ミュソン語
ミュソン語(En:Myuson language)とは、人工言語の一種である。
目次
- 1 概要
- 2 文字と発音
- 3 品詞
- 4 標示詞
- 4.1 被修飾標示「che」
- 4.2 修飾標示
- 4.3 第一名詞化標示「ta」
- 4.4 第二名詞化標示「ku」
- 4.5 第三名詞化標示「no」
- 4.6 動詞句取扱標示「glu」
- 4.7 主語標示「xu」
- 4.8 目的語標示「coq」
- 4.9 被修飾動詞句標示「jel」
- 4.10 被修飾主語標示「ju」
- 4.11 被修飾目的語標示「joq」
- 4.12 順接
- 4.13 逆接
- 4.14 並列標示「xal」
- 4.15 添加標示「skol」
- 4.16 対比標示「zek」
- 4.17 選択標示「sog」
- 4.18 説明標示「hax」
- 4.19 補足標示「kla」
- 4.20 言換標示「yob」
- 4.21 例示標示「pal」
- 4.22 転換標示「dul」
概要[編集]
言葉の形は変わらない(孤立語)。
言葉の順番は英語と同じ「主語+動詞+目的語」(SVO)であり、かつドイツ語のような動詞第二位(CP-V2)なので、中心となる文(主節)の単文において2語目に位置する動詞より前にある語の日本語訳は「〜は」となる。
修飾は例外なく後置修飾(NA, NG)。
音節は「(子音+)母音(+子音)」((C)V(C))のことを言うが、文法的な言葉(機能語)は1音節、具体的な意味を持つ言葉(内容語)は2音節以上である。
文字と発音[編集]
子音[編集]
全部で21個あるが、Rは含まれない
- 第一群
無声音と有声音の対立を成す子音群
※以下は左が無声音、右が有声音である- CH チャ行 : J ヂャ行
- F ファ行 : V ヴァ行
- K カ行 : G ガ行
- P パ行 : B バ行
- S サ行 : Z ザ行
- T タ行 : D ダ行
- 第二群
対応する有声音を持たない無声音の子音群- C ツァ行
- H ハ行
- X シャ行
- 第三群
対応する無声音を持たない有声音の子音群- L ラ行
- M マ行
- N ナ行
- Q ングァ行(軟口蓋鼻音)
- W ワ行
- Y ヤ行
母音[編集]
- 強母音
- a ア
- o オ
- 中母音
- e エ
- 弱母音
- i イ
- u ウ
- 一音節中で存在しえる母音連続
- 強+中
- 強+弱
- 中+弱
- 弱+強
- 弱+弱
禁則文字列[編集]
以下の組み合わせは避けなければいけない
- CH + S
- J + Z
- X + S
- H + 全ての子音
- 有声音+無声音(両者とも第一群)
- 無声音+第一群の有声音
- ii
- uu
- wu
- yi
品詞[編集]
名詞[編集]
物の名称で、主語(〜は, 〜が)や目的語(〜を(等))になれる。畳語で強調。単文において2語目以外。
動詞[編集]
状態や動作。単文において2語目のもの。
- 自動詞
目的語を伴わない動詞のこと - 他動詞
目的語を伴う動詞のこと
第一修飾詞[編集]
名詞や動詞、文全体を修飾するもので、1語だけで成る。日本語や英語の副詞相当。自動詞または目的語の直後に来た時は句や節の全体を修飾。
第二修飾詞[編集]
名詞や動詞、文全体を修飾するもので、基本的に2語以上から成る。日本語の助詞や英語の前置詞(右記2つ合わせて「接置詞」)、英語の不定詞における形容詞及び副詞的用法に相当。第一修飾詞同様、自動詞または目的語の直後に来た時は句や節の全体を修飾。
標示詞[編集]
文法的な境界や関係を示す。語数カウントされない。
標示詞[編集]
被修飾標示「che」[編集]
名詞や動詞の直前に来て、それらが修飾される語(句)であることを表す。この標示がなければ原則として被修飾語になれない。
修飾標示[編集]
第二修飾詞を構成する。後続語の種類によって、以下の綴りを使い分ける。
- 非処格性
- 「le」+ 接置詞化対象語
- 「li」+ 動詞化対象語
- 処格性
- 「la」(〜で) + 接置詞化対象語or名詞
- 「lo」(〜から) + 接置詞化対象語or名詞
- 「lu」(〜へ) + 接置詞化対象語or名詞
第一名詞化標示「ta」[編集]
動詞を名詞化し、その行為の結果出来たものを示す。例えば、書く→文字、凍る→氷。
第二名詞化標示「ku」[編集]
動詞を名詞化し、人を表す。例えば、書く→書記。
第三名詞化標示「no」[編集]
動詞を名詞化し、物を表す。例えば、凍る→冷凍庫。
動詞句取扱標示「glu」[編集]
動詞句の直前に置く。第ニ修飾詞の一種。
- 名詞的用法
- 「〜すること」:主語や目的語相当の位置に置いた時
- 修飾詞的用法
- 「〜するための」:被修飾名詞(句)の直後(=語(句)修飾)
- 「〜するために」:被修飾動詞の直後(=語(句)修飾)or動詞または目的語の直後(=句や節の全体修飾)に来た時。
主語標示「xu」[編集]
動詞句に対応する主語を表し、名詞節や形容詞節とする。「xu + 主語 + glu + 動詞句」と並べる。また、倒置時も使用可。
目的語標示「coq」[編集]
他動詞が2語以上からなる時、目的語の前に来る。また倒置時も使用可。
被修飾動詞句標示「jel」[編集]
cheとgluの性質を兼ね備えたもの。
被修飾主語標示「ju」[編集]
cheとxuの性質を兼ね備えたもの。
被修飾目的語標示「joq」[編集]
cheとcoqの性質を兼ね備えたもの。
順接[編集]
前の事がらが原因・理由となり、あとの事がらが結果・結論となることを示す。
- 順接確定標示「gai」
訳例「それゆえに」 - 順接仮定標示「pae」
訳例「としたら 」
逆接[編集]
前の事がらから予想される結果とは逆の結果になることを示す。
- 逆接確定標示「tif」
訳例「ところが」 - 逆接仮定標示「cev」
訳例「としても」
並列標示「xal」[編集]
前の事がらに後の事がらを並べる。訳例「ならびに」
添加標示「skol」[編集]
前の事がらに後の事がらを付け加える。訳例「しかも」
対比標示「zek」[編集]
前の事がらと後の事がらを比べる。訳例「ぎゃくに」
選択標示「sog」[編集]
前の事がらと後の事がらを選択する。訳例「あるいは」
説明標示「hax」[編集]
前の事がらについての説明を述べる。訳例「なぜなら」
補足標示「kla」[編集]
前の事がらについて補足する。訳例「ちなみに」
言換標示「yob」[編集]
前の事がらについて言い換える。訳例「すなわち」
例示標示「pal」[編集]
前の事がらについて例を示す。訳例「たとえば」
転換標示「dul」[編集]
前の事がらと話題・状況を変える。訳例「ところで」