トーマス・ザンデルリンク

トーマス・クルトヴィチ・ザンデルリンク（ロシア語：Томас Куртовича Зандерлинг；ラテン文字転写例: Thomas Kurtovich Sanderling, 1942年10月2日 - ）は、ソビエト連邦出身の指揮者。

ノヴォシビルスクにて、指揮者のクルト・ザンデルリンクの息子として生まれる。２歳になる前にレニングラードに移住し、６歳でレニングラード音楽院の子供大学で音楽教育を受けた。その後、レニングラード音楽院でミハイル・ヴァイマンにヴァイオリン、ニコライ・ラビノヴィチに指揮法を学ぶ。1960年からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に転学。1962年に東ドイツの全国指揮者コンクールで優勝し、ハンス・スヴァロフスキーの指導を受けた。1962年にベルリン交響楽団を指揮してデビュー。1964年からライヒェンバッハ・フォークトラント州管弦楽団の首席指揮者を務め、1966年にハレ歌劇場の指揮者に転出。また、ウィーンでヘルベルト・フォン・カラヤンやレナード・バーンスタインの助手を務め、1968年から1976年までハレ歌劇場の音楽監督の任に当たった。1978年から1983年までベルリン国立歌劇場の常任客演指揮者。1992年から2000年まで大阪シンフォニカーの音楽監督。2017年から2022年までノヴォシビルスク・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者。