エディト・フォルケルト

エディト・フォルケルト（Edith Volckaert, 1949年8月27日 - 1992年7月2日）は、ベルギーのヴァイオリン奏者。

ヘント出身。３歳半でヴァイオリンを学び始め、４歳でアントニオ・ヴィヴァルディのイ短調のヴァイオリン協奏曲を演奏する程に上達した。６歳で奨学金を受け、カルロ・ファン・ネステの門下となった。1964年にスイスのベルンで開催されたライシーアム・クラブの音楽コンクールで優勝し、同時代の音楽作品の解釈でも表彰された。1967年にバルセロナのマリア・カナルス国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝。1969年にシチリアのタオルミナ音楽祭で開催されたモーツァルト・コンクールで優勝し、ベルギー職業財団から表彰され、プロ・シヴィターテ奨学金を得た。1970年にはイェフディ・メニューインが審査委員長を務めるユネスコ国際音楽コンクールで賞を贈られ、カンヌで開催される音楽見本市でヘンリク・シェリングと共演。1971年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで５位入賞。1969年からブリュッセル王立音楽院の講師を務めたが、1978年からはしばらく演奏活動に専念。しかし、亡くなる６年ほど前から癌を発症し、演奏活動をセーブして後進の指導に時間を割くようになっていった。

ブリュッセルにて没。