佐賀隣人一家殺人事件
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佐賀隣人一家殺人事件(さがりんじんいっかさつじんじけん)とは1983年5月16日に佐賀県鳥栖市で起きた殺人事件である。犯人が隣人とのトラブルで起こした事件である。
概要[編集]
犯人の大石国勝(当時38歳)は自宅の水道ホースの金具が無くなったことで隣人のA(当時38歳)の長男(当時12歳)がやったと思い込み、隣人の家に怒鳴り込みに行った。しかし、Aは身に覚えの無いと言って口論となり、激怒した大石は一度家に戻り包丁を隠し持って再び、Aの家に戻り電話中だったAを包丁で殺害しさらに、Aの妻(当時36歳)も同時に殺害した。長男は逃げ出したものの大石は包丁を持ちながら追いかけ捕まえると同様に包丁で殺害した。
大石は犯行の2日前に水道のホースの金具が無い事に気付き会社を休んで近所の周囲に聞き込みに行った(金具と言っても200円程度のものである)。それで、以前に自分が所持するトラクターに悪戯をしたAの長男がやったと思い込み犯行に至った。近所付き合いも無く、また大石は、以前に精神科医に通院していた事もあった。
判決[編集]
1987年10月12日佐賀地裁は大石に死刑判決を言い渡した。これに対して弁護側は精神障害があったと控訴したが、1989年10月24日福岡高裁はこの控訴を棄却した。1995年4月21日最高裁は大石の上告を棄却して死刑が確定し、2000年11月30日死刑執行。享年55歳。
参考文献[編集]
- 朝日新聞(1983年5月15日付)
- 角川書店「57人の死刑囚」大塚公子
- 新潮社「死刑の理由」井上薫