ミニ作品 V 「カダンス」 (楽曲)

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ミニ作品V「[「カダンス」]」、WVE-167

作曲者

菅野茂

作曲地

ヘスラッハ・シュトットガルトドイツ

作曲時期

1999年8月11日に一週間ぐらいで脱稿。

演奏時間

約4分

楽器編成

フルートクラリネットチェロピアノ

概説

カダンスが示すように世紀末特有の状態を示すもので、作曲途中にシュトットガルトで雨の中での皆既日食があったのも影響が出ている。


初演

オリジナルは2000年5月28日に「アンサンブル・デカダンス」によりフランスリュネールの町の野外で世紀末のミレ二アム現代音楽際で行われた。

WVE-167fは2000年8月19日にフランスのナプールの海岸の城で作曲者出席の下にパリの「アンサンブル・アレフ」による。その後パリ6回をはじめヨーロッパの各主要都市で10回以上再演され、子供のための現代音楽へのいざないにも使われている。

WVE-167bは作曲者のピアノにより、2000年1月5日にシュトットガルトの「トレディチン劇場」でその後スイスドルナッハやドイツのゴスラーでも再演している。

解説

エルガーの「[「エニグマ」]」と同じくテーマのない変奏曲という形で「[「主題」]」が設けられる。第一変奏:半音階、第二変奏:トレモロスタッカート、第三変奏:トリル、第四変奏:リズムと長い音、第五変奏:打音、第六変奏、繰り返りの音、第七変奏:そのフガート、第八変奏:3連符のリズムの構築、第九変奏:5連符、第十変奏:大きな3連符、第11変奏:7連符、第12変奏:動機と点描、第13変奏:水平的なトレモロ、第14変奏:素材の受け渡し、第15変奏:素材と同じ音のトレモロの繰り返し、第16変奏:5連符と4連符の水平と3連符の垂直組み合わせ。第17変奏:装飾音記号、第18変奏:水平リズムの音色の変化、第19変奏:トレモロと点描音形、第20変奏:その楽器法が逆の場合、第21変奏:5連符と3連符の水平組み合わせ、第22変奏:さらに多くは3連符の追加、第23変奏:長い音と5連符と3連符のちりばめ/コーダも兼ねている。しかし主題がないという意味では既に提示部から第一変奏と数えて全体で24の変奏曲ということもでき、作曲者はそれを主張している。すべて超ミニチュアで各変奏曲はそれぞれたったの5小節に過ぎない。

異稿・編曲版

オリジナル版は数回演奏されたが、パリのCDMC主催の編曲版でアンサンブル・アレフによる167f.の演奏頻度の方が遥かに多い。 167-a. Cadance für Septett (17.8.1999/Stuttgart) ca. 5 min.Gg, Ci, Pt, Per, Tb, Bn and Db. 167-b. Cadance for Piano solo (26.2.2000/Stuttgart) ca. 4 min. 167-c. Sub-Kammersinfonie III “Millennium Cadance“ (18.2.2000/Stuttgart) ca. 4 min. 1101-01(Piston)10-P.-66442 167-d. 24 Variation ohne Thema for Quintett (7.4.2000/Stuttgart) ca. 4 min. Fl, Ob, Cl, Vl, Vc. 167-f. Cadance“24 Variation without Theme“ (4.5.2000/Stuttgart) ca. min. (Bcl, Tp, Per, Pf, Vl, Vc) 167-g. Cadance“24 Variation without Theme“ for Sextet (5.5.2000/Stuttgart) ca. 5 min. Bfl, Bcl, Mp, Pf, Vl, Vc. 167-h. Cadance“24 Variation without Theme“ for Sextet (4.7.2000/Stuttgart) ca. 5 min. Fl.Ob, Cl, Hr, Fg, Pf. 167-i. Cadance“24 Variation without Theme“ for Sextet (27.10.2000/Stuttgart) ca. 5 min. Ms, Po, Mp, Ak, Pf, Vl. 167-j. „Hi“ for American Poet for Violin and Piano (12.11.2000/Stuttgart) ca. 5 min. 167-k. Cadance“24 Variation without Theme“ for Sextet (7.2..2001/Hilgenroth) ca. 5 min. Fl, Ob, Cl, Hr, Sx, Fg. 167-l. Sub-Mini-Werk for Quintett (24.6.2001/Hilgenroth) ca. 5 min.Cl, Fg, Mp, Vl, Vc. 167-m.“Hi“ for Violin, Piano and Metal Percussion (5.1.2001/Hilgenroth) ca. 5 min. 167-n. “Hi-Kwangju” for Violin and Piano (7.6.05/ Hilgenroth) ca. 5 min.

出版

この曲は編曲版も含めてすべてミュンヘンの「4分33秒音楽出版社」から出ている。

CD

WVE-167fがパリのCDMCから出ている。