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'''韓国グランプリ'''は、[[大韓民国]][[全羅南道]]・[[霊岩郡]]に建設された[[韓国インターナショナルサーキット]]において、2010年から2013年まで開催されていた[[フォーミュラ1|F1]]世界選手権シリーズの1戦。2014年は組織委員会の財政難の為、開催中止が決定した。 | '''韓国グランプリ'''は、[[大韓民国]][[全羅南道]]・[[霊岩郡]]に建設された[[韓国インターナショナルサーキット]]において、2010年から2013年まで開催されていた[[フォーミュラ1|F1]]世界選手権シリーズの1戦。2014年は組織委員会の財政難の為、開催中止が決定した。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
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2006年10月に開催が決定。契約は2010年から2016年までの7年間で、5年延長のオプションも含まれるとされた。アジアでのF1開催は日本([[日本グランプリ (4輪)|日本GP]]・[[パシフィックグランプリ|パシフィックGP]])、[[マレーシアグランプリ|マレーシア]]、[[中国グランプリ|中国]]、[[バーレーングランプリ|バーレーン]]、[[シンガポールグランプリ|シンガポール]]、[[アブダビグランプリ|アブダビ]]に続く7カ国目。例年10月、日本GPの翌週に開催されてきたが、2013年は日本GPの前週に入れ替わり、2014年暫定カレンダーでは4月開催に変更。さらに2013年12月4日の開催カレンダー正式決定時には除外されるに至り、2014年は開催計画無しが決定的となった。 | 2006年10月に開催が決定。契約は2010年から2016年までの7年間で、5年延長のオプションも含まれるとされた。アジアでのF1開催は日本([[日本グランプリ (4輪)|日本GP]]・[[パシフィックグランプリ|パシフィックGP]])、[[マレーシアグランプリ|マレーシア]]、[[中国グランプリ|中国]]、[[バーレーングランプリ|バーレーン]]、[[シンガポールグランプリ|シンガポール]]、[[アブダビグランプリ|アブダビ]]に続く7カ国目。例年10月、日本GPの翌週に開催されてきたが、2013年は日本GPの前週に入れ替わり、2014年暫定カレンダーでは4月開催に変更。さらに2013年12月4日の開催カレンダー正式決定時には除外されるに至り、2014年は開催計画無しが決定的となった。 | ||
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2009年8月に発表された2010年の暫定カレンダーには当該レースの記載がなかったが、翌月には韓国グランプリの記載が追加され、2010年10月17日開催予定と発表された。しかし、その後のスケジュール調整で日本グランプリとともに日程が1週間延期され、10月24日開催が確定した。 | 2009年8月に発表された2010年の暫定カレンダーには当該レースの記載がなかったが、翌月には韓国グランプリの記載が追加され、2010年10月17日開催予定と発表された。しかし、その後のスケジュール調整で日本グランプリとともに日程が1週間延期され、10月24日開催が確定した。 | ||
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== 第1回大会で露呈した問題点 == | == 第1回大会で露呈した問題点 == | ||
=== 宿泊施設問題 === | === 宿泊施設問題 === | ||
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韓国インターナショナルサーキットは[[木浦市]]街に近いものの、主要な国際空港である[[仁川国際空港]]から400km以上離れているため、F1関係者は車で4時間移動しなければならないなど、長時間の陸上移動が必要である。サーキット周辺には、外国人に対応できる観光ホテルが極めて少なく、関係者の多くが、木浦にある[[ラブホテル]]を兼ねた韓国人向け宿泊施設に宿泊することになった。[[スクーデリア・フェラーリ]]でさえ例外ではなくこうした宿泊施設に宿泊することとなり、(唯一アロンソ、マッサの両名は観光ホテルであるホテル・ヒュンダイに宿泊できた)、[[英国放送協会]]のBBCのジャーナリストや日本人F1解説者の[[今宮純]]も同様のホテル宿泊を余儀なくされた。世界中のジャーナリストが同じような経験を余儀なくされ、イタリアのメディアでは「F1チームがセックスモールに押し込められた」と報じられた、さらにはこれらのホテルは日中は時間制である為、多くのVIPやジャーナリストにさらなる衝撃を与えたばかりか、一部のメディアでは借り切ったはずの部屋が“部屋の主が留守の間に”(短時間)別の利用者に二重利用されていると報じられた(ホテル側は事実を否定)。[[マクラーレン]]や[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]はラブホテルを逃れており”セックスモールに押し込められた"他所の関係者を散々冷やかしていたという。。 | 韓国インターナショナルサーキットは[[木浦市]]街に近いものの、主要な国際空港である[[仁川国際空港]]から400km以上離れているため、F1関係者は車で4時間移動しなければならないなど、長時間の陸上移動が必要である。サーキット周辺には、外国人に対応できる観光ホテルが極めて少なく、関係者の多くが、木浦にある[[ラブホテル]]を兼ねた韓国人向け宿泊施設に宿泊することになった。[[スクーデリア・フェラーリ]]でさえ例外ではなくこうした宿泊施設に宿泊することとなり、(唯一アロンソ、マッサの両名は観光ホテルであるホテル・ヒュンダイに宿泊できた)、[[英国放送協会]]のBBCのジャーナリストや日本人F1解説者の[[今宮純]]も同様のホテル宿泊を余儀なくされた。世界中のジャーナリストが同じような経験を余儀なくされ、イタリアのメディアでは「F1チームがセックスモールに押し込められた」と報じられた、さらにはこれらのホテルは日中は時間制である為、多くのVIPやジャーナリストにさらなる衝撃を与えたばかりか、一部のメディアでは借り切ったはずの部屋が“部屋の主が留守の間に”(短時間)別の利用者に二重利用されていると報じられた(ホテル側は事実を否定)。[[マクラーレン]]や[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]はラブホテルを逃れており”セックスモールに押し込められた"他所の関係者を散々冷やかしていたという。。 | ||
=== サーキット施設不備問題 === | === サーキット施設不備問題 === | ||
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F1初開催となった2010年10月24日の韓国GPでは、サーキット施設の不備で開催が危ぶまれ、特に前日23日から降り続く雨によって決勝当日は路面に水が張った状態となり、多くのドライバーが最悪の状況と諭した。これは突貫工事で路面を舗装したことによってアスファルトの油分が抜け切れない状況での降雨が重なり、油分と水分が混ざり合った状況の為に非常に滑りやすい路面となった為であり、又、かなり工期を急いだ為に通常サーキットで行われる排水処理の工事まで手が回らなかった為とも言われている。このせいで最初の4周以降は雨がやんでいるのにも係わらず、40周以上は酷い水飛沫が上がる重度のウェットコンディションとなり24台中9台がクラッシュした。 | F1初開催となった2010年10月24日の韓国GPでは、サーキット施設の不備で開催が危ぶまれ、特に前日23日から降り続く雨によって決勝当日は路面に水が張った状態となり、多くのドライバーが最悪の状況と諭した。これは突貫工事で路面を舗装したことによってアスファルトの油分が抜け切れない状況での降雨が重なり、油分と水分が混ざり合った状況の為に非常に滑りやすい路面となった為であり、又、かなり工期を急いだ為に通常サーキットで行われる排水処理の工事まで手が回らなかった為とも言われている。このせいで最初の4周以降は雨がやんでいるのにも係わらず、40周以上は酷い水飛沫が上がる重度のウェットコンディションとなり24台中9台がクラッシュした。 | ||
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== 毎大会を通しての問題点 == | == 毎大会を通しての問題点 == | ||
=== 観客の少なさ === | === 観客の少なさ === | ||
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コースレイアウトに対する評価は高いものの、観客が非常に少ないため、グランプリとしての雰囲気が足りないと評価されている。 | コースレイアウトに対する評価は高いものの、観客が非常に少ないため、グランプリとしての雰囲気が足りないと評価されている。 | ||
2014年3月29日 (土) 23:31時点における版
韓国グランプリは、大韓民国全羅南道・霊岩郡に建設された韓国インターナショナルサーキットにおいて、2010年から2013年まで開催されていたF1世界選手権シリーズの1戦。2014年は組織委員会の財政難の為、開催中止が決定した。
目次
概要
2006年10月に開催が決定。契約は2010年から2016年までの7年間で、5年延長のオプションも含まれるとされた。アジアでのF1開催は日本(日本GP・パシフィックGP)、マレーシア、中国、バーレーン、シンガポール、アブダビに続く7カ国目。例年10月、日本GPの翌週に開催されてきたが、2013年は日本GPの前週に入れ替わり、2014年暫定カレンダーでは4月開催に変更。さらに2013年12月4日の開催カレンダー正式決定時には除外されるに至り、2014年は開催計画無しが決定的となった。
運営は韓国オート・バレー・オペレーション(Korea Auto Valley Operation、KAVO)でMブリッジ・ホールディングス、全羅南道政府、全羅南道開発、SK建設、新韓銀行、農協、光州銀行の7者による合弁企業である。
初開催に至る経緯
2009年8月に発表された2010年の暫定カレンダーには当該レースの記載がなかったが、翌月には韓国グランプリの記載が追加され、2010年10月17日開催予定と発表された。しかし、その後のスケジュール調整で日本グランプリとともに日程が1週間延期され、10月24日開催が確定した。
長雨の影響や干拓地特有の地盤強度の問題など様々な諸事情が重なり工期が大幅に遅れたが、2010年10月12日にFIAより開催可能なサーキットであると正式に承認された。但し、承認は受けてはいるものの承認を受けたのは「レースが開催できる」という意味であり、サーキット舗装が完了した事によって承認が降りたものであった。又、2010年の初回韓国GP開催までに、主催者側も未建設施設が残っている事を認めた。
韓国GP開催後、KAVO自身がまだ至らない部分が多々あった事を教訓として、今後はサーキット、駐車場等のインフラ整備から警備員・マーシャル等の教育まで徹底し、今後の開催に向けて準備を進めるよう宣言した。その後、国際自動車連盟 (FIA) から2010年のベストプロモーター賞に選ばれた。
初開催となる2010年韓国グランプリ成功へのバックアップの一環として、周辺の娯楽施設は協力的な姿勢をとっており、一部のゴルフ場では2010年韓国グランプリの入場券を無料で配布するなどの配慮を行っている。法人など入場回数の多い会員やホールインワンをしたプレイヤー、あるいは平日の1部の時間帯で4回以上ラウンドすることが配布の条件となっている。
なお、建設工事の大幅な遅れから2010年韓国グランプリの開催承認も当然ながら大きくずれ込んでしまった為、チケットの拡販に対するプロモーション活動に十分な時間を与える事が出来なかった事から起因するチケット販売の業績が低迷した。この対処として「当日券」という形で値引き販売、あるいは実質の無料譲渡を行うなどの措置を行い、観客動員数の向上を図った。尚、第1回大会の「当日券サービス」は同じく初回大会のチケット販売が低迷したトルコグランプリなどでも行われている。
大韓民国文化体育観光部の韓国観光広報大使としても活動する韓国人俳優のリュ・シウォンが2010年韓国グランプリのサポートレースである「ヒュンダイ・シリーズ」に参戦する事が発表され、リュのファン層などによる観客動員数の向上を図った。
その結果、KAVOは第1回韓国グランプリの決勝日に延べ8万人もの観客動員数を記録したと発表された。
第1回大会で露呈した問題点
宿泊施設問題
韓国インターナショナルサーキットは木浦市街に近いものの、主要な国際空港である仁川国際空港から400km以上離れているため、F1関係者は車で4時間移動しなければならないなど、長時間の陸上移動が必要である。サーキット周辺には、外国人に対応できる観光ホテルが極めて少なく、関係者の多くが、木浦にあるラブホテルを兼ねた韓国人向け宿泊施設に宿泊することになった。スクーデリア・フェラーリでさえ例外ではなくこうした宿泊施設に宿泊することとなり、(唯一アロンソ、マッサの両名は観光ホテルであるホテル・ヒュンダイに宿泊できた)、英国放送協会のBBCのジャーナリストや日本人F1解説者の今宮純も同様のホテル宿泊を余儀なくされた。世界中のジャーナリストが同じような経験を余儀なくされ、イタリアのメディアでは「F1チームがセックスモールに押し込められた」と報じられた、さらにはこれらのホテルは日中は時間制である為、多くのVIPやジャーナリストにさらなる衝撃を与えたばかりか、一部のメディアでは借り切ったはずの部屋が“部屋の主が留守の間に”(短時間)別の利用者に二重利用されていると報じられた(ホテル側は事実を否定)。マクラーレンやウィリアムズはラブホテルを逃れており”セックスモールに押し込められた"他所の関係者を散々冷やかしていたという。。
サーキット施設不備問題
F1初開催となった2010年10月24日の韓国GPでは、サーキット施設の不備で開催が危ぶまれ、特に前日23日から降り続く雨によって決勝当日は路面に水が張った状態となり、多くのドライバーが最悪の状況と諭した。これは突貫工事で路面を舗装したことによってアスファルトの油分が抜け切れない状況での降雨が重なり、油分と水分が混ざり合った状況の為に非常に滑りやすい路面となった為であり、又、かなり工期を急いだ為に通常サーキットで行われる排水処理の工事まで手が回らなかった為とも言われている。このせいで最初の4周以降は雨がやんでいるのにも係わらず、40周以上は酷い水飛沫が上がる重度のウェットコンディションとなり24台中9台がクラッシュした。
また縁石については路面に紅白のペンキを塗っただけの箇所が多く、その部分は脆くなっている為にマシンが通る度に凹み、縁石上を攻めるとタイヤが宙に浮く現象が発生した。これによりヒスパニア・レーシング・チームの山本左近のマシンが溝となった部分にタイヤを乗せてしまい、ドライコンディションにも係わらず予選でスピンを起こしている。
さらには、国際F3スーパープリが11月に開催される予定であったが、開催をキャンセルした。理由は移動式スタンドの強度不十分を理由とした危険性を判断した為であった。また、工期の遅延や建設費用が予定していたよりも膨れ上がってしまった事から、このままでは2011年に開催されるレースで興行的な成功が見込めないと判断された事が原因となり、1月に臨時開催された株主総会で会長職を務めていたチャン・ユンチョが解任され、後任に元駐スイス韓国大使であるパク・ウォンファが就任した。
マーシャル習熟度不足
セーフティカー走行中に緑旗を振ったり(本来は追い越し禁止の黄旗が振られる状況)、セバスチャン・ベッテルのマシンがクラッシュし炎上しても歩いて向かう等(結局ベッテルは自分一人で消火作業をした)、マーシャルの習熟度不足が浮き彫りになった。またクラッシュしたマシンをクレーンで運ぶ際にコース外の土をまき散らしながら走る一幕もあり、上記のマーシャル習熟度不足と合わせ安全管理意識の低さを露呈させた。
毎大会を通しての問題点
観客の少なさ
コースレイアウトに対する評価は高いものの、観客が非常に少ないため、グランプリとしての雰囲気が足りないと評価されている。
低い収益性と赤字
韓国グランプリは、初開催の2010年大会から第4回にあたる2013年大会まで4年連続して多額の運営赤字を計上し、累積赤字は6761億ウォンとなっている。4年間の大会運営費に3009億ウォン、競技場建設費に4932億ウォンの計7941億ウォンを使ったが、収入は1180億ウォンにすぎなかった。
2011年大会終了後に、韓国の大会主催者は、財政面を改善するために、F1の商業権管理者であるFOM(Formula One Management )のバーニー・エクレストンと交渉し、テレビ放映権料と当初4370万ドルだった開催権料の値下げに成功した。
2012年大会終了時も赤字が継続していたが、韓国側は長期的にみれば開催で大きなメリットが期待できると述べていた。
2013年韓国GP
観客席ガラガラ、スタッフはボロボロ、宿泊先は「ラブホ」…F1韓国GP、くそみそに貶される。
韓国GPの散々な評価が記者だけでなくドライバーらから噴出、来年14年の開催が危ぶまれる事態となっている。
メカニックや報道関係者はラブホテルへの投宿を強いられる。
「メインスタンド以外は客席ガラガラ」「韓国GPガラガラやんwwwwwwwww」――日本で実況を見ている人からもこんなツッコミが入る通り、観客不足は深刻。一部には大会開催の1か月前までチケットが100枚しか売れなかったという話もある。
こうした状況を前に、マクラーレン所属のジェンソン・バトンはガーディアン紙に対しこう嘆いてみせる。
「観客がいなくても走らないといけないのはいつも悲しいことだ。ファンが会場の雰囲気を作りだすものだから」
「ファンがいなければスポーツは成り立たない」
同紙の記事では韓国GPの不興を韓国でF1文化が広まっていないためと分析していたが、問題はそれだけではなさそうだ。
一つは立地とそれにともなう宿泊環境の悪さだ。開催地ヨンアムはソウルから400km離れた場所にある、人口6万人ほどの小さな町で鉄道も通っていない。
宿泊施設は駅のある近郊の木浦を利用することになるが、そこにも西洋式のホテルはない。あるのはほとんどがモーテル、いわゆる「ラブホテル」で、メカニックや報道関係者はラブホテルへの投宿を強いられるのだという。
あるF1ジャーナリストは滞在したときの部屋の様子について、「ベッドがピンク色のライトに彩られていた。ベッドサイドの引き出しにはセーフセックスのマニュアルが聖書のかわりに入っていて、食べ物や飲み物ではない類のものを販売する自動販売機がおいてあった」と書いている。
韓国のラブホは外出自由など、日本のラブホよりもホテルに近い形態というが、それにしても、とくにチーム関係者にとって連戦に向けて英気を養える環境とは言いがたいだろう。おまけに、英語も通じないという。
中継解説者「最低ですよここのスタッフ」
さらに、大会の運営を疑問視する向きもある。2010年の開始当初から、サーキットが未完成で、宿泊施設が足りないなどの不手際が目立った。今大会でも炎上したマシンを放置したあげく、F1で主流の二酸化炭素消火器ではなく、エンジンギアボックスにダメージを与える粉末消火器で消火するなど、中継解説者の森脇基恭氏を「最低ですよここのスタッフ」と激怒させる始末だ。
レッドブル所属のマーク・ウェバーは、スカイスポーツの取材に対して、韓国での開催に絡み、こうコメントしていた。
「クオリティを保つことは重要だと思う。イベントのクオリティを保つことも。韓国には誰もいない。クオリティの高いイベント、ドライバー、そしてチームが必要で、それを守っていかなければいけないのに」
こうしたこともあってか、韓国GPは存続も危ぶまれる自体となっている。大会誘致のために注いだ金額は3160億ウォンで、開催権は7年分を確保した。ところが、22レースが予定されている2014年シーズンについて現在のところ、登録は暫定扱いだ。また、F1最高責任者 バーニー・エクレストンと懇意な間柄にあるレッドブル所属のセバスチャン・ベッテルは6日、DPA通信の取材に対し「私たちがここに来るのは今回が最後だと聞いた」などと話したという。
レッドブルの車から発火→ いつまで立っても消火に来ない → やっと来たかと思えば、家庭用と思わしき粉の消火器で消火 → レッドブルが公式HPで何してくれるんじゃ!と怒り爆発
レース終了するや否や日本へ脱出
F1韓国GPが終了してからわずか数時間しか経過していないが、すでにフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は日本GPのため日本に到着した。
韓国GPに優勝したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がフィニッシュラインを越えたのは17時前。しかし、アロンソは7日(月)の0時過ぎにツイッターを更新し「もう日本に着いた! シーズンの中でも最高なグランプリだ!」とつぶやいている。
侍やアニメなど日本文化が好きなアロンソは、例年日本での滞在を楽しんでおり、趣味でもある自転車の専門店や、秋葉原などでの目撃情報が多い。F1でも最高の年俸を稼いでいるとされるが、2012年はアロンソが山手線に乗っている写真がインターネット上に投稿されて話題になっていた。
これまで、日本GPの次に韓国GPが開催されており、日本GP後もぎりぎりまで日本に残り、韓国へ移動するドライバーが多かった。しかし今年は韓国GPの翌週に日本GPが開催されるため、韓国GP後に早い段階で来日するドライバーも多いと予想され、ファンの間では誰が一番早く来日するのか注目されていた。
F1ジャーナリストのアダム・クーパーによると、韓国GP後すぐに日本へ向かったのはアロンソだけではないようで、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、キミ・ライコネン(ロータス)、マーク・ウェバー(レッドブル)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)らが、夜のうちに日本への飛行機に乗ったという。
Adam Cooper ?@adamcooperf1 3時間 Forget the Grand Prix, the real race for the drivers is the flight from Korea to Tokyo tonight on various private jets 本当のレースは韓国から真っ先に逃げ出すことだ
2013F1韓国GP表彰台インタビュー
ハーバート:次は日本だ。楽しみにしている?答えが顔に出ているけどね。
ベッテル:そうだね。世界最高のコースだと思うよ。ファンの盛り上がりも最高だ。いい意味でクレイジーなんだよ。日本をとても楽しみにしている。みんな日本では大声援を受ける。モータースポーツが大好きで、F1への情熱がすごい。週末を楽しめると思うし、今シーズンのハイライトになるだろうね。
除外の経緯
2013年大会終了後、2014年大会の開催権交渉では、韓国側から、既に値下げされていた開催権料2700万ドルをさらに2,000万ドルに値下げするよう提案が行われたが、度重なる減額交渉をFOM側が拒絶。2014年の開催カレンダーから韓国グランプリが除外される原因のひとつとなった。
レース結果
年 | 決勝日 | ラウンド | サーキット | 勝者 | 所属チーム | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
2010 | 10月24日 | 17 | 霊岩 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ | 詳細 |
2011 | 10月16日 | 16 | 霊岩 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル | 詳細 |
2012 | 10月14日 | 16 | 霊岩 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル | 詳細 |
2013 | 10月6日 | 14 | 霊岩 | レッドブル | 詳細 |