木造日隆上人坐像

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木造日隆上人坐像(もくぞうにちりゅうしょうにんざぞう)は、兵庫県尼崎市開明町の本興寺開山堂に安置される重要文化財の彫刻である。

寺記によると、上人69歳にあたる室町時代の享徳2年(1453年)に堺の浄伝が彫刻し、翌享徳3年に完成と伝わる。寄木造で彩色され玉眼を入れ、後頭部に僧綱領を立てた法衣をまとい、右肩に横被をかけ、合掌し、袈裟その他には盛り上げの蓮華唐草文が描かれている。面貌が極めて特徴的で、鼻の付け根が低く、口の両端をあげ、頬と顎はしゃくれており、容姿を忠実に写した肖像彫刻であろう考えられる。着衣は角を立て、堅硬な大面取がされる等、室町時代の肖像彫刻の特徴がよく見られ、享徳年間の造立として大過ないと思われる。明治37年2月18日に旧国宝に指定された。昭和58年に行われた保存修理に際して、頭部に和紙に包まれた歯と頭部骨片が発見された。和紙におこつと記されていることから、上人入寂後に像内に納入された遺骨と考えられる。