「ユウナ (ファイナルファンタジー)」の版間の差分
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2015年11月16日 (月) 07:42時点における版
ユウナ (Yuna) は、コンピュータゲーム『ファイナルファンタジーX』および『ファイナルファンタジーX-2』の登場人物。担当声優は、日本語版では青木麻由子、英語版ではw:Hedy Burress。
目次
概要
ビサイド島に住む召喚士で、父親は10年前にナギ節をもたらした大召喚士ブラスカ。母親はアルベド族の娘(シドの妹)。ハーフであるためか、左右の瞳の色が違うという特徴(オッドアイ)があり、左目は父・ブラスカと同じ蒼青色、右目はアルベトの特徴である翠緑色の瞳である。父のガードであったジェクトの息子ティーダを気にかけている。自らが『シン』(エボン・ジュ)を討ち果たし大召喚士になると、ティーダの面影を求め、飛空挺でスピラの空を駆け巡る。初版(Ⅹ)ではRPGとしては珍しい和装のキャラクタとして注目された。
性格
ユウナの性格はティーダと話す度に影響され変化する。FFXとFFX-2で口調などが変化しているのはこのためである。X-2では、ティーダから学んだことをうまく自分に吸収している。しかし、そういうお年頃なのかリュックに次いで露出度が高い。
ファイナルファンタジーX
- 内気である。
- 他人のことを放っておけない。
- 何事も自分一人で解決しようとする。
- 自分の幸せよりも他人の幸せの方を優先しようとする。
ファイナルファンタジーX-2
- 明るく振舞おうとしている。
- 活動的である。
- 他人のことを放っておけない。
- カモメ団内でリーダーシップを発揮する。
- 常にお洒落に興味を持っている(リュックの影響)。
身なり
FFXでは和風の袴・振袖をモチーフとした服装であったが、X-2ではホットパンツ姿である。有名人であるユウナの印象を変えるためリュックが用意した。XとX-2とを比較すれば、基本的に女性キャラクターの肌露出度が高くなっており、ユウナも例に漏れず露出度が高くなっている。
ファイナルファンタジーX
袴(はかま)に振袖をモチーフとした姿。キャラクターデザイナーの野村哲也によれば、元々は琉球服をもとにデザイン構想していたが、キーリカでの水上の異界送りシーンを構成する際に振袖に変更され、結果として袴振袖のデザインなったという。袴着は神道における巫女の常用着であり、また袴に振袖姿は近・現代では女子大・女子高の卒業式や成人式などでの定番服となっている。袴和装では通常使用しない袋帯を着装しているほか、履物としてブーツを着装するなど独特のデザインとなっている。ボーナスDVDではこの格好のままワッカのもとで潜水の訓練を受けている想定でのシーンが収録されている。
またユウナの背中にバハムートのタトゥーを入れる構想があったため、背中はイブニングドレスのように肌が露出して大きく明(あ)いている。袴や帯のデザイン、アクセサリ、司祭のロッドのデザインは「オオハマボウ(沖縄方言で"ゆうな")」。
聖ベベル宮ではウェディングドレスを着用している。
ファイナルファンタジーX-2
活動的な服装になり、ノースリーブにホットパンツ姿。胸にブリッツボールチーム「ザナルカンド・エイブス」のチームシンボルを模したメタルアクセサリ。二丁拳銃のガンマンスタイル(ドレスフィア「ガンナー」モデル)。髪型、服装ともに前作の主人公ティーダを意識している。ピアス、ネックレスは変わらず付けており、服の色合いや、つけ毛は巫女の髪の結び方であったりと前作の名残はある。
所属団体
FFXでは「召喚士は寺院で修行をする定めである」と教育されているため、ユウナを中心とした「召喚士旅団」を組んで修行の旅をしていた。X-2ではスフィアハンターが出現し始め、ユウナも度々参加を要請されるが断っていた。しかし、リュックが持って来た「ティーダの面影を持つ青年が映るスフィア」を見て、リュックが所属するスフィアハンター「カモメ団」に入る。
ファイナルファンタジーX
召喚士ユウナを中心とした召喚士とそれを守るガード衆(ティーダ・ワッカ・ルールー・キマリ・アーロン・リュック)の旅団。
ファイナルファンタジーX-2
スフィアハンター「カモメ団」世間的リーダー(本当のリーダーはリュックの兄であるアニキ)。
団員:ユウナ・リュック・パイン・アニキ(リーダー)・ダチ(情報解析員)・シンラ(天才アルベド少年)
家族・親族
- ブラスカ(父)
- 10年前シンを究極召喚によって倒し、殉職する。大召喚士。
- シド(伯父)
- アルベド族のボス。ユウナの母の兄。つまり伯父。アニキとリュックの父親である。
- リュック(従妹)
- ユウナの母の兄の娘。つまりいとこ。ユウナのガード。後スフィアハンター「カモメ団」にぎやか担当。いつも明るく活発的な少女(X-2では更に露出も活発的に)。X-2でのユウナの性格は「(Xのユウナ+ティーダ+リュック)÷3」だと言っても過言ではない。
- アニキ(従兄)
- ユウナの母の兄の息子。つまりいとこ。リュックの兄。父シドの元でアルベドのホームを再建することに精を出していたが、後にスフィアハンター「カモメ団」を結成。ユウナに惚れている(ユウナの際どいアングルで萌えたり・・・)。本当の名前があったが皆から「アニキ」と呼ばれているうちに本人も忘れてしまった。
恋愛
- ティーダ(両思い)
- Xにおいては、ユウナはティーダ(プレイヤー)をスピラ世界に引きつけ、ひきとどめる存在である。プレイヤーの物語と旅は、事実上ビサイド寺院でユウナと出会う事で開始される。初めて見た瞬間から互いに好意を持っていたようであり、また父親同士が10年前の偉業(ナギ節)を達成した戦友であることなども、単なる思慕以上の深いつながりを印象づける。スピラ世界におけるティーダ自身(流浪者)や父(シン)の境遇への葛藤、ユウナの隠された宿命に対するユウナ自身や仲間の葛藤は、互いに打ち明けられない秘密として通奏低音をなし、そこに淡い好意、あきらめ、確信や絶望などの大きな波動を描きながら物語の中心的なテーマを作り出している。聖なる泉とエンディングで抱き合うシーンあり。X-2の中心となるテーマの一つは「ティーダを探す」ことである。
- シーモア=グアド
- ユウナとの結婚を強く望む。ただしその思いは純粋なものか、スピラを「死の祝福」に導く為の野心から来た計算によるものか、その本心は物語では判然としない。アルベドのホームからユウナを拉致したり無理矢理結婚させようとしたりする。失敗するとユウナ達一行の行く先々に出没し、行く手を阻もうとする。シーモアのゆがんだ愛は物語世界に強い輪郭を与えており、彼を受け入れ、拒絶するユウナやパーティの心の動きが物語の重要なモチーフとなっている。最後はユウナに異界送りされて散る。
- アニキ(片思い)
- X-2においてユウナに振り向いてもらおうと必死にスピラ語を勉強し、少々しどろもどろだが日常生活で使えるレベルにまで上達した。しかし、ユウナ本人はアニキの気持ちに気づいていないようである。
その他の作品への登場
- ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial
- ドラゴンクエストシリーズとファイナルファンタジーシリーズの夢の合作であるこの作品にもティーダ・リュック・アーロン・パインと共に参戦。召喚士姿とドレスフィア「ガンナー」姿の2種類のユウナが登場する。
- キングダムハーツ2
- リュック、パインと供に小さな姿で登場する。
- 半熟英雄シリーズ
- 3作目『対3D』以降将軍として友情出演(グラフィックは通常の将軍と同じ)
- 4作目『七人の半熟英雄』ではカトリイヌが「元召喚士の二丁拳銃使い」としてユウナのコスプレをする。
- 3作目のあるボス戦では背景がなぜかティーダとユウナの公式CGイラストになっていた。
「ゆうな」について
ファイナルファンタジーXのヒットにより「ゆうな」の語源が沖縄方言の「月」に相当するという都市伝説が流布している。これは「てぃだ」が沖縄方言の太陽(照るシナ(太陽))を語源としていることからの類推・誤用と考えられるが、沖縄では月に相当する方言は「つき(あるいはシノ)」であり「ゆうな」はハイビスカスの一種、オオハマボウ(ヤマアサ)の名称である(夕方に開花するため)。また和語ではゆうな(夕菜)は夕食のおかずの意味であり、家族の温かみ、豊穣や恵みを象徴するものとして女子の名前として好まれるものである。キャラクターデザイナーの野村哲也によれば、ユウナの衣服とネックレスはオオハマボウ(ゆうな)をデザインしたものであり、また名前については「よる(朝に夕に~あさなゆうな)」を表わす沖縄方言から取ったとしている[1] 。
なお語韻からギリシャ・ローマ神話におけるユノー(ヘラ)を連想させるが、彼女は地母神であり、配偶者は天空神ユピテル(ゼウス)。太陽神はアポロ(アポロン)、月神はディアナ(ルナ・アルテミス・セレネ)であり、直接の呼応関係は見られない。ゼイオン(ユピテル・ゼウス)に配する妻としてユウナ(ユノー・ヘラ)が最初にあり、北に住む女性の連想から(~レスカ:ロシア語で「小さな」を表わす接尾語)ユウナレスカが作られ、キャラクターの編成上、ユウナとユウナレスカの名前が取り替えられたものとも推理する事ができる。物語の中でユウナの名前はユウナレスカからとったものだと設定されている事から説得力のある説ではあるが、由来については上記のとおりである。
参考
- ↑ Sheila Khosla (2003) Sheila Khosla Tetsuya Nomura 20s FLAREgamer 2003 [ arch. ] 4月13日
出典
関連項目
カンナの妹の雪女。名前同じ
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