「みじめ!愛とさすらいの母!」の版間の差分

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(解説)
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== 解説 ==
 
== 解説 ==
* 徹頭徹尾不条理に終始した展開は制作局のフジテレビの逆鱗に触れ、納品を拒否されたエピソードがある。この時は、時間がないということで納品こそされたが。この時、押井守は社長室に呼び出され『どうするつもりなんだ』『何をやってもいいけど話のつじつまだけはちゃんと合わせろと』と怒鳴られたという。
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* 徹頭徹尾不条理に終始した展開は制作局のフジテレビの逆鱗に触れ、納品を拒否されたエピソードがある。この時は「時間がない」ということで納品こそされたが、押井守は社長室に呼び出され「どうするつもりなんだ」「何をやってもいいけど話のつじつまだけはちゃんと合わせろと」と怒鳴られたという。
* 押井は「あたるのお母さんは面白い女だと思った。何かできないかなと思った」と思っており、それで一本つくりたいと思っていた。現場は面白がって本エピソードを制作したという。2本目の映画の話に入ったとき、『ああいう話はやめてくれ』とフジテレビに真っ先に言われ、チェックもされていたが、結果、制作された劇場版は日本アニメーション映画に名の残る「虚構」と「現実」をテーマに描いた『ビューティフル・ドリーマー』であった。押井は、この件に関して「TVシリーズという枠の中ではあの辺が限界だろうとは分かったので、あとは表現それ自体をより緻密にしていく以外にインパクトの持ちようがない。やるとするなら映画だろうとは思っていた」と語っている。
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* 押井は「あたるのお母さんは面白い女だと思った。何かできないかなと思った」と思っており、それで一本つくりたいと思っていた。現場は面白がって本エピソードを制作したという。2本目の映画の話に入ったとき、『ああいう話はやめてくれ』とフジテレビに真っ先に言われ、チェックもされていたが、結果制作された劇場版は日本アニメーション映画に名の残る『ビューティフル・ドリーマー』であった。押井は、この件に関して「TVシリーズという枠の中ではあの辺が限界だろうとは分かったので、あとは表現それ自体をより緻密にしていく以外にインパクトの持ちようがない。やるとするなら映画だろうとは思っていた」と語っている。
 
* 虚構性をテーマとする押井の作風が認知・確立される以前のエピソードである。
 
* 虚構性をテーマとする押井の作風が認知・確立される以前のエピソードである。
* 作中登場する謎の少女は原作及びテレビシリーズや劇場版にも、本エピソードを除き一切登場していない。その正体も最後まで開かされることはなかった。
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* 作中登場する謎の少女は原作及びテレビシリーズや劇場版にも、本エピソードを除き一切登場していない。その正体も最後まで明かされることはなかった。
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== スタッフ ==
 
== スタッフ ==
 
* 企画 - [[落合茂一]]
 
* 企画 - [[落合茂一]]

2017年8月10日 (木) 18:28時点における版

テンプレート:Infobox Television episode みじめ!愛とさすらいの母!?は『うる星やつら』第101話(通算78回)のエピソードである。日本1983年7月27日フジテレビで初回放送された。

このエピソードは後に制作された劇場版第2作『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の原型ともなったエピソードで、押井守の得意とする虚構と現実をコンセプトに描いたアニメオリジナルエピソードである。

制作局のフジテレビに「二度とやるな」と警告された、いわゆる「押井節」が炸裂した異色のエピソードで、不条理な展開がラストまで続いたことからアニメにおける『不条理』というジャンルのエポックメイキング的作品とも捉えられる。

あらすじ

あたるの母は変わることのない毎日をたくましく暮らしていた。そんな日常と変わりないある日、デパートのバーゲンで対抗する客に不意を取られて失神。その後、不条理な展開が彼女を襲う。しかし、それは医師が見せているカウンセリングの夢であったが、その世界も現実でないと思った彼女は、開き直ったように空を飛ぶ。しかし謎の少女と目が合い動揺した彼女は落ちてしまう。目覚めた場所は荒廃した友引町だった…。

解説

  • 徹頭徹尾不条理に終始した展開は制作局のフジテレビの逆鱗に触れ、納品を拒否されたエピソードがある。この時は「時間がない」ということで納品こそされたが、押井守は社長室に呼び出され「どうするつもりなんだ」「何をやってもいいけど話のつじつまだけはちゃんと合わせろと」と怒鳴られたという。
  • 押井は「あたるのお母さんは面白い女だと思った。何かできないかなと思った」と思っており、それで一本つくりたいと思っていた。現場は面白がって本エピソードを制作したという。2本目の映画の話に入ったとき、『ああいう話はやめてくれ』とフジテレビに真っ先に言われ、チェックもされていたが、結果制作された劇場版は日本アニメーション映画に名の残る『ビューティフル・ドリーマー』であった。押井は、この件に関して「TVシリーズという枠の中ではあの辺が限界だろうとは分かったので、あとは表現それ自体をより緻密にしていく以外にインパクトの持ちようがない。やるとするなら映画だろうとは思っていた」と語っている。
  • 虚構性をテーマとする押井の作風が認知・確立される以前のエピソードである。
  • 作中登場する謎の少女は原作及びテレビシリーズや劇場版にも、本エピソードを除き一切登場していない。その正体も最後まで明かされることはなかった。

スタッフ

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