日本ゴールドディスク大賞
『日本ゴールドディスク大賞』(にっぽんゴールドディスクたいしょう)は、日本レコード協会主催の音楽賞である。
概要[編集]
過去1年間のレコード(コンパクトディスク、カセットテープ、DVDなどの音楽ソフトについても。これは著作権法の定義により全て「レコード」であるため)の日本国内における売り上げ(出荷数から返品数を引いた数)を基に審査され、大賞に当たる「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」等が選ばれる。
1986年度に創設され、初めての表彰式は1987年3月に行われた。2010年度から授賞式が1月に変更された[1]。
2007年度からはCD売り上げにインターネット配信や着うたのダウンロード数などが加算されるようになった。
各賞[編集]
- アーティスト・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Grand Prix Artist of the Year」、第5回〜第11回は「日本ゴールドディスク大賞」)
- この賞が最高峰でこの大会のグランプリに当たる。
- 第12回・13回は、音楽業界関係者からの投票により決定された。
- ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Grand Prix New Artist of the Year」、第5回〜第11回は「グランプリ・ニューアーティスト賞」)
- この賞はこの大会の最優秀新人賞に当たる。
- ベスト・演歌/歌謡曲・アーティスト(第20回〜)
- ベスト・演歌/歌謡曲・ニュー・アーティスト
- シングル・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Grand Prix Single of the Year」、第5回〜第11回は「グランプリ・シングル賞」、第12回は「ベスト・ソング・オブ・ザ・イヤー」、第13回〜第19回は「ソング・オブ・ザ・イヤー」)
- ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ダウンロード(第21回、第25回〜)
- アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Grand Prix Album of the Year」、第5回〜第11回は「グランプリ・アルバム賞」)
- 演歌/歌謡曲・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Best Album of the Year(演歌部門)」(第2回〜第4回はグループ・男性ソロ・女性ソロ)、第5回〜第11回は「アルバム賞(歌謡曲・演歌部門)」(男性・女性))
- クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Best Album of the Year(クラシック部門)」、第5回〜第11回は「アルバム賞(クラシック部門)」)
- ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Best Album of the Year(ジャズ・フュージョン部門)」、第5回〜第11回は「アルバム賞(ジャズ部門)」)
- インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Best Album of the Year(インストゥルメンタル部門)」、第5回〜第11回は「アルバム賞(インストゥルメンタル部門)」)
- サウンドトラック・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第?回〜第11回は「アルバム賞(サウンドトラック部門)」)
- アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Best Album of the Year(アニメ部門)」、第5回〜第10回は「アルバム賞(アニメ部門)」、第11回は「アルバム賞(アニメ・学芸部門)」)
- 純邦楽・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Best Album of the Year(純邦楽部門)」、第5回〜第11回は「アルバム賞(純邦楽部門)」)
- 企画・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回〜第4回は「The Best Album of the Year(企画部門)」、第5回〜第10回は「アルバム賞(企画部門)」、第11回は受賞者なし)
- ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー(第5回〜第11回は「ミュージック・ビデオ賞」)
- 特別賞
- ベスト・エイジアン・アーティスト(第21回〜第23回、第26回〜)
- 過去に存在した賞
- ロック&ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー(邦楽・洋楽の部)(第17回〜第19回)
- 第1回〜第4回は「The Best Album of the Year」の「ロック・フォーク部門」「ポップス部門」(グループ・男性ソロ・女性ソロ)、第5回〜第11回は「グランプリ・アルバム賞」の「ロック・フォーク部門」「ポップス部門」(男性・女性))、第12回〜第16回は「ベスト・ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」「ベスト・ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」が存在した。
- アルバム賞(学芸部門)(第1回〜第7回)(第1回〜第4回は「The Best Album of the Year(学芸部門)」)
- ソング・オブ・ザ・イヤー(演歌/歌謡曲部門)(第15回〜第19回)
- 企画・アルバム・オブ・ザ・イヤー(コンピレーション部門)
- エイジアン・アーティスト
- PC配信ソング・オブ・ザ・イヤー(第22回・第23回)
- 「着うた」ソング・オブ・ザ・イヤー(第22回・第23回)
- 「着うたフル」ソング・オブ・ザ・イヤー(第22回・第23回)
- ソング・オブ・ザ・イヤー(第24回)
- 楽曲ごとのシングル(フィジカル・シングル)と音楽配信の合算売上によって決定された。第13回〜第19回の「ソング・オブ・ザ・イヤー」とは位置づけが異なる。
歴代アーティスト・オブ・ザ・イヤー受賞者一覧[編集]
歴代アーティスト・オブ・ザ・イヤー受賞者一覧 | |||||
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回 | 開催年 | 対象年 | 邦楽 | 洋楽 | |
1 | 1987年 | 1986年 | 中森明菜 | マドンナ | |
2 | 1988年 | 1987年 | レベッカ | ビートルズ | |
3 | 1989年 | 1988年 | BOØWY | ボン・ジョヴィ | |
4 | 1990年 | 1989年 | サザンオールスターズ | マドンナ | |
5 | 1991年 | 1990年 | 松任谷由実 | ||
6 | 1992年 | 1991年 | CHAGE&ASKA | ガンズ・アンド・ローゼズ | |
7 | 1993年 | 1992年 | マドンナ | ||
8 | 1994年 | 1993年 | WANDS | ビートルズ | |
9 | 1995年 | 1994年 | trf | マライア・キャリー | |
10 | 1996年 | 1995年 | |||
11 | 1997年 | 1996年 | 安室奈美恵 | ミー・アンド・マイ | |
12 | 1998年 | 1997年 | GLAY | セリーヌ・ディオン | |
13 | 1999年 | 1998年 | B'z | ||
14 | 2000年 | 1999年 | 宇多田ヒカル | ||
15 | 2001年 | 2000年 | 浜崎あゆみ | ビートルズ | |
16 | 2002年 | 2001年 | バックストリート・ボーイズ | ||
17 | 2003年 | 2002年 | 宇多田ヒカル | アヴリル・ラヴィーン | |
18 | 2004年 | 2003年 | 浜崎あゆみ | 女子十二楽坊 | |
19 | 2005年 | 2004年 | ORANGE RANGE | クイーン | |
20 | 2006年 | 2005年 | 倖田來未 | O-Zone | |
21 | 2007年 | 2006年 | ダニエル・パウター | ||
22 | 2008年 | 2007年 | EXILE | アヴリル・ラヴィーン | |
23 | 2009年 | 2008年 | マドンナ | ||
24 | 2010年 | 2009年 | 嵐 | ザ・ビートルズ | |
25 | 2011年 | 2010年 | レディー・ガガ | ||
26 | 2012年 | 2011年 | AKB48 | ||
27 | 2013年 | 2012年 | シェネル | ||
28 | 2014年 | 2013年 | ワン・ダイレクション | ||
29 | 2015年 | 2014年 | 嵐 |
※ 洋楽アーティストのカタカナ表記・アルファベット表記の不統一は公式ウェブサイトにおける表記に基づくもの。
授賞式のテレビ放送[編集]
第1回は新高輪プリンスホテル(現・グランドプリンスホテル新高輪)で行われたがテレビ中継は無く、テレビ中継は1990年に日本テレビ系列の『土曜スーパースペシャル』で生中継で放送されたのが最初。
NHK総合テレビで中継されるようになったのは翌年の1991年からである。更にその翌年の1992年からはNHKホールでの公開放送となる。のちに衛星第2テレビ(BS2)でも放送されるようになった。BS2で生中継されるようになり、総合テレビでの放送が後日録画での放送となる。また、BS2での放送は2003年度からは生中継をやめて撮って出しによる録画中継に変更された。それまではニュース7が衛星第1テレビに差し替えて放送されていた。
創設20回目の節目を迎えた2006年は3月9日(木曜日)19:00よりNHKホールで行われ、その模様は衛星第2テレビで放送された(19:30 - 21:30)。総合テレビでも録画放送されたが、本来3月17日(金曜日)の放送予定が急遽「NHK平成18年度予算審議」(衆議院総務委員会)を録画中継(23:00 - 3月18日4:00)したため3月23日(木曜日)(24:15 - 25:25。3月24日0:15 - 1:25)に延期された。
2006年度(第21回)、2007年度(第22回)、2009年度(第24回)、2010年度(第25回)は都内ホテルで受賞記者会見を行う形で、一般客の観覧はもとよりアーティストのライブパフォーマンスやテレビ中継も行われず、翌日の各局ワイドショーで記者会見の模様をニュース映像として放送する形に留まった。
2008年度(第23回)は2009年3月2日に東京国際フォーラム(東京・有楽町)ホールCで開催され、その模様はTOKYO FMが生放送、WOWOWが3月10日に録画放送した。
2011年度(第26回)は2012年1月27日にニコファーレで開催され、その模様はBSスカパー!が3月2日22:00 - 23:00に録画放送した。
2012年度(第27回)以降は受賞記者会見も廃止され、主催者側で編集した受賞者のコメントを動画で流す形に留まっている。
日本レコード大賞や日本有線大賞との違い[編集]
日本レコード大賞や日本有線大賞の選考基準は、売れ行きが重視されずに受賞者を決めているが、ゴールドディスク大賞の選考基準は、CDの売上枚数や曲のダウンロード数、または、両者を合計した売上金額で受賞者を決めているので、客観的で分かりやすい。但し対象となるのは、期間中(=前年の11月から翌年10月)に発売された作品の合計であり、前年末以前に発売されたものは原則対象外であるため、「年またぎヒット」や「火がつくまでに時間がかかった曲」が評価されにくい面がある。
脚注[編集]
- ↑ 一般社団法人 日本レコード協会|プレスリリース - 第25回 日本ゴールドディスク大賞授賞式の実施について(日本レコード協会、2010年12月7日)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- THE GOLD DISC - 公式サイト