オスモ・ヴァンスカ

オスモ・アンテロ・ヴァンスカ（Osmo Antero Vänskä, 1953年2月28日 - ）は、フィンランドの指揮者、クラリネット奏者、作曲家。

サーミンキ出身。11歳の時にコトカの音楽学校でクラリネットを学び始める。13歳の頃からヘルシンキの軍楽隊で演奏技術を磨き、アルヴォ・クイッカの薫陶を受けた。さらにシベリウス音楽院に進学してスヴェン・ラヴェラの許でクラリネットを学んだ。1971年から1976年までトゥルク・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者、1977年から1982年までヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者を歴任。1974年には短期間ベルリンに留学してカール・ライスターの指導も受けた。ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団にクラリネット奏者として在任中の1977年から1979年まで、シベリウス音楽院のヨルマ・パヌラの許で指揮法を学び、1982年にブザンソン国際指揮者コンクールで第一位を松尾葉子と分け合う。1985年からラハティ交響楽団の首席客演指揮者となり、1988年から同交響楽団の音楽監督を20年間務めた。任期中の1993年から1996年までアイスランド交響楽団、1996年から2003年までBBCスコティッシュ交響楽団のそれぞれで首席指揮者を務めた。2003年からミネソタ管弦楽団の音楽監督も兼任したが、2013年に楽団員の雇用契約交渉の決裂により、一旦辞任し、2014年に音楽監督に再任されている。2020年からソウル市立交響楽団の首席指揮者を務める。