てれび絵本
この項目では、NHK教育テレビの番組について説明しています。アニメや特撮を題材にした絵本の種類については「テレビ絵本」をご覧ください。 |
『てれび絵本』(てれびえほん)は、NHK Eテレで平日8:50 - 8:55(JST)に放送されているテレビ番組。
目次
概要[編集]
1990年4月2日に「母と子のテレビ絵本」として開始。主に幼稚園・小学生低学年をターゲットとしていた。 歌手の夏川りみ、白井貴子、声優の富山敬、またNHK朝の連続テレビ小説のヒロイン経験者(田畑智子、石田ひかり、宮崎あおい、藤山直美)らが朗読を担当した作品もある。
当初は前半10分間がお話、後半5分間は歌のコーナーとしていた。ただし、シリーズものの場合、歌のコーナーを省略するケースもあった(その場合は『母と子の』が取れた『テレビ絵本』名義で放送)。
1996年度から7年間休止されるものの、過去に「母と子のテレビ絵本」で放送していた中から選りすぐりの作品を再放送していた。ただし、歌のコーナーは廃止され、エンディングのラストでは左上に「おわり 制作・著作 NHK」のクレジットが加わる。
2003年度から5分番組にリニューアルし、本放送は1回で2作品、再放送は1作品放送していた。2006年度は放送時間が平日の7:30 - 7:40へ変更され、夕方の再放送が廃止。2007年度は再び7:25 - 7:35に戻り、2008年度は7:45 - 7:50の5分になる。このため10分枠の長編ものは放送されないほか、金曜日に必ず「えほん寄席」を放送する都合上、本来1週間放送を前提とした5回完結のエピソードが翌週に跨るケースも生じている。
まれに絵本朗読以外の内容で放送することもあり、中国で製作されたアニメ『ひょうたん童子』(原題『葫蘆兄弟』)が放送されたこともある。
2010年7月5日の放送より地上デジタルテレビ放送完全移行への準備の一環として、アナログ・デジタルともレターボックスでの放送となり、4:3で制作された作品についてはOPタイトル映像の繋がりで白のサイドバーになっている。但し、『お願い!編集長』のリクエスト作品「うみのきらきら やまのきらきら」については両サイドがカットされた額縁放送だった。2012年に制作された朗読のない作品より、16:9のハイビジョンで放送。以降、HD作品が年に数本制作・放送されている。
2010年度より平日8:55 - 9:00に放送されていたが、2013年度は平日6:40 - 6:45に変更され、2014年度に再び平日8:55 - 9:00に戻って、2017年度以降は平日8:50 - 8:55に変更される。
放送時間の変遷[編集]
年度 | 放送時間(JST) | ||||
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 平日 | 土曜 | 日曜 | ||
朝 | 夕方 | ||||
1990 | 母と子のテレビ絵本 | (放送なし) | 17:25 - 17:40(15分) | (放送なし) | |
1991 | 08:30 - 08:45(15分) | ||||
1992 | (放送なし) | (内包番組) | (放送なし) | ||
1993 | (放送なし) | (内包番組) | |||
1994 | |||||
1995 | |||||
1996 | (放送なし) | ||||
1997 | |||||
1998 | |||||
1999 | |||||
2000 | |||||
2001 | |||||
2002 | |||||
2003 | てれび絵本 | 07:20 - 07:30(10分) | (放送なし) | ||
2004 | 17:30 - 17:35(5分) | (放送なし) | |||
2005 | 07:25 - 07:35(10分) | 17:15 - 17:20(5分) | |||
2006 | 07:30 - 07:40(10分) | (放送なし) | |||
2007 | 07:25 - 07:35(10分) | ||||
2008 | 07:45 - 07:50(5分) | ||||
2009 | |||||
2010 | 08:55 - 09:00(5分) | ||||
2011 | |||||
2012 | |||||
2013 | 06:40 - 06:45(5分) | ||||
2014 | 08:55 - 09:00(5分) | ||||
2015 | |||||
2016 | |||||
2017 | 08:50 - 08:55(5分) | ||||
2018 |
代表作品[編集]
シリーズ作品[編集]
- ルドルフシリーズ(朗読:毒蝮三太夫)
- ちいさいモモちゃんシリーズ(奥菜恵)
- ふうたのまつりシリーズ(吉行和子)
- フンガくんシリーズ(熊谷真実)
- きょうはだれかな?シリーズ(藤井ゆりあ(アップルちゃん)、海鋒拓也(フォックスくん)、桜井誉礼(テレビさん)、久保田優輔(ラットくん)、宇山玲加(チューリップさん))かつてはBSおかあさんといっしょでも放送。
- ペンギンたんけんたいシリーズ(中村梅雀)
- あらしのよるに(中村獅童)
- ともだちシリーズ(余貴美子)
- ○○にのってシリーズ(松本明子)
- ぞくぞく村シリーズ(長山藍子)
- きつねの子シリーズ(檀ふみ)
- つんつくせんせいシリーズ(石田ひかり)
- わにくんシリーズ(山口良一)
- ソクラテスシリーズ(三原じゅん子 2006年10月から放映)
- こんな こ いるかなシリーズ(玄田哲章)※本作は当初おかあさんといっしょ内のコーナーとして放送されていた。こちらで放送されるのは歌のコーナーに続き2例目。
- おばけちゃんシリーズ(10分版:榊原るみ、5分版=2007年4月から放映:優香)
- いのちのまつりシリーズ(夏川りみ)
- ピッケとガーコシリーズ(鈴木福)
- 浮世絵えほん 東海道五十三次(市川笑三郎)
- 一部は金曜日に放送中の「えほん寄席」に代わって放送する場合がある。
- オチビサンシリーズ(安田成美 作・安野モヨコ)初回放送:2014年
- 1年間をかけて季節ごとに全10回(季節ごとの前後編+「オチビサンのひみつのはらっぱ」前後編)を放送
- しごとばシリーズ(八嶋智人)初回放送:2015年7月
- 新作があるときは金曜日を除き1週間通して放送
単発作品[編集]
- こわっぱのかみさま(浅利香津代)
- さるのせんせいとへびのかんごふさん、へびのせんせいとさるのかんごふさん(小堺一機)
- ごきげんなすてご(小林聡美)
- ノディ
- 幸福の王子(山口崇)
- 魔笛(富山敬)
- 目をさませトラゴロウ(フランキー堺)
- どうぶつえんのいっしゅうかん(山本圭)
- 長い長いお医者さん(秋野太作)
- かみなりのちびた(森川正太)
- おじさんのかさ(大杉漣)
- かいじゅうになった女子(松金よね子)
- 走れメロス(山本太郎)
- とうすけさん笛ふいて(森本レオ)
- ガボンバのバット(ダンカン)
- ありんこぐんだん(やまだひさし)
- ひょうたん童子
- 夜中のさんぽ(近藤公園)
- モチモチの木
- こんとあき
その他[編集]
- えほん寄席
- 原則、毎週金曜日に放送
- 古典的な御伽噺を若手・中堅の落語家が演じる。2006年6月,12月,2007年6月,12月。第5弾は2008年3月10日〜、24日〜2週で10作品。10分時代は10分1作品の週を除いて原則金曜日に放送。新作があるときは1週間通して放送していた。
- 朗読のない作品(「北斎えほん、ことば」他)初回放送:2012年
- 内、3話構成の「北斎えほん」は金曜日に放送中の「えほん寄席」に代わって放送する場合がある。
- 水木しげるの妖怪えほん
- 2017年6月から10月まで①-⑤が放送され。2018年4月から8月まで⑥-⑩が放送。一部は金曜日に放送中の「えほん寄席」に代わって放送する場合がある。
- 文・絵:水木しげる
- アニメーション:彦すけあ
- 音楽:青空
- 語り:佐野史郎
- 登場人物は、山田とその他の人間。登場妖怪は、①-⑤のOPに「スッポンの幽霊」、「魂」、「シバカキ」、「ナンジャモンジャ」、「油すまし」、「毛羽毛現」、「釣瓶落とし」。①に「一反木綿」、「垢嘗」、「べとべとさん」。②に「袖引き小僧」、「すねこすり」、「河童」。③に「子泣き爺」、「砂かけ婆」、「釣瓶火」、「塗壁」。④に「白坊主」、「豆腐小僧」、「ぬらりひょん」。⑤に「震々」、「座敷童子」、「キジムナー」。⑥に「小豆洗い」、「火取り魔」。⑦に「海坊主」、「タンコロリン」。⑧に「目目連」、「煙羅煙羅」。⑨に「お歯黒べったり」、「倩兮女」。
オープニング・エンディング映像[編集]
「母と子のテレビ絵本」時代(10分1作品放映時)は「夢のなか」(作詞・日暮真三、作曲・渋谷毅、歌:坂田おさむ・神崎ゆう子)を番組テーマソングとして使用。この歌は、おかあさんといっしょでも1998年11月の今月の歌として放送されたほか、それ以前および現在(最新はおかあさんといっしょ2016年5月16日放送)においても、時折その時々のうたのおにいさん・おねえさんの歌唱で放送されている。
2003年のリニューアル以降はオープニングは白バックに5つの絵本がパラパラに閉じながらタイトルに変化、下には絵本のタイトルと作者が表示される。エンディングは様々な色や形が飛び交う中で絵本のタイトルとスタッフを表示。ただし、作品のほとんどはアニメ映像に内包されており、エンディング映像は極めて稀である。
歌[編集]
「母と子のテレビ絵本」時代(1990年~1995年くらいまで)に放送されていた、5分間のミニコーナー。
内容は同じ歌番組である「みんなのうた」やおかあさんといっしょの歌コーナーと疑似している。また、このコーナーにおかあさんといっしょのうたのおにいさん・おねえさんが出演することがあった。(坂田おさむ・神崎ゆう子~速水けんたろう・茂森あゆみ時代)
この番組で使われていた曲(例:「パパはこまったちゃん」、「おどろよタンゴ」(以上はゼッキノ・ドロ入選作品に日本語歌詞をつけた曲)や、きつねのコンピューターなど。)がおかあさんといっしょ内で放送されることもあれば、逆に「白いいき」などおかあさんといっしょの曲がこちらで放送されることもあった。
ビデオ化[編集]
ポニーキャニオンとNHKソフトウェア(のちにNHKエンタープライズ)よりビデオソフト(VHS)およびDVDが発売。特に人気の高かった作品が中心となっている。
VHS[編集]
- ルドルフとイッパイアッテナ ①②(1991年1月21日発売)
- ルドルフともだちひとりだち(1991年9月21日発売)
- こんな こ いるかな(1992年-1993年)※本作は以前にもNHKサービスセンターおよびキングレコードで1987年-1989年に発売されていた。
- かみなりのちびた
- だいすき!どうぶつ
- あんずちゃん
- きいろいばけつ
- 目をさませトラゴロウ
DVD[編集]
- あらしのよるにシリーズ ①②(2005年11月25日発売)
- えほん寄席 満員御礼の巻(2007年3月7日発売)
- えほん寄席 愉快痛快の巻(2007年3月7日発売)
- えほん寄席 抱腹絶倒の巻(2007年4月4日発売)
- えほん寄席 奇想天外の巻(2007年4月4日発売)
- えほん寄席 鮮度抜群の巻(2007年12月19日発売)
- えほん寄席 滋養強壮の巻(2007年12月19日発売)
外部リンク[編集]
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