ガールズバー

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ガールズバー
ガールズバー

ガールズバーとはバーテンダー女性中心のショットバーである。2006年半ば頃に京都で発祥したとされるが、発祥時期については諸説ある。当初は大阪をはじめ東京名古屋などの大都市圏繁華街に多く出店していたが、2011年現在は地方都市にも広範囲にみられる。

概要[編集]

ガールズバー

通常はカウンター席に客が着席し、相対する女性バーテンダーが立ったまま接客をする。 カウンター越しに女性バーテンダーにお酒をつくってもらったり、会話を楽しむことができる。 業態的にも料金的にもショットバーに近く、ショットバーとキャバクラの中間的な存在といえる。 女性の入店も可能であることが多い。店員は20代前半が多く、若い店員が多い。

料金体系[編集]

ガールズバー
チャージ
テーブルチャージは時間単位で決まっていることが多い(1,000〜3,000円/h程度)。タイムチャージのないところもある。女性客に対しては男性より割安または無料という店もある。
ドリンク、つまみ
800〜1,000円程度から。シャンパンやワイン(ボトル)になると5,000〜20,000円程度。
サービス料
10〜20%程度。
消費税
通常は内税方式だが、価格表示を内税方式とせずに別途消費税を徴収する店舗もある。
支払い
クレジットカードの場合は、手数料を10〜15%程度徴収する店舗もある。
その他
一般的にコスプレなど店員の衣装が凝っていたり、露出度が高かったりする店舗ほど価格は高めである。
ウィスキーや焼酎など特定のお酒飲み放題、カラオケ無料などスナックのような業態の店舗もある。

店舗毎の特色[編集]

  • カジノバー風 - カジノテーブルを設け、客同士でゲームできる
  • クラブ風 - ミラーボールDJ用機器を備える
  • 和風 - 和風の内装にバーテンダーも和服姿で接客する
  • メイド喫茶のコンセプトとの融合

法令関係[編集]

ガールズバーが2006年夏から急速に普及した背景には、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)と各自治体条例によるキャバクラ等への規制強化の動きがある。風俗営業許可店である高級クラブやキャバクラ(いずれも2号営業)は、深夜・午前0時以降日の出までのあいだ合法的に営業を行うことはできない。実態としては終夜営業が行われる事もあったが、2005年前後の規制強化以降はそれも難しくなってきていた。一方「深夜酒類提供飲食店営業」として届け出た場合は終夜営業が可能であるためガールズバーの多くは深夜酒類提供飲食店として営業しており、キャバクラからの鞍替えも起きている。

このようにガールズバーは風俗営業許可店ではないことから、高級クラブやキャバクラのように「歓楽的雰囲気をかもし出す方法により客をもてなすこと」すなわち法令上の「接待」行為は認められていない。ただし地域や店舗によってはテーブル席の客の傍に着席して接客したり、客とカラオケでデュエットするなど法令上グレーな店舗もある。これをうけ2008年10月には風俗営業の許可をとらずに接待行為を行ったとして、警視庁は歌舞伎町のガールズバーを摘発した。その後も、東京都新宿区歌舞伎町や大阪市中央区宗右衛門町の店舗などが、接待行為を理由に摘発されている。また、神戸市において、18歳未満の少女を、年齢を知りつつガールズバーで22時以降に勤務に就かせたとして、公用車の運転手をしていた同市職員が逮捕された事例がある。

接客の過程で客に下着を見せたり、体を触らせたりするようなセクシーパブ寄りのサービスを目玉にしている店舗もガールズバーと称して営業していることがある。

18歳・女子高生はなぜガールズバーで死んだのか[編集]

大阪・ミナミの繁華街にあるガールズバーでアルバイトをしていた現役女子高校生(18)が死亡した。ガールズバーは、カウンター越しに若い女性バーテンが酒などを提供してくれる店として人気を集めており、「安い価格で、クラブやキャバクラと同じような若い女性と一緒に飲める」とのうたい文句で、店舗数はここ数年で全国的に急増している。一方で、一部のガールズバーでは、警察当局の規制が必ずしも十分に行き届いておらず、不当に高額料金を請求する「ぼったくり」など“犯罪の温床”になっているとの指摘もある。女子高校生はなぜガールズバーで働き、そして亡くなったのか。

女子高生店員の死[編集]

「同僚女性の意識がなくなった」

12日午後0時35分ごろ、大阪市中央区東心斎橋のガールズバー「SORA」の経営者の男(27)から119番があった。消防隊員などが駆けつけると、若い女性が店内の床にあお向けで寝た状態で死亡していたという。

大阪府警南署によると、女性は同店アルバイトで、大阪府内の公立高校に通う女子生徒(18)。目立った外傷などはなかったが、司法解剖の結果、女子生徒の死亡推定時刻は同日午前7時ごろと判明。死因は不明で、同署は急性アルコール中毒の可能性もあるとみて詳しい死因を調べている。

南署や関係者によると、女子生徒は11日午後11時ごろから勤務。12日早朝から、酒に酔った様子で店内で寝ていたという。店内で寝泊まりしていた男が12日正午すぎ、女性生徒の意識がないのに気づいた。

「12日午前5時ごろ、床で寝ていた女子生徒に声をかけたが返事があったので、そのままにして自分も店内で寝ていた」

男は調べに対し、こう説明しているという。南署は保護責任者遺棄致死容疑なども視野に、女子生徒の死亡の経緯についても慎重に調べている。

店員6人が18歳未満[編集]

同店は飲食店としての営業許可を取得しておらず、南署は14日、食品衛生法違反(無許可営業)容疑で、同店経営者の阪田淳容疑者(27)=24日に処分保留=を逮捕。24日には、労働基準法違反(年少者の深夜業使用)容疑で再逮捕した。

調べに対し、阪田容疑者は「18歳未満だと知りながら接客させていた」などと容疑を認めている。再逮捕容疑は今月11日午後10時から12日午前5時にかけ、同店で、府立高校の女子生徒(16)と17歳の少女3人の計4人に客引きや接客をさせたとしている。

また、阪田容疑者は調べに対し、「店で未成年者の女性店員を7人雇っていて、そのうち6人が18歳未満だった」などと供述しているという。

南署によると、同店では、男性客は3千円で飲み放題。女性店員は、客引きに成功すると250円、客から酒をおごってもらうと1杯あたり200~800円が支給されるシステムだったという。

なぜ現役高校生が…[編集]

女子高生は未成年のため、飲酒は法律で認められていない。女子生徒が通っていた高校の男性教頭は「学校としてはアルバイトは許可していなかった。詳しいことは女子生徒のプライベートでもあり答えることはできない」と言葉少なに語った。

同店のホームページには当初、店員の女性たちの名前や年齢、趣味などといったプロフィルが顔写真とともに掲載されていたが、女子生徒に該当する「18歳」と表示された店員はいなかった。だが、捜査関係者によると、同店には女子生徒の他にも複数の未成年の女性店員が勤務していたという。

同店付近のガールズバーで働く女性(22)も「このあたりのガールズバーでは20歳未満の店員がけっこう普通にいるし、それ目当てで店に通っている客もいると思います」と打ち明ける。

発祥の地・大阪[編集]

業界関係者らによると、ガールズバーは7、8年前に大阪で誕生。クラブやラウンジと比べると低価格で女性バーテンダーとの会話を楽しめることから人気に火が付き、全国各地の歓楽街で急増するようになった。

だが、店舗が増え、他店との競争が激しくなると、男性客に「おさわり」を許すなどの違法な接客に手を染める店や「ぼったくり」まがいの高額請求をしたりする店も出現するようになったという。

本来のガールズバーは、一般的なバーやすし店などと同じ「飲食店」の扱いとなるため、食品衛生法上の飲食店営業許可で営業することが可能だ。クラブやキャバクラのように女性店員が客の隣に座って接待するには、風俗営業法の届け出が必要となってくる。

ミナミ周辺では、警察が平成16、17年ごろに性風俗店への規制を強化。廃業に追い込まれ、ガールズバーに「転職」する性風俗業者も少なくなかったという。

「3千円だけ」の呼びかけにつられる男たち[編集]

「若い子たくさんいるんで、3千円だけなんで、ガールズバーどうですかー」

ネオン輝くミナミの繁華街を歩くと、たちまち多くのガールズバーの女性店員に呼び止められた。大阪・ミナミの雑居ビル4階にある店に入った。店内には3人の女性店員がカウンター内で男性客の相手をしていた。女性店員は3人とも21歳で、服装はジーンズに赤色のシャツを着た店員と長いスカートの店員2人で、思ったよりも露出は少ない。

「お仕事帰りですかー」「このあたりでよく飲むんですか」

たわいもない会話が少し盛り上がり出すと、「私、ウイスキー好きなんですけど、少しだけ飲んでもいいですか」とやってきた。

男として、満面の笑みをみせる女性の「お願い」をむげに断るのは、至難の業だ。女性店員は自分のグラスにウイスキーの水割りを注ぎ、そのまま飲み始める。女性店員は、その後も「もう1杯同じやついただきますね」などと、約1時間半で計4杯飲んだ。

結局、こちらはビールを2杯(計3千円)飲んだが、女性のドリンク料金は1杯あたり2500円で、店を出るときに支払ったのは1万3千円だった。

取り締まり強化[編集]

大阪府警は、違法なガールズバーに対する取り締まりを強化している。南署は昨年、客引き行為や無許可営業など、ガールズバーに関する違法行為を計33件摘発した。これは、昨年のガールズバーに関する大阪府内全体の摘発数(44件)の4分の3を占める多さだ。

南署幹部は「管内は大阪府内でも有数のガールズバー密集地帯。今後も、違法な客引きや営業を行っているガールズバーに対しては、厳しい取り締まりの実施を徹底していく」と話している。

13歳少女ら中高生11人が接待。大阪のガールズバー摘発(2013年7月)[編集]

無許可でガールズバーを営み、18歳未満の少女を働かせたとして、大阪府警少年課は31日、風営法違反容疑で、大阪市都島区東野田町のガールズバー「乱」を摘発し、経営者で指定暴力団山口組系組員、梶原達矢(25)=同市旭区清水=ら4人を逮捕したと発表した。

梶原らは市内でガールズバーやスナックなど計4店を経営。中学2年の女子生徒(13)ら中高生11人をホステスとして雇い、客引きもさせていた。

遅刻や無断欠勤には最大5万円の罰金を徴収。店を辞めた少女(16)にも従業員が罰金の取り立てを行ってトラブルになり、少女が5月に110番したことから発覚した。

逮捕容疑は1~5月、都島区で無許可でガールズバーを経営し、18歳未満の少女に男性客(23)の接待をさせたとしている。梶原は容疑を認めている。

なぜ事件絶えないのか「ガールズバー」…過当競争、ドリンクバック、客引き、つきまとう“構造的問題”[編集]

女の子とカウンター越しに会話し、酒が飲めるガールズバー(GB)。

料金的にも「キャバクラよりお気軽」と入店しても、その料金システムの“落とし穴”につまずくこともある。大阪・キタの歓楽街、堂山町のGBで7月、客が店長に、また、店長が客に暴行され死亡する事件が相次いだ。原因はいずれも料金の支払いをめぐるトラブル。

4年ほど前にはお笑い芸人がミナミのGBで約25万円を請求され、傷害事件を起こしたこともあり、「ぼったくられる」とのイメージが払拭されないのも事実だ。近頃、GBを舞台にした事件が頻発するのはなぜか、それも死者が出るほどの…。

現在、約100店のGBがしのぎを削るという堂山町。キャバクラなどに比べ出店の容易さと、競争が激化する中でエスカレートする「ドリンクバック」と呼ばれるシステム、客引き-などの問題が浮かび上がっている。

日付変わっても営業できる“おいしさ”[編集]

「おにいさん、ガールズバーどうですか」

「飲み放題で2000円ですよ」

JR大阪駅から東に約1キロの堂山町。夜の帳がおりると、若い女性たちが道路脇に現れ、行き交う男性たちにこぞって声をかけていく。手にはカラフルな色で「飲み放題1時間2千円」「チャージ800円」などと書かれた看板。

堂山町は、バブル経済が崩壊する以前は、高級料亭が軒を連ねた。だが平成23年ごろからGBが急増し、現在は約100店がしのぎを削る激戦区となっている。同町で約15年間、警備員を続けている男性(60)は「最初のころは客引きなんて1人もいなかったし、あるのは居酒屋やカラオケ、キャバクラぐらい。少々のけんかはあったが、まさか人が死んでしまう事件が起きるような街ではなかった。時代が変わってしまった」と話す。

GBは13年ごろ、もともと、立ち飲み店が多かった大阪・京橋で生まれたとされる。その後、京都や東京でも出店ラッシュが続き、爆発的に増えていった。

背景には、キャバクラやクラブとは違う出店の容易さがある。GBは女性従業員が客の隣に座って接待するわけではないため、警察への風俗営業許可の届け出は不要なのだ。飲食店の深夜営業許可を取れば、風営法では禁止されている「深夜0時以降の営業」も可能という。

堂山町でバーを構える男性店長(32)は「数年前から午前0時以降も営業を続ける違法キャバクラが摘発されるようになり、代わりにGBが一気に増えた。経営側からすれば、朝まで営業できるし、女の子を店の“ウリ”にするのはキャバクラと同じだから、商機があると見込んだのだろう」と推測する。

「飲み放題2000円」はカムフラージュ[編集]

声をかけた男性が興味を示せば、自分の店に誘導する客引きの女性たち。

だが、「提示される金額はあくまで最低料金で、店に足を向かせるためのカムフラージュにすぎない」(男性店長)という。

業界関係者によると、歩合制の場合、女性従業員が呼び込んだ客の売り上げの30%が給料となるのが一般的。チャージ代金は800円~1000円前後で、そこに「ドリンクバック」なるものが加算される。これが代金を大きく膨れあがらせる要因だ。

同町のGBでは7月23日夜、支払いをめぐってトラブルになり、男性店長(29)と客の男性(35)がもみ合いになって階段から転落し、店長が死亡する事件が起きた。店長を階段から突き落としたとして、客の男性は殺人未遂容疑で逮捕されたが、嫌疑不十分で不起訴となった。

男性の弁護人によると、男性は入店する際、「単価500円」と書かれた店の看板を見て、十分に払えると判断。だが飲食代金は約4900円で、男性客は3379円しか持っておらず、店長に支払いを強く求められた上、携帯電話や財布を取り上げられたという。

男性は「ガールズバーには初めて行きました。時間制とか料金がはっきりしていないことに疑問を感じます。ガールズバーのこのようなやり方は問題だと思います」とコメントした。

《高額ドリンクバックがあるので頑張った分はしっかりお給料に反映されます☆》

この店が、アルバイト募集のインターネットサイトに掲載したうたい文句の一節だ。それによると、接客する女性従業員は「バーテンダー」と呼ばれ、条件は18歳以上、時給は2000円以上とある。

同町のGBでは、ドリンクバックは飲み物の半額が相場で、客におごらせた分だけ女性従業員の稼ぎも増える。客との会話が盛り上がり、いい感じに酔いが回ってきたところで、「私も一杯いいですか?」。客は最初「1時間2千円」で入店しても、会計ではそれ以上を請求されるというわけだ。

「客引き」にも規制の波[編集]

ドリンクバックが背景に絡んでいるとみられる事件では、過去にも死者が出ている。

ミナミのGBで2012年2月、泥酔した従業員の女子高生=当時(18)=が急性アルコール中毒で死亡。元経営者の男が有罪判決を受けた。判決は「客からおごられたドリンクのサイズや数に応じて給料が加算される『ドリンクバック』の下、被害者は泥酔状態に陥った」と指摘した。

同町のGBで7月2日、経営者の男に暴行され、死亡した男性客も「お願いします。少しだけ、お付き合いしませんか」という女性の客引きに根負けして入店したという。

6時間半の滞在で約5万円を請求されたが、約9000円が払えずに、男に殴られ続けた。

「ドリンクバック」以外に、こうした客引きも問題視され始め、自治体が、条例で規制に乗り出すケースも増えている。

繁華街・池袋を抱える東京都豊島区平成24年4月、客引きを規制する条例を先行的に施行した。新宿区も2013年9月から同様の条例を施行する方針だ。

京都市では、祇園河原町などの繁華街を持つ自治会などが市に要望書を提出。大阪市も2012年6月、ミナミの自治会や商店街組合の代表者を交えた検討部会を設置し、客引きを規制する条例制定を目指している。

だが、条例にはいずれも罰則はなく、どれだけ効果があるかは今後見守っていく必要がある。

先の男性店長は

「GBは酒の単価が安いので、客引きをしないと経営が成り立たないと聞く。景気は上向きというが、まだまだ不景気のせいか、堂山町に来るサラリーマンの数はめっきり減った。大阪でも客引き規制の条例ができれば、街全体がどんどんさびれていくのではないか」

と心配する。とはいえ、男性警備員は「にぎわいがあるのは結構だが、安全安心が何より大事。ナイトライフを楽しむなら、店側も客側も節度を考えてほしい」と願う。

ネオンきらめく同町で、今宵も営業を続けるGB。客引きの女性についていったり、店のドアを開けるなら、こんな余裕が必要なのかもしれない。

「女の子と飲めるなら少々高くついてもいい」

大阪ミナミ、客に集団暴行しカネ奪うガールズバー。容疑で経営者ら3人逮捕(2014年8月)[編集]

大阪府警捜査1課は26日、ガールズバーで客の男性に集団暴行し、現金を奪ったとして、強盗傷害などで大阪府八尾市南本町、飲食店経営、山田勝幸(46)ら男3人を逮捕した。同容疑でさらに男4人の逮捕状を取り、行方を追っている。

捜査1課によると、山田は大阪の繁華街・ミナミでガールズバーなど複数の飲食店を経営するグループのトップ。ミナミでは2013年11月以降、法外な料金の支払いを拒否した客が集団暴行を受ける事件が相次いでおり、関連を調べる。

逮捕容疑は2013年11月17日未明、客の男性(37)に暴行を加え、現金10万円を奪った疑い。山田容疑者は「現場にいなかった」と否認している。

関連項目[編集]