仙台シティラビット
仙台シティラビット(せんだいシティラビット)は、JR東日本(東日本旅客鉄道)が仙台 - 福島間(東北本線経由)で運行する快速列車の愛称である。
首都圏で運行される東北本線(『宇都宮線』の愛称区間内)快速列車「ラビット」に因んで命名されたが、地元では単に「ラビット」と呼ばれることが多く、福島駅では「快速仙台方面ラビット号」と案内することもある。
概要[編集]
東北本線仙台-福島間で運行されており、停車駅は下記のとおりである。所要時間は1時間12分~16分となっており、普通列車より6分~10分早い。しかし先行列車を追い越すことは無い。国鉄分割民営化後の福島 - 仙台間では、白石 - 仙台間に快速列車を設定したが、後に福島まで運転区間を延長。しかし1990年代になると高速バスが台頭し、需要を奪われつつあったことから、仙台支社では対抗策として在来線での速達性を重視した本列車の運転を開始した。一方では、沿線主要地域の生活輸送も兼ねた停車駅設定がなされ、現在まで何度か停車駅の追加が実施された。
なお、2012年3月のダイヤ改正以前は土休日のみ運転の臨時列車が設定されていた。運転期間は臨時列車としては長い四半期単位で設定されており、事実上の定期列車と位置付けられていた(これは首都圏でかつて運行されたホリデー快速「むさしの」と同様の措置である)。
歴史[編集]
- 19xx年 - 休日のみ1日1往復仙台 - 白石間快速列車(愛称無し)として運転開始。
- 19xx年 - 福島まで運転区間を延長(停車駅は後述)。
- 199x年 - 宮城交通・福島交通・JRバス東北による高速バスの運転開始に伴い、土曜休日の運転に変更。
- 2000年 - 高速バスに対抗するため、毎日運転となり、「仙台シティラビット」の愛称を付加。東福島への停車を開始。
- 2002年12月1日 - 3往復に増発。増発分は上記の他に桑折・藤田・槻木・名取にも停車。
- 2003年6月 - 土曜休日に2往復増発。
- 2003年10月 - 高速バスの競争が激化したため土曜休日に3往復増発。
- 2004年3月 - 臨時列車の停車駅を白石・岩沼に限定。定期列車の船岡停車が開始。
- 2005年12月10日 - 臨時列車が大河原にも停車。
- 2007年3月18日 - 臨時列車が1往復削減。
- 2008年3月15日 - 臨時列車が名取にも停車。
- 2012年3月17日 - ダイヤ改正により定期列車3往復のみに削減。臨時列車は運転設定日数を大幅に削減して繁忙期のみとし、列車愛称を廃止した快速列車での運転に変更。
停車駅[編集]
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車両[編集]
2012年3月17日ダイヤ改正以降は仙台車両センター所属の上述3系列4両編成が充当される。
- 719系では先頭に専用のヘッドマークを掲出。
- 701系ではE721系との混結運転。もしくはE721系4両(いずれもワンマン運転対応編成)に変更される場合がある。
また701系充当の1号は以下の順番で運用される。
福島・仙台で列車番号を変更するのみで、福島では「仙台シティラビットをご利用のお客様はそのままご乗車になりお待ちください」の車内放送を福島到着時に実施するなど、車両に乗り続けたまま通し乗車が可能な事実上の黒磯発小牛田行きとも解釈できる。