「多磨霊園駅」の版間の差分
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多磨霊園駅(たまれいえんえき)は、東京都府中市清水が丘三丁目にある、京王電鉄京王線の駅である。駅番号はKO22。
なお、当駅は多磨霊園の最寄駅ではない(最寄駅は西武多摩川線の多磨駅)。多磨霊園は当駅から北に2キロほど離れており、東京都の霊園公式ホームページにもアクセス経路としては紹介されていない。
目次
年表[編集]
- 1916年(大正5年)10月31日 - 京王電気軌道の多磨駅として開業。
- 1932年(昭和7年)12月8日 - 市公園墓地前駅と改称。
- 1937年(昭和12年)5月1日 - 多磨霊園駅と改称。
- 1944年(昭和19年)5月31日 - 東京急行電鉄(大東急)に併合。同社京王線の駅となる。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京王帝都電鉄が分離、同社の駅となる。
- 2010年(平成22年)11月27日 - 橋上駅舎竣工。と同時に南口が開設された。
- 2013年(平成25年)2月22日 - 快速停車駅となる。
駅構造[編集]
相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。それまでは改札内に地下通路を有していたが、2010年11月27日より新設の橋上駅舎の供用が開始された。改札口は橋上駅舎内2階にある。両ホーム中間部には冷暖房完備の待合室が設置されている。
改札口と各ホーム及び北口・南口の地上との間にエスカレーターとエレベーターが設置されている。トイレは、改札口を入って右手の2階改札内にある。ユニバーサルデザインの一環としての「だれでもトイレ」(オストメイト対応)も設置されている。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■京王線 | 下り | 京王八王子・高尾山口・多摩動物公園方面 |
2 | ■京王線 | 上り | 調布・明大前・笹塚・新宿・都営新宿線方面 |
利用状況[編集]
2013年度の一日平均乗降人員は11,798人である[1]。
各年度の一日平均乗降・乗車人員は下表のとおりである。
年度 | 一日平均 乗降人員 |
一日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|---|
1955年(昭和30年) | 2,355 | ||
1960年(昭和35年) | 4,418 | ||
1965年(昭和40年) | 8,458 | ||
1970年(昭和45年) | 12,290 | ||
[2] 1972年(昭和47年) | 13,537 | ||
1975年(昭和50年) | 12,838 | ||
1980年(昭和55年) | 12,105 | ||
1985年(昭和60年) | 11,625 | ||
1990年(平成 | 2年)11,804 | 5,814 | [3] |
1991年(平成 | 3年)6,008 | [4] | |
1992年(平成 | 4年)5,973 | [5] | |
1993年(平成 | 5年)6,030 | [6] | |
1994年(平成 | 6年)6,049 | [7] | |
1995年(平成 | 7年)12,344 | 6,000 | [8] |
1996年(平成 | 8年)5,953 | [9] | |
1997年(平成 | 9年)5,811 | [10] | |
1998年(平成10年) | 5,732 | [11] | |
1999年(平成11年) | 5,563 | [12] | |
2000年(平成12年) | 11,851 | 5,578 | [13] |
2001年(平成13年) | 5,592 | [14] | |
2002年(平成14年) | 5,789 | [15] | |
2003年(平成15年) | 5,940 | [16] | |
2004年(平成16年) | 5,710 | [17] | |
2005年(平成17年) | 11,537 | 5,723 | [18] |
2006年(平成18年) | 11,158 | 5,795 | [19] |
2007年(平成19年) | 11,474 | 5,945 | [20] |
2008年(平成20年) | 11,512 | 5,934 | [21] |
2009年(平成21年) | 11,650 | 5,973 | [22] |
2010年(平成22年) | 11,633 | 5,942 | [23] |
2011年(平成23年) | 11,418 | 5,831 | [24] |
2012年(平成24年) | 11,546 | 5,871 | [25] |
2013年(平成25年) | 11,796 |
駅周辺[編集]
駅舎は清水が丘・小柳町・若松町・白糸台の各町に囲まれている。駅周辺一帯は府中崖線を南にひかえた武蔵野台地の南端にあたる。府中崖線と駅北側の甲州街道がそれぞれ京王線と平行して東西に走り、その間に商店街が形成されている。商店街の周囲には住宅地が広がり、武蔵野の面影を残す区域も点在するが、宅地開発の進展により、徐々にマンションや戸建て住宅が増えつつある。北東の方角に西武鉄道多摩川線の白糸台駅と府中白糸台郵便局があり、徒歩10分程度である。
商店街[編集]
駅前商店街は「タマロード商店会」と呼ばれ、主な店舗は駅前の東郷寺通り沿いにあるが、九中通りなどの道路整備に従って駅北側へと徐々に拡張されている。古くからある店舗が多いが、緩慢に建物の建て替えや店の入れ替えが進んでいる。コンビニエンスストアと中規模のスーパーマーケットが駅の南北にそれぞれ一軒ずつある。
地産地消を目的とした地元野菜の直売所が駅周辺に点在しており、北口にあるJAマインズショップは店舗型の直売所としてオープンしたものである。この他、アンティーク、陶器、祭用品、太鼓、三味線など伝統的物品を扱う店がある。
公共施設・文教施設[編集]
府中市は、東部の北多摩郡多磨村、西部の北多摩郡西府村、中心部の北多摩郡府中町が合併して成立した自治体で、当駅周辺は旧多磨村の中心地であった。駅北側にある今の第四学童クラブのところに村役場があり、合併後はそのまま府中市役所東部出張所として利用された。その後、東部出張所は白糸台文化センター内に移転している。白糸台文化センターは府中市で最も早期に開設(1971年)された文化センターで、図書館を併設している。
公園・神社仏閣[編集]
駅北側の旧甲州街道沿い及び南側の府中崖線沿いには複数の神社・仏閣がある。旧甲州街道沿いには重要文化財の金銅阿弥陀如来立像を納めた染谷不動の他、上染屋八幡神社、常久八幡神社などがある。府中崖線沿いには、シダレザクラと山門のある東郷寺の他、庚申塔を祭る溝合神社、西側に瀧神社(最寄りは東府中駅)、東側に八幡山本願寺(最寄りは武蔵野台駅)がある。
- 都立多磨霊園
- 東郷寺
- 染谷不動
- 上染屋八幡神社
- 常久八幡神社
- 溝合神社
- 八幡山本願寺
- 瀧神社
道路[編集]
駅改札口を出ると小さなバスターミナルがあり、駅の東側を横切る公道に接している。これは「東郷寺通り」といい、北に向かって進むと九中通り、品川通り、旧甲州街道、国道20号とそれぞれ交差する。旧甲州街道と交差して以降は多磨霊園南参道となり、そのまま1.5キロほど北進すると多磨霊園に至る。九中通りは甲州街道と交差して以降は浅間山通りとなり、北に向かって進むとやがて都立浅間山公園に至る。
東郷寺通りを南に下っていくと府中崖線と交わり、坂の途中西側に山門が雄大な東郷寺がある。ここのシダレザクラは有名で、開花時には多くの花見客で賑わう。府中崖線沿いに東西に延びる道を「いききの道」といい、かつては東海道の大井から府中を経て甲州の国府へと続く古道であったとされる。さらに南に下ると清水下通り、中央自動車道と交差し、やがて多摩川に達する。中央高速バスの中央道府中バスストップも駅から徒歩10分程度で行ける。清水下通りには街路樹として海棠とハナミズキが植えられており、西端部の整備によって交通量が増えている。
南口にある東郷寺の山門は、黒澤明の映画『羅生門』で使われた撮影セットのモデルである。セットは京都のスタジオ内部に作られ、実際にここで撮影をした訳ではない。
駅北側の九中通りと品川通りとの交差点には、府中市がパブリックアートとして彫刻作品『りか』を設置している(1995年に設置)。作者の岩野勇三(1931年 - 1987年)は東京造形大学教授を務めた彫刻家である。
東郷寺通りと旧甲州街道が交わる交差点に染谷不動尊がある。社寺としての規模は小さいが、ここに重要文化財(旧国宝)の「阿弥陀如来立像」が納められている。毎年11月3日(文化の日)に一般向けに公開される。
駅北側にある品川通りを西にしばらく行った所に府中市指定文化財の常久一里塚がある。江戸初期に整備された甲州街道の日本橋から七里(約28キロ)の位置に設けられた一里塚跡と伝えられている。
駅南側にある府中崖線(立川崖線)からは縄文時代の遺跡が複数出土している。特に清水が丘と白糸台から出土した遺跡は大規模なものである。
バス路線[編集]
駅名の由来[編集]
駅開設当時の駅名である「多磨」とは、駅所在地の地名から。その後、東京市多磨墓地の開園に合わせて「市公園墓地前」と改称され、その後に「多磨霊園」と改称された。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 京王グループ 1日の駅別乗降人員
- ↑ 当駅の乗降人員最高値年度
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)227ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)233ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)