2ちゃんねらー
2ちゃんねらー(にちゃんねらー)とは、電子掲示板である2ちゃんねるの利用者のことである。略称はちゃねらー、ねらー、蛆虫。
目次
定義
一般的に2ちゃんねらーとは、日常的に2ちゃんねるを利用している者のことを指す。なお、2ちゃんねるを利用するということは、2ちゃんねるに書き込みを行うことなので、たまにしか2ちゃんねるに訪れない者や、単なる閲覧者(ROM)は2ちゃんねらーとは見なされない。
2ちゃんねらーの数
IT Mediaの調査によると、2ちゃんねるの利用者数は990万人で、年齢層は10代が20.0%、20代が15.0%、30代が30.7%、40代が21.9%、50代以上が12.5%となっている。 2ちゃんねるの利用者数は西鉄バスジャック事件をきっかけに2007年現在も増加傾向にあるが、近年インターネット利用の主流となっているブログやmixiに比べると利用者数、増加率共に大きく抜かれている。 原因として、以下の問題点の項目にて述べられていることが大きな要員だ。
特徴
共通点
あくまでも、2ちゃんねらーは上記の定義にあてはまる人物全般を指すため、共通点は皆無に等しい。
2ちゃんねらーに対するイメージ
一般人(ここでは2ちゃんねるをさほど利用しないもしくはそれほど詳しくない人物と定義する)が2ちゃんねらーに対して抱く印象としては、「マニア」、「オタク」との認識が多いと思われる。これは、2ちゃんねるがアニメやゲーム、音楽、芸能といったサブカルチャーから教育、軍事関連、政治、国際情勢などの社会問題に至まであらゆるジャンルを網羅している電子掲示板であることが大きな原因である。電子掲示板の在り方から考えて、少なくとも興味の無いジャンルや自分の必要としない掲示板に訪れることは極めて少ない。そのために、自然とその分野に詳しい人物が集まった結果として、「マニア」や「オタク」「ペドフェリア・ロリコン」との認識が広まっていたことが考えられる。また、これらの認識は電車男の影響であるとも考えられる。
少なくとも、一般人の2ちゃんねらーに対する印象はあまり良いものではない。原因は以下に述べるような、2ちゃんねるにおける犯罪予告や「祭り」等の反社会的行動が挙げられる。
なお、2ちゃんねらーに該当する者の全てがそのような行動を起こしている訳ではないのは言うまでも無い。
問題点
2ちゃんねるでは「匿名制」を採用し、また何の手続きもなしに書き込むことができる。このことにより、様々な問題が発生している。
煽り・叩き
2ちゃんねるの大きな特徴の一つと言えるものが、ある特定の人物や組織、企業、それに、自分の気に入らない意見を持つレスに対する煽りや叩き、それに誹謗中傷である。また一部では、運営側の先導によるケースも報告されている。
何かというと「まとめサイト」「まとめwiki」を作って自分達の活動ぶりを誇示する。
学歴
学歴においては、特に大学入試の難易度(偏差値)や就職率の良さ、OBの質などがその対象である。2ちゃんねるには、学歴板があり、学歴に関してはこの板で議論することになっているが、大学受験板、大学受験サロン板などの大学関係の板全般でもこのような叩きが行われている。
2ちゃんねらーの多くは典型的な国公立至上主義、偏差値至上主義であり、私立大学全般やまた国公立でも比較的偏差値の低い大学(いわゆる駅弁大学・Fランク大学)は、叩かれる傾向にある。
2ちゃんねらーにおいては、あくまでも私立大学は早稲田大学と慶應義塾大学のみが、大学として価値があるものだと考える傾向にある(極端な者では私立大学という時点で価値がないという者も多い)。これは、多くの私立大学で見られる、AO入試やスポーツ推薦、一芸入試など、学力がさほど関係ないと思われる入試形態などによる大学生全体の学力の低下や、内部進学や指定校推薦など、比較的楽にその大学に入ることのできるシステムがあることなどが原因と見られる。また近年見られる芸能人等の推薦入学に対しても、批判が高まっている。ただし、その批判の対象の多くが、何らかの推薦を利用したものであり(例として広末涼子)、えなりかずきに代表される、芸能活動と両立させ、一般入試で大学進学を果たした者は、賞賛される傾向にある。
代表的な煽り・叩きの構図としては、「国公立vs私立」、「難関国公立(旧帝大+一工等)vs早慶」、「京大vs阪大」、「MARCH内部でのヒエラルキーの決定(これに学習院大学が加わる場合もある)」が挙げられる。 主に世間において名門大学との認知がされる大学が叩きの対象になることが多いが、これらに限ったものではない。
なお、中卒や高卒、専門学校等卒の場合は叩かれるというよりもむしろ差別的な扱いをされることが多い。
地域
またある特定の地域などに対しても度を越えた中傷などが目立つ。
これは主に地理お国自慢板で行われている。ほぼ全ての地域が中傷の対象になっている。
差別
差別の対象は、中国、韓国、北朝鮮といった、反日的活動が盛んな東アジア三ヶ国(いわゆる特定アジア)やその国に住む民族、つまり中国人や朝鮮民族、または在日コリアンなどに及ぶ。特に韓国に関しては、先に述べた在日コリアンの存在や、ここ数年で韓国文化の日本流入が著しいことの影響もあり、特に差別や中傷が目立つ。主な在日コリアンに対する批判として、在日特権(納税義務の一部免除など)が頻繁に議論されている。
2ちゃんねるにおいては、極右思想、反共主義的な発言が目立つことにより、これら特定アジアがその対象になりやすい。
これらの発言は主にニュース系掲示板、ハングル板、中国板などで特に見られるものだが、その他のスレでも差別的な発言が見られる。
ただし、これらアンチコリアンなどを好意的に受け取っていない者も多く、何かにつけて韓国や在日の言葉を使って相手を叩く者を嫌韓厨と批判している。
政治と歴史に対する認識
右翼的で、“強いアメリカ”同様の、大日本帝国の政治体制を肯定的に見る傾向が高い(従軍慰安婦や南京大虐殺の存在否定と自由主義史観の是認)。ちなみに2ちゃんねらーの多くは戦後生まれで戦争体験者ではないが、小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』などに感化された結果、このようになったものと考えられる(ネット右翼)。
エロ・グロ
2ちゃんねらーには下ネタ好きが多く、何かというと「うんこ」と書き捨てて遁走する・「それ何てエロゲ?」と問う・性器や排泄物などに関係した下品な発言やアスキーアートを貼るなどの行為が各スレッドや板で見受けられる。つまり精神年齢が幼児または小学校低学年レベルなのである。
そのため、エロネタを専門に扱うPINKちゃんねるはともかく、エロと無関係な板やスレッドにおいてもこのような内容のものが多数見られるため、性に興味を持ち始める10代前半の利用者に、何らかの悪影響を及ぼす危険性がある。また幼女(ペドフェリア)やホモ・ゲイなども冗談の対象となっている。
2ちゃんねるの主要な運営資金源の一つに、サイトの広告収入が挙げられるが、これらのサイトには、アダルトサイトや出会い系サイトなどの18歳未満の者の使用が禁じられるサイトが多数含まれる。特に、掲示板上に書かれたURLから直接サイトにアクセス出来る場合(つまり「http:」の「h」を省略していない場合)、それをクリックすると、ジャンプページを経由して目的のサイトにアクセスすることができるが、そのジャンプページに上記のようなサイトの広告が所狭しと貼られている。
また、人間や動物の死体や、スカトロ系の写真を貼って、それと知らずにクリックし、不快な気分を味わうこともある。それがPINKちゃんねるなく一般的なスレッドでも起こるため、URLをクリックする際にはそのことを頭に入れておいた上で行う必要があるだろう。