テレビ東京のオープニング・クロージング
テレビ東京のオープニング・クロージングでは、テレビ東京およびその前身となる東京12チャンネルで開局から現在まで使用されたオープニング・クロージングについて記す。
目次
- 1972年6月[編集]
- ある立体を横から一周した後、立体の上がカメラが引いて「12」の数字が映される
- 「12」の数字がズームアウトし、その数字を挟む様に「東京」「チャンネル」が映される。
- 矢印が交互に出ながら、周波数と出力が映される(NTVの当時の「鳩の休日」と同じ)。
- 電波が「12」(別ロゴ)を回る模様が映される。
- その模様がズームアウトし、2番目に出た「東京」「12」「チャンネル」がもう一度映されて終わり。
1972年7月 - 1979年3月[編集]
周波数単位が「メガサイクル」から「メガヘルツ」に変わった1972年7月1日から1979年3月までは、局のマークや社屋の静止画像と周波数・出力、中継局チャンネル一覧だけだった。
- 日本科学技術振興財団テレビ事業部終了当日(1973年9月30日)
- 1973年9月30日に「日本科学技術振興財団テレビ事業部」としての放送を終了、10月1日から新会社「株式会社東京12チャンネル」となるのに伴い、以下のような最終画面が表示された。表示はいずれもブルーバック。
- 「日本科学技術振興財団テレビ事業部の放送はこれで終わります。長い間のご愛顧ありがとうございました。」[1]
- 「あすから株式会社東京12チャンネルがスタートします。テレビは12チャンネルをどうぞ!」[1]
1979年4月 - 1981年9月[編集]
1979年4月から1981年9月まで使われた映像では、当時開局15周年記念に一般公募で選ばれた「トゥエルブ・メイツ」という12人組の女性が起用された。彼女たちはアイドル・カウボーイ・侍などさまざまなコスチュームをまとい、12分割された画面にそれぞれ肩から上を出し、起床または就寝の挨拶とともに「1年12か月、楽しさ12か月、東京12チャンネルでーす」と声を揃えて当時のキャッチフレーズをPRしていた。
BGMは電子音。分割された画面が東京12チャンネルのマークで塞がれたり開いたりする演出があり、オープニングとクロージングでは別構成の映像となっていた。
放送開始時の局名アナウンスは磯部建臣アナウンサー(のちにテレビ大阪に出向移籍)、終了時アナウンスは宮崎絢子アナウンサーが務めた。
1981年10月 - 1998年9月[編集]
1981年10月1日から1998年9月30日まで使用された映像は、東京12チャンネルが社名・局名をテレビ東京に変更するにあたって製作された。幾何学模様風のデジタルアニメーションで、BGMはシンセサイザーによるテクノポップ調である。いくつかのバージョンが存在するものの、デジタルアニメーション本編には手をつけず、すべてアナログベースの編集によるバージョンチェンジとなっている。
- 1985年12月11日[編集]
社名変更にあたってテレビ東京のCIカラーが緑に変更されたことから、「緑さわやか 12 テレビ東京」のコピー・チャンネルロゴ・社名ロゴを写した静止画から開始される。その後、コールサイン「JOTX-TV」を使用した緑の階層ストライプが右手からスライドイン、そのストライプが白い背景に浮かぶ箱になり、その箱がパタパタと動く様子から本編に入る。本編終了時は同様に箱アニメから階層ストライプとなり、最後に開始時と同様の構図で「楽しさ12か月 12 テレビ東京」の静止画が表示される。2003年12月 - と同様、音声によるアナウンスはなし。画像のみによる局名告知となっている。オープニング・クロージングとも共用で差異はない。
1985年12月12日 -[編集]
テレビ東京の本社が虎ノ門に移転し、CIカラーが赤に戻され、コピーも東京12チャンネル時代の「楽しさ12か月」に戻されたことから、1985年12月12日より映像に変更が加えられた。なおこの映像のタイトルロゴおよびテロップはマイナーチェンジを経て2代目ロゴマーク変更前日の1998年9月30日まで使用された。
キャッチコピーと各種ロゴの静止画がテレビ東京の社屋の映像に差し替えられたことから、テレビ東京社屋正面煽りの実写映像から開始される。右下のテレビ東京の社名ロゴとJOTX-TVのコールサインの表示の後に、実写映像を緑背景にフェードアウトし、緑背景が白い背景に浮かぶ箱になり、その箱がパタパタと動く様子から本編に入る。本編終了時は同様に実写映像となる。導入・終了時の実写映像はオープニング時は日中のテレビ東京社屋本館上層部をアップした映像が使用され、クロージング時は夜間のテレビ東京社屋全景を捉えた映像が使用される。またこのオープニング時のナレーションおよびクロージング時の実写映像ならびに本編の映像の最初の部分と最後の部分はマイナーチェンジを経て使用された。
ナレーション担当者は宮崎絢子。最初に「JOTX-TV こちらはテレビ東京です。」のアナウンス、本編アニメ中の部分から周波数、出力の表示を追加。同時にアナウンスがテロップとともに挿入され(BGMはその間やや音量が下がる)、最後に「今日も一日テレビ東京でお楽しみ下さい」(オープニング時)、「今日の放送は終了致しました。おやすみなさい」(クロージング時)のメッセージが添えられる。ただし1990年代半ば、終夜放送に近い放送終了が常態化したことから、クロージングの「おやすみなさい」がフェードアウトされるようになった。
当初から1993年9月までは、出力の補助単位キロが大文字の“K”になっており、1993年10月以降は小文字の“k”に訂正したバージョンに変更されるが、文字の表示される部分に紺色のベタ枠を表示してその上にテロップを表示する手法が取られた。
クロージングの終了のときは当初から1986年3月までは「おやすみなさい。」とフェード式で表示していた。1986年4月から1993年9月まではオープニングでのナレーションの全部分での訂正したバージョンの変更に伴い真下の「おやすみなさい」の表示に変更され、1993年10月から1995年9月まではkに訂正バージョンに変更により左上のテレビ東京の社名ロゴとJOTX-TVのコールサインと真下と「おやすみなさい」の表示に変更されたが、1995年10月に放送終了後のオールナイトミュージック(月曜日を除く)による試験電波が始まったのを受け、最後のテロップ部分から「おやすみなさい」の表示を廃止(ナレーションの最後のメッセージの「おやすみなさい」読み上げ部分も月曜日を除き省略される)。代わりにオープニング・クロージングの開始のときに表示されていた、末期のクロージングの最終バージョンでの開始・終了とも共用である、右下のテレビ東京の社名ロゴとJOTX-TVのコールサインの表示となった。
1998年10月 - 2003年11月[編集]
1998年10月1日から2003年11月30日まで使われた映像は、新CIによる2012年現在の「TV TOKYO」ロゴおよび「テレビ東京」のふつうの字体の導入に伴い変更されたものである。フルCGアニメーションによる花が開く様子や花火の映像、子供の笑い声の入ったもの。周波数、出力がCGによる立体文字でスクロールし、最後に「JOTX-TV こちらはテレビ東京です。」のアナウンスが入る。ナレーション担当者は茅原ますみ。
このバージョンはかつて地上アナログ放送の受信報告書専用のベリカードデザインでも用いられており、BSアナログハイビジョン実用化試験放送〈テレビ東京送出分に限る〉の受信報告書でも地上アナログ放送と同じものを発行していた。
2003年12月 -[編集]
2003年12月1日、東京地区の地上デジタル放送開始に伴い変更。フルCGアニメーション。銀色の金属的な球体が草原や海などを飛び、最後に宇宙空間で「TV TOKYO」ロゴに変形とシンプルである。
アナログではアナログ放送終了告知を行うため、2008年7月21日から後半30秒のみに短縮されていた。告知画面は一般的なブルーバック画面で表示されていたが、のちに黄色のバックに地デジカのイラストが付いた告知画面に変更された。在京キー局の民放局で唯一アナウンスは - 1985年12月11日 と同様なし。BGMは、局名告知からのオリジナルBGM付きであった。
テレビ東京では在京他局と異なり終夜放送は現在土曜日をのぞき行われておらず、クロージングはほぼ毎日見られる。クロージングとオープニングの間には、オールナイトミュージックという試験電波(テレビ東京関連曲やハロープロジェクトの最新曲)が放送されていることが月曜日をのぞいて多い。月曜日は放送終了後カラーバーになり停波し、放送開始30分前ぐらいからふたたびカラーバーになりロゴと「JOTX-(D)TV こちらはテレビ東京 ただいま試験電波発射中です。」と案内後カラーバーになり放送開始画面となる。
- アナログ放送終了当日(2011年7月24日)
なお、2011年7月24日のアナログ放送終了日には、終了後のお知らせ画面(ブルーバック)の後、砂嵐(完全停波)の直前に、アナログ放送(JOTX-TV)での最終映像として3年ぶりに完全版で放送された。在京キー局の中では唯一アナログ放送終了に関するアナウンスの表示が行われなかった。これで、旧・東京12チャンネル時代から47年3カ月にわたったアナログ12chでの放送に幕が下ろされ、テレビ東京は完全にデジタル7chへ移行した。