「小田急電鉄」の版間の差分
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** [[3月18日]] ICカード乗車券[[PASMO]]を導入。同時に東日本旅客鉄道(JR東日本)などが発行するICカード乗車券[[Suica]]と相互利用を開始。ロマンスカー全面[[禁煙]]化。 | ** [[3月18日]] ICカード乗車券[[PASMO]]を導入。同時に東日本旅客鉄道(JR東日本)などが発行するICカード乗車券[[Suica]]と相互利用を開始。ロマンスカー全面[[禁煙]]化。 | ||
** [[9月22日]] 東京メトロ千代田線への直通運転用通勤車両4000形(2代)就役。 | ** [[9月22日]] 東京メトロ千代田線への直通運転用通勤車両4000形(2代)就役。 | ||
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* 小田急では2005年をのぞき年2回[[社債]]を1月と7月(通称「小田急箱根あじさいボンド」、100万円以上、2006年7月の募集金額は150億円、格付AA-、利率は税込1.3%)[[野村證券]]、[[大和証券]]などで一般投資家向けに起債している。この資金などで各駅のバリアフリー化、待合室の設置などを行っている。 | * 小田急では2005年をのぞき年2回[[社債]]を1月と7月(通称「小田急箱根あじさいボンド」、100万円以上、2006年7月の募集金額は150億円、格付AA-、利率は税込1.3%)[[野村證券]]、[[大和証券]]などで一般投資家向けに起債している。この資金などで各駅のバリアフリー化、待合室の設置などを行っている。 | ||
* 新宿駅、小田原駅、藤沢駅、片瀬江ノ島駅、新百合ヶ丘駅(多摩線)、唐木田駅(以上はすべて路線の起終点駅またはスイッチバック構造の駅)、東北沢駅、下北沢駅をのぞいたすべての駅で上下別々のホームを使用している。かつては梅ヶ丘駅において上下で島式ホーム1面を共用していたが、その後対向式ホームへ改良された。下北沢駅は当初は上下共用の島式ホームで、その後ホーム増設が行なわれたが、地下化に伴い島式ホームとなっている。複々線化完成後は世田谷代田駅も島式ホームとなる予定。 | * 新宿駅、小田原駅、藤沢駅、片瀬江ノ島駅、新百合ヶ丘駅(多摩線)、唐木田駅(以上はすべて路線の起終点駅またはスイッチバック構造の駅)、東北沢駅、下北沢駅をのぞいたすべての駅で上下別々のホームを使用している。かつては梅ヶ丘駅において上下で島式ホーム1面を共用していたが、その後対向式ホームへ改良された。下北沢駅は当初は上下共用の島式ホームで、その後ホーム増設が行なわれたが、地下化に伴い島式ホームとなっている。複々線化完成後は世田谷代田駅も島式ホームとなる予定。 | ||
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* 5分以上の遅れが発生した時に、公式サイトから[[遅延証明書]]をダウンロードすることができる。 | * 5分以上の遅れが発生した時に、公式サイトから[[遅延証明書]]をダウンロードすることができる。 | ||
* [[駅ナンバリング]]は、2014年1月に導入した。<ref name="odakyu20131224">{{Cite web|url=http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8052_1284200_.pdf|title=小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します!|publisher=小田急電鉄|format=PDF|date=2013-12-24|accessdate=2013-12-24}}</ref>。 | * [[駅ナンバリング]]は、2014年1月に導入した。<ref name="odakyu20131224">{{Cite web|url=http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8052_1284200_.pdf|title=小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します!|publisher=小田急電鉄|format=PDF|date=2013-12-24|accessdate=2013-12-24}}</ref>。 | ||
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小田急電鉄株式会社(おだきゅうでんてつ、英語:Odakyu Electric Railway Co., Ltd.、OER)は、東京都・神奈川県を中心に鉄道事業・不動産事業などを営む日本の会社である。小田急グループ108社(2005年10月1日現在)の中核企業。小田急の略称で呼ばれている。創業時の社名は小田原急行鉄道。
小田急ポイントサービスの加盟店舗である。また関東の鉄道事業者22社局による共通乗車カードシステム「パスネット」に加盟していた。
キャッチコピーは「きょう、ロマンスカーで。」・「小田急は、次へ。」。
目次
歴史[編集]
戦前の小田急は、利光鶴松が経営した電力資本・鬼怒川水力電気を親会社としていた。利光は郊外鉄道の将来性に着目し、東京市内の地下鉄網「東京高速鉄道」・山手線を外周する「東京山手急行電鉄」・城西地区の開発を目的とした「渋谷急行電鉄」などを次々と企画した。結局実現したのは小田急線と井の頭線(渋谷急行計画の後身)だけであったが、東京高速鉄道は後に五島慶太らの手により実現した。
電力国家管理に伴う日本発送電への統合で、基幹事業の電力部門を奪われた鬼怒川水力電気は小田急を合併し、電鉄会社となったが、中国・山東半島での鉱業に乗り出したのが裏目に出て同社の経営を圧迫した。そのため、利光は一切の事業を東京横浜電鉄の五島に譲渡、吸収合併され東京急行電鉄(いわゆる大東急)となった。このため企業乗っ取りの歴史である大東急形成の中で、小田急だけは事情が異なるのだが、大東急解体の旗頭となったのは旧小田急関係者であった。
新生小田急は1948年6月、東京急行電鉄(東急)から6635万1000円で事業を譲り受け発足した。この時、井の頭線は東急から京王帝都電鉄(現・京王電鉄)に移譲され分離したが、その代わりに戦前は無関係であった箱根登山鉄道と元来東京横浜電鉄の関連会社であった神奈川中央交通を東急から譲受し系列会社とした。また、やはり戦前は無関係だった江ノ島電鉄の持株の一部も東急から譲受したが、後に買い増しを行い系列下に収めている。
近年、犬猿の仲と称された西武鉄道と営業資産の協力関係、共通商品の開発に乗り出して功を奏している。
箱根地区を巡る西武鉄道グループとの確執は、「箱根山戦争」の項を参照。
各ダイヤ改正の詳細は、「小田急電鉄のダイヤ改正」を参照。
年表[編集]
- 1910年(明治43年)10月1日 鬼怒川水力電気株式会社[1]創立。
- 1922年(大正11年)5月29日 東京高速鉄道に対し鉄道免許状下付(東京市四谷区新宿三丁目-足柄下郡小田原町間)[2](東京メトロ銀座線の一部となった五島慶太による東京高速鉄道とは別)。
- 1923年(大正12年)5月1日 [3]小田原急行鉄道株式会社[4]創立。資本金1,350万円。取締役社長に利光鶴松が就任。本社事務所を東京丸の内三菱仲3号館に開設。
- 1926年(大正15年)10月4日 鉄道免許状下付(高座郡大野村-同郡藤沢町間)[5]
- 1927年(昭和2年)
- 1929年(昭和4年)
- 1930年(昭和5年)11月14日 相模厚木(現・本厚木) - 東北沢間にて砂利輸送開始。
- 1934年(昭和9年)11月1日 砂利採取販売開始。
- 1935年(昭和10年)6月1日 新宿 - 小田原間ノンストップの週末温泉特急運行開始。
- 1938年(昭和13年)
- 4月1日 通行税改定に伴う、旅客運賃改定。51キロ以上移動をした場合に限り、通行税2銭が運賃に加算される。
- 6月1日 バス事業開始。士官学校前 - 南林間都市間ほか3路線開設。
- 1940年(昭和15年)
- 4月1日 通行税改定に伴う旅客運賃改定。41キロ以上81キロ未満移動をした場合は、通行税2銭が、81キロ以上移動した場合は、通行税15銭が運賃に加算される。
- 5月1日 帝都電鉄(現・京王井の頭線)を合併。資本金4,280万円。
- 1941年(昭和16年)
- 1942年(昭和17年)
- 1944年(昭和19年)
- 4月1日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃、大人10銭、小児5銭。同時に、通行税が改定され、21キロ以上キロ当たり5厘の通行税が運賃に加算される。
- 5月31日 陸上交通事業調整法により、京王電気軌道も東京急行電鉄に統合される。
- 1945年(昭和20年)4月1日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃は変わらず。
- 1946年(昭和21年)4月1日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃、大人20銭、小児10銭に。
- 1947年(昭和22年)
- 3月1日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃、大人50銭、小児30銭に。
- 7月7日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃、大人1円、小児50銭に。
- 1948年(昭和23年)
- 5月18日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃、大人2円、小児1円に。
- 6月1日 東京急行電鉄から分離し、京王帝都電鉄(現・京王電鉄)、京浜急行電鉄と共に資本金1億円の小田急電鉄株式会社として再発足。その際旧帝都線は京王帝都電鉄の所属になる。同時に箱根登山鉄道と神奈川中央乗合自動車(現在の神奈川中央交通)を関係会社に加える。
- 7月18日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃、大人3円、小児2円に。同時に、通行税が改定され、キロ当たり運賃の2割が加算される。
- 10月16日 復興整備車により、戦後初めて新宿 - 小田原間のノンストップ特急運転開始。
- 10月 新宿駅西口に案内所(現在のロマンスカー営業センター)開設。
- 1949年(昭和24年)
- 1950年(昭和25年)
- 1951年(昭和26年)
- 1952年(昭和27年)4月1日 向ヶ丘遊園が有料となる。
- 1953年(昭和28年)
- 1月15日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃は変わらず。
- 4月1日 江ノ島鎌倉観光(現在の江ノ島電鉄)を関係会社に加える。
- 1954年(昭和29年)9月10日 立川バスを関係会社に加える。
- 1955年(昭和30年)
- 1957年(昭和32年)
- 1958年(昭和33年)
- 1959年(昭和34年)
- 1960年(昭和35年)9月7日 箱根ロープウェイ大涌谷駅 - 桃源台駅開通に伴い、箱根ゴールデンコースが完成。
- 1961年(昭和36年)
- 1962年(昭和37年)
- 10月19日 大野工場開設。経堂・相武台の両工場を閉鎖。
- 11月1日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃は変わらず。
- 1963年(昭和38年)3月16日 ロマンスカー3100形「NSE」車就役。
- 1964年(昭和39年)
- 1966年(昭和41年)
- 1967年(昭和42年)
- 1968年(昭和43年)
- 3月1日 大野給電所新設に伴い、全変電所の集中制御を開始。
- 7月1日 国鉄御殿場線の電化に伴い、気動車の運行を廃止し、ロマンスカー3000形「SE」短縮改造車による乗り入れ開始。
- 1969年(昭和44年)
- 1970年(昭和45年)
- 1971年(昭和46年)4月16日 東海自動車を傘下に収める。
- 1972年(昭和47年)12月18日 海老名電車基地開設。
- 1973年(昭和48年)
- 5月 全線の踏切に保安設備を設置。第4種踏切の消滅。
- 9月8日 運輸指令所を相模大野に移設。
- 1974年(昭和49年)
- 4月16日 全列車の列車無線使用開始。
- 6月1日 多摩線新百合ヶ丘 - 小田急永山間開業。4駅開設。初乗旅客運賃、多摩線内に限り、大人40円、小児20円に。
- 7月20日 旅客運賃改定。小田原線・江ノ島線は、初乗旅客運賃、大人40円、小児20円に。多摩線は、変わらず。
- 11月15日 「小田急御殿場ファミリーランド」開設。
- 1975年(昭和50年)
- 4月23日 多摩線が小田急多摩センターまで延伸。
- 8月18日 本社事務所を新宿駅西口の小田急明治生命ビル(現・小田急明治安田生命ビル)に移転。
- 12月13日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃、大人60円、小児30円に。
- 1976年(昭和51年)10月28日 「小田急箱根アスレチックガーデン」開設。
- 1977年(昭和52年)7月1日 新宿 - 本厚木間の急行10両運転開始。
- 1978年(昭和53年)3月31日 営団地下鉄(現・東京地下鉄)千代田線との相互直通運転開始。同時に準急10両運転開始。
- 1979年(昭和54年)
- 1980年(昭和55年)12月27日 ロマンスカー7000形「LSE」車就役。
- 1981年(昭和56年)
- 1982年(昭和57年)
- 4月1日 新宿駅改良工事が完成し、全面使用開始。
- 7月12日 箱根登山線に大型(20m車)6両編成乗り入れ開始。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)7月20日 「丹沢・大山フリーパス」発売開始。
- 1986年(昭和61年)10月4日 ロマンスカーに車内電話を設置。
- 1987年(昭和62年)
- 7月1日 すべてのロマンスカーに禁煙車を設置。
- 10月1日 全駅で、朝7時 - 9時30分・夕方17時 - 19時30分の間を「禁煙タイム」とし、一部時間の駅構内禁煙化が行われる。
- 12月23日 ロマンスカー10000形「HiSE」車就役。
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年)
- 4月1日 消費税の導入により、旅客運賃改定。初乗旅客運賃は変わらず。
- 7月20日 小田原線喜多見 - 和泉多摩川間複々線化工事着工。
- 1990年(平成2年)
- 1991年(平成3年)
- 1992年(平成4年)
- 3月28日 全通勤型車両に、「シルバーシート」が設置される。
- 5月21日 「西伊豆フリーパス」と「中伊豆フリーパス」発売開始。
- 1993年(平成5年)5月1日 全駅で終日禁煙を実施(ただし、喫煙コーナーは設置されている)。
- 1994年(平成6年)
- 3月27日 喜多見電車基地使用開始。経堂電車基地は閉鎖。
- 12月20日 小田原線世田谷代田 - 喜多見間の複々線化工事着工。
- 1995年(平成7年)9月1日 旅客運賃改定。初乗旅客運賃、小田原線・江ノ島線は、大人130円、小児70円。多摩線は、大人140円、小児70円に。窓口端末更新開始。
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)
- 3月8日 「小田急花鳥山脈」閉鎖。
- 3月21日 全線の踏切が、第1種甲踏切となる。
- 8月22日 全線急行10両運転開始。
- 1999年(平成11年)
- 4月1日 フェアースルーシステム(不正乗車防止システム)導入。
- 7月17日 特急列車の乗車改札を廃止。
- 9月5日 「小田急御殿場ファミリーランド」閉鎖。
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 3月30日 小田原駅改良工事(橋上駅舎)が完成し、使用開始。および、特急列車の座席番号方式変更。この日から窓口端末を全駅・全小田急トラベルで更新。
- 5月1日 全駅の全面禁煙化実施。
- 8月1日 箱根登山鉄道を完全子会社化。
- 2004年(平成16年)
- 10月1日 箱根地区の事業各社を統括する持株会社小田急箱根ホールディングス発足。
- 12月11日 湘南急行を廃止し快速急行・区間準急新設。同日、「小田急東京メトロパス」発売開始。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)4月1日 西武鉄道などと共に関東大手私鉄では初めてスルッとKANSAI協議会と提携。同日より同協議会と連携して資材の共同購入が実施される。
- 2012年(平成24年)3月16日 5000形・10000形「HiSE」・20000形「RSE」が運用終了。スーパーシート・グリーン席の営業を終了。
- 2013年(平成25年)3月23日 IC乗車カード全国相互利用開始によりKitaca、manaca、TOICA、ICOCA、PiTaPa、nimoca、はやかけん、SUGOCAが利用可能になる。
- 2014年(平成26年)
歴代経営陣[編集]
代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校 | 備考 |
---|---|---|---|---|
初 | 利光鶴松 | 明治大学 | 創業者、鬼怒川水力電気取締役社長 | |
2 | 利光学一 | |||
3 | 五島慶太 | 東京帝国大学 | 東京横浜電鉄取締役社長 |
代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校 | 備考 |
---|---|---|---|---|
初 | 安藤楢六 | 東京帝国大学 | 旧・小田急電鉄出身、東京急行電鉄取締役副社長 | |
2 | 広田宗 | 一橋大学 | 三菱銀行出身 | |
3 | 利光達三 | 立教大学 | ||
4 | 滝上隆司 | |||
5 | 北中誠 | 一橋大学 | ||
6 | 松田利之 | 法政大学 | ||
7 | 大須賀賴彦 | 早稲田大学 | 修猷館高校1962年卒業 | |
8 | 山木利満 | 東京都立大学 |
路線[編集]
小田急電鉄は以下の路線を営業している。
- 小田原線:新宿駅 - 小田原駅間 (82.5km)
- 江ノ島線:相模大野駅(相模大野分岐点) - 片瀬江ノ島駅間(27.6km、相模大野分岐点からは27.4km)
- 多摩線:新百合ヶ丘駅 - 唐木田駅間 (10.6km)
過去には以下の路線を営業していた。
- 向ヶ丘遊園モノレール線:向ヶ丘遊園駅 - 向ヶ丘遊園正門駅間 (1.1km)
- 向ヶ丘遊園索道線:遊園正門前駅 - 見晴台駅間 (0.245km)
また、他の鉄道路線との連絡線として「その他の営業線」で述べる松田連絡線を保有しているほか、過去には「その他の廃止線」で挙げる連絡線を保有していた。
現有路線[編集]
小田原線[編集]
小田原線は、東京都新宿区の新宿駅から神奈川県小田原市の小田原駅までを結ぶ路線である。1927年(昭和2年)4月1日に全線開通した。
東京圏の通勤路線としての性格と、有料特急ロマンスカーをはじめとする小田原・箱根方面への観光輸送の両面を持つ。
東京都区部を通る区間を中心にラッシュ時は混雑する。そのため、代々木上原駅から登戸駅 - 和泉多摩川駅間の地点との間は輸送力増強のため複々線化事業が行われており、2008年(平成20年)9月までに代々木上原駅 - 梅ヶ丘駅間をのぞく区間が完成している。
若者の街として著名な下北沢、沿線有数の高級住宅街を擁する成城、大規模な住宅地および新宿に次ぐ大規模繁華街を擁する町田、江ノ島線との交点であり運行の要所である相模大野、ベッドタウンの海老名市、県央地域最大の物流・産業拠点で厚木都市圏を形成している厚木市、東京都心部から行きやすく、登山者が多い丹沢のある秦野や、海に面する歴史に満ちた城下町小田原を結ぶ、小田急を代表する路線である。
東京メトロ千代田線と相互直通運転を行っていて、小田急の車両は代々木上原駅から東京メトロ綾瀬駅まで乗り入れる。なお、東京メトロの車両は東日本旅客鉄道(JR東日本)取手駅方面から千代田線、小田原線を経て多摩線唐木田駅へ通し運転されるものもある。
また、小田原駅から箱根登山鉄道箱根湯本駅まで特急ロマンスカーおよび一部の各駅停車が乗り入れている。2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正以前は急行・準急列車も箱根登山鉄道へ乗り入れていた。
特急「あさぎり」は新松田駅 - 松田駅間の連絡線(新松田駅の少し渋沢駅寄りにある)を経由して東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線御殿場駅まで直通運転を行っている。2012年(平成24年)3月16日まではJR東海、小田急電鉄の双方の車両を使用して新宿駅 - 沼津駅間で運転されていたが、同年3月17日のダイヤ改正以降は、運転区間が新宿駅 - 御殿場駅間に短縮され、小田急電鉄の車両60000形「MSE」での運転となった。なお、関東地方では唯一営業路線が、JR2社(JR東日本・JR東海)の在来線管内を直接結んでいる(JR東日本新宿駅、小田原駅等とJR東海松田駅)。
江ノ島線[編集]
江ノ島線は、神奈川県相模原市の相模大野駅から神奈川県藤沢市の片瀬江ノ島駅間を結ぶ路線である。正確には相模大野駅から小田原駅方の地点に小田原線との分岐点「相模大野分岐点」があり、ここは運賃計算に反映されている。小田原線が開業して2年後の1929年(昭和4年)4月1日に全線開通した。
小田原線新宿駅・町田駅などから直通列車が運行されており、新宿駅から快速急行が日中、毎時2本ほど運行されている。
多摩線[編集]
多摩線は、神奈川県川崎市の新百合ヶ丘駅と東京都多摩市の唐木田駅を結ぶ路線である。東京メトロ千代田線と併せて東京都の都市計画9号線を実現する。
多摩ニュータウンへの連絡鉄道として建設された経緯がある。途中の小田急多摩センター駅まで開業した当時、そこより先を橋本駅まで京王相模原線と併走する計画であったが、京王相模原線と競合することや単純に旅客需要が見込めないことから取り下げ、唐木田駅を開業させ、併せて喜多見検車区唐木田出張所(唐木田車庫)を開設した。
今後は横浜線相模原駅や相模線上溝駅方面への延長も計画されており、相模原駅延伸への前提となる米軍相模総合補給廠の一部返還が事実上内定したことから実現されるかどうか注目されている。
開業当初から2002年(平成14年)までは線内折り返しがほとんどだったが、現在は区間準急と千代田線・常磐線直通の多摩急行がそれぞれ日中に毎時2本運転されている。また、このほかに線内折り返しの各停が毎時4本運転されており、同線では区間準急(線内各駅停車)と共に最低でも毎時6本が確保されている。
急行と多摩急行は多摩線内では栗平駅、小田急永山駅、小田急多摩センター駅、唐木田駅に停車する。なお、平日の朝には唐木田から線内折り返しおよび千代田線・常磐線直通の急行が、また平日の夜間には新宿・北千住 - 唐木田間のロマンスカーホームウェイ・メトロホームウェイなども見られる(3本)。
その他の営業線[編集]
JR御殿場線へ直通運転するために、小田原線新松田駅付近から御殿場線松田駅へ向かう連絡線(通称・松田連絡線)が存在する。定期列車では特急「あさぎり」が使用する単線。
小田急と車両メーカーとの車両授受もこの連絡線を使用する(かつては小田原駅で行っていた)。車両メーカーとの甲種鉄道車両輸送はJR東海の御殿場線を経由して行われ、JR貨物が機関車・運転士共に担当する。連絡線は小田急電鉄に属するため、JR貨物の運転士の運転は松田駅到着までであり、松田駅で小田急の運転士に交代する。列車は、そのまま連絡線を通って新松田駅まで運転を行い、機関車を切り離し単機で松田駅に戻る。小田急の運転士はこの連絡線運転のため、JR貨物で電気機関車EF65の訓練を受けている。
廃止路線[編集]
向ヶ丘遊園モノレール線[編集]
向ヶ丘遊園モノレール線は、小田原線の向ヶ丘遊園駅から向ヶ丘遊園の近くの向ヶ丘遊園正門駅までの間1.1kmを結んでいた、モノレールとしては日本では数少ないロッキード式モノレールだった。それまでの豆電車に代わって1966年(昭和41年)に開業した。
1980年代に向ヶ丘遊園でウルトラマンショーが開催された際は、PRを兼ねて運転台部分をすっぽり覆う巨大なウルトラマンのお面を取り付けていた。
2000年(平成12年)2月の定期検査時にモノレールの台車枠に30cmもある致命的な亀裂があることが判明したため、同月13日に運転が休止された。改修費用が試算されたところ、同年11月30日にでき上がった報告書にはロッキード式という希少な車種であったことが災いし、修理やその他設備の改修に3億8,000万円近くの費用と2年間の工事期間が必要なことが判明した。一方、同線は遊園地への輸送が目的であり、その遊園地の利用客も減少していたため、費用対効果の面から改修費用が捻出不可能との判断が下される。これにより、運休1年後の2001年(平成13年)2月1日に正式廃止となり、翌3月にはさよなら展示会が向ヶ丘遊園正門駅で開催された。
向ヶ丘遊園自体も2002年(平成14年)3月いっぱいで閉鎖(バラ苑のみ川崎市の管理で存続)となり、レールも撤去されてしまったが、川崎市によって、廃線跡地に遊歩道が作られたほか、モノレールの橋脚のモニュメントも設置されている。
その他の廃止線[編集]
- 向ヶ丘索道線:向ヶ丘索道線は、向ヶ丘遊園内で運行されていた普通索道である。
- 新宿省社連絡線:1944年(昭和19年)8月、小田原線下り線路と国鉄中央緩行線下り線路の間に作られた連絡線。戦時中は、国鉄から小田急への車輛貸し出しに使われた線路であった。戦後は、1951年(昭和26年)2月に小田急で行われたカルダン駆動の電車の走行テストを相武台にて実施する試験車両が、この線路を通ったほか、機材輸送のため、国鉄大井工場 - 小田急経堂工場間に配給電車や日本車輌製造蕨工場にて作られた新造車の搬入もこの線路が使われた。その後、1960年(昭和35年)2月に1100形の4両を日立電鉄へ譲渡した際に使われたのを最後に、連絡線は使われなくなり、1963年(昭和38年)7月7日に撤去となった。
- 代田連絡線:代田連絡線は大東急時代に設置された線路。大東急解体後は、京王帝都電鉄(現・京王電鉄)所有となった。
- 南武連絡線:1935年(昭和10年)9月に小田原急行鉄道と南武鉄道(現・南武線)の間で協定が結ばれ、作られた連絡線。主に、小田急の座間駅(現・相武台前駅)にて集荷した砂利を横浜・川崎方面に輸送するために設けられた線路で、1936年(昭和11年)初頭に設けられた。連絡線は、砂利輸送を目的とするものであったが、電車のやりとりも行われた。しかし、1944年に南武鉄道が国有化され南武線となると電車のやりとりはなくなり、稲城長沼駅付近にあった弾薬庫からの輸送のため、小田急(当時は、大東急)所有の無蓋貨車がこの線路を使い貸し出され南武線を走った。戦後は、1947年(昭和22年)5月に小田急の1600形が南武線に貸し出される際に使用されるなどしたが、その後使われなくなり、1961年(昭和36年)に川崎市が市道を造成することとなったことから、1967年(昭和42年)3月、廃止された。
計画・工事路線[編集]
- 複々線化(東北沢 - 世田谷代田) … 地下式複々線化計画。これに伴って、下北沢駅は、2017年(平成29年)度までに緩行線・急行線別の上下2層式となる予定。これに先立ち、2013年(平成25年)3月23日の始発より既存の線路が地下化され、同区間の9個の踏切が廃止された。跡地の利用については、同日時点では未定。
- 複々線化(登戸 - 新百合ヶ丘) … 運輸政策審議会答申第18号により2015年(平成27年)までに整備着手することが適当であるとされている計画。登戸 - 向ヶ丘遊園は2009年に上り2線・下り1線の3線化が完了しており、将来は現地の区画整理とともに複々線化が予定されているが、その先の区間については、輸送量の減少や、工事用地不足などにより着工の見通しは立っていない。
- 複々線化(町田 - 相模大野) … 江ノ島線と小田原線の列車が重複して輸送量が逼迫している町田 - 相模大野間を先行して複々線化する計画。小田急としては、小田原線・多摩線・江ノ島線・東京メトロ千代田線の各方面への列車が重複する代々木上原 - 相模大野間を複々線化するのが基本構想とされる。行幸道路跨線橋から相模大野分岐点付近までは1998年に完成した相模大野駅改良工事の際に複々線化を視野に入れた構造とされたが町田駅付近は高架や切り通しが存在し、また沿線の宅地化が進んでいて用地がなく、輸送量の減少もあり具体化には至っていない。
- 相模鉄道乗り入れ … 相模鉄道の終点駅である海老名駅から本厚木駅方面へ乗り入れを復活させる計画。2006年(平成18年)4月16日に、厚木ロイヤルパークホテル(現:レンブラントホテル厚木)でシンポジウムが行われたが、両線の過密ダイヤ、保安装置の違いなど、課題が多数ある。さらには、海老名駅の大規模改良工事を開始したために、現実性に乏しいものとなっている。
- 多摩線延伸 … 唐木田駅からJR横浜線相模原駅を経て上溝駅への延伸計画。長年、困難だと思われてきたが、相模原駅東側にある在日米軍相模総合補給廠の一部 (2ha) が鉄道・道路用地として返還されることになり、具体的な構想に至った。相模原市によると中間駅を1 - 3駅設置することを想定している。第三セクターを設立し国と県、市の3者で事業費を3分の1ずつ負担することが検討されている。運転などは小田急電鉄に委託する構想である。
保安装置[編集]
自動列車停止装置[編集]
変周式の自動列車停止装置 (OM-ATS) を全線で採用しているが、デジタル信号を用いたD-ATS-Pへの更新が進められている。
踏切集中監視システム[編集]
小田急線内にある230余の全踏切に監視カメラ・集音マイク・スピーカーを設置(立体化によって廃止された踏切9個には監視カメラのみ設置)し、運輸司令所と隣接している電気司令所にて踏切の各動作(遮断機の動作、異常発生時の機器の状況)を監視するもので、踏切支障時の迅速な対応が可能になる。2005年から導入が始まり、2008年12月に全線で導入を完了している。
ダイヤ[編集]
2006年以降のダイヤ改正は小田原線・多摩線が東京地下鉄千代田線経由でJR常磐線各駅停車(常磐緩行線)と直通運転を行い、小田原線の特急「あさぎり」が渋沢 - 松田間の連絡線経由でJR御殿場線と直通運転を行っている関係で、一部の例外をのぞきJRグループのダイヤ改正と同じ日程で行われている。ただし2007年・2011年は実施されず、2010年は一部列車のダイヤ修正にとどまっている。2012年にはロマンスカーの使用車両及び運行系統・停車駅の変更などが大きく、JRグループのダイヤ改正と同日の3月17日に3年ぶりの大規模なダイヤ改正が実施された。
優等列車[編集]
小田急ロマンスカー も参照 小田急電鉄では、「ロマンスカー」と総称して呼ばれる有料特急列車を運行しており、系統・種類に応じて下記の愛称がある。全列車、全座席指定。
現在の愛称[編集]
- 「はこね」:小田原線系統で、箱根登山鉄道鉄道線に乗り入れ、箱根湯本駅まで運行する列車。
- 「スーパーはこね」:上記の「はこね」の新宿 - 小田原無停車列車であり、箱根湯本まで乗り入れ運行する列車。
- 「さがみ」:小田原線系統の列車で、箱根登山鉄道線に乗り入れないもの。基本的には小田原駅発着だが、車庫の都合で区間運行の列車も存在する。1999年に「サポート」という愛称に変更されたが2004年12月のダイヤ改正で再改称された。
- 「えのしま」:江ノ島線系統の列車。
- 「あさぎり」:JR御殿場線に乗り入れ、御殿場駅まで運行する列車。担当車両は60000形MSE。
- 「ホームウェイ」:新宿駅を18時以降に発車する下り列車。JRでの「ホームライナー」に相当し、該当する時間帯は「スーパーはこね」・「はこね」・「さがみ」・「えのしま」系統のすべての列車がこの愛称となるが、多摩線直通の列車も平日に3本(2012年3月現在)存在する。通勤時間帯での運行となるため、日中に比べ多少時間が掛かることが多い。
2008年3月15日からの東京メトロ千代田線乗り入れ開始に伴い次の愛称が登場した。同時に新設された後述のベイリゾート号以外はすべて頭に「メトロ」がつく。これらはすべて60000形MSEにより運転される。
- 「メトロホームウェイ」:夕方18時以降にメトロ線から小田急線に乗り入れる下り列車(平日3本、土休日1本)。
- 「メトロはこね」:メトロ線と箱根湯本駅間を運転する列車(平日上り1本・下り1本、土休日上り2本・下り2本)。
- 「メトロさがみ」:朝方に小田急線からメトロ線に乗り入れる上り列車(平日1本・土休日1本)。
運行日が限定される列車
- 「ニューイヤーエクスプレス」:2001年12月31日運行開始。毎年同日夜から翌年1月1日早朝までの終夜運転にあわせて運行される臨時特急である。この列車は、初詣号の頃から明治神宮参詣客のために、普段は各駅停車しか停まらない参宮橋駅に一部列車が停車する。
過去の愛称[編集]
- 「サポート」:1999年に「あしがら」と「さがみ」を統合し登場。2004年12月のダイヤ改正で「さがみ」の復活に伴い消滅。
- 「あしがら」:1999年に廃止。小田原線系統で箱根登山線へ乗り入れていた。「はこね」より停車駅の多い列車として設定。
- 「ベイリゾート」:2008年5月3日運行開始。土休日に小田急線と東京メトロ有楽町線新木場駅間を結ぶ臨時列車(土休日上り1本、下り1本)。2012年以降運行を中止しており、運転再開は未定。
車両[編集]
小田急電鉄の場合、2600形までの通勤形車両については制御装置等の英字による略称を内部用語として用いることがあり、趣味的にも流用される。また、その延長で3000形 (初代)に"Super Express(Car)"の略称である「SE」の通称を与え、以降特急形車両については内部または公募で愛称・略称を与えられている。前者は全電動車式高性能車の問題を、後者は小田急ロマンスカーを参照されたい。なお、京浜急行電鉄、京成電鉄や東京都交通局、および阪神電気鉄道の昭和50年代までに落成した車両などと同様に「○○系(けい)」ではなく「○○形(がた)」と呼称される。また、特急形・通勤形とも固定編成を前提とした機器構成がなされているので、原則として編成替えは行われない。
技術面での評価は高く、1957年には3000形「SE車」が東海道本線にて当時の狭軌鉄道での最高速度世界記録 (145km/h) を樹立した。その他、鉄道関係の賞(ブルーリボン賞、ローレル賞など)を数多く受賞していた。しかし、近年では通勤形車両のみならず、特急形車両でも他社で実績のある技術や工法ばかり取り入れ、50000形VSE車をのぞいて独自性はない。
車両の製造メーカーは特急形が日本車輌製造と川崎重工業、通勤形は前記の二社と総合車両製作所(旧・東急車輛製造)・JR東日本新津車両製作所である。車両更新・改修は車両製造メーカーまたはグループ企業の小田急エンジニアリング(過去には小田急車両工業)で施工される。制御装置の製造メーカーは特急形が東芝、通勤形は三菱電機と分けられている。
火災防止のため、すべての通勤形車両で車両間にある仕切扉のドアストッパーを撤去した。また、在籍する営業用車両の集電装置はすべてシングルアーム式パンタグラフを搭載している。これは大手私鉄では初めてである。
台車については、開業以来一部(ロマンスカー3000形SE車、国鉄タイプの1800形、旧型車の機器を流用した4000形 (初代)ほか)をのぞいて長い間住友金属工業製のもの(特に2200形から1000形までの新造通勤用車両やロマンスカー7000・10000・20000形はリンク式の一種であるアルストム式と呼ばれる構造)が採用されていたが、ロマンスカーの50000形VSE以降は日本車輌製造製に、通勤用の3000形以降は東急車輛製造製に切り換えられている。
なお、将来は小田急の車両もJR常磐緩行線への乗り入れが計画されており、これが実現すればJR東日本・JR東海のJR2社に乗り入れる初の大手私鉄となり、また小田急の車両が初めて千葉県や茨城県にも入ることになる。
現有車両[編集]
特急形車両[編集]
- 60000形「MSE」(東京地下鉄・東海旅客鉄道〈JR東海〉直通仕様特急車両)
- 50000形「VSE」
- 30000形「EXE」
- 7000形「LSE」
通勤形車両[編集]
鉄道事業用車[編集]
- Odakyu kuya31 2.jpg
クヤ31
過去の車両[編集]
特急形車両[編集]
- 20000形「RSE」(JR御殿場線直通特急「あさぎり」向け車両)
- 10000形「HiSE」(2編成が長野電鉄に譲渡された)
- 3100形「NSE」
- 3000形「SE」・「SSE」
特急形気動車[編集]
特急形車両として登場後通勤形車両に格下げされた車両[編集]
通勤形車両[編集]
- 5000形・5200形(一部の6両編成は4両化[12])
- 9000形(初代千代田線乗り入れ用車両・ローレル賞受賞車両)
- 4000形(初代)(元釣り掛け車。のちに2400形の機器流用)
- 2600形(初の大型鋼製車両)
- 2400形
- 2220形
- 2200形(初の高性能車)
- 2100形
- 1900形
- 1800形(63系などを改造)
- 1600形
- 1500形(帝都電鉄モハ200形→小田急デハ1500形/帝都電鉄クハ500形→小田急クハ1550形)
- 1400形
- 1300形(小田原急行151形・大東急→小田急1250形)
- 1200形(小田原急行101形・121形・131形・大東急1200形)
- 1100形(小田原急行1形・大東急→小田急1150形)
モノレール[編集]
その他[編集]
このほか、1940年代から1950年代までにかけて、東海道本線不通時の代替路線としての検討として国鉄の蒸気機関車C58などの試運転が行われたほか、逼迫した輸送需要や東海道線不通への対応として、20m級の40系や17m級の30系電車などが入線し、試運転や営業運転に供された。また、パイオニア台車試験のため、東急より7000系(初代)を借用し、小田原線で試験走行を実施したこともあった。
車両基地・検修施設[編集]
小田急電鉄の車両検修施設 を参照
乗務員区所[編集]
- 喜多見電車区・(新宿出張所)
- 喜多見車掌区・(新宿出張所)
- 大野電車区
- 大野車掌区
- 海老名電車区
- 海老名車掌区
- 足柄電車区
- 足柄車掌区
研修センター[編集]
喜多見駅近くに小田急喜多見総合事務所があるが、その向かいに小田急研修センターがある。そこでは、自社やグループ社員の教習や養成等の研修を行っている。
運賃[編集]
大人普通旅客運賃(小児半額・端数は1円単位で切り捨て)。2014年4月1日改定[10]。
キロ程 | 運賃(円) | キロ程 | 運賃(円) |
---|---|---|---|
初乗り3km | 124 | 38 - 41 | 453 |
4 - 6 | 154 | 42 - 46 | 494 |
7 - 9 | 185 | 47 - 51 | 535 |
10 - 13 | 216 | 52 - 56 | 586 |
14 - 17 | 247 | 57 - 61 | 627 |
18 - 21 | 278 | 62 - 66 | 669 |
22 - 25 | 308 | 67 - 71 | 720 |
26 - 29 | 340 | 72 - 76 | 772 |
30 - 33 | 370 | 77 - 81 | 822 |
34 - 37 | 411 | 82 - 83 | 874 |
- 小田原線小田急相模原以西の各駅と江ノ島線東林間以南の各駅相互間の運賃は相模大野 - 相模大野分岐点間のキロ程を含めずに算出する。
- 2005年3月20日の運賃改定では運賃初乗り3kmを120円に値下げした。1997年に値下げを行った京王電鉄に次ぐものである。
乗車券類の発売[編集]
- 特急券のモバイル購入システム「ロマンスカー@クラブ」を導入している。クレジットカード情報を登録の上でパソコン及び携帯電話から予約・決済が可能(携帯電話の画面によるチケットレス乗車も可能)。取り扱い区間は、小田急線・東京メトロ線の各駅相互間。なお、「あさぎり」の松田 - 御殿場間は空席照会のみ利用可能。小田急各駅の窓口で指定された申込書(小田急の公式サイトからダウンロード可能)に個人情報を記載した上で入会となる。
- 一部をのぞくすべての券売機では定期券・フリーパス類をクレジットカードで購入することができる。
- 一部をのぞく乗車券・特急券・フリーパスはJTBなど旅行エージェンシーでも購入することができる。
フリーパス・クーポン[編集]
小田急は沿線に、箱根や江の島・鎌倉、丹沢・大山、伊豆といった有名観光地があり、観光客向けに「フリーパス」や「クーポン」を発売している。
一部のものは相模鉄道・西武鉄道でも販売しているので、両鉄道の各駅からも利用できる。
詳細はおとくなきっぷのご案内(小田急電鉄公式サイト)を参照
フリーパス[編集]
かっては西伊豆フリーパス、中伊豆フリーパス、南伊豆フリーパスも発売していた。
クーポン・パス・割引きっぷ[編集]
温泉クーポン[編集]
- 日帰り温泉 箱根湯寮クーポン
- 小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線箱根湯本駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および箱根湯寮内の大浴場「本殿 湯楽庵 大湯」入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
- 箱根小涌園ユネッサン 湯遊びクーポン
- 小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線強羅駅までの往復割引乗車券(途中下車可)、箱根登山バス指定区間往復乗車券(途中下車可)および小涌園ユネッサンの入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。なお、出発日が4月30日 - 5月5日および7月31日 - 8月31日の場合、料金が増額。
- 「湯の里 おかだ」温泉三昧クーポン
- 小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線箱根湯本駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および箱根湯本「湯の里 おかだ」入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
- 箱根野天風呂クーポン 天山湯治郷
- 小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線箱根湯本駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および天山湯治郷割引入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
- 小田急箱根レイクホテル(日帰り)入湯クーポン
- 小田急箱根高速バスの新宿 - 箱根レイクホテル間往復割引乗車券および箱根レイクホテル天然温泉シャクナゲの湯割引入湯休憩券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて1日間。
- 箱根仙石入湯クーポン
- 小田急箱根高速バスの新宿 - 仙郷楼前間往復割引乗車券および南甫園割引入園券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて1日間。現在、発売休止中。
かつては箱根ベゴニア園・ひめしゃらの湯のクーポン、箱根ホテル小涌園 湯ったりクーポンも発売していた。
ハイキングパス[編集]
- 宮ヶ瀬ダムハイキングパス
- 小田急電鉄線発駅から本厚木駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および神奈川中央交通バスの指定区間に乗降自由のフリーパスがセットになった券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
かつては足柄古道・万葉ハイキングパスも発売していた。
その他のパス・きっぷ[編集]
- 彫刻の森美術館クーポン
- 小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線彫刻の森駅・強羅駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および箱根 彫刻の森美術館割引入場券がセットになった券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
- 箱根旧街道・1号線きっぷ
- 小田急電鉄線発駅から小田原駅までの往復割引乗車券と箱根登山鉄道線小田原駅 - 小涌谷駅間および箱根登山バス小田原駅 - 元箱根港・箱根町間に乗降自由のフリーパスがセットになった券。有効期限は、使用開始日を含めて1日間。日本初のカーボンオフセットを導入した周遊券。2008年9月1日発売開始、同年10月1日利用開始。これの発売に伴い1988年3月から発売されていた「箱根旧街道ハイキングパス」廃止。
- 小田急・世田谷線散策きっぷ
- 東北沢駅から喜多見駅までの区間と東急世田谷線の全線が乗降自由な券。有効期限は、使用開始日を含めて1日間。東北沢駅から喜多見駅間の各駅窓口のみの販売。
- 小江戸・川越フリークーポン
かつては御殿場往復割引きっぷも発売していた。
ブランドマーク[編集]
2008年3月15日より、新しいブランドマーク(アルファベットのOを図案化したマークと、小文字の「odakyu」ロゴの組み合わせ)の使用を開始し、特急車両・一般車両へのステッカーの貼付が開始された[13]。デザインを手がけたのはランドーアソシエイツである。新ブランドマーク導入以降も小田急ロマンスカーのエンブレムとして7000形(LSE)・10000形(HiSE)・20000形(RSE)に使用されている「OER」の飾り文字とヤマユリの花を合わせたイラストや、一般車両に付けられている「OER」の略称も従来同様に新ブランドマークと並行して使用されてきたが、一般車両では4000形や8000形更新車の一部でOERロゴを撤去した車両がある。また、ロマンスカーについても、廃車を免れて残存するLSEの塗装が2012年2月に登場時の塗装に復元されたことに加え、2012年3月17日のダイヤ改正に伴うHiSE・RSEの退役により、ヤマユリのエンブレムはLSEのデッキ出入口ガラスドアに残るのみとなった。
テンプレート:Double image aside
駅などの設備[編集]
- 小田急では2005年をのぞき年2回社債を1月と7月(通称「小田急箱根あじさいボンド」、100万円以上、2006年7月の募集金額は150億円、格付AA-、利率は税込1.3%)野村證券、大和証券などで一般投資家向けに起債している。この資金などで各駅のバリアフリー化、待合室の設置などを行っている。
- 新宿駅、小田原駅、藤沢駅、片瀬江ノ島駅、新百合ヶ丘駅(多摩線)、唐木田駅(以上はすべて路線の起終点駅またはスイッチバック構造の駅)、東北沢駅、下北沢駅をのぞいたすべての駅で上下別々のホームを使用している。かつては梅ヶ丘駅において上下で島式ホーム1面を共用していたが、その後対向式ホームへ改良された。下北沢駅は当初は上下共用の島式ホームで、その後ホーム増設が行なわれたが、地下化に伴い島式ホームとなっている。複々線化完成後は世田谷代田駅も島式ホームとなる予定。
- 沿線における戦後の急速な人口増加を見きわめきれず、新宿駅の大改良では短期間での再工事を行わざるを得なかった。
- 自動券売機などの更新には積極的で、早い時期に1万円札まで対応の券売機が全駅に設置されている。自動改札機の導入も全駅で完了しているが、有人改札口では改札鋏が引き続き使用されている。改札鋏の鋏痕は全駅で異なる。これを利用して、通常は部外秘である各駅の鋏痕を公開しただけでなく、1985年春には全駅の改札鋏を集めて回る「ぱちんぱっちん 68駅パンチめぐり」、1986年春には全駅の改札鋏とスタンプを集めて回る「ぺたんぱっちん 68駅スタンプ・パンチめぐり」といったイベントが行なわれた。
- 2006年から主要駅構内に自動体外式除細動器 (AED) が設置され、2012年4月に全駅への設置が完了した。また、2008年3月から運転を開始したロマンスカー60000形MSEには日本で初めて列車内にAEDが設置され、同年内に他のロマンスカー全編成にも設置された。
線路などの設備[編集]
- 安全面としては、脱線防止ガードを半径400m以下のカーブに設置している。
- 複々線区間等一部の軌道にはラダー枕木など最新の軌道技術を採用し、乗り心地にも配慮している。
- 世田谷区を中心とする沿線地主・支援者の反対運動などもあって、複々線化工事は遅れ、現在に至るまで劇的なラッシュ時の混雑解消やスピードアップは実現していない。なお、2004年11月に梅ヶ丘 - 和泉多摩川まで複々線が完成。引き続き梅ヶ丘 - 東北沢間(代々木上原 - 東北沢間は一旦完成していたが下北沢駅周辺の整備との関係で再工事、2017年度完成予定)と和泉多摩川 - 向ヶ丘遊園間(川崎市による周辺地域の区画整理の遅れのため2009年3月に暫定的に3線化で完成)の複々線化工事が行われる。また、梅ヶ丘以西の高架複々線化が完成するまで、世田谷区内の沿線には、「高架複々線建設反対」「地下複々線化の実現を」などといった立て看板が多数設置されていた。しかし、経堂地区で高架複々線促進協議会が発足していたなど、世田谷区内の沿線では高架複々線化推進の動きもあった[14]。
運転業務[編集]
- 鉄道事業者としては、初めて「早期地震警報システム」を導入し、2006年8月1日に気象庁が特定事業者に向けて提供する配信開始にあわせて運用を開始した。
- 千葉県を営業基盤とする第三セクターの東葉高速鉄道は、自社の研修所を持たないため、動力車乗務員(運転士)の養成は開業当初、京成電鉄に委託していたが、その後委託先を変更し、小田急電鉄や東京急行電鉄で運転士の養成を行った。
旅客案内[編集]
- 2002年サッカーワールドカップでの旅客輸送などに対応するために、2001年頃から中国語・朝鮮語による案内を導入した。これは、横浜国際総合競技場方面(JR横浜線)への乗換駅である町田駅までの案内のためで、駅名標には英字に加えてハングル(一部には中国語簡体字)の併記も行われている。ただし、現状では町田駅のほか新宿駅、代々木上原駅、下北沢駅、登戸駅、新百合ヶ丘駅、相模大野駅、海老名駅、本厚木駅、小田原駅、中央林間駅(2011年度交換)、大和駅、湘南台駅、藤沢駅、片瀬江ノ島駅、小田急永山駅、小田急多摩センター駅といった一部の主要駅のみにとどまっており、それ以外の駅では中国語と朝鮮語の表記は無い。2001年以降に新設・交換された駅名標などのサイン類は、主要駅においてはハングル(一部は中国語簡体字)表記がなされたもので製作されているが、それ以外の駅では従来通り日本語と英字のみである。
- 小田急のブランドマークの導入の前後からユニバーサルデザインのピクトグラムがほぼ全駅で導入されている。2011年以降に交換された駅名標などの案内サイン類は、すべて新型のデザインであるほかLED照明付きのもので製作されている。2014年7月現在では新宿、東北沢、下北沢、世田谷代田、梅ヶ丘、豪徳寺、経堂、千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵、生田、読売ランド前、百合ヶ丘、柿生、相模大野、小田急相模原、座間、海老名、秦野、中央林間、桜ヶ丘、善行、本鵠沼、鵠沼海岸、片瀬江ノ島、小田急永山、小田急多摩センターの26駅が新型駅名標に交換されている。また、一部の駅では番線表示・案内サインのみ交換されている駅もあり、後に駅名標が新型になることもある。
- 発車標については一部の駅をのぞいてLED式のものが使われており、近年はフルカラー式の表示に更新が始まっており、LCD式のものが使用されている駅もある。特急列車の空席案内ではLCD式のものが使われており、使用車両もわかる表示になっている。特に新宿駅のホームの発車標は乗車位置の表示(一般列車)や特急列車の使用車両や空席状況も表示されている。
- 5分以上の遅れが発生した時に、公式サイトから遅延証明書をダウンロードすることができる。
- 駅ナンバリングは、2014年1月に導入した。[9]。
アナウンス(自動放送)[編集]
現在、駅構内アナウンスは上りが関根正明、下りは緒方智美が、新宿駅は向山佳比子が担当している。ただし以下の駅は例外である。
- 経堂駅・成城学園前駅の下り緩行線と新百合ヶ丘駅の4番ホームは関根正明
- 経堂駅・成城学園前駅・登戸駅・向ヶ丘遊園駅の上り緩行線(経堂駅では4番ホーム)は緒方智美
- 小田原駅・藤沢駅・片瀬江ノ島駅・唐木田駅では、全ホーム緒方智美
車内自動放送は、日本語を西村文江(NACK5ニュースアナウンサー)が、英語をクリステル・チアリが担当している。
乗降人員上位15駅[編集]
- 乗降人員は小田急電鉄の駅のもの。は前年度に比較した増()減()増減なし()を表す。
- 順位…上位15駅は全駅変動なし。
順位 | 駅名 | 人数 (人) |
前年比 (%) |
前年 順位 |
前年人数 (人) |
所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 新宿駅 | 483,150 | 1.8 | 1 | 474,552 | 東京都新宿区 | 各社局線総合では世界1位 |
2 | 町田駅 | 291,678 | 1.0 | 2 | 288,884 | 東京都町田市 | |
3 | 代々木上原駅 | 230,242 | 3.6 | 3 | 222,249 | 東京都渋谷区 | 千代田線の直通人員含む |
4 | 藤沢駅 | 157,819 | 2.6 | 4 | 153,771 | 神奈川県藤沢市 | |
5 | 登戸駅 | 156,372 | 2.7 | 5 | 152,326 | 川崎市多摩区 | |
6 | 本厚木駅 | 143,663 | 2.5 | 6 | 140,186 | 神奈川県厚木市 | |
7 | 海老名駅 | 133,788 | 1.6 | 7 | 131,622 | 神奈川県海老名市 | |
8 | 下北沢駅 | 132,350 | 1.2 | 8 | 130,794 | 東京都世田谷区 | |
9 | 新百合ヶ丘駅 | 122,763 | 1.9 | 9 | 120,483 | 川崎市麻生区 | |
10 | 相模大野駅 | 122,453 | 1.9 | 10 | 120,113 | 相模原市南区 | |
11 | 大和駅 | 113,566 | 1.8 | 11 | 111,511 | 神奈川県大和市 | |
12 | 中央林間駅 | 92,533 | 3.3 | 12 | 89,577 | 神奈川県大和市 | |
13 | 湘南台駅 | 85,702 | 2.7 | 13 | 83,460 | 神奈川県藤沢市 | |
14 | 成城学園前駅 | 84,737 | 1.9 | 14 | 83,142 | 東京都世田谷区 | |
15 | 経堂駅 | 70,965 | 2.4 | 15 | 69,299 | 東京都世田谷区 |
金融・与信事業[編集]
- 2003年10月24日に横浜銀行と連携し、全駅にATM設置を開始し、2005年4月1日に全駅でATMを始動させた。日本の鉄道会社の中では初の試み。
- 国際ブランド(VISA・MasterCard)のクレジットカードを自社で発行する鉄道会社は、日本では2013年2月の時点で小田急電鉄と西日本旅客鉄道(JR西日本)の2社のみ[17]。VISAとMasterCardのブランド供給会社は三菱UFJニコス(カード裏面に表記あり)。このほか、JCBブランドのカードもジェーシービーに委託する形で発行している。
ファン向けサービス[編集]
- 毎年10月の休日に、鉄道の日にちなみ、海老名電車基地内で鉄道ファン向けのイベント「ファミリー鉄道展」を開催している。鉄道グッズ・食品の販売、鉄道模型の展示、鉄道車両の撮影会が実施されている。
- 2007年の小田急線開業80周年を記念して、公式サイトに「小田急バーチャル鉄道博物館」を開設している。
- 2012年3月24日・25日に同年3月16日のダイヤ改正で営業運転を終了した5000形およびロマンスカー10000形・20000形のお別れイベント「The Last Greeting 〜想いは、引き継がれる。〜」を開催した。毎年行われるファミリー鉄道博の内容に加え、前記3車種の車内撮影などが行われた。
- 2008年以降、子会社の箱根登山鉄道とのつながり(全国登山鉄道パーミル会)で関西圏の南海電気鉄道のイベントでも出店を行い、関西圏でのPRを展開している。また南海もファミリー鉄道展でほぼ毎年出店を行っている。
スポーツとの関係[編集]
- 1949年11月27日付の朝日新聞朝刊に、プロ野球に関する記事があり、その中に『新リーグの一つは名称セントラルリーグで、巨人・阪神・中日・大陽の既成球団と、大洋漁業・西日本新聞・小田急の八チーム』とあった。この時点では小田急はプロ野球球団の所有を計画していた(他には山陽電気鉄道がプロ野球球団の所有を企図し、一時期2軍チームの山陽クラウンズを所有している)。なお、現実には、小田急はプロ野球球団を持つことはなく、国鉄が持ち、「国鉄スワローズ」(→サンケイ→ヤクルト)が発足した。
- 過去にバレーボールのVリーグに所属した女子チーム、小田急ジュノーを所有していた。丸山由美を初代監督に招いて1986年に発足させたが、Vリーグ所属の1998年限りで休部した。現在、小田急は丸山を主任講師としたバレーボールクリニックを世田谷区などで開催している。
- 沿線の町田市を本拠地とし、J3リーグ (J3) に参戦中のFC町田ゼルビアのスポンサーとしてユニフォームの背中部分にodakyuの広告を掲出し、町田市内にある小田急線町田駅、玉川学園前駅、鶴川駅の構内に掲示板を設置し試合告知や試合結果を貼りだしたり、ホームゲーム開催週には小田急線車内に試合告知のための中吊り広告ポスターを掲出したりしている。シーズン中のFC町田ゼルビアのホームゲームの一部の試合では、『小田急』マッチを開催し、その試合運営にも協力している。
その他[編集]
- 安藤記念事業団(厚生事業団)を通して社会還元を行っている。安藤楢六は中興の祖である。
- 日本映画の主題歌第一号となった「東京行進曲」(作詞:西條八十、1929年)に当時急速に発展していた新宿の代名詞の一つとして「いっそ小田急で逃げましょか」というフレーズが歌い上げられており、その部分は検閲を恐れて原案の歌詞を差し替えた経緯がある。当時から小田急という名称は浸透していたことがわかる。
- 1970年代前後には多くのテレビドラマの舞台として電車が登場し、沿線ドラマは全国に知れ渡るところとなった(代表例:ウルトラシリーズ・ケンちゃんシリーズなど)。
- 藤子不二雄の漫画「オバケのQ太郎」の命名の経緯として、藤本・安孫子両人が小田急を使って通勤していたので小田急からオバQになったという説がある。また、藤子不二雄の作品である「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造は、小田急線沿線に在住していることから、作品内に、度々、小田急線が登場する。
- 成城学園前駅付近の地下区間上のスペースを利用した貸し農園の経営も行っている。
提供番組[編集]
テレビ番組[編集]
緑山スタジオ・シティと砧スタジオがどちらも小田原線沿線で、かつ東京放送ホールディングス (TBS) 本社も相互乗り入れ先の千代田線赤坂駅にある(「赤坂サカス#概要」も参照)。
TBSテレビの平日夕方のローカルニュース枠のスポンサーとして「テレポートTBS6」から30年近く継続しており、スポットCMの出稿もTBSをメインに行われている。かつて、提供テレビ番組では企業CMとロマンスカーのCMが隔日入れ替えで放映されていたが、2012年9月時点ではロマンスカーCMのみ放映されている。
ラジオ番組[編集]
TOKYO FMで長年にわたり昼のワイド番組のコーナースポンサーを担当していたが、現在は下記の番組を提供しているほか、「小田急ロマンスカー」で午前10時のラジオ時報CMをスポンサードしている。
- ODAKYU SOUND EXPRESS (角松敏生)
脚注[編集]
- ↑ 『日本全国諸会社役員録. 明治44年』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 「鉄道免許状下付」『官報』1922年6月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 『日本全国諸会社役員録. 第32回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 「鉄道免許状下付」『官報』1926年10月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1927年4月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 「鉄道免許状下付」『官報』1928年1月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1929年4月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 9.0 9.1 (2013-12-24) 小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します! PDF 小田急電鉄 2013-12-24 [ arch. ] 2013-12-24
- ↑ 10.0 10.1 鉄道旅客運賃の変更についてPDF - 小田急電鉄、2014年3月4日
- ↑ (2013-03-27) 小田急線 千代田線 JR常磐線(各駅停車) の相互直通運転に向けた準備を開始します〜小田急・JR東日本車両も3線直通可能な車両にしていきます〜 PDF 小田急電鉄・東日本旅客鉄道 [ arch. ] 2013-10-08
- ↑ 「Topic Photos 小田急5200形5256Fを4連化」『鉄道ピクトリアル』2008年3月号(通巻801号)83頁、電気車研究会
- ↑ 「小田急グループ ブランドマーク」を制定 (PDF) 小田急電鉄 2008年2月8日
- ↑ 都市基盤整備におけるコンフリクト予防のための計画プロセスの手続的信頼性に関する考察PDF
- ↑ 小田急電鉄|乗降人員 平成24年度のデータ。2014年3月27日閲覧
- ↑ 小田急電鉄 平成23年度1日平均乗降・通過人員 平成23年度のデータ。関東交通広告協議会 2014年3月27日閲覧
- ↑ かつては東日本旅客鉄道も自社発行であったが、2009年10月にカード部門を完全子会社「株式会社ビューカード」として分社化している。
参考文献[編集]
- 東京急行電鉄50年史
- 「鉄道ファン」2004年9月号 特集:東京メトロ(交友社)
- JTBキャンブックス「小田急電鉄の車両」(編者・著者 大幡哲海、出版・発行 JTB 2002年) ISBN 4533044697
- カラーブックス「768 日本の私鉄 小田急」(編者・著者 生方良雄・諸河久、出版・発行 保育社 1988年) ISBN 4586507683
- カラーブックス「902 日本の私鉄 小田急」(編者・著者 生方良雄・諸河久、出版・発行 保育社 1997年) ISBN 4586509023
- 「MY LINE 東京時刻表」各号(交通新聞社)
- 「小田急時刻表」各号(交通新聞社)
関連項目[編集]
- 小田急電鉄のダイヤ改正
- 小田急電鉄直営事業
- 小田急ポイントカード
- 小田急沿線新聞
- おだきゅう - かつて存在した広報誌。
- ODAKYU VOICE - 現行の広報誌。
- 林間都市
- のんびりハイク&ウォーク
- グーパス
- 小田急ピポーの電車
外部リンク[編集]
- 小田急電鉄公式サイト
- 小田原急行鉄道の開通と今後の事業 『土木建築工事画報』 第3巻 第5号 工事画報社 昭和2年5月発行
- 小田原急行鉄道工事概要 『土木建築工事画報』 第3巻 第5号 工事画報社 昭和2年5月発行