さとり世代
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さとり世代とは世代の一つ。欲のない世代を指す。2013年の新語・流行語大賞にノミネートされた言葉である。
定義
これは現代の若者気質から作られた言葉であり、彼らが現実を悟っているというところから生まれた言葉。またゆとり世代は差別用語な為、さとり世代と言葉を変えている。
世代の範囲はゆとり世代とほぼ同じで、概ね1990年代に生まれた世代とされる。 このさとり世代という言葉は2013年の「新語・流行語大賞」にノミネートされていた。これは博報堂若者研究所リーダーである原田曜平氏が角川書店から「さとり世代」(2013年10月)というタイトルの本を発売し、メディアで広めたことも後押しされたことが1つの理由と言える。
特徴
「さとり世代」の特徴としては「欲が無い」や「恋愛に興味が無い」や「旅行に行かない」などといった事柄が存在する。休日は自宅で過ごしていることが多く、「無駄遣いをしない」し「気の合わない人とは付き合わない」傾向が高い。さとり世代は物心ついたころには既にバブルが崩壊しており不況しか知らないし、インターネットを利用して育ってきていることから現実もよく知っており、無駄な努力や衝突は避け、大きな夢や高望みも無く、合理的な行動を心がけている。
ただし、「さとり世代」と近い言葉は、「さとり世代」が登場する前から存在しており、ミニマムライフ世代(1980年から1988年生まれ)、嫌消費世代(1980年代前半生まれ)などという言葉がある。このように「さとり世代」の特徴は、「さとり世代」の独特の特徴というよりも、現在の若者の特徴である。
年表
最初に「さとり世代」という言葉が使われたのはインターネットの掲示板2ちゃんねるのスレッドだとされる。
- 2009年(平成21年)11月12日 - 松田久一の著書『「嫌消費」世代の研究 経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち』が東洋経済新報社から発売される。
- 2009年(平成21年)12月9日 - 山岡拓の著書『欲しがらない若者たち』が日本経済新聞出版社から発売される。
- 2010年(平成22年)1月27日 - WEB本の通信社から山岡 (2009 )の書評記事「モノと距離をおきはじめたイマドキの若者~『欲しがらない若者たち』」が公開される。
- 2010年(平成22年)1月末 - インターネットの掲示板2ちゃんねるにWEB本の通信社の記事に関するスレッドが立てられ、最初に「さとり世代」という言葉が使われる。
- 2010年(平成22年)2月1日 - 2ちゃんねるのスレッドに反応して西村博之がツイッターに「「さとり世代」 ゆとり世代の次。結果のわかってることに手を出さない。草食系。過程より結果を重視。浪費をしない。」とツイートする。
- 2010年(平成22年)2月2日 - ITmedia ニュースの「ねとらぼ」で「ゆとりの次は「さとり世代」?」という記事が公開される。
- 2010年(平成22年)2月3日 - サーチナで「ネットで話題!「ゆとり世代」に代わる新フレーズが登場!」という記事が公開される。
- 2010年(平成22年)5月27日 - 日経トレンディネットの「今日の知識」で「ゆとり世代の次といわれるさとり世代とは?」という記事が公開される。
関連項目
外部リンク
- 原田英美『さとり世代』 - コトバンク
- さとり世代とは - 新語時事用語辞典 Weblio辞書