ヤーガン族

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ヤーガン族

ヤーガン族(ヤーガンぞく、英:Yaghan または Yagán、Yahgan、Yámana、Yamana)は、かつてフエゴ島の南の島々からホーン岬に存在を広げていた先住民である。

概要[編集]

彼らはかつてはフエゴ人として知られていた、しかし、それがティエラ・デル・フエゴの先住民のどれにもあてはまるので、この語は近年は避けられる。彼らは、孤立言語と考えられるヤーガン語を話す。ヤーガン族は、食物を集めるために島の間をカヌーで渡る遊漁民だった。男性はアシカを狩り、女性が甲殻類を集めるためにに潜った。

パタゴニアに19世紀まで存在していた裸の民族「ヤーガン族 (Yaghan people)」(別名: ヤマナ族)。南米最南端、フエゴ島の南の島々からホーン岬までのこの地域は、風速60m/sを超える極寒、極限にもかかわらず (40m/sを超えると人間が空を飛ぶそうです) 彼らは基本的に裸で生活した。

「寒いから服を着る」ではなく「寒いから服を着ない」という選択を取り (毛皮は持っていた)、動物の油で作ったグリースを全身に塗ることで寒さをしのいだ。永い年月に渡ってそのような生活をすることで、体の代謝は我々からは想像できないほどのレベルに達し、基本的な姿勢は表面積を少なくするために屈んだ状態で生活していた。

ヤーガン族は、フェルディナンド・マゼランチャールズ・ダーウィンフランシス・ドレークジェームズ・クックジェームズ・ウェッデルら、出会った人々に強い印象を残した。『世界一周単独航海』でヨシュア・スローカムは、彼がある特定の地域で停泊した場合、ヤーガン族に襲われ、あるいは殺されるかもしれないと警告されたので、鋲を彼の舟(Spray)のデッキにまいた。

ヨーロッパから持ち込まれた疫病に対し免疫力のなかったヤーガン族はヨーロッパ人との接触以降、その多くが病死し、入植者との武力衝突も加わり、急速に激減してしまった。生き残った僅かなヤーガン族も他の民族との混血が進んだため、純粋なヤーガン族はほとんどいなくなり、その文化の多くが失われてしまった。

2009年時点ではナバリノ島にヤーガン族の最後の一人である女性が住んでおり、ヤーガン語の最後の語り手であるともいう。ヤーガン族は南アメリカ大陸の南端まで移動したモンゴロイドの族の一つであり、最後の女性のクリスティーナ・カルデロンが最後のヤーガン族の純粋血統を持つ者とされる。

ヤーガン族の写真[編集]

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