フルートソナタ 水の精 (ライネッケ)

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フルートソナタ 水の精ドイツ中期ロマン派作曲家カルル・ライネッケによるフルートピアノのための室内楽ソナタ作品。ブラームスに並ぶロマン派作家の古典的端正さを備えた作品でありフルート奏者には重要曲となっている。

ショパン即興曲)など他の多くの作曲家同様"水の精伝説を創作の端緒としている。

楽曲[編集]

作品番号167。ホ短調で4楽章構成。

Allegro[編集]

ホ短調で8分の6拍子。快速なシチリアーノに乗って完全五度を元にした主題を繰り返す。ピアノ右手声部はトリルを基本にした修飾を施す。 室内楽の優雅さを失わないため展開部は簡単な関係調への転調ホ長調嬰ハ短調)に止めている。

IntermezzoAllegretto vivace[編集]

4分の2拍子の間奏曲スタッカート奏法を基本にしたロ短調の主部とト長調の伸びやかな中間部からなるロンド形式。随所にロ長調などの旋律を織り交ぜておりフルートの旋律美を発揮させている。効果音楽としてしばしば放送に利用される。

Andante tranquillo[編集]

ト長調の緩徐楽章。4分の4拍子。ロ短調の中間部をはさみ前2楽章と楽想の統一を図っている。

Allegro molto agitato ed appasionato,quasi Presto[編集]

情熱的な終楽章。ホ長調・変イ長調に転調しながら3連符により揺れる水の精と静けさを表現する。

演奏[編集]

日本人女性(古賀敦子)とMarita Mirsalimovaのピアノによる演奏。
Pahudによる韓国KBS放送版
音源つき解説

楽譜[編集]