東伏見駅

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東伏見駅(ひがしふしみえき)は、東京都西東京市東伏見二丁目にある、西武鉄道新宿線。駅番号はSS15

歴史

西武鉄道の上保谷の開発計画は早稲田大学の誘致運動に始まる。まだ鉄道も開通していない1925年大正14年)、西武鉄道(旧)は早稲田大学に対して上保谷に所有していた土地約2,500坪の寄付の申し出をし、その土地を大学は総合運動場として各体育部に利用させることに成功した。

さらに1927年昭和2年)に上保谷(東伏見)駅が開業すると同時に分譲地の販売を開始した。分譲地は1区画100坪から300坪の間で3年 - 10年の月賦払いで販売し、入居してから1年間は鉄道の無料パスを進呈したという。なお、ここは長者園と呼ばれていた。

そして次に行ったのが伏見稲荷神社の勧請である。東伏見稲荷神社には西武鉄道所有の約7,000坪の土地の無償貸与と移転にかかる費用のうち3万円を提供し、御祭神には貴賓車を仕立てた特別列車を運行した。

この成果は駅の乗車人員に如実に反映されている。西隣の西武柳沢駅と比較してみると、1928年(昭和3年)度は18,840人と28,335人で西武柳沢駅の方が多かったが、1929年(昭和4年)度以降は東伏見駅が逆転し、1933年(昭和8年)度には113,860人と22,631人と東伏見稲荷神社への参拝客の増加であることがわかる。

年表

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駅構造

島式ホーム2面4線の地上駅橋上駅舎を有している。外側2線(1番・4番ホーム)が待避線となっている。元々は田無駅と同様に、上下線の間に待避線1線を設けた2面3線の形態であった。待避線では各停準急回送が上位優等列車の通過を待避し、緩急接続はしない。

各ホームと改札内コンコース、南口・北口地上部と改札外コンコースをそれぞれ連絡するエスカレーターエレベーターが設置されている[2]トイレは改札内コンコース部にあり、多機能トイレを併設する[2]

構内店舗としてコンコース部にTOMONY[3]ゆうちょ銀行ATM[4]があり、南口地上部にはクリーニング店がある[5]

のりば

ホーム 路線 方向 行先
1・2 新宿線 下り 所沢本川越拝島方面
3・4 新宿線 上り 高田馬場西武新宿方面

利用状況

2011年度の一日平均乗降人員は23,941人であり[6]、西武鉄道全92駅中41位[7]練馬区と西東京市の市区境付近に立地するために、練馬区側からの利用もある。

近年の一日平均乗車人員の推移は下表の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
出典
1992年 10,786 [8]
1993年 10,770 [9]
1994年 10,699 [10]
1995年 10,689 [11]
1996年 10,586 [12]
1997年 10,468 [13]
1998年 10,523 [14]
1999年 10,582 [15]
2000年 10,622 [16]
2001年 10,718 [17]
2002年 10,679 [18]
2003年 11,030 [19]
2004年 11,570 [20]
2005年 11,816 [21]
2006年 12,101 [22]
2007年 12,538 [23]
2008年 12,715 [24]
2009年 12,564 [25]
2010年 12,178 [26]

駅周辺

東伏見 も参照 駅周辺はおおむね閑静な住宅街である。大規模なマンションは立地していないが、2000年代以降はITなどのインフラを整備した学生向けアパートの建設も進んでいる。また、かつてのSEIBUプリンス ラビッツの本拠地として、地元商店街はのぼりなどで応援している。

北口

南口

バス路線

西武バス上石神井営業所滝山営業所)と関東バス武蔵野営業所)により運行される以下の路線が発着する。

北口

1番のりば

  • 吉66:武蔵関駅入口経由 吉祥寺駅行き ※西武バス
  • 保02:西武車庫行き ※西武バス
  • 吉66・保02:保谷駅南口行き ※西武バス
  • 西東京市はなバス第2ルート:保谷庁舎行き / 保谷庁舎経由 保谷駅南口行き ※西武バスが受託運行

2番のりば

  • 鷹15:武蔵野営業所経由 三鷹駅行き(休日運休) ※関東バス

南口

かつては武蔵境駅行きのバス(境01:西武バス)も発着していた。

隣の駅

西武鉄道
新宿線
通勤急行・急行
通過
準急・各駅停車
武蔵関駅 (SS14) - 東伏見駅 (SS15) - 西武柳沢駅 (SS16)

脚注

参考文献

  • 『保谷市史 通史編3 近現代』 1989年、941-952頁
  • 『保谷市史 史料編4 近現代2』1987年、510-514頁

関連項目

外部リンク

西武新宿線 駅一覧表.JPG