おばけのホーリー
『おばけのホーリー』(Horry)は、わたなべめぐみによる児童書『よわむしおばけ』を原作としたテレビアニメ作品である。
1991年1月28日~1992年4月3日までNHK総合テレビジョンにて17:50~18:00の時間帯で放送された。全200話。後継作は『はりもぐハーリー』である。
登場人物[編集]
ホーリー・キャンディ・ピートン・トレッパーをメインとして(以下4人と称する)ストーリーが展開する。
- チョコレートのおばけ ホーリー(原作では、コールタールのおばけ)(声:兼子由利子、かないみか(代役))
- マジョリーヌが焦がしたチョコレートに魔法をかけ、捨てたものが変化したおばけの男の子。基本的にはドジで間抜けだが、時折思わぬ活躍を見せる。** 「ほちょ?」が口癖。語尾に「~って何?」をつける。
- キャンディのおばけ キャンディ(声:小林優子)
- 4人の紅一点。非常にお喋りであり、また早口。修飾語を多く並べた口調が特徴。しゃべることができないと顔が膨らむ。
- ピーマンのおばけ ピートン(声:滝口順平)
- 4人の中ではボスに近い存在。自信家であり、また行動派。ただし、それが仇となって真っ先にやられることも多い。自分に「様」をつけて話す。プライドも高い方である。
- また、4人の中では、一番の力持ち。
- トイレットペーパーのおばけ トレッパー(声:中尾隆聖)
- 4人の中では、唯一空を飛べる。体は紙だけに軽く、水に弱い。
- 語頭に「いやはや~」、語尾に「~であるですぞ」をつける。驚くと「ありゃりゃ~」と叫ぶ。
- マジョリーヌ(声:吉田理保子)
- 4人を生み出した美人魔女。4人以外にも、多くのお化けを生み出してきた。ナルシストでおだてに弱いが、若干きつい部分もある。
- 自分のことを「若い」と思っているが、本当の年齢は千と27歳。
- マジョリーヌそっくりの王女様 (声:吉田理保子)
- 顔も声もマジョリーヌと瓜二つの王女様。ホーリーと仲良くなる。
- カカラス(声:梅津秀行)
- マジョリーヌの家来のカラス。4人には高圧的な態度を取る。
- ニャンギラス(声:江原正士)
- 4人の天敵の猫。香織に飼われている。
- 香織(声:高山みなみ)
- ニャンギラスの飼い主。お転婆な少女。
- 梅ノ助(声:関川真佐美)、雪ノ助(声:安達忍)
- 香織を慕い、いつも行動を共にする双子の兄弟。香織に頭があがらない。
- 不動産屋(声:原田一夫)
- 不動産屋。おばけ研究科の弟子。マジョリーヌが住み着いた屋敷を売り払いたいと思っており、そのためマジョリーヌや4人を追い払おうと試みている。
- おまわりさん(声:津久井教生)
- 泥棒(声:梅津秀行)
- 科学者(サイエンスじいさん)(声:上田敏也)
- おばけ研究家(声:上田敏也)
- マジョババ(声:野沢雅子)
- マジョリーヌの母でもちろん魔女。性格が悪く、実の娘からも酷い言われ様。
- ロージー(声:伊藤美紀→雪絵れな)
- ショコラじいさん(声:八木光生)
- チョコレートのお化け。お菓子作りの腕は絶品。
- ウリウリ(声:鈴木清信)
- モップのおばけ モップス(声:川久保潔)
- トマトのおばけ トマトマト(声:山田妙子)
- やかんのおばけ ケットルン(声:松岡洋子)
- クレヨンのおばけ カクゾー(声:野沢雅子)
- プチトマトのおばけ プッチー(声:西原久美子)
- 電気スタンドのおばけ ピッカリン(声:山口勝平)
- 透明なおばけ ボイスン(声:冨永みーな)
- マイクのおばけ マイクロン(声:丸山裕子)
- 毛糸のおばけ ムクムク(声:天野由梨)
- パンのおばけ パパン(声:伊藤美紀)
- ソフトクリームのおばけ クリーム(声:深雪さなえ)
- 電子レンジのおばけ レンジマル(声:松岡洋子)
- アイスのおばけ アイスくん(声:松野太紀)
- 包帯のおばけ グルグルン(声:白鳥由里)
- トレーニングのおばけ ムキムキン(声:江原正士)
- 台風のおばけ フクゾー(声:弘中くみ子)
- ゴボウのおばけ ゴボンジャ(声:三木眞一郎)
- 電話のおばけ ベルベル(声:平松晶子)
- マットのおばけ マットン(声:玄田哲章)
- ウォークマンのおばけ ステレオン(声:鈴木明子)
- アイロンのおばけ ペッタロン(声:白石文子)
- ジャンケンのおばけ グーキー(声:中村大樹)
- ジャンケンのおばけ チョキー(声:波岡晶子)
- ジャンケンのおばけ パーキー(声:森川智之)
- 石けんのおばけ バブルン(声:菅谷政子)
- 召使いのおばけ ブロックン(声:木藤聡子)
- 時計のおばけ カッチンコ(声:渡辺久美子)
- イチゴのおばけ スローリー(声:篠原恵美)
- リモコンのおばけ シャトルン(声:江沢昌子)
- ラッパのおばけ パッパラパ(声:大谷育江)
- たわしのおばけ タワシン(声:坂本千夏)
- ダイヤモンドのおばけ キラキラン(声:横山智佐)
- 笑い茸のおばけ ケラケラ(声:松岡洋子)
- リボンのおばけ リボンヌ(声:安永沙都子)
- ジグソーパズルのおばけ パズルン(声:木藤聡子)
- 塩のおばけ ソルトン(声:丸山裕子)
- ピーマンのおばけ ピートリン(声:安藤ありさ)
- 風邪のおばけ セキコンコン(声:白石文子)
- ホテルにいたおばけ ゴーストン(声:三木眞一郎)
- 料理人のおばけ クッキングー(声:安永沙都子)
- スタンプのおばけ スタンプー(声:今林優)
- 絵の具のおばけ カラフルン(声:祝めぐみ)
- かかしのおばけ カカーシン(声:鈴木明子)
- テレビのおばけ テレビン(声:鈴木明子)
- ピーマンのおばけ ピーママン
- ヘアーセットのおばけ ブラッシー(声:南央美)
- 鏡のおばけ ミラクルン(声:田野恵)
- ガマグチのおばけ ガバチョ(声:西原啓太)
- 探偵のおばけ コロンボン(声:中村ひろみ)
- タオルのおばけ タオリン(声:岡部美和)
- ニャンタロウ(声:梅津秀行)
- バラキュラ(声:中村秀利)
- ヘンナモノスキー(声:神山卓三)
- イジワルーヌ(声:京田尚子)
- カルレオーレ(声:中村秀利)
- マジョベティ(声:平松晶子)
- マジョビアンカ(声:向井真理子)
- シツケルダー(声:梁田清之)
- マリアカラス(声:鵜飼るみ子)
- 子カラス
- ダジャレア(声:千葉繁)
- スティンキー(声:深雪さなえ)
- カウン太(声:田野恵)
- ロザンナ(声:浅井淑子)
- スパルタン(声:加藤精三)
- ベビル(声:渕崎ゆり子)
- マジョガレッタ(声:弘中くみ子)
- サンタ(声:水鳥鉄夫)
- マジョデブリン(声:小宮和枝)
- メロナップル(声:中村秀利)
- イジワルイザ(声:深雪さなえ)
- キングワン(声:原田一夫)
- キングツー(声:桜井敏治)
- キングスリー(声:白石文子)
- ボヨヨン(声:梁田清之)
- ヤブコフ(声:野本礼三)
- ミンミン(声:熊谷ニーナ)
- 魔法の木馬 プライリー(声:白石文子)
- 王様(声:辻村真人)
スタッフ[編集]
- 原作:わたなべめぐみ 「よわむしおばけ」より
- 監督:岡崎稔
- シリーズ構成:中村修
- キャラクターデザイン:原ゆたか、今沢恵子
- 美術監督:坂本信人
- 音響監督:山田悦司
- 効果:糸川幸良
- 編集:タバック
- 音楽:エジソン
- 背景:ビッグスタジオ
- 撮影:トムスフォスト、ティニシムラ、珊瑚礁
- 作画:コクピット、MAGMAPRO、トゥエンティファースト
- 仕上:MAGMAPRO、ピーコック、トゥエンティファースト
- 音響制作:HELF H・P、東京テレビセンター
- アニメーション制作:スタジオジュニオ
- 製作:NHK
主題歌[編集]
- オープニング
- 「約束するよ」(作詞:相原勇、作曲・編曲:Back Skippers、歌:相原勇)
- 「あ・そ・ぼ・ぜ」(作詞:谷穂ちろる、作曲・編曲:Back Skippers、歌:相原勇
- スペシャル番組において使用。
- エンディング
- 「おばけは大さわぎ」(作詞:中村修、作曲・編曲:越部信義)
- 通常番組では兼子由利子・滝口順平・中尾隆聖・小林優子のいずれか1人が、第171話とスペシャル番組と最終回では「バケバケ合唱団」として4人で歌う。
- 「おばけは大さわぎ」(作詞:中村修、作曲・編曲:越部信義)
- 挿入歌
- 「おばけのホーリー」(作詞:谷穂ちろる、作曲・編曲:Edison、歌:兼子由利子)
- 「レディーですもの」(作詞:谷穂ちろる、作曲・編曲:Edison、歌:小林優子)
- 「ウワサのトレッパー」(作詞:谷穂ちろる、作曲・編曲:Edison)
- 「おばけにゃんかこわくない」(作詞:谷穂ちろる、作曲・編曲:Edison、歌:江原正士)
- 「オレにまかせとけ!!」(作詞:谷穂ちろる、作曲・編曲:Edison、歌:滝口順平)
放映リスト[編集]
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放送形態に関する補足[編集]
本作品は1991年1月28日にNHK総合テレビジョンで放送を開始し、1992年4月3日のスペシャル番組(177~179話)をもって終了した。しかし、期間中に特別番組等でしばしば放送を休止したため、本放送終了時点で21本の未放送エピソードが残った。
1992年4月6日からNHK教育テレビジョンで再放送開始。その後、未放送エピソードだけで構成されたスペシャル番組を4回にわたってNHK教育テレビジョンで放送。その内訳は1992年5月5日の180~183話、11月3日の184~187話、12月31日の188~191話(この回のみNHK総合テレビジョン)、同12月31日の192~195話である。さらに1993年4月6日~4月12日に通常の再放送枠で196~200話を放送し、ようやく全話の放送を達成した。
また、第200話の「おんなじがいっぱい?」が特別編としても扱われている理由は少々込み入っている。前述の通り、本放送終了後の1992年4月6日からNHK教育テレビジョンの夕方枠で再放送が開始されたのだが、同じエピソードが翌日の朝(8:50~9:00)にもう一度放送されていた。そうなると、初日の朝にいったい何を放送するのかが問題となる。そして実際に放送されたのが「おんなじがいっぱい?」であった。このエピソードはこれが初回放送であったから、本来は第180話として扱うべきである。しかし編成の都合により放送されたものだったため、話数には含めない特別編として扱うことになった。
こぼれ話[編集]
- ホーリーたちを追い回す少女、香織の苗字は「たかやま」である。112話でテスト用紙に「たかやま かおり」と名前を書いていた。おそらく声を担当している高山みなみからとった後付の苗字である。
- 51話でホーリーが性格の違う2人に分裂したり、67話でピートンとキャンディが光線を浴びて小さくなったり、157話でホーリーとニャンギラスの魂が入れ替わったりするのはアンパンマンにも同じような話がある。またアンパンマンと似たような特徴を持ったキャラクターが多く登場する。
NHK総合 月~金帯17:50枠 | ||
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