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愛媛県(えひめけん)は、日本の都道府県の1つで、四国地方の北西部から北中部に位置する県。県庁所在地は松山市。令制国の伊予国に当たる。
目次
地理・地域[編集]
位置[編集]
- 日本、四国地方の北西に位置し、瀬戸内海に面している。
- 瀬戸内海を挟んだ広島県との文化的・経済的結びつきが強い。
- 隣接都道府県:陸上で香川県 - 徳島県 - 高知県、海上で山口県 - 大分県 - 広島県と接している(ただし鳶小島、瓢箪島(ひょうたん島)が広島県との県境を跨いでいる)。このうち広島県とは、多々羅大橋(西瀬戸自動車道)、岡村大橋(大崎下島広域農道)の2か所で接続している。
- 北部は瀬戸内海西部沿岸だが佐田岬以南は豊予海峡を経て太平洋に通ずる。
広袤(こうぼう)[編集]
国土地理院地理情報によると愛媛県の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは155.99km、南北の長さは157.16kmである。また、国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、愛媛県の面積はテンプレート:自治体面積/愛媛県平方キロメートルである。
地形[編集]
- 山地: 四国山地、石鎚山(石鎚山系)、鬼ヶ城
- 平野: 道後平野、道前平野、今治平野、新居浜平野
- 盆地: 宇和盆地、大洲盆地
- 高原: 久万高原、塩塚高原、天狗高原
- 峠: 法華津峠、近永峠、犬寄峠、三坂峠
- 半島: 佐田岬半島、高縄半島、由良半島、三浦半島、
- 川: 重信川、肱川、加茂川、銅山川、石手川
- 海域: 瀬戸内海、宇和海、豊後水道、伊予灘、燧灘、堀江湾、法華津湾、吉田湾、御荘湾、宇和島湾
- 島嶼部: 防予諸島、芸予諸島、忽那諸島
- 島: 伯方島、大三島、大島、青島、中島、弓削島、二神島、興居島、九島、日振島、御五神島、高島、戸島、嘉島、横島 (愛媛県宇和島市) 、横島 (愛媛県愛南町)
などほか多数。
自然公園[編集]
気候[編集]
- 瀬戸内海側と宇和海に面した地域とでかなり異なる。
- 瀬戸内海側は、温暖寡雨であり、大きな河川や湖がないため、渇水に見舞われやすい。松山などでは給水制限が設けられることが多い。なお、内陸部の久万高原では冷涼であり、高原野菜等が栽培されている。
- 宇和海側は、黒潮の影響を受けて、総じて温暖ながら、台風の関係もあり、降水量は多い。
- 南国ではあるが、冬季には降雪も年に1 - 2回ある。特に、関門海峡上空を通過した北西の湿潤な季節風が伊予灘をわたり、陸地に当たる地域であるため、佐田岬半島から宇和島市の法華津峠にかけて、降雪を見ることがある。また、久万高原町などでは、標高の関係から冬場は寒くスキー場もある。
- 台風の直撃は高知県などに比べると、意外に少ない。ただ、台風が、中国地方や日本海を抜けたりする場合、つまり台風の東半分に入った場合、強風で被害が生じやすい。過去、何度か、強風による柑橘類の塩害、落果などの被害が発生している。また、県の東部四国中央市や新居浜市ではやまじ風などの現象も観察される。
- 太平洋岸気候と違い、北西の季節風の影響で、冬季の降水日数が日本海側ほどではないものの、0.0mmという微量の降水が観測された日を含めると、太平洋岸気候に属する地域に比べると多くなっている。
- 冬でも暖かい日が続くと言われているテンプレート:誰2が、小雨や小雪の降る日もあり、冬から春に掛けては快晴日数は少ない。
- 太平洋高気圧に覆われる夏季には瀬戸内海沿岸特有の「凪」が発生し、日中の気温は35度を超える猛暑・酷暑となり、熱帯夜になることも多い。
平年値 (月単位) |
南予地方 | 中予地方 | 東予地方 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
伊方町 瀬戸 |
大洲市 長浜 |
大洲 | 西予市 宇和 |
鬼北町 近永 |
宇和島 | 松山 | 松山市 松山南吉田 |
久万高原町 久万 |
今治市 大三島 |
今治 | 西条 | 新居浜 | 四国中央 | ||
平均 気温 (°C) |
最暖月 | 25.8 (8月) |
26.8 (8月) |
25.9 (8月) |
25.8 (8月) |
27.1 (8月) |
27.3 (8月) |
23.8 (8月) |
26.7 (8月) |
27.0 (8月) |
26.7 (8月) |
27.6 (8月) |
27.3 (8月) | ||
最寒月 | 6.2 (1,2月) |
4.9 (1月) |
4.1 (1月) |
4.5 (1月) |
6.7 (1月) |
5.8 (1月) |
1.4 (1,2月) |
5.5 (2月) |
5.8 (2月) |
5.5 (1,2月) |
6.1 (1,2月) |
5.8 (1,2月) | |||
降水量 (mm) |
最多月 | 245.5 (6月) |
279.5 (6月) |
323.8 (6月) |
328.0 (6月) |
281.6 (6月) |
240.5 (9月) |
291.6 (6月) |
199.1 (6月) |
188.3 (6月) |
211.1 (6月) |
212.2 (9月) |
215.4 (9月) | ||
最少月 | 42.3 (12月) |
70.0 (12月) |
68.6 (12月) |
54.1 (12月) |
52.9 (12月) |
38.8 (12月) |
82.4 (12月) |
28.3 (12月) |
33.0 (12月) |
36.4 (12月) |
31.8 (12月) |
37.1 (12月) |
地域区分[編集]
県域を三分し、東予、中予、南予と呼ぶことが多い。この場合、東予とは、今治市、西条市以東の地域を指す。南予とは、大洲市、内子町以西を指す。中予はこれ以外の地域である。ちなみに、明治期には喜多郡(現在の大洲市、内子町)も中予に含まれていたとの説もある。県民の間では3区分がなじまれており、市町村で表示することが多くなった現在も、放送局によっては天気予報も3区分で表示される。
なお、行政区分では、愛媛県の地方局(東から西条、今治、松山、八幡浜、宇和島の5箇所)の管轄区分も用いられるが、使用者は行政関係者にほぼ限られる(2008年(平成20年)4月には、東予(西条)、中予(松山)、南予(宇和島)の3局体制に再編され、今治、八幡浜は支局となった)。
都市圏[編集]
県庁によって、以下の6つの圏域が設定されている。人口は2006年(平成18年)6月1日現在の推計人口。
- 宇摩圏域 - 92,423人
- 新居浜・西条圏域 - 236,714人
- 今治圏域 - 180,848人
- 松山圏域 - 653,164人
- 八幡浜・大洲圏域 - 166,576人
- 宇和島圏域 - 131,574人
市町村[編集]
県下には以下の11市7郡9町がある(2005年(平成17年)8月1日現在。村は2005年1月16日の朝倉村・関前村の合併をもって消滅している)。町はすべて「ちょう」と読む。地方区分は、上記の県庁による区分とは異なるが、一般県民にはこちらの方が馴染んでいる。
平成の大合併[編集]
2003年(平成15年)3月の時点で70あった市町村は20市町に再編され、この結果、県内から村が消滅した。以下はその変遷の一覧である。
- 2003年(平成15年)4月1日:新居浜市+宇摩郡別子山村=新居浜市(編入)
- 2004年(平成16年)4月1日:伊予三島市+川之江市+宇摩郡(土居町・新宮村)=四国中央市(新設)
- 2004年(平成16年)4月1日:東宇和郡(宇和町・野村町・明浜町・城川町)+西宇和郡三瓶町=西予市(新設)
- 2004年(平成16年)8月1日:上浮穴郡(久万町・美川村・面河村・柳谷村)=上浮穴郡久万高原町(新設)
- 2004年(平成16年)9月21日:温泉郡(重信町・川内町)=東温市(新設)
- 2004年(平成16年)10月1日:南宇和郡(御荘町・城辺町・西海町・一本松町・内海村)=南宇和郡愛南町(新設)
- 2004年(平成16年)10月1日:越智郡(弓削町・岩城村・生名村・魚島村)=越智郡上島町(新設)
- 2004年(平成16年)11月1日:西条市+東予市+周桑郡(小松町・丹原町)=西条市(新設)
- 2005年(平成17年)1月1日:松山市+北条市+温泉郡中島町=松山市(編入)
- 2005年(平成17年)1月1日:伊予郡(砥部町・広田村)=伊予郡砥部町(新設)
- 2005年(平成17年)1月1日:喜多郡(内子町・五十崎町)+上浮穴郡小田町=喜多郡内子町(新設)
- 2005年(平成17年)1月1日:北宇和郡(広見町・日吉村)=北宇和郡鬼北町(新設)
- 2005年(平成17年)1月16日:今治市+越智郡(菊間町・大西町・波方町・玉川町・朝倉村・吉海町・宮窪町・伯方町・大三島町・上浦町・関前村)=今治市(新設)
- 2005年(平成17年)3月28日:八幡浜市+西宇和郡保内町=八幡浜市(新設)
- 2005年(平成17年)4月1日:伊予市+伊予郡(中山町・双海町)=伊予市(新設)
- 2005年(平成17年)4月1日:西宇和郡(伊方町・瀬戸町・三崎町)=西宇和郡伊方町(新設)
- 2005年(平成17年)8月1日:宇和島市+北宇和郡(吉田町・三間町・津島町)=宇和島市(新設)
- 単独自治継続:伊予郡松前町・北宇和郡松野町
歴史[編集]
由来[編集]
「えひめ」の地名は、古くは古事記上巻のイザナギとイザナミによる国生みの段に、「伊予国は愛比売と謂ひ」と見える。のちに「愛比売」が「愛媛」へと転化した。
先史[編集]
県内では2万2000年以上も前から人々が生活していた。それは、1995年(平成7年)伊予市の旧双海町の東峰遺跡・高見Ⅰ遺跡でAT火山灰(姶良・胆沢火山灰)の下から石器が出土したことで分かった。
古代[編集]
松山市の久米地域は、久米国造の支配地域であり、その中心地でもあった。久米地域の堀越川と小野川にはさまれた来住(きし)台地上とその周辺に7 - 8世紀代の諸官衙遺構が集中して分布しており、発掘調査が進められている。7世紀後半の「久米評衙」遺構が、南南東部に「回廊状遺構」、その南東外部に来住廃寺塔基壇、西には「久米郡衙正倉院」がある。
中世[編集]
- 藤原純友
- 河野通有(元寇と対峙した水軍大将)
- 脇屋義助(南朝)
- 村上通康(村上水軍)
- 河野通宣(河野氏)
- 河野通直
- 金子元宅
- 宇都宮豊綱(伊予宇都宮氏)
- 西園寺公広(伊予西園寺氏)
- 戸田勝隆(織豊大名)
- 加藤嘉明(織豊大名)
- 藤堂高虎(織豊大名)
江戸時代[編集]
伊予八藩
近代[編集]
- 1871年
- 7月 - 廃藩置県により8藩がそのまま県となる。旧幕府領は倉敷県に分属。
- 9月 - 旧幕府領が丸亀県に移管。
- 11月 - 丸亀県の一部と西条・小松・今治・松山の各県が合併して松山県に、大洲・新谷・吉田・宇和島の各県が合併して宇和島県となる。
- 1872年 - 松山県は石鉄県(いしづちけん)、宇和島県は神山県(かみやまけん)となる。
- 1873年(明治6年) - 石鉄県、神山県が合併し、愛媛県となる(太政官布告第60号)。
- 1876年(明治9年) - 香川県と合併、「愛媛県」となる。
- 1886年(明治19年) - 松山歩兵第22連隊が創設される。
- 1888年(明治21年) - 香川県が分離、今日の愛媛県となる。伊予鉄道の松山(現在の松山市) - 三津間路線開通(四国初の鉄道路線)。
- 1891年(明治24年) - 児島惟謙が大津事件において司法の独立を死守し、後世の史家から『護法の神様』と称される。
- 1904年(明治37年) - 歩兵第22連隊、日露戦争の旅順要塞攻略で活躍する。以後『伊予の肉弾連隊』と称揚される。
- 1932年(昭和7年) - 歩兵第22連隊、日中戦争の上海事変に参加する。
- 1943年(昭和18年) - 大日本帝国海軍吉田浜飛行場(現:松山空港)完成。
- 1944年(昭和19年) - 太平洋戦争の戦局悪化に伴い神風特別攻撃隊が初出撃。参加パイロット5名のうち2名が愛媛県人で、敵空母を撃沈する。
- 1945年(昭和20年) - 吉田浜飛行場上空において日本海軍航空隊がアメリカ海軍航空隊を迎撃し、多数のアメリカ軍機を撃墜する。
- 1945年(昭和20年) - 歩兵第22連隊、沖縄戦にて奮戦し、アメリカ軍に大損害を与えるも、補給途絶のため玉砕する。
戦後・昭和後期[編集]
- 1946年(昭和21年) - 南海大地震が発生し、県内で26人が死亡。
- 1949年(昭和24年) - 4つの旧制高等学校等を統合し、国立愛媛大学が発足。
- 1951年(昭和26年) - 松山市が国際観光文化都市に指定。
- 1953年(昭和28年) - 第8回国民体育大会(四国国体)開催。県内初の民放南海放送が開局。
- 1957年(昭和32年) - NHK松山放送局がテレビ放送を開始。
- 1964年(昭和39年) - 東予地方が新産業都市に指定される。
- 1973年(昭和48年) - 別子銅山閉山。
- 1977年(昭和52年) - 四国電力伊方原子力発電所稼動開始。
- 1982年(昭和57年) - 四国初のFM放送局としてFM愛媛が開局。
- 1983年(昭和58年) - テクノポリス地域に指定される。
- 1985年(昭和60年) - 四国初の高速道路として松山自動車道の三島川之江IC - 土居ICが開通。
- 昭和の合併
- 1955年(昭和30年)を境として、全国的な動きではあったが、市町村合併が急速に進み、1954年(昭和29年)2月1日時点で、6市41町186村、計233市町村であったのが、1958年(昭和33年)4月1日には、10市42町29村となった。
- ほとんどの合併は1956年(昭和31年)度中に成就した。その後1963年(昭和38年)頃までは五月雨式に合併が続いた。昭和40年代に入ってからは、壬生川町・三芳町の合併(東予町の誕生、翌年東予市に昇格)、久谷村の松山市への編入、宇和海村の宇和島市への編入があったのみである。
平成[編集]
- 1993年(平成5年) - JR予讃線伊予市駅 - 高松駅間の電化工事が完了。
- 1999年(平成11年) - 西瀬戸自動車道が全面開通(島部の一部は未開通)。
- 2000年(平成12年) - 松山市が中核市に昇格。
- 2001年(平成13年) - 芸予地震が起こる。
- 2005年(平成17年) - プロ野球独立リーグ四国アイランドリーグ(現:四国アイランドリーグplus)発足と同時に愛媛マンダリンパイレーツが創設される。
- 2006年(平成18年) - 西瀬戸自動車道の一部未開通部分が完成し、1本の道路として繋がる。
人口[編集]
600px | |
愛媛県と全国の年齢別人口分布(2005年) | 愛媛県の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 愛媛県
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 }} |
愛媛県(に相当する地域)の人口の推移 テンプレート:人口統計/38 | |
総務省統計局 国勢調査より |
政治・行政[編集]
国政[編集]
衆議院[編集]
長く自由民主党が選挙区を独占していたが、第45回衆議院議員総選挙では愛媛3区で民主党公認の白石洋一が当選した。第46回衆議院議員総選挙では再び小選挙区で自由民主党が選挙区を独占した。比例四国ブロック2区の西岡新、4区の桜内文城(両氏とも日本維新の会公認)が復活当選した。
参議院[編集]
衆議院と同様に自由民主党が独占していたが、第21回参議院議員選挙では現職の自由民主党候補を破り民主党・社会民主党等が推薦する無所属の友近聡朗が(その後民主党を経て国民の生活が第一に入党)が当選した。2013年の第23回参議院選挙では自由民主党新人で元四国中央市長の井原巧が他の新人候補を破って当選し、再び自民党が議席を独占することとなった。
歴代愛媛県知事(公選)[編集]
- 初代 青木重臣(1947年(昭和22年)4月16日 - 1951年(昭和26年)4月4日、1期)
- 2代 久松定武(1951年(昭和26年)5月4日 - 1971年(昭和46年)1月27日、5期)
- 3代 白石春樹(1971年(昭和46年)1月28日 - 1987年(昭和62年)1月27日、4期)
- 4代 伊賀貞雪(1987年(昭和62年)1月28日 - 1999年(平成11年)1月27日、3期)
- 5代 加戸守行(1999年(平成11年)1月28日 - 、2010年(平成22年)11月30日、3期)
- 6代 中村時広 (2010年(平成22年)12月1日 - 1期目中)
行政機関[編集]
県の出先機関として5市(西条・今治・松山・宇和島・八幡浜)に地方局が設置されていたが、近年の財政難や市町村合併により、東予・中予・南予の3県域ごとに再編され東予地方局が西条、中予地方局が松山、南予地方局が宇和島に設置され、今治には東予地方局の支局、八幡浜には南予地方局の支局が設置されている。
県議会[編集]
愛媛県議会について詳しくは愛媛県議会の項を参照
財政[編集]
概要[編集]
バブル景気期による大型観光施設整備やバブル不況期の景気対策による県債の発行残高が増加で県の財政は悪化。さらに三位一体改革による補助金減少で県の財政はさらに悪化している。そのため県は大型公共事業の凍結・見直し・先送り、県職員の給料カット、知事公舎等の売却、行政機関の再編などで財政再建を進めている。
平成18年度[編集]
- 標準財政規模 3233億1400万円
- 財政力指数 0.37232(都道府県平均 0.46)
- 愛媛県は財政力指数0.3 - 0.4のIIIグループ(11自治体)に分類されている。
- 経常収支比率 89.8%(都道府県平均 92.6)
- 実質収支比率 0.6
- 人口一人当たり人件費・物件費 13万0046円(都道府県平均 12万4759円)
- 人口一人当たりの地方債現在高 65万6826万円(都道府県平均 62万2416円)
- 注意 上記は普通会計分の地方債のみを計算している。
- 実質公債費比率 14.6%(都道府県平均 14.7%)
- 人口100,000人当たり職員数 1,388.25人(都道府県平均 1,173.11人)
- 定員適正化計画に沿って職員数削減を進めている。
- ラスパイレス指数 97.1(都道府県平均 99.6)
地方債残高
- 普通会計の地方債現在高 9719億5500万円
- 上記以外の特別会計の企業債(地方債)残高 415億8200万円
- 主な内訳 病院事業会計分 約213億円
- 第3セクター等の地方債等残高 2億2600万円
- 地方債等の合計 1兆0137億6300万円(連結会計)
- 愛媛県民一人当たりの地方債等残高 70万1401円(連結会計)
平成17年度[編集]
- 財政力指数:0.34(2005年(平成17年度)の財政力指数)
姉妹提携[編集]
司法[編集]
法務局[編集]
裁判所[編集]
自衛隊[編集]
陸上自衛隊松山駐屯地に第14特科隊が駐屯する。治安出動および防衛出動が下令された場合、愛媛県内の発電所、変電所、空港、重要港湾、重要橋梁、石油関連施設、重要生産工場等に展開する。敵対勢力から急迫不正の攻撃が予測される場合には、対象目標を迅速に撃破する。特科隊は、有効射程約24kmの155mm自走榴弾砲 × 15門による敵上陸地点の制圧、射程約10kmの対空ミサイルによる対空目標の撃破のほか、自衛隊員による近接戦闘、治安維持、災害派遣も任務とする。
経済・産業[編集]
経済[編集]
- 愛媛県は経済規模としては、全国のおよそ1%を占め、1%経済と呼ばれる。
産業[編集]
- 愛媛県は地理的に東予・中予・南予に三分されるが、産業においてもこれら地域によって大きく様相が異なる。
- 東予は、四国中央市の紙関係、新居浜市・西条市の化学工業、非鉄金属、産業機械、電機関係、今治市の造船とタオルといった製造業が中心である。
- 中予は、松山市を中心とした地域で、松山市だけで愛媛県の人口の3分の1を占めており、政治・経済、商業活動の中心として第三次産業が主力ながら、臨海部には化学工業も発達している。
- 南予は、柑橘類や養殖漁業を中心に第一次産業に特化している。その反面、製造業の集積が貧弱であり、経済基盤も脆弱である。そのため県や南予の自治体はコールセンターなどの誘致に補助金を支給するようにして企業の誘致を図っている。
農業[編集]
県下各地で、柑橘類が生産され、みかん・いよかんが有名。キウイフルーツ・栗なども有名である。そのうちみかんは2003年(平成15年度)まで日本一の座を僅差ではあるが守ってきた。しかし2004年(平成16年度)には34年ぶりに和歌山県に日本一の座を明け渡した。なお2005年(平成17年度)も日本一の座を奪還することはできなかった。
- 裸麦 - 生産量日本一。
- キウイフルーツ - 生産量日本一、 全国シェア約2割。
- いよかん - 生産量日本一、 全国シェア約8割。
- みかん - 生産量全国2位 、全国シェア約2割。
- ハッサク - 生産量全国3位 、全国シェア約1割。
- 栗 - 生産量全国3位 、全国シェア約1割。
- ネーブルオレンジ - 生産量全国4位、 全国シェア約1割。
林業[編集]
林業産出額は57億6千万円(2010年)となっており、木材生産が41億円と全産出額の71.2%を占めている。全国の林業産出額の割合では木材生産の割合は45.1%で全国と比べ愛媛県では木材生産の割合が高くなっている。品目別の木材生産では檜が22億3千万円と最も多く、次いで杉が18億1千万円である。
1980年には林業産出額は254億7千万円であったが、外国材の流入による価格低下や林業従事者の減少などによって大幅に激減している。
漁業[編集]
- 燧灘、伊予灘、宇和海という性質の異なる3つの海域に面し、それぞれ独自の漁業が営まれている。
- 燧灘では、小型漁船による漁業が行われている。かつては、鰯等の好漁場であったが、資源が枯渇しつつあり、漁獲高も多くない。沿岸部では、海苔等の養殖が小規模ながら行われている。また、来島海峡などの海峡部ではタイ、デベラ等も獲れる。しかし、養殖は盛んではない。
- 伊予灘では、漁船漁業が中心である。小魚中心。
- 宇和海では真珠やハマチ(ブリ)の養殖が盛んで、タイの養殖では日本一となっている。真珠養殖も長らく日本一であったが、大量斃死の影響で、日本一の座から滑り落ちてしまった。
製造業[編集]
製造品出荷額等(2010年)は、3兆7,924億円であり、非鉄金属が6,044億円(全体の15.9%)と最も高く、次いでパルプが5,211億円 (13.7%)、輸送用機械が5,112億円 (13.5%)、化学が4,231億円 (11.2%)、石油・石炭が3,936億円 (10.4%) などとなっている。
事業所数(2010年)は全体では2,434事業所で、産業別に見ると食料が460事業所 (18.9%) と最も高く、次いで繊維が333事業所で (13.7%)、パルプが225事業所 (9.2%) などとなっている[1]。従業員数(2010年)では全体が76,347人で食料が13,574人 (17.8%) と最も高く、次いでパルプが9,769人 (12.8%)、「繊維」が7,647人 (10.0%) などとなっている。
市町村別の製造業出荷額等では、今治市が8,871億円が最も多く、西条市が8,113億円、新居浜市が6,150億円、四国中央市が6,068億円、松山市が4,237億円などとなっている。上位4位は東予地方の市が占めており、上島町を含めると愛媛県全体の製造業出荷額等の7割以上 (78.5%) を東予地方の市町が占めている。
- 東予地方
- 繊維関係
- 紙製品関係
- 化学・金属
- 石油化学
- 今治市。太陽石油
- 電機・機械
- 新居浜市、西条市、今治市。ルネサス エレクトロニクス、住友重機械工業、ハリソン東芝ライティング、パナソニック ヘルスケアなど
- 造船
- 食品
- 今治市、西条市。日本食研ホールディングス、アサヒビールなど。
- 中予地方
- 繊維関係
- 石油化学
- 機械・電気関係
- 食料品
- 南予地方
鉱業[編集]
かつては、新居浜市(旧別子山村)の別子銅山などの鉱山があったが次々と閉山し、現在は今治市の大島で大島石を採掘するぐらいになっている。
建設業[編集]
バブル崩壊後は景気対策の一環として次々と公共事業が行われ建設業は栄えたが、後に県財政の悪化や三位一体改革で公共事業が減少し現在、県内の建設会社が倒産したり、会社分割など再建を図る企業も出てきている。建設業の不振で工場や事業所の撤退が相次ぐ南予地方は大きなダメージを受けている。
小売業[編集]
- 百貨店では、松山市に伊予鉄高島屋、松山三越がある。閉店した店舗としては主に大丸(今治市・新居浜市)、高島屋(今治市)がある。なお、今治大丸は、2008年(平成20年)12月に閉店した。
- 総合スーパーマーケットは、以下のような店舗がある。
- フジ
- フジグラン:フジグラン松山、フジグラン重信、エミフルMASAKIほか計9店舗
- イオングループ
かつてはニチイ(松山、今治、新居浜など)、ダイエー(松山、新居浜、西条など)、イズミ(松山)なども進出していたが2013年1月現在それらの店舗はない。 また最近では岡山勢で24時間オープンのスーパーである大黒天物産(ラ・ムー、ディオ、2005年以降)やハローズ(2010年以降)による侵攻もあるが、店舗数はそれほど多くない。(2013年5月21日現在大黒天:6、ハローズ:4)
電力・ガス業[編集]
- 県内の電力は四国電力によって供給されているが、今治市の一部島しょ部、上島町では中国電力、新居浜市の別子山地区では住友共同電力によって供給されている。
- 都市ガスは四国ガスによって松山市・今治市・宇和島市など一部の地域のみに整備されている。そのためほとんどの地域はプロパンガスによってガスが供給されている。
情報通信業[編集]
愛媛県では、コールセンター誘致に補助金を交付していて、南予地方や松山市へのコールセンター誘致に成功している。また松山市には、コールセンター以外にも大手保険会社の集中事務センターが設置されたり、サイボウズの開発拠点設置が計画されるなど多くの新規雇用が生まれている。
観光業[編集]
愛媛県の観光客数は延べ24,509千人(2011年)で、観光客消費総額は1,049億円(2011年)となっている[3]。
地域別では、松山圏域(中予地方)が最も多く延べ10,104千人[4]、今治圏域(今治市・上島町)が延べ4,361千人、八幡浜・大洲圏域(八幡浜市・大洲市・西予市・内子町・伊方町)が延べ4,023千人(2011年)、東予東部圏域(四国中央市・新居浜市・西条市)が延べ3,350千人、宇和島圏域(宇和島市・松野町・鬼北町・愛南町)が延べ2,671千人となっている[4]。
県外観光客は尾道市と今治市を結ぶしまなみ海道が開通し、開通した1999年には県外観光客延べ数は11,000千人を超え「しまなみブーム」と呼ばれる程、観光客が大幅に増加した[5]。2000年にはブームの収束で県外観光客は減少したが、その後は8,000千人から10,000千人で推移している[5]。2011年の県外観光客数は延べ9,396千人で観光客消費総額は931億円である[6]。
ミシュランガイド日本編で2つ星にそれぞれ選定された、3000年の歴史を有する道後温泉や四国最大の平山城である松山城、また、東・中・南予地方特有の自然や文化施設などの観光資源があり、毎年、県内各地で数多くのイベントが行われている。
県内に本社を置く主要企業[編集]
上場企業[編集]
非上場企業[編集]
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県内に拠点事業所・工場を置く主要企業[編集]
- 製造業
県内に工場・事業所を置く主要企業(上の項目を除く)[編集]
- 三菱化学 - 松山市
- 倉敷紡績 - 松山市
- ジャストシステム - 新居浜市
- 大日本住友製薬 - 新居浜市
- シャディ - 新居浜市
- 小林製薬(愛媛小林製薬) - 新居浜市
- 吉野石膏 - 今治市
- 東レ・ファインケミカル - 松山市
- 帝人化成 - 松山市
- 帝人ファイバー - 松山市
- ダイソー - 松山市
- 日本フーズデリカ - 西条市
- レンゴー - 松山市
- リンテック - 四国中央市
- メルシャン - 宇和島市
- 日清丸紅飼料 - 宇和島市
金融機関[編集]
銀行[編集]
信用金庫[編集]
郵便局[編集]
- 松山中央郵便局
- 松山西郵便局
- 伊予郵便局
- 北条郵便局
- 松山南郵便局
- 松前郵便局
- 重信郵便局
- 新居浜郵便局
- 今治郵便局
- 西条郵便局
- 伊予三島郵便局
- 川之江郵便局
- 東予郵便局
- 宇和島郵便局
- 大洲郵便局
- 八幡浜郵便局
- 宇和郵便局
- 内子郵便局
県人会[編集]
生活・交通[編集]
警察[編集]
愛媛県警察本部の管轄にある。以下16警察署が置かれている。
海上保安庁[編集]
第六管区海上保安本部の管轄にある。
- 松山海上保安部(松山市)
- 今治海上保安部(今治市)
- 新居浜海上保安署(新居浜市)
- 三島川之江分室(四国中央市)
- 宇和島海上保安部(宇和島市)
- 来島海峡海上交通センター(今治市)
交通[編集]
航空[編集]
現在、愛媛県内にある空港は松山空港のみである。国内便では、東京・成田・大阪・中部・福岡・鹿児島・那覇、国際便では上海・ソウルへの定期便が就航している。1959年から1965年までは新居浜市の黒島地区に海上空港があり、大阪・大分へ定期便が就航していた。
鉄道[編集]
バス[編集]
- 一般路線バス
- 自治体バス
航路[編集]
- 港湾
- 定期旅客航路
- 青島海運:長浜港 - 青島
- 石崎汽船・瀬戸内海汽船:松山観光港 - 呉港 - 広島港
- 今治市営フェリー:今治港 - 関前諸島、大島 - 津島
- 宇和島運輸フェリー - 八幡浜港 - 別府港、八幡浜港 - 臼杵港
- えひめ南汽船:宇和島港 - 九島
- 大三島フェリー:盛港 - 忠海港
- 大三島ブルーライン:今治港 - 芸予諸島、大三島 - 岡村島
- 上島町営フェリー:上島諸島 - 土生港、立石港 - 土生港
- 家老渡フェリー汽船:弓削島 - 因島
- 協和汽船:今治港 - 大島
- くるしま:波止浜港 - 来島 - 小島 - 馬島
- ごごしま:高浜港 - 興居島
- 国道九四フェリー:三崎港 - 佐賀関港
- 芸予フェリー:今治港 - 芸予諸島 - 上島諸島
- 三光汽船:上島諸島 - 金山港
- シーセブン - 大島:鵜島 - 伯方島
- 四国開発フェリー:東予港 - 大阪南港、新居浜東港 - 神戸港
- 盛運汽船 - 宇和島港:日振島 - 戸島 - 嘉島
- 九四オレンジフェリー:八幡浜港 - 臼杵港
- 長江フェリー・岩城汽船:長江港 - 土生港
- 中島汽船:三津浜港 - 忽那諸島、高浜港 - 忽那諸島
- 新居浜市営渡海船:新居浜港 - 新居大島
- 土生商船:生名島 - 因島 - 佐木港 - 三原港
- 防予フェリー・周防大島 松山フェリー:三津浜港 - 伊保田港 - 柳井港
- 弓削汽船:上島諸島 - 土生港
道路[編集]
医療・福祉[編集]
教育[編集]
- 大学・短期大学
国公立
- 愛媛大学(国立大学法人愛媛大学)(松山市)
- 愛媛県立医療技術大学(伊予郡砥部町)
私立
- 松山大学(学校法人松山大学)(松山市)
- 松山短期大学(学校法人松山大学)(松山市)
- 聖カタリナ大学(学校法人聖カタリナ学園)(松山市)
- 聖カタリナ大学短期大学部(学校法人聖カタリナ学園)(松山市)
- 松山東雲女子大学(学校法人松山東雲学園)(松山市)
- 松山東雲短期大学(学校法人松山東雲学園)(松山市)
- 愛媛女子短期大学(学校法人創志学園)(宇和島市)
- 今治明徳短期大学(学校法人今治明徳学園)(今治市)
- LEC東京リーガルマインド大学松山キャンパス(東京リーガルマインド)(松山市)
- 放送大学愛媛学習センター(放送大学学園)(松山市)
- 高等専門学校
- 新居浜工業高等専門学校(新居浜市)
- 弓削商船高等専門学校(越智郡上島町)
- 中等教育学校
県立
私立
- 学校教育以外の施設
- 国立波方海上技術短期大学校(今治市)
県立
- 愛媛県立松山高等技術専門校(松山市)(職業能力開発促進法に基づく職業能力開発校)
- 愛媛県立今治高等技術専門校(今治市)(職業能力開発促進法に基づく職業能力開発校)
- 愛媛県立新居浜高等技術専門校(新居浜市)(職業能力開発促進法に基づく職業能力開発校)
- 愛媛県立宇和島高等技術専門校(宇和島市)(職業能力開発促進法に基づく職業能力開発校)
マスメディア[編集]
新聞[編集]
- 地方紙
- 全国紙
テレビ局[編集]
概況[編集]
- NHK松山放送局(地上デジタル放送リモコン番号:総合=1、教育=2)
- 南海放送 (RNB)(日本テレビ系列、リモコン番号=4)
- テレビ愛媛 (EBC)(フジテレビ系列、リモコン番号=8)
- あいテレビ (ITV)(TBS系列、リモコン番号=6)
- 愛媛朝日テレビ (eat)(テレビ朝日系列、リモコン番号=5)
愛媛県ではテレビ東京系列を除く4大キー局が視聴できる。ただし、平成新局であるあいテレビと愛媛朝日テレビは先発局と比べて中継局の数が少ないため、一部視聴できない地域が存在する。デジタル送信所・中継局の設置数は2011年(平成23年)設置予定分を含めると NHK が66局、南海放送とテレビ愛媛が各40局、あいテレビが24局、愛媛朝日テレビが22局と老舗民放局でもあまり多くない状況となっている。
- NHK Matsuyama Area Broadcasting Station (Matsuyama-City).JPG
NHK松山放送局
(松山市) - RNB Hon-machi.jpg
南海放送 (RNB)
(松山市) - Ehime EBC.jpg
テレビ愛媛 (EBC)
(松山市) - Ug081220 itv syaoku2.jpg
あいテレビ (ITV)
(松山市) - Ug081220 eat syaoku1.jpg
愛媛朝日テレビ (eat)
(松山市)
変遷[編集]
愛媛県では1957年(昭和32年)5月29日にNHK松山放送局が、翌1958年(昭和33年)12月1日に南海放送がそれぞれVHF波によるテレビ放送を開始した。4年後の1962年(昭和37年)6月1日にはNHK松山がそれまでの総合テレビに加えて教育テレビの放送を開始し、結果的にはこれが愛媛県における最後のVHF局となる。そして全国的にUHF局が開局していった1969年(昭和44年)12月10日、愛媛県にとって初のUHF局である愛媛放送(現・テレビ愛媛)が開局した。以降、平成に入るまではテレビ事情に変化は無く、23年間は NHK、日テレ系、フジ系の3局4波時代が続いていた。ところが平成に入ると1992年(平成4年)10月1日にあいテレビが、1995年(平成7年)4月1日に愛媛朝日テレビが開局し、民放の数が一気にそれまでの倍になったことでテレビ環境が著しく変化・向上した。その後2006年(平成18年)10月1日、全局一斉に地上デジタルテレビ放送(通称:地デジ)を開始、5年間のアナ・デジ共存期間を経て2011年(平成23年)7月24日にそれまでのアナログ放送を終了し現在に至る。
ラジオ局[編集]
コミュニティラジオ局[編集]
ケーブルテレビ局[編集]
- 愛媛シーエーティヴィ(松山市)
- 今治シーエーティーブィ(今治市)
- 上島町CATV(上島町)
- 宇和島ケーブルテレビ(宇和島市)
- ケーブルネットワーク西瀬戸(大洲市)
- 四国中央テレビ(四国中央市)
- 今治市波方CATV(今治市)
- 西予CATV(西予市)
- 野村ケーブルテレビ(西予市)
- ハートネットワーク(新居浜市)
- 八西地域総合情報センター(八西CATV)(伊方町)
アマチュア無線FM中継局(レピータ)設置場所・周波数[編集]
- 西瀬戸内海に四国側から突き出している高縄半島、標高約1000mの高縄山山頂に設置され、愛媛県第一、第二の人口を持つ松山と今治を中継するとともに、西瀬戸内海沿岸地域など広範囲なサービスエリアを有する計画レピータ
- JR5WC(久万高原町陣ヶ森)439.82MHz、1292.82MHz
- 皿ヶ峰連峰県立自然公園内、標高1,200mの陣ヶ森に設置され、県内最高峰に位置している。松山平野と久万高原町を中継するとともに、岡山県西部・広島県・山口県・大分県の瀬戸内海沿岸部もサービスエリアに含めている実質的な広域レピータ[7]。
- JR5WK(宇和島市小岩道)439.76MHz、1292.36MHz
- 標高約450mの小岩道(旧津島町)にあり南予の中心都市宇和島と南宇和郡とを中継するレピータ。南予は平地が少なく、また、リアス式海岸のため、都市間の電波伝搬状況が悪く、中継局が不可欠である。
- JR5WO(四国中央市呉石高原)439.64MHz、1292.74MHz
- JR5WR(大洲市神南山)439.88MHz、1292.22MHz、2425.44MHz
- パラグライダーの基地などがある標高710mの神南山にあり、大洲市と西予市・肱川町・内子町などその周辺部を中継するレピータ。久万高原町の一部などもサービスエリアに含めている。
- JR5WS(宇和島市泉ヶ森)439.56MHz、1292.60MHz、2425.38MHz
- 標高約750mの宇和島地域のテレビ送信塔などがある泉ヶ森にあり、宇和島市と鬼北町・松野町などを中継するレピータ。その標高から対岸の大分県南部の沿岸部もサービスエリアに含めている。
- 標高約780mの横峰寺の上にあり、西条・今治を中継するレピータ。その標高から燧灘方面もサービスエリアに含めている。
- JR5WX(伊方町見晴山)439.52MHz、1292.66MHz
- 佐田岬の中間点、見晴山(標高約400メートル)にあり、佐田岬半島の各町と八幡浜市や伊予灘・宇和海沿岸の市町とを中継するレピータ。そのロケーションから松山や大分県東沿岸地域もサービスエリアに含めている。
- JR5WY(愛南町御荘中浦)439.62MHz
- 標高約200mの旧御荘町中浦にあり、リアス式海岸のため電波状況が悪い愛南地域一帯を中継する局部レピータ
- JR5VL(伊予市秦皇山)439.20MHz、1291.56MHz
- 標高約870mの中山地区のテレビ送信塔などがある秦皇山にあり、松山平野と旧中山町・旧広田村・内子町など山村を中継する計画レピータ。そのロケーションから久万高原町の一部や広島県西部・山口県・大分県瀬戸内海沿岸地域もサービスエリアに含めている。
- JP5YCF(松山市大峰ヶ台)439.62MHz、1292.62MHz
- JP5YCG(上島町魚島城山)439.90MHz、1292.56MHz
- 瀬戸内海燧灘のほぼ中央にある孤島で、釣り客が訪れる魚島の城山展望塔(標高150メートル)に設置されており、魚島の集落は広島県側に向いているため、旧魚島村と愛媛県東予全域を中継するレピータ。標高はあまりないものの強力な海上伝搬のため、香川県西部やしまなみ海道もサービスエリアに含めている。
- JP5YCI(西予市金剛岩)439.70MHz
- 野村地域のテレビ送信塔がある金剛岩(標高約500メートル)にあり、山間部の野村地域と大洲市などを中継するレピータ。その標高から肱川町の一部などもサービスエリアに含めている。
- JP5YCJ(八幡浜市郷)1292.02MHz
- 八幡浜市の西部の標高約300メートルの郷(峠)にあり、八幡浜市と大洲市を中継する局部レピータ。
日本アマチュア無線連盟 (JARL) を免許人とするアマチュア無線用中継局が県内各所に設置されており、運営・管理はJARL直轄局である JR5WA を除きJARL愛媛県支部と密接な関係にある愛媛レピータ研究会がボランティアで行っている。愛媛県の地形は西日本最高峰の石鎚山を有するなど急峻な山が多く、かつ、南予のリアス式海岸など都市・集落間の通信を妨げる要因が多彩に存在するため、それらをカバーするように設置されているところに特色がある[8]。
文化・スポーツ[編集]
県民気質と文化的背景[編集]
- 江戸時代に、伊予八藩と呼ばれるように、多くの藩が分立したため、地域ごとに微妙に異なる文化が息づいている。この点、同じ四国内でも一藩であった高知県(土佐、土佐藩)や徳島県(阿波、徳島藩)、二藩(高松藩、丸亀藩)であった香川県(讃岐)と状況を異にしている。
- 明治時代以降の地理的区分である、東予、中予、南予という三区分も文化的背景を語るには欠かせない要素となっている。
- 愛媛の人の気質は、端的にいえば保守的である。
- 古くから山の幸、海の幸が豊富であったため、郷土料理といえるものが少ない。
- 住民の気質も、今日ではかなり薄まったといわれるが、東予、中予、南予で若干異なる。
- たとえ話で、100万円あったら、東予の人はそれを元手に商売を始め、2倍3倍に増やそうとする、中予の人はそれを預けて金利で趣味に充て、温泉三昧の生活を夢見る、南予の人は一晩で使い切るような大散財をする(特に酒宴)、と評される(同様の話は、四国四県にもあり、高知県の喩えは南予に似ている)
方言[編集]
愛媛県内の方言は伊予弁と呼ばれるが、地域によって違いがある。夏目漱石の小説『坊っちゃん』などの影響で「ぞなもし」が有名だが、これは松山市の方言であり、しかも現在の松山市では一部の年配者が使う「ぞな」にかろうじて形跡を感じられる程度で、一般には使われない。伊予弁はアクセントの地域差が大きく、東予・中予では京阪式アクセント、南予では東京式アクセント、大洲では崩壊アクセントである。語彙・表現では東予東部は讃岐弁、東予西部は広島弁、中予は関西弁、南予は幡多弁との関係が窺える。
食文化[編集]
Category:愛媛県の食文化 も参照
- 郷土料理
- 麦味噌 - 愛媛県は全国の裸麦の生産の4割を占め、特に松山平野で水稲の裏作として作付される。こうした麦を用いた麦味噌の工場30か所余が愛媛県内各地に分布している。麦を多量に用いるため、含まれる麹の量もやや多くなり、発酵が進み、独特の甘みを持った味となる。製造所によって独特の味があるが、一般的に県内でも南になるほど、甘みが増すといわれる。伊予さつまなど、味噌を使った郷土料理もある。
- 醤油 - 味噌同様、南になるほど甘みが増す傾向にあり、他県の人が「砂糖醤油」と評することもあるほどである(実際作る過程で砂糖を入れることがある)
- 特産品・名産品
伝統工芸[編集]
- 伝統工芸品
スポーツ[編集]
観光[編集]
有形文化財建造物[編集]
史跡・旧跡[編集]
- 豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に水軍の将であった加藤嘉明が、1602年(慶長7年)に築城を開始した広大な平山城であり、城山公園全体は国の史跡で、建造物21棟は国の重要文化財に指定されている。黒船来航の翌年に当たる1854年(安政元年)に、15万石の親藩松平家により本壇の天守群が再建されたため、代表紋章は葵の御紋。城山の樹叢(樹林)は、県指定天然記念物。登城客の利便のため、城山索道が設置されている。日本100名城、美しい日本の歴史的風土100選(道後温泉とともに)、日本さくら名所100選、日本の歴史公園100選などの指定も受け、標高150mの松山城天守からの眺望も素晴らしく、松山市のランドマークであるとともに愛媛県を代表する観光名所である。
名所[編集]
- 四国カルスト(西予市・久万高原町・内子町)
- 面河渓(久万高原町)
- 天赦園(宇和島市)
- せと風の丘パーク(伊方町)
- 内子座(内子町)
- 開明学校(西予市)
- 滑床渓谷(松野町)
- 来島海峡展望館(今治市)
- 具定展望台(四国中央市)
温泉[編集]
道後温泉郷に代表されるように古くから天然温泉が親しまれている。
祭事・催事[編集]
- 松山春まつり (毎年4月第一週目の金・土・日曜日)桜が満開のこの季節に、松山城周辺で行われる。大名行列や茶会、本家野球拳全国大会、地元学生らによる催し物が見所。
- 道後温泉まつり (毎年4月19・20・21日)道後温泉おどり、時代絵巻パレードなどが見所
- 松山まつり (毎年8月11・12・13日)野球拳を基にした野球拳おどり、野球拳サンバが松山市街を練り歩く
- 新居浜太鼓祭り (毎年10月16・17・18日)
- 総勢50台の太鼓台が町を練り歩く祭り。明治時代に町の発展と共に大きく豪華になり、市外の太鼓台にも影響を与えている。
- 市内5つの地区ごとに集まりかきくらべが行われ、毎年数十万人という観光客が訪れるほど人気を誇っていたが、現在は10万人程度に落ちている。
- 16日早朝の内宮神社宮出しの大階段かき上げはまだ夜が明けない内の行事だが、多くの観客で神社が埋めつくされる。
- 17日午前の国領川河川敷、17日午後の山根グラウンド、17日夕方の工場前、17日夕方の多喜浜駅前、18日午前の大江浜、18日午後の一宮神社、18日午後の八旛神社等で行われるかきくらべは多くの観客で賑わう。
- 隔年の18日午前に川西地区の新居浜港で行われる船御幸は一宮神社の神輿の船渡御に合わせて、太鼓台を台船に乗せてお供をする行事。近年では川東地区の新居浜東港においても川西地区の翌年に船御幸が行われるようになった。
- 阿波踊り、よさこいに並ぶ『四国三大祭』の1つである。
- 土居太鼓祭り (毎年10月13・14・15日)
- 13日にふるさと広場で行われる、総勢14台の太鼓台による寄せ担きが見所
- 14日に関川地区で行われる鉢合せと呼ばれる太鼓台同士の喧嘩も見応えがある。
- 西条祭り
- うわじま牛鬼まつり (毎年7月22・23・24日)
観光スポット・テーマパーク[編集]
- 愛媛県立とべ動物園(砥部町)
- えひめこどもの城(松山市)
- 萬翠荘(久松伯爵家別邸)・愚陀仏庵(夏目漱石旧居跡)(松山市)
- マイントピア別子(新居浜市)
- 新居浜マリーナ(マリンパーク新居浜、新居浜市)
- 野間馬ハイランド(今治市)
博物館・美術館[編集]
- 世界最大級のプラネタリウムがある。
- 鉄道歴史パーク in SAIJO(西条市)
- 愛媛県歴史文化博物館(西予市)
- 松山市立子規記念博物館(松山市)
- 坂の上の雲ミュージアム(松山市)
- 広瀬歴史記念館(新居浜市)
- 愛媛県美術館(松山市)
- タオル美術館ICHIHIRO(今治市)
- 伊丹十三記念館(松山市)
- 道後ぎやまんガラス美術館(松山市)
- セキ美術館(松山市)
- 三浦美術館「ミウラート・ヴィレッジ」(松山市)
- エリエール美術館(松山市)
- 紫電改展示館(愛南町)
スポーツ施設[編集]
- 坊っちゃんスタジアム(松山市)
- ニンジニアスタジアム(旧称)愛媛県総合運動公園陸上競技場(松山市)
- 松山競輪場(松山市)
- 愛媛県武道館(松山市)
- 松山中央公園屋内運動場(松山市)
- アクアパレットまつやま(松山市)
- イヨテツスポーツセンター(松山市)
- アクロス重信(東温市)
愛媛県を舞台とした作品[編集]
文芸[編集]
映画[編集]
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ドラマ[編集]
アニメ[編集]
漫画[編集]
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愛媛県出身の人物[編集]
脚注[編集]
- ↑ 引用エラー: 無効な
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タグです。 「kou
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 【放射能漏れ】四国電力、原子力本部を愛媛に移転へ - MSN産経ニュース 2011年4月13日
- ↑ 愛媛県 (2011) 『平成23年 観光客数とその消費額』、2頁
- ↑ 4.0 4.1 愛媛県 (2011) 『平成23年 観光客数とその消費額』、3頁
- ↑ 5.0 5.1 愛媛県 (2011) 『平成23年 観光客数とその消費額』、5頁
- ↑ 愛媛県 (2011)『平成23年 観光客数とその消費額』、4頁
- ↑ 開局当時は計画レピータの制度がなく広域レピータ周波数の割り当てがなかったため
- ↑ モービルハム 1985年5月・1986年1月号 電波実験社、CQ ham radio 2008年10月号 CQ出版社、JARL愛媛県支部報 1983年 - 1998年号
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 行政
- 観光
- いよ観ネット - 愛媛県観光協会
日本の都道府県 | |
北海道地方: | 北海道 |
東北地方: | 青森県 | 岩手県 | 宮城県 | 秋田県 | 山形県 | 福島県 |
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