元杲
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元杲(げんごう、延喜14年(914年) - 長徳元年2月27日(995年3月30日))は、平安時代中期の真言宗の僧。藤原京家の出身で、父は雅楽助藤原晨省。房号は真言房。延命院僧都とも称される。
勧学院(藤原氏の大学別曹または諸大寺院が建てた学校)に学んだ後、醍醐寺の元方に師事して出家、また一定(いちじょう)・明珍(みょうちん)らに学んだ。淳祐・寛空に灌頂を受け、安和元年(968年)内供奉十禅師・東宮護持僧となった。天元4年(981年)権律師、天元6年(983年)権大僧都に至った。真言宗の小野・広沢両流に詳しく「具支灌頂儀式」など多くの書物を著し、また祈雨法を修して霊験があったという。自伝として「元杲大僧都自伝」(続群書類従所収)を残している。