カープ女子
カープ女子とは、にわかの広島東洋カープファン女性のことである。おばさんファンも含まれる。
概要
2013年、特に首都圏でのカープファンの急増と共にマスメディアに取り上げられたのが「カープ女子」。ネーミングの発祥は不明であるが、2014年にもチームが開幕から好調なこともあって、さらにメディアへの露出を増やしている。
カープに女性ファンが増えていることは2011年頃から一部のメディアには取り上げられており、その頃は「カープガール」と呼ばれていた。その後2013年9月30日のNHK「ニュースウオッチ9」内で放送された「なぜ首都圏で急増? カープファン」という特集の中で「カープ女子」という言葉が使われ、一気にそのネーミングが拡散し、CSに進出が決まった頃は「カープ女子」という単語はすっかり一般化したといわれる。
2014年5月10日、カープ球団が首都圏を中心に増え続ける女性ファン向けに「新幹線でマツダスタジアムへGO!『関東カープ女子 野球観戦ツアー』」を開催し大きなニュースになった。女性スタッフの発案を松田元オーナーらが採用して、JR西日本、資生堂などが企画に賛同したことで実現した。関東在住の女性を対象に、球団が東京~広島の往復の新幹線代約500万円を負担するという太っ腹ツアーで、募集人員148人に対し2305人の応募があり、倍率は15倍超という脅威的な競争率だった。
試合前には彼女たちが陣取るレフトポール際のパーティーベランダ席に、サプライズゲストとしてOBの前田智徳氏が登場した。このツアーの盛り上げ役として大手企業も参画したことから、広島へ向かう新幹線車中での取材タイム(JR西日本)、前田智徳氏の見どころ解説や記念撮影(球団)、観戦しながらのメイクアップ講座と化粧品のプレゼント(資生堂)、前田氏との集合写真をレイアウトした特別号外のプレゼント(中国新聞)など、単なる観戦ツアーにとどまらない、立体感あふれる体験型ツアーに仕上がっていた。この日の試合はカープが中日ドラゴンズ相手に13対5で圧勝し、勝利投手となったエース前田健太がヒーローインタビューで「関東から新幹線でカープ女子の方が来てくれたということで、勝てて良かったです。応援ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。このツアーの模様は後日、日本テレビNEWS ZEROで特集が組まれて全国放送された(後述)。
2014年は全国で増加するカープファンやカープ女子に注目するテレビ番組が相次いでいる。2014年5月7日のテレビ朝日のマツコ&有吉の怒り新党では、収録スタジオがあらゆるカープグッズで埋め尽くされた上、番組内で様々なグッズと選手が紹介された。翌5月8日の日本テレビのZIP!では、快進撃を続けるカープの「ユニークな客席が魅力のマツダスタジアム」「次々と生まれるユニークなグッズ」「超体育会系の応援スタイル」「強さ」が特集された。5月13日にも日本テレビのNEWS ZEROで、増え続けるカープ女子に関する特集が組まれた(先述)。さらにその翌日の5月14日、日本テレビZIP!の料理コーナーであるMOCO'Sキッチンにて、野村謙二郎監督がこの番組のファンであることが紹介された。5月22日にはめざましテレビ(フジテレビ)の『ココ調』でカープファンの特集が組まれ、「広島県外のカープファンの増加」「可愛いグッズ」「記念Tシャツ」「若い生え抜き選手」「分かりやすく楽しい応援」などが紹介された。特に、巨人のお膝元である日本テレビが、情報番組で連日広島カープに関するニュースを放送するのは極めて異例である。