JRA賞特別賞

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JRA賞特別賞(ジェイアールエーしょうとくべつしょう)とは、日本中央競馬会 (JRA) が設けている年度表彰・JRA賞の1つである。ただし毎年表彰されるものではなく、該当年度中に特別に表彰すべき対象が存在する場合に臨時に設けられる。おもな授賞対象は競走馬であるが、年度中に顕著な記録を達成した人物にもまれに贈られる。

特別賞としての前身は、優駿賞時代の1973年の大衆賞として受賞したハイセイコーである。その後、1978年マスコミ賞としてテンポイント1982年ドリーム賞モンテプリンスらがいる。1983年アンバーシャダイに与えられたときに初めて特別賞という名称が用いられた。以後、1987年にJRA賞に受け継がれている。2004年コスモバルクのときに限り特別敢闘賞という副題がついている。

歴代受賞馬・受賞者

競走馬

馬齢2000年以前まで旧表記。

優駿賞時代

1973年は大衆賞、1978年はマスコミ賞、1982年はドリーム賞。

受賞馬 性齢 年度成績
(主な勝ち鞍)
選考理由 生産者 調教師 馬主
1973年 ハイセイコー 牡4 8戦4勝
皐月賞NHK杯スプリングステークス弥生賞
アイドルホースとして、クラシック戦線で活躍 武田牧場 鈴木勝太郎 ホースマンクラブ
1978年 テンポイント 死亡
(牡6)
1戦0勝 日本経済新春杯での故障から死亡までの報道に対して 吉田牧場 小川佐助 高田久成
1982年 モンテプリンス 牡6 5戦3勝
天皇賞(春)宝塚記念東京新聞杯
「無冠の帝王」を返上する八大競走制覇(天皇賞(春)) 杵臼斉藤牧場 松山吉三郎 毛利喜八
1983年 アンバーシャダイ 牡7 6戦2勝
天皇賞(春)、アメリカジョッキークラブカップ
5度目にして天皇賞の制覇 社台ファーム 二本柳俊夫 吉田善哉

JRA賞時代

2004年のみ「特別賞(特別敢闘賞)」。

受賞馬 性齢 年度成績
(主な勝ち鞍)
選考理由 生産者 調教師 馬主
1989年 オグリキャップ 牡5 6戦3勝
オールカマー毎日王冠マイルチャンピオンシップ
ジャパンカップで世界レコードと同タイムでの2着など 稲葉不奈男 瀬戸口勉 近藤俊典
1993年 トウカイテイオー 牡6 1戦1勝
有馬記念
前年度の有馬記念以来の出走での優勝 長浜牧場 松元省一 内村正則
1995年 ライスシャワー 死亡
(牡7)
4戦1勝
天皇賞(春)
天皇賞春での奇跡の復活と宝塚記念の事故 ユートピア牧場 飯塚好次 栗林英雄
1998年 サイレンススズカ 死亡
(牡5)
7戦6勝
中山記念小倉大賞典金鯱賞、宝塚記念、毎日王冠
天皇賞(秋)で故障するまで圧倒的な逃げでの6連勝 稲原牧場 橋田満 永井啓弍
1999年 グラスワンダー 牡5 5戦4勝
京王杯スプリングカップ、毎日王冠、宝塚記念、有馬記念
両グランプリ制覇 フィリップ・スレーシング・パートナーシップ&ジョンフィリップス 尾形充弘 半沢(有)
スペシャルウィーク 牡5 8戦5勝
アメリカジョッキークラブカップ、阪神大賞典、天皇賞(春・秋)、ジャパンカップ
天皇賞春秋連覇 日高大洋牧場 白井寿昭 臼田浩義
2001年 ステイゴールド 牡7 7戦3勝
日経新春杯、ドバイシーマクラシック香港ヴァーズ
日本産馬初の海外国際G1レース優勝 白老ファーム 池江泰郎 (有)社台レースホース
2004年 コスモバルク 牡3 8戦3勝
弥生賞北海優駿セントライト記念
地方馬ながら皐月賞2着などの活躍 加野牧場 田部和則 岡田美佐子
2007年 ウオッカ 牝3 8戦3勝
チューリップ賞東京優駿
64年ぶりの牝馬のダービー制覇 カントリー牧場 角居勝彦 谷水雄三
メイショウサムソン 牡4 6戦3勝
産経大阪杯、天皇賞(春・秋)
天皇賞春秋連覇 林孝輝 高橋成忠 松本好雄
2009年 カンパニー 牡8 7戦4勝
中山記念、毎日王冠、天皇賞・秋、マイルチャンピオンシップ
8歳馬として史上初の平地競走GI制覇 ノーザンファーム 音無秀孝 近藤英子

人物

受賞者 職業 受賞理由
1994年 南井克巳 騎手 中央競馬史上初の年間GI5勝
2007年 武豊 騎手 中央競馬初の3000勝を達成

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