「片山内閣」の版間の差分
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2009年12月30日 (水) 16:27時点における版
|初の社会党内閣の顔ぶれ 1947年5月24日 東京・首相官邸で]]片山内閣(かたやま ないかく)とは、衆議院議員・日本社会党委員長の片山哲が第46代内閣総理大臣に任命され、1947年(昭和22年)5月24日から1948年(昭和23年)3月10日まで続いた日本の内閣である。
概要
日本国憲法下で国会の指名を受け組閣を行った最初の内閣である。第23回衆議院議員総選挙の結果、比較第1党となった日本社会党を中心に、民主党・国民協同党からも閣僚を得て連立内閣とした。無産政党の議員が首相を務める内閣としては初のものである。
組閣人事が決まらなかったため1947年5月24日に片山単独で親任式を受け、片山が閣僚ポストのほとんど[1]の臨時代理となる一人内閣としての発足となった。1947年6月1日に閣僚人事が決まり、片山内閣が本格的に発足した。
片山内閣時に国家公務員法の制定、内務省の解体、警察制度の改革、労働省の設置、失業保険の創設、封建的家族制度を廃止を目標とした改正民法の制定、刑法改正等が実現した。
閣僚等
- 内閣総理大臣
- 片山哲(日本社会党委員長)
- 1947年5月24日 - 1948年3月10日
- 外務大臣(副総理)
- 内務大臣
- 大蔵大臣
- 司法大臣
- 鈴木義男(司法相より移行)
- 1948年2月15日 - 同年3月10日
- 文部大臣
- 森戸辰男(日本社会党)
- 1947年6月1日 - 1948年3月10日
- 厚生大臣
- 一松定吉(民主党)
- 1947年6月1日 - 1948年3月10日
- 農林大臣
- 平野力三(日本社会党)
- 1947年6月1日 - 同年11月4日
- 片山哲(臨時代理)
- 1947年11月4日 - 同年12月13日
- 波多野鼎(日本社会党)
- 1947年12月13日 - 1948年3月10日
- 商工大臣
- 水谷長三郎(日本社会党)
- 1947年6月1日 - 1948年3月10日
- 運輸大臣
- 逓信大臣
- 労働大臣(←国務大臣)
- 経済安定本部総務長官
- 物価庁長官
- 片山哲(事務取扱)
- 1947年5月27日 - 同年6月1日
- 和田博雄(兼任)
- 1947年6月1日 - 1948年3月10日
- 復員庁長官(→国務大臣)
- 賠償庁長官(←国務大臣)
- 笹森順造
- 1948年2月1日 - 同年3月10日
- 1948年2月1日、新設。国務大臣(無任所)より補職。
- 行政調査部総裁
- 斎藤隆夫(民主党)
- 1947年6月1日 - 1948年3月10日
- 建設院総裁
- 木村小左衛門
- 1948年1月1日 - 同年3月10日
- 1948年1月1日、新設。内務相より転任。
- 地方財政委員会委員長(←国務大臣)
- 西尾末廣(日本社会党)
- 1947年6月1日 - 1948年3月10日
- 内閣官房次長(政務)
- 内閣官房次長(事務)
政務次官
- 外務政務次官
- 松本瀧藏
- 1947年6月18日 - 1948年3月10日
- 内務政務次官
- 長野長廣
- 1947年6月24日 - 同年12月31日(内務省廃止)
- 大藏政務次官
- 小坂善太郎
- 1947年6月18日 - 1948年3月10日
- 司法政務次官
- 文部政務次官
- 永江一夫
- 1947年6月18日 - 1948年3月10日
- 厚生政務次官
- 金光義邦
- 1947年6月18日 - 1948年3月10日
- 農林政務次官
- 井上良次
- 1947年6月18日 - 1948年3月10日
- 商工政務次官
- 冨吉榮二
- 1947年6月18日 - 1948年3月10日
- 運輸政務次官
- 田中源三郎
- 1947年6月18日 - 1948年3月10日
- 逓信政務次官
- 椎熊三郎
- 1947年6月18日 - 1948年3月10日
- 労働政務次官
- 土井直作
- 1947年9月1日 - 1948年3月10日
脚注
- ↑ 経済安定本部総務長官、復員庁総裁、行政調査部総裁については片山自身への兼務の発令なく6月1日まで空席。物価庁長官のみ3日遅れて5月27日に自らに事務取扱の発令をしている。閣僚ポストではないが、内閣官房長官、法制局長官、内閣官房次長、全ての政務次官も同様に空席。