「三菱ふそう・Fシリーズ」の版間の差分

2018年2月15日 (木) 00:40時点における版

'''三菱ふそう・Fシリーズ'''は、1973年から1983年まで三菱自動車工業（現:三菱ふそうトラック・バス）が製造していた大型トラックである。 ==概要== それまで型式の数字で車系が異なっていたTシリーズに代わって、本車では基本的な車系がアルファベットのみで表記されるようになった。以降、後継車の[[三菱ふそう・ザ・グレート|ザ・グレート]]や[[三菱ふそう・スーパーグレート|スーパーグレート]]にも車系が受け継がれている。セミトラクタはローマウントキャブとハイマウントキャブの2種類が存在していた。フロントグリルが[[堺正章]]に酷似している（これは[[4tトラック|中型]]版である[[三菱ふそう・FKシリーズ|FKシリーズ]]にも言えることである。 ==歴史（大型車）== *[[1973年]][[12月27日]] [[三菱ふそう・Tシリーズ|Tシリーズ]]の後継車として登場。エンジンは[[V型6気筒]]および[[V型8気筒]][[燃焼室#副室式|予燃焼室式]]の[[三菱ふそう・DC系エンジン|6DC2]]と8DC2、8DC6を搭載。 *[[1974年]] [[陸上自衛隊]]向けにFシリーズを[[6輪駆動]]に改造した[[74式特大型トラック]]の製造開始。 *[[1975年]] 一部改良。エンジンを[[燃焼室#直接噴射式|直接噴射式]]（[[三菱ふそう・6D2系エンジン|6D20]]、8DC4、8DC7、8DC8、10DC8）に変更。 *[[1976年]][[6月]] 8t積みFP型を追加。エンジンは6D20型を搭載。 *[[1977年]][[7月]] 一部改良。FS119型（低床4軸車）を追加。[[フロントグリル]]中央にM字の[[エンブレム]]を追加。 *[[1979年]][[10月]] 37車種が一斉にマイナーチェンジ。通称「ブラックマスク」と呼ばれる黒一色のフロントグリルに変更、[[乗用車]]などへの幻惑防止措置として前期型より[[前照灯|ヘッドランプ]]の位置が下げられた。昭和54年[[自動車排出ガス規制|排出ガス規制]]適合、[[直列6気筒]][[ターボチャージャー|ターボ]]、新開発の8DC9型NA・ターボエンジン車追加、[[内輪差#対策|助手席セーフティウインドウ]]が装備された。[[尾灯|テールランプ]]を丸型から[[小糸製作所|小糸製]]の角型へ変更。 *[[1981年]]6月 一部改良。8t積みFP型に[[トラックミキサ]]仕様を追加。 *[[1983年]][[7月]] フルモデルチェンジ。2代目となる新型のFシリーズは[[三菱ふそう・ザ・グレート|ザ・グレート]]と命名され、1996年まで生産された。 ==ラインナップ== *FP(前1軸後1軸・4×2)※[[トラクター#トラクターと呼ばれる他の車両|セミトラクタ]]含む *FS(前2軸後2軸・8×4) *FT(前2軸後1軸・6×2) *FU(前1軸後2軸・6×2) *FV(FUの2[[差動装置|デフ]]版)※セミトラクタ含む *FN(FVの低床版) *FR(4×4)※[[除雪車]]用 *FW(6×6)※除雪車用 *FX(8×8)※除雪車用 ==関連項目== *[[三菱ふそう・FKシリーズ]]　-　同時期の中型車。後期型へマイナーチェンジの際、大型仕様のFMは大型車（本項で記述）と[[キャビン|キャブ]]を共有化した。 *[[三菱ふそう・ザ・グレート]] *[[三菱ふそう・スーパーグレート]] *[[トラック野郎]] - [[菅原文太]]演ずる星桃次郎のトラック「一番星号」として1975年式のFUが出演（2作目「爆走一番星」以降。1作目「御意見無用」では[[三菱ふそう・Tシリーズ|T951]]が初代一番星号として出演している）。 {{デフォルトソート:みつひしふそうFしりいす}} [[Category:三菱ふそう 車種|三菱ふそう 車種]] [[Category:貨物自動車]]