モーシェ・アツモン

モーシェ・アツモン（ヘブライ語：משה עצמון, ラテン文字転写例: Moshe Atzmon, 1931年7月30日 - ）は、ハンガリー出身の指揮者。本名はモーセ・グロースベルゲル(Móse Grószberger)。

ブダペスト出身。1944年にパレスチナのテルアビブに移住する前は生地でチェロを学んでいた。テルアビブに移住後はテルアビブ音楽院でピアノを学ぶ。1949年にはイスラエル陸軍に参加し、軍楽隊でホルンを吹くようになった。除隊後もホルン奏者として活動したが、直ぐに軍楽隊の副指揮者となり、指揮に興味を持つようになった。その結果、テル・アヴィヴ音楽院で作曲と指揮を学び直し、1962年に同音楽院を卒業している。1962年からはギルドホール音楽学校に留学してアンタル・ドラティに師事し、ミトロプーロス国際指揮者コンクールで２位入賞。翌年にはギルドホール音楽学校で学位を取得。タングルウッド音楽祭にも参加してレナード・バーンスタイン賞を受賞し、1964年のリヴァプール国際指揮者コンクールで優勝している。1969年から1971年までシドニー交響楽団、1971年から1976年まで北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者を歴任。1978年から1983年まで東京都交響楽団のミュージック・アドヴァイザー兼首席指揮者、1987年から1993年まで名古屋フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、1990年から1992年までKBS交響楽団の客演指揮者、1991年から1994年までドルトムント歌劇場の音楽総監督、1999年から2005年までオールボー交響楽団の首席指揮者、2004年から2006年までブルターニュ管弦楽団の常任客演指揮者をそれぞれ務めた。2016年に引退。