国際バイオビジネス学専攻が設置された。環境共生学専攻のみ博士後期課程を設置し、他の各専攻は博士前期課程と博士後期課程を設置している
- 農学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 畜産学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- バイオサイエンス専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 農芸化学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 醸造学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 食品栄養学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 林学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 農業工学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 造園学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 国際農業開発学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 農業経済学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 国際バイオビジネス学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 環境共生学専攻(博士後期課程)
- 生物産業学研究科
生物産業学研究科は1993年に修士課程生物産業学専攻として設置後、1995年、同専攻を博士前期課程とし、博士後期課程が新設された。
- 生物産業学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
短期大学部[編集]
東京農業大学成人学校[編集]
東京農業大学は、世田谷キャンパス内に各種学校(83条校)の「東京農業大学成人学校」(とうきょうのうぎょうだいがくせいじんがっこう)を設置している。
成人学校は、生涯学習専門機関として50歳以上の人を対象にした学校であり、「園芸・造園」という農大色を出した講座(園芸造園本科・園芸造園専科)と「健康」に関する講座(健康増進Aコース・健康増進Bコース)を行っている。本学卒業生である豊山勝男(大相撲・元大関および時津風元理事長)は日本相撲協会を定年退職後に夫妻で通い始めた。
附属機関[編集]
- 東京農業大学総合研究所
- ハイテクリサーチセンター
- エクステンションセンター
- コンピューターセンター
- 学術情報センター
- 「食と農」の博物館
- 健康増進センター
- 国際協力センター
- 有限責任中間法人東京農業大学出版会
- 財団法人農芸振興会
- 地球資源環境研究センター(※)
- 家畜診療所(※)
(※印のある機関は、東京農業大学の附属機関ではなく、学校法人東京農業大学の附属機関である。)
研究[編集]
21世紀COEプログラム[編集]
- 21世紀COEプログラムの採択はない。
文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業[編集]
- 「革新的ゲノム情報解析を用いた生物資源ゲノム解析と農学新領域の創出」
文部科学省科学研究費補助金特定領域研究[編集]
- 「ゲノム刷込みによる生殖系列の機能調節と発生制御」
- 応用生物学部バイオサイエンス学科・2008年 - 2012年
科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業[編集]
- 「恐怖記憶制御の分子機構の理解に基づいたPTSDの根本的予防法・治療法の創出」
- 応用生物学部バイオサイエンス学科・2007年 - 2012年・三菱化学生命科学研究所、広島大学大学院、国立精神・神経センター精神保健研究所と共同研究
教育[編集]
現代的教育ニーズ取組支援プログラム[編集]
- 2005年度 - 2007年度、生物産業学部
- 2007年度 - 2009年度、生物産業学部
特色ある大学教育支援プログラム[編集]
- 2006年度 - 2008年度、短期大学部
質の高い大学教育推進プログラム[編集]
- 2008年度 - 2010年度、国際食料情報学部食料環境経済学科
- 2008年度 - 2010年度、短期大学部
学生生活[編集]
学科名称[編集]
世田谷・厚木・オホーツクキャンパスにある各学部学科については、略称が次の通り定められており、学内の掲示物はじめ学校関係者の会話などではこの略称が使われることがある。
正式名称 | 略 称 |
---|---|
農学部 | 農学部 |
農学科 | 農学 |
畜産学科 | 畜産 |
バイオセラピー学科 | セラピー |
応用生物科学部 | 応生学部 |
バイオサイエンス学科 | バイオ |
生物応用化学科 | 化学 |
醸造科学科 | 醸造 |
栄養科学科食品栄養学専攻 | 栄養 |
栄養科学科管理栄養士専攻 | 管理 |
地域環境科学部 | 環境学部 |
森林総合科学科 | 森林 |
生産環境工学科 | 工学 |
造園科学科 | 造園 |
国際食料情報学部 | 国際学部 |
国際農業開発学科 | 開発 |
食料環境経済学科 | 経済 |
国際バイオビジネス学科 | ビジネス |
(生物企業情報学科) | (企業) |
生物産業学部 | 生産学部 |
生物生産学科 | 生産 |
食品香粧学科 | 食品 |
産業経営学科 | 産経 |
アクアバイオ学科 | アクア |
短期大学部 | 短大部 |
生物生産技術学科 | 短生 |
環境緑地学科 | 短緑 |
醸造学科 | 短醸 |
栄養学科 | 短栄 |
サークル活動[編集]
農大のサークル活動は、世田谷・厚木・オホーツクとキャンパスがそれぞれ離れているため、キャンパスごとに設置されているサークルが異なっている。
世田谷キャンパス[編集]
- 全學應援團本部
- 全學應援團リーダー部
- 全學應援團吹奏楽部
- 全學應援團チアリーダー部
- 農友会総務部
- 文化団体連合会本部
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- 体育団体連合会本部
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厚木キャンパス[編集]
- 農友会厚木支部総務部
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オホーツクキャンパス[編集]
- 全學應援團オホーツク支部
- 全學應援團リーダー部
- 全學應援團吹奏楽部
- 全學應援團チアリーダー部
- 農友会オホーツク支部総務部
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農大でのサークル活動は、1904年10月25日の農友会臨時大会で、学術部、文芸部、娯楽部、運動部が設立されたことからその歴史が始まる。このうち、文芸部と学術部を前身とする講演部は、2009年現在でも存続している。サークル活動で特筆すべき事項として「全學應援團」がある。全學應援團は、1931年6月19日に「東京農業大學全學學生應援團」として設立され、1948年2月16日に今の「全學應援團」となった。また、農大における応援団はその名の通り、全学生によって組織されている自治団体であり、他校のように運動競技応援一辺倒ではなく、学術部門に関する応援も行っている。通常の応援団業務は、「全學應援團リーダー部」、「全學應援團吹奏楽部」、「全學應援團チアリーダー部」の3団体が行っている。また、全學應援團設立時、「応援団の旗を日本一立派なものにしよう」と考え近衛師団の鎗を応援団旗の旗竿にしようと陸軍省に申請したところ、陸軍大臣より下付された歴史がある。近衛師団の鎗を旗竿として下付されたのは農大のみであり、常磐松時代の戦災により旗は焼失したものの、旗竿は今なお現存している。また、各サークルについてであるが、講演部は、毎年12月に弁論大会として「農林水産大臣杯争奪全日本学生弁論大会」を主催しているほか、農村調査部のように元々は学科の研究室を母体として発足したサークルなどもある。
このほか、サークル活動とは別に、同好会も数多く設置されている。
収穫祭(学園祭)[編集]
農大の学園祭は、「収穫祭」と呼ばれており、毎年、文化の日(11月3日)あたりに行われ、例年、15万人以上が来場する。 キャンパスごとに独立して開催されており、2008年の場合、世田谷キャンパスでは「第117回収穫祭」、厚木キャンパスでは「第9回収穫祭」、オホーツクキャンパスでは「第20回収穫祭」として開催されている。
収穫祭では、野菜の無料配布をはじめ、利き酒大会、鮭の掴み取りなどの農大ならではのイベントが開催されている。
収穫祭の運営は、「収穫祭実行本部」「宣伝隊本部」「ステージ企画本部」「文化学術展本部」「模擬店本部」「体育祭本部」の計6本部で運営されており、「収穫祭実行本部」「ステージ企画本部」は農友会総務部、「宣伝隊本部」は全學應援團、「文化学術展本部」「模擬店本部」は農友会文化団体連合会、「体育祭本部」は農友会体育団体連合会がそれぞれ担当している。また、本部に準じる団体として「収穫祭環境対策委員会」があり本部と同じく運営に携わっている。 各本部は各学科ごとに構成されている「学科統一本部」と活動を共にする。
スポーツ[編集]
- 農大と國學院大學の体育系団体は、同じ渋谷常磐松にキャンパスを設置していた経緯から、戦前より「農國戦(國農戦)」とよばれる対抗戦を実施しており、農大が世田谷に移転してからも対抗戦を実施している。
- 空手部は、関東学生空手道連盟に所属し、1992年には全日本大学空手道選手権大会で優勝している。
- 硬式野球部は、各キャンパスに設置されているが、東京(世田谷・厚木キャンパス)と北海道(オホーツクキャンパス)で全く別の組織となっている。前者は、東京農業大学硬式野球部(略称:東京農大)として東都大学野球連盟に、後者は東京農業大学生物産業学部硬式野球部(略称:東京農大生産学部)として北海道学生野球連盟にそれぞれ所属しており、プロ野球ドラフト会議でも区別されている。
- 少林寺拳法部は、1960年10月に結成された少林寺拳法同好会を前身とし、設立では東海大学、慶應義塾大学に次いで3番目の歴史がある。また、1962年12月13日に同好会から部に昇格をしており、関東の大学一歴史のある少林寺拳法「部」となっている。
- 相撲部は、第14代時津風(豊山勝男)が農大出身という関係から、時津風部屋と関係が深く、卒業後角界入りする者はほとんどが時津風部屋に入門している。現に、時津風部屋の16代時津風(時津海正博)をはじめ、時天空慶晃は農大卒業生である。
- 馬術部は、世田谷キャンパスが日本中央競馬会馬事公苑に隣接していることから、練習場所として馬事公苑を使用している。
- 陸上競技部は、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に第2回より出場しており、1977年の第53回大会では往路復路ともに2位で総合準優勝をしている。また、女子は、1989年の全日本大学女子駅伝対校選手権大会で初出場準優勝という成績を収め、1992年には優勝をしている。
- ボクシング部は、ボクシング学生界の強豪でインカレ2008年度過去5回の優勝2連覇中である。
大学関係者と組織[編集]
大学関係者組織[編集]
- 農友会
- 東京農業大学の全教職員と学生によって組織される団体。1893年に第1期卒業生の同窓会として誕生したことに始まり、現在は、総務部、文化団体連合会、体育団体連合会の3団体が中心となって、活動を行っている。
- 校友会
- 東京農業大学の全卒業生によって組織される団体。卒業生の立場から母校である東京農業大学の発展に寄与することを目的としている。
- 畜友会
- 畜産学科の全教職員と学生によって組織される親睦団体。講習会、研修会や研究会の実施や、機関紙「ふじみの」の発刊を行っている。
- 心友会
- バイオセラピー学科の全教職員と学生によって組織される親睦団体。2006年結成。
- バイオサイエンス学科同窓会
- バイオサイエンス学科設立10周年を記念し発足した同窓会である。
- 醸友会
- 旧醸造学科および醸造科学科同窓組織であり、醸造科学科の全教職員と在学生によって組織される親睦団体。1953年結成。新入生歓迎会、講演会、会誌「醸友会誌」の発行(ホームページ掲載化)を行っている。
- 農栄会
- 旧栄養学科および栄養科学科同窓組織。
- 林友会
- 森林総合科学科の全教職員と学生によって組織される親睦団体。
- 林学同窓会
- 旧林学科および森林総合科学科同窓組織。1960年結成。
- 農工会
- 生産環境工学科の全教職員と学生によって組織される親睦団体。講演会、スポーツ大会などを行っている。
- 緑友会
- 旧緑地学科、旧造園学科および造園科学科の同窓組織。
- 拓友会
- 旧農業拓殖学科および国際農業開発学科同窓会組織であり、国際農業開発学科の全教職員と在学生によって組織される親睦団体。1966年11月結成。
- 農経会
- 食料環境経済学科の全教職員と学生によって組織される親睦団体。1938年、前身の農業経済学科初代学科長我妻東策教授の発案で結成された。新入生歓迎会、講演会、初代学長墓参会、会誌「農経會誌」の発行を行っている。また、年2回、世田谷キャンパス周辺を、地域住民とともに、ゴミ拾いなどの社会奉仕活動も行っている。
- 東京農業大学生活協同組合
- 1907年に消費組合として設立された。教職員・学生の組合員によって組織され、購買部、食堂、プレイガイド、書籍販売等を行っている。
- 教育後援会
- 東京農業大学・東京農業大学短期大学部の全学生の保証人で構成される団体。
大学関係者一覧[編集]
施設[編集]
キャンパス[編集]
- 世田谷キャンパス
- 学部
- 応用生物科学部、地域環境科学部、国際食料情報学部、短期大学部、成人学校
- 使用研究科
- 農学研究科バイオサイエンス専攻、農芸化学専攻、醸造学専攻、食品栄養学専攻、林学専攻、農業工学専攻、造園学専攻、国際農業開発学専攻、農業経済学専攻、国際バイオビジネス学専攻、環境共生学専攻
- 交通
- 小田急小田原線経堂駅より徒歩15分
- 小田急小田原線千歳船橋駅・祖師ヶ谷大蔵駅より東急バス利用、農大成人学校前または農大前下車。
- 小田急小田原線成城学園前駅より東急バスまたは小田急バス利用、農大前下車。
- 東急田園都市線用賀駅より東急バス利用、農大成人学校前または農大前下車。
- キャンパス概要
- 旧大日本帝国陸軍機甲整備学校跡地に1946年開設された。面積145,000m²。1989年のオホーツクキャンパス設置までの間、農大唯一のキャンパスであり、全学部学科が本キャンパスに設置されていた。
- 世田谷通りに面した正門の門柱は、機甲整備学校時代から使われているものであり、「陸軍」と彫られた境界石も現存している。
- キャンパス内には、世田谷区指定の保存樹木が多数存在しており、緑が豊富である。
- 2009年現在、教育研究環境の再整備を進めており、高層建物の建築、教育研究機能の移転を実施する予定である。
- キャンパス内の施設
- 大学本部
- 1号館
- 講義室、キャリアセンター、メディアホール
- 2号館
- 醸造科学科、生物応用化学科、国際農業開発学科、食料環境経済学科
- 7号館
- 森林総合科学科、生産環境工学科
- 8号館
- 短大醸造学科
- 9号館
- 短大栄養学科
- 10号館
- 短大生物生産技術学科、短大環境緑地学科、入試センター、学生サービスセンター、国際協力センター
- 11号館
- 造園科学科、教職・学術情報課程
- 12号館
- バイオサイエンス学科、食品加工技術センター
- 13号館
- 講義室、栄養科学科
- 14号館
- 学芸員博物館実習室
- 15号館
- 総合研究所、実験室
- 16号館
- 健康増進センター、コンピュータセンター
- 16号館別館
- 17号館
- 百周年記念講堂、カフェテリアグリーン、レストランすずしろ
- 18号館
- 講義室、実験室、国際バイオビジネス学科
- 図書館
- 「食と農」の博物館
- 博物館、バイオリウム
- エコテク・ゾーン
- グリーンハウス、農業リサーチセンター、リサイクルセンター
- 常磐松会館本館
- 各部部室、統一本部会室、東京農業大学生活協同組合、ゆうちょ銀行本店東京農業大学世田谷校舎内出張所
- 常磐松会館道場
- 剣道、少林寺拳法、空手、合気道、柔道、フェンシング、卓球、ボクシング、ボディ-ビル・パワーリフティング、レスリング道場練習場
- 常磐松学生会館
- 各サークル会室
- 桜丘アリーナ(体育館)
- 野球場
- グラウンド
- 弓道場
- 土俵
- テニスコート
- ホッケー場
- 学生寮(桜丘寮、若草寮、青雲寮、育英寮)・合宿所(農友会剣道部、野球部、相撲部、ボクシング部、レスリング部)
- グリーンアカデミーホール
- 成人学校
- 三井住友銀行経堂支店東京農業大学出張所
- 厚木キャンパス
- 学部
- 農学部
- 使用研究科
- 農学研究科農学専攻、畜産学専攻
- 交通
- 小田急小田原線本厚木駅より神奈川中央交通利用、東京農業大学下車。
- キャンパス概要
- 1960年に設置された厚木中央農場を母体として、1998年、厚木キャンパスとして整備された。面積約176,000m²。農場にキャンパスを設置したため、キャンパス内には、農場や温室、動物舎が数多く設置されている。
- キャンパス内の施設
- 本部棟
- 学科研究棟
- 農学科、畜産学科、バイオセラピー学科
- 講義棟
- 第2講義棟
- 農の博物館
- 野菜圃場
- 茶畑
- 農業生産分野温室
- 資源生物分野温室
- 生産環境分野温室
- 園芸生産学分野温室
- 園芸制御学分野温室
- 人間植物関係学分野温室
- 植物資源学温室
- 花卉温室
- 野菜温室
- 蔬菜温室
- バイオセラピー学科温室
- 家畜衛生学研究室
- 家畜診療所
- 野生動物学動物舎
- 実験学動物舎
- 研修センター
- 食品加工実習所
- バイオセラピーセンター
- 体育館
- 学生会館
- オホーツクキャンパス
- 学部
- 生物産業学部
- 使用研究科
- 生物産業学研究科
- 交通
- キャンパス概要
- 1989年に生物産業学部専用キャンパスとして開設された。キャンパス面積340,000m²、農場面積400,000m²。
- キャンパス内の施設
- 1号館
- 学部本部棟
- 2号館研究講義棟
- 生物生産学科、食品科学科
- 3号館
- 第1食堂
- 4号館
- 学術情報センター
- 5号館第1研究実験棟
- 生物生産学科、食品科学科、産業経営学科
- 6号館
- 体育館
- 7号館
- 第2食堂
- 8号館
- 講義実験棟
- 9号館
- 食品加工技術センター
- 11号館第2研究実験棟
- アクアバイオ学科
- 大講義室
- 温室
- 作物調整室
- 家畜飼育舎
- オホーツク学生会館
- 陸上競技場
- テニスコート
- 野球場
- 野球部室内練習場
- 駐車場
- 雨水調整池
学生食堂[編集]
- 世田谷キャンパス
17号館内の「カフェテリア・グリーン」、17・18号館内の「レストラン・すずしろ」、食と農の博物館内の「カフェ・プチ・ラディッシュ」、グリーナカデミーホール内の「グリーン・アカデミー・ホール・レストラン」の4つがあり、いずれも学生・教職員以外の一般人の利用も可能となっている。また、常磐松会館内には、東京農業大学生活協同組合の店舗があり、テイクアウト専用の「一番飯」とスパゲッティ・カレー専門店の「アミ」がある。
- 厚木キャンパス
本部棟内に「レストランけやき」がある。
- オホーツクキャンパス
3号館内の「レストラン・ジャングルポケット(第一食堂)」と7号館内の「レストラン・クリオネ(第二食堂)の2店舗がある。
講堂[編集]
- 世田谷キャンパス
17号館内の「百周年記念講堂」と「桜丘アリーナ」の2つの講堂がある。 前者は全学的な講義をはじめ各種講演会などに使われ、後者は入学式や学位授与式(卒業式)などの式典に使われている。
- 厚木キャンパス
体育館が、学位授与式(卒業式)などの式典の際、講堂として使用される。
- オホーツクキャンパス
6号館体育館が、入学式や学位授与式(卒業式)などの式典の際、講堂として使用される。
学生会館[編集]
- 世田谷キャンパス
学生会館として、「常磐松会館」、「常磐松会館別館」、「常磐松学生会館」の3棟ある。 従来、「常磐松会館」と「常磐松会館別館」の2棟が学生会館として利用され、会館がサークルの部室として、別館が同好会の部室として利用されてきたが、別館の老朽化が著しいことから、2008年に「常磐松学生会館」が建設され、同好会の部室が学生会館に移転した。また、常磐松会館には、東京農業大学生活協同組合の店舗が入っており、学生・教職員以外の一般人の利用も可能となっている。
- 厚木キャンパス
学生会館が1棟ある。
- オホーツクキャンパス
学生会館が1棟ある。
寮[編集]
- 世田谷キャンパス
農場[編集]
農業に関する専門的な教育・研究を行っているため、日本各地に農場を設置して実習や研究を実施している。
- 厚木農場(神奈川県厚木市)
- 1960年開設、厚木キャンパスに併置。農場と棚沢水田を設置。農学部管轄。
- 二宮柑橘園(神奈川県中郡二宮町)
- 温州みかんや雑柑種の農場。農学部管轄。二宮町に設置されているが、学内では厚木農場の一施設となっている。
- 富士農場(静岡県富士宮市・富士箱根伊豆国立公園内)
- 1941年開設。畜産関係施設。農学部管轄。
- 宮古亜熱帯農場(沖縄県宮古島市)
- 熱帯・亜熱帯農業教育研究用農場。国際食料情報学部管轄。
- 網走寒冷地農場(北海道網走市)
- 1982年開設。寒冷地畑作大規模農場。生物産業学部管轄。
- 奥多摩演習林(東京都西多摩郡奥多摩町・秩父多摩甲斐国立公園内)
- 1978年開設。林学、林産学実習教育・試験研究農場。地域環境科学部管轄。
「食と農」の博物館[編集]
「食と農」の博物館は、世田谷キャンパスと日本中央競馬会馬事公苑の間に設置されている博物館である。 農大各学科の研究の紹介をはじめ、農大卒業蔵元の地酒の紹介などを行っている。また、隣接するバイオリウムでは、熱帯動植物を見ることができる。 建物は、隈研吾の設計で、1階・2階は博物館、3階・4階は財団法人進化生物学研究所となっている。
図書館[編集]
- 世田谷学術情報センター
世田谷キャンパス内に設置されている図書館。江戸、明治時代の農書や明治、大正、昭和初期の卒業論文の電子化、農学書籍や標本類を数多く収集することを目標としており、農業関係者および農学者の間では標本数や貴重な文献が揃っていることで評価が高い。また、日本農学図書館協議会事務局は、世田谷学術情報センター内に設置されている。
- 厚木学術情報センター(農学部図書館)
厚木キャンパス内に設置されている図書館。厚木市相互利用システムにより、厚木市立図書館の貸出も行っている。
- オホーツク学術情報センター
オホーツクキャンパス内に設置されている図書館。
対外関係[編集]
他大学との協定[編集]
姉妹校[編集]
海外姉妹校[編集]
世界各地にある農業大学を中心に18の大学と姉妹校協定を結んでいる。
- ミシガン州立大学(アメリカ合衆国)
- カセサート大学(タイ王国)
- 中国農業大学(中華人民共和国)
- ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)
- 国立中興大学(台湾・中華民国)
- ボゴール農科大学(インドネシア共和国)
- モンゴル国立農業大学(モンゴル国)
- ラモリーナ国立農業大学(ペルー共和国)
- フィリピン大学ロスバニオス校(フィリピン共和国)
- 慶北大学校(大韓民国)
- ヘブライ大学(イスラエル国)
- ハノイ農業大学(ベトナム社会主義共和国)
- サンパウロ大学(ブラジル連邦共和国)
- チャピンゴ自治大学(メキシコ)
- ウクライナ国立農業大学(ウクライナ)
- マレーシアプトラ大学(マレーシア)
- 農業グランゼコール・コンソーシアム・ボーベ・ラサール・ポリテクニーク学院(フランス共和国)
- ワーヘニンゲン大学(オランダ王国)
- ソコイネ農業大学(タンザニア連合共和国)
系列校[編集]
- 東京情報大学(設置者:学校法人東京農業大学)
社会との関わり[編集]
国際交流[編集]
- 2001年11月、農大創立110周年を記念し「食と農と環境を考える世界学生サミット」を開催した。「世界学生サミット」は、食・農・環境を学ぶ世界各国の学生を集め、2日間にわたり議論を行うものであり、以後毎年11月 - 12月の2日間、世田谷キャンパスにて開催されている。
- 農大大学院農学研究科及び農大総合研究所は、インドネシアのボゴール農科大学、ウダヤナ大学、ベトナムのハノイ農業大学、ペルーのラモリーナ国立農業大学と共に、当該国での農業発展等を目的とする共同研究プロジェクトを実施している。
ベンチャー[編集]
大学発の学生ベンチャー企業を設立しており、株式会社メルカード東京農大、株式会社東京農大バイオインダストリー、株式会社じょうえつ東京農大の3社がある。 メルカード東京農大は、2004年4月6日に設立され、「農大市場」というサイトを通じ、食材の通信販売を行っている。 東京農大バイオインダストリーは、2004年4月に設立され、エミューという鳥を使用した加工製品の生産・販売を行っている。 じょうえつ東京農大は、2008年4月1日に設立され、新潟県上越市での本格的な有機農場経営を目的としている。
経済[編集]
- 2006年1月、農大とロイヤルホールディングスは産学連携を決定し、同年5月から産学協同プロジェクトを行っている。2006年12月5日には、「咀嚼力」の改善と30種類の素材を使ったメニューを共同開発の成果として、ロイヤルホスト全店で発売を開始したほか、ロイヤルホストから出た生ごみを農大の技術指導により堆肥化し、その堆肥を使って栽培された野菜をロイヤルホストが利用するという取り組みも行っている。また、2007年からは「東京農大クッキングサミット」が、農大、ロイヤル共催で行われており、学生が料理を提案、クッキングするというコンテストが開催されている。また、クッキングサミットで「ロイヤルホスト賞」を受賞した料理作品は、ロイヤルホストのメニューとして商品化される。
- 2006年3月14日より日本全国で発売が開始されたカゴメの植物性乳酸菌飲料「植物性乳酸菌 ラブレ」は、応用生物科学部生物応用化学科微生物学研究室岡田早苗教授の指導のもとで開発された。
- 生物産業学部とサッポロビール北海道本社は、2008年11月から網走寒冷地農場においてホップの共同栽培を開始したほか、2009年1月23日にはビール原料の栽培法についての研究等を行うとする包括連携協定を締結した。
科学[編集]
応用生物科学部バイオサイエンス学科動物発生工学研究室教授河野友宏らは、2004年4月、世界で初めて卵子だけで哺乳類(マウス)を発生(単為発生)させることに成功したことを科学雑誌「ネイチャー」に発表した。2007年8月、河野らは、「ネイチャーバイオテクノロジー」電子版にて、40%以上の高い確率で子マウスを単為発生させることが可能と発表した。なお、二母性マウスの場合、精子由来の遺伝子が関与していないことから、性染色体はXXとなり、誕生をするマウスは、全て雌となる。これまでに哺乳類で単為発生が不可能とされてきた理由は、ゲノムインプリンティングによる遺伝子発現制御の機構が深く関わっている。
スポーツ[編集]
かつて東京農業大学は埼玉県さいたま市桜区に運動場を設置していた。同運動場は大学内での使用率があまり高くなかったことから、Jリーグが発足した際に浦和レッドダイヤモンズが練習会場として使用することになった。その後、利用率の低さから練習場を移転することとなった。その際、地主との契約で次の賃借人を東京農業大学は探さなければならない状況にあった。一方、同時期にJリーグの理念に基づく複合スポーツ施設の建設を計画していた浦和レッドダイヤモンズは、東京農業大学が運動場を撤退することを知り、以前から練習場として使用していた経緯もあって、同所における賃借権の譲渡を希望。2004年には契約が妥結、同運動場を所有していた地元の地主から浦和レッドダイヤモンズがその用地を借り上げて、レッズランドとして整備されるようになった。
テレビドラマ[編集]
2007年7月から9月までフジテレビ系列にて放送された「牛に願いを Love&Farm」(関西テレビ企画制作)の農作業に従事というシチュエーションは、国際食料情報学部食料環境経済学科2年必修科目『フィールド研修I』を参照している。なお、ドラマでは、さまざまな学科に属する学生が集まって、3ヶ月間、北海道に研修へ行ったが、実際は、ゼミごとに北海道、山形県、長野県などに出向き、1週間、農家の家に宿泊をしながら農作業に従事する。また、ドラマの家畜管理方法に関する監修は、農学部畜産学科教授祐森誠司が行っている。
漫画・テレビアニメ[編集]
- 石川雅之原作の「もやしもん」の舞台である「某農大」は、実学重視の点や沖縄などに実習農場があることから、農大のことと連想する読者が多い。事実、石川の担当編集者の自宅の近所に本学があることから、取材などで訪れている。(ちなみに石川がかつて住んでいた場所の近くには大阪府立大学農学部(現:生命環境科学部)があった。)また、醸造学科准教授に友人がいることもあり、著作にあたり、情報を得ることもある。農大生協には石川のサインが掲げられてはいるほか、2008年度には特別講義が開講されたものの、漫画はフィクションであることから、直接的な関係はない。なお、アニメ化に際して、実写を使用したオープニング映像にて撮影協力をしたのは、農大ではなく、東京都府中市にある東京農工大学府中キャンパス(農学部)であり、実写ドラマ版「もやしもん」のロケで使用されているのも茨城大学農学部となっており、農大は使われていない。
- 宇仁田ゆみ作の「酒ラボ」は、農業大学の発酵醸造学研究室を舞台としており、農大が日本で唯一の醸造学科を有している大学であることから、農大を連想する読者が多い。しかし、これも「もやしもん」同様、フィクションであることから、直接的な関係はない。
併設学校[編集]
関連項目[編集]
- かつて農大があった常磐松御料地で隣接していた学校
日本官能評価学会事務局