ロジーナ・レヴィン

ロジーナ・ヤコヴレヴナ・レヴィン（ロシア語：Рози́на Я́ковлевна Ле́вина, ラテン文字転写例:Rosina Yakovlevna Lhévinne, 1880年3月29日(ユリウス暦では3月17日) - 1976年11月9日）は、ロシア出身のピアノ奏者。

キエフにてロザリア・ヤコヴレヴナ・ベッシー(ロシア語：Розалия Яковлевна Бесси, ラテン文字転写例:Rosalia Yakovlevna Bessie)として生まれる。父ジャックは宝石とワインを扱うデンマーク出身の裕福な商人で、母マリアはアマチュア音楽家だった。６歳でピアノを始め、９歳でモスクワ音楽院に入学してセルゲイ・レムゾフとヴァシリー・サフォノフにピアノを学んだ。15歳の時にサフォノフの指揮下でフレデリック・ショパンのホ短調のピアノ協奏曲を演奏して成功を収めた。1898年には金メダルを得て卒業し、同輩のヨゼフ・レヴィンと結婚した。以後、独奏者としての活動は放棄こそしなかったものの、夫のキャリア形成への奉仕を優先し、夫との共演という形での演奏活動を好むようになった。1900年まで夫と共にティフリスで活動した後、ベルリン、パリやワルシャワに演奏旅行に出かけ、1902年にモスクワに移住。1906年にはアメリカに行き、カーネギー・ホールで演奏したが、夫妻の活動の本拠はベルリンに移した。1919年に夫妻でアメリカに渡り、夫が音楽芸術研究所で教鞭を執るようになると、夫が演奏旅行で不在の時には代講を受け持った。夫が亡くなると、夫の後を継いで後進の指導に当たり、並行して1964年まで演奏活動を行った。

カリフォルニア州グレンデールにて死去。