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2023年12月23日 (土) 22:11時点における最新版
ミッキーマウス (Mickey Mouse) は、ウォルト・ディズニーとアブ・アイワークスが生み出したキャラクター。
概要・来歴[編集]
ウォルト・ディズニーは、カンザスシティ都市圏にスタジオを置いていたがそれを破産させてしまい、ニューヨークの配給会社チャールズ・ミンツの下で、パット・サリバンによる当時のヒットアニメ『フィリックス・ザ・キャット』を模造したキャラクター、ジュリアス・ザ・キャットを用い、『アリス・コメディース』という実写合成ものの短編を作っていたが、パット・サリバンによる再三の抗議のため、ミンツは、1927年、『オズワルド・ザ・ラッキーラビット』の製作への変更をディズニーへ指示する。ミンツによる大手ユニヴァーサルでの配給という成功に、ディズニーは、さっそく製作費の値上げを求めたが、翌1928年3月、交渉が決裂し、契約更新を拒否される。このため、ディズニー、アブ・アイワークス、ウィルフレッド・ジャクソンは、『オズワルド』の製作を継続しながら、別の作品の企画をしなければならなくなった。
「ディズニーは飼いならしたネズミをよく研究し、彼が醜いと思っていた耳・口・足などを大きくしポイントを付け1927年にミッキーマウスを考案した」という一般的な伝説は、架空の話である。ディズニー自身は主としてプロデューサーであり、アニメーターではない。前述のオズワルドやポール・テリーの『クレージー・キャット』を元にアブ・アイワークスがデザインしたものである。ウォルトは、育ての親として優れたプロデューサーであるが、アブ・アイワークスは、自分の作ったミッキーを奪ったとして、しだいに共同経営者のディズニーを嫌い憎み恨むようになる(その後アイワークスはディズニーと決別し自身のスタジオを持つに至る)。当時のトーマス・エジソンと同様、ディズニー本人には当初からデザインのオリジナリティはない。
ミッキーマウスの実際の第一作は、チャールズ・リンドバーグにちなんだヒット作『フィリックスのノンストップ飛行』のパロディ、『プレーン・クレイジー(飛行機狂)』である。第二作は『ギャロッピング・ガウチョ』。どちらもサイレントで、配給ルートも得られず、まったく相手にされなかった。
1928年11月18日の第三作、アニメーション映画『蒸気船ウィリー』が、トーキー(トーキーアニメの最初のものではないが、サウンドトラック方式を採用した世界初の映画)で成功。当時はウォルト本人が声優を務めていた。その後、映画はシリーズ化され、ミッキーは人気となる。
ウォルトは元々ミッキーをモーティマーと名付けるつもりだったが、妻リリアンの一声で現在の名前になった。その代わりにミッキーの恋のライバルであり、ミニーマウスの幼なじみとして、モーティマー・マウスが登場する。
恋人はミニーマウス。愛犬はプルート。あまり知られていないが、甥っ子にモーティーとフェルディーがいる。
デビュー当時のミッキーの性格は今に比べると子供っぽく短気な面が見られたが、子供の親からクレームを受けた為要出典、今の温厚な性格に変化した。そのようなキャラクターはドナルドダックへ移っていったといえる。
ちなみに、東京ディズニーランドの「ミッキーの家とミートミッキー」では、蒸気船ウィリー、ファンタジア、ミッキーの大演奏会、ミッキーの夢物語の衣装に身を包んだミッキーに会うことが出来る。
1939年、「ミッキーの猟は楽し」より、キャラクターデザインが変更された。それまでのミッキーは黒目がちであったが、この変更により白目が付き、御馴染みの顔立ちとなる。これにより表情により人間味が増している。しかし、従来の黒目のパイカットと呼ばれるデザインにも依然と人気がある。
プロフィール[編集]
- 名前
- Mickey Mouse(ミッキーマウス)
- また、アメリカなどでよく呼ばれているあだ名は「Mick」(ミック)
- 各国で呼び名は異なり、
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 生年月日
- 1928年11月18日、日曜日、ニューヨーク
- ニューヨークのコロニー劇場にて、上映の目次の1番目でもあるデビュー作『蒸気船ウィリー』(Steamboat Willie)の公開日でもある。しかし、その前の同じく1928年に『飛行機狂』(Plane Clazy)と『ギャロッピン・ガウチョ』(The Gallopin' Gaucho)という作品にも出演しているため、ミッキーにとっては3作品目でもある。
- 宗教
- キリスト教
- 年齢
- 設定ではティーンエイジャー
- 種類
- 白ハツカネズミ
- 身長
- 3フィート2インチ(約70cm)
- しかしミッキーを長年書き続け、ミッキーの目を白目と黒目にしようと考えたウォード・キンボールによると、ミッキーは90cmぐらいだという。また、ドイツのディズニー公式サイトでは109cmとされている。
- 体重
- 23ポンド(約11.5kg)
- 血液型
- B型(アメリカでは血液型にこだわらないため、公式に設定されていない。後に日本人が決めたと思われる。要出典)
- 性格
- 正義感が強く、頼りになる。シャイでいたずらっコな所もあるが、礼儀正しくジェントルマン。アメリカ国籍だけあってか結構陽気。好奇心旺盛で楽しいこと好き。しっかりもの。
- 口癖
- "Oh,boy!", "Ha-ha", "Gosh", "Swell","Aw-Gee", "Uh-Oh!"
- 仕事
- 映画俳優、テーマパークホスト、ナイトジャズクラブオーナー(カートゥーンにて)、チャリティー、etc...
- ミッキーは本当のスターだけが持つことの許されるスタープレートを、ロサンゼルスのチャイニーズシアター正面入り口の大体真ん中にもっている。また、マイケル・ジャクソンなどの大スターと肩を並べている。そこには、ウォルト・ディズニー、白雪姫、ドナルドダック、ディズニーランド50th記念などのスタープレートもある。50th記念のものには特別に普通のスタープレートにはない、お城のメダルが埋め込まれている。
- 資格
- パイロット、ハンティング、船のキャプテン、乗用車、作業用車、大型トラック、etc...そしてディズニーパークの消防隊長も務めている。
- 趣味
- スポーツ、カントリーライフ、読書。
- 愛車
- 赤いレトロな車→(赤いスポーツカー)
- ある日古いレトロな車に嫌気がさし売りに行き、新車のスポーツカーを手に入れた。しかし多彩な機能に振り回され、結局以前の車を買い取りにいこうとしたら売却されていた。実はその車を買ったのはミニーだったのである(「ミッキーのギャグファクトリー」収録)。
- ミニーも自分の車を持っているが、よくショッピングにミッキーの車をつかいたがり、ミッキーとしては、車が無事に帰ってくるか心配だし、だからといってショッピングについて行って、長い間待たされるのもめんどくさいと困っているようだ。
- 住んでいる場所
- ロサンゼルス、アナハイム、トゥーンタウン
- 以前はマウストンに住んでいたようだが、ミニーがトゥーンタウンに引っ越すというので彼もすぐミニーの隣に家を建てたという。
- 家族
- 両親はいるが、(ミニーも同様)実は孤児。甥に「モーティー」と「フェルディー」、そして2人の姉妹がいるらしい。
- ペット
- 友達
- グーフィー、ドナルド・フォントルロイ・ダック、ミニーマウス、デイジーダック、チップ&デール、クラリス、クララベル・カウ、ホーレス・ホースカラー、クララ・クラック、etc...
- (ドナルドよりグーフィーのほうが長い付き合いの友達)
- ガールフレンド
- Minerva "Minnie" Mouse(ミネルヴァ“ミニー”マウス)
- ミッキーと生年月日が同じ(ミッキーはミニーのことを“My Sweet Heart”や“My CherryPie”と呼んだりもするらしい)。
- 口癖
- "Why, hello!", "Yoo-hoooo!", "Oh, Mickey", "Aren't you sweet."
- 趣味
- お菓子作り、ショッピング、音楽、ダンス、ガーデニング。
- ペット
- 猫のフィガロ
- ライバル
- ピート、モーティマー・マウス
- ミッキーはモーティマーとよくミニーの取り合いになる。ミニーは背の高いモーティマーに惚れることもあるが、最終的にはナルシストで性格の悪いモーティマーよりも、やはり素敵なミッキーを選ぶ。
- 知り合いの有名人
- 国連事務総長(アナン)、国王、大統領、ハリウッドスター、ミュージシャン、歌手、プロスポーツ選手、など様々。また、エジプトの国王にはディズニーランドパリの件でお世話になっているよう。
- 愛読書
- チーズと平和、マイ・フェア・マウス、全ネズミカタログ、トゥーンタウンの歴史(哲学的な本も読む)Featured Magazines: Time, Newsweek, Life, National Geographic, Good Housekeeping,
- 取っている新聞
- TOON Repoter
- 料理の腕
- 日本やアメリカなどにもある「Chef Mickey」というブッフェスタイルのレストランのシェフを務めている。一人暮らしなので料理はできる。得意なのはパンにハム、チーズ、レタスなどの具を1m近く重ねたサンドウィッチ。しかし、サンドウィッチばかり作っているらしく、ミニーマウスに指摘されることがある。
- 好きな色
- 赤、黄色(緑はあまり好きでないらしい)。モノクロ時代、ウォルトは緑色のパンツ色を考えたと言う逸話がある。
- 好きな食べ物&飲み物
- チーズ、チェリーパイ、アイスクリーム、チョコレート、レモンパイ、コーラ、
- 得意なスポーツ
- アメフト、馬術、(中でも)ダンス
- パークで見てわかるように、ダンスがとてもうまい。
- 得意な楽器
- ギター、ドラム、(一番愛しているのは)ピアノ
- 5周年から始まって現在もディズニーシー好評上演中のビックバンドビートでは華麗なドラムさばきを、2007年度ディズニーハロウィンのホーンテッドロッキンストリートでは、見事なギターソロを披露。稀にアドリブで星に願いを入れていた。ちなみにミニーはデジパッド(サンプリングデジタルドラム)をシンバルつきで披露。
- 秘密
- ミッキーは耳の形を整えるため耳にのり(ワックス?)付けしているらしい(ハウス・オブ・マウス#25より)。
代表的な出演映画[編集]
- 蒸気船ウィリー
- 1928年、モノクロ作品。世界初のトーキーアニメーション映画。三番目に製作されたミッキーマウス作品。最初に公開されたので、ミッキーマウスのデビュー作とされており、公開日である1928年11月18日がミッキーの誕生日とされてきたが、最近ではこれを単に「スクリーンデビューの日」とし、誕生日とは呼ばないことが多い。
- 日本国内では、基本的に11/18をミッキー&ミニーの誕生日としているし、その認知度も高い。
- 現実、ディズニーモバイルサイトでも11/18を誕生日として、それにちなんだイベントを2007年度も行っている。
- ファンタジア
- 1940年に公開された。いくつかの短いアニメがクラシックの音楽に合わせ進行。ミッキーは3番目の曲目「魔法使いの弟子」に出演する。ミッキーが登場するこの曲目がファンタジアでは最も有名なシーンであろう。
- ミッキーの大演奏会
- 1935年に公開された。ミッキーマウスシリーズ初のカラー作品である。ミッキーが[嵐]という曲を演奏して本当に嵐が来た。ミッキーたちはそれでも演奏していた。
その他の話題[編集]
- 慶應義塾大学のマスコットキャラクターは、ミッキーマウスではなく、マイティーマウスであるが、混同されることがしばしばある。
- オクナセルラ(学名:Ochna serrulata、オクナ科オクナ属)は、“ミッキーマウスの木”(Mickey-Mouse Plant)と呼ばれる。その他魚や虫にも「ミッキーマウス」と呼ばれるものがある。
- アメリカ合衆国の著作権法は、ミッキーマウスの著作権切れの直前に、著作権の保護期間を何度も延長してきたため、“ミッキーマウス保護法”と呼ばれることがある。ミッキーマウスは商標として保護されており、たとえ著作権が切れたとしても、自由に商用目的で使えるわけではない。
- 日本にミッキーマウスが紹介されたのは意外に早く、「蒸気船ウィリー」が公開された翌年の1929年にはすでに紹介されていた。阪和電気鉄道(現在のJR阪和線)が1935年頃に発行した「天恵の楽園」砂川遊園(1940年閉園)のパンフレットのキャラクターに用いられていた。子年だった1936年には、ミッキーマウスを描いた年賀状が多く見受けられた。当時の日本では著作権の意識が希薄だったため、ディズニーキャラクターを無断使用した商品が氾濫していたといわれる。
- 日本のディズニー・チャンネルは、ミッキーマウスの誕生日にあわせて2003年11月18日に本放送を開始した。
- ミッキーマウス誕生75周年を迎えた2003年に、ミッキーマウス初のCGアニメーション作品「Mickey's Twice Upon a Christmas(邦題:「ポップアップ ミッキー/すてきなクリスマス」)」が公開された。
- マウスの移動量と感度の関係を示す単位は、“ミッキー”という。詳細はマウスの項を参照されたい。
- ノルマンディー上陸作戦のコードネームは“ミッキーマウス”。
- ナチス・ドイツの撃墜王の一人で、後にジェット戦闘機隊を組織したアドルフ・ガーランドは、愛機の機首の部分に葉巻を咥えるミッキーマウスを描いていた(葉巻はガーランドのトレードマークでもある)。
- モータースポーツにおいて、長いストレートが少なく低速コーナーが多いサーキットのことを、蔑称的にミッキーマウスサーキットと呼ぶことがある。
- 日本における現在の声優は青柳隆志(ブエナ・ビスタ版初代)。
- 東京ディズニーランドが開業する以前は、日本でのディズニーキャラクターの人気はミッキーマウスよりバンビやピノキオのほうが上だった(日経流通新聞2000年2月17日付「キャラクター最前線」)。
- 「あのネズミ」と言われるだけでも連想してしまうほど知名度が高く、「ミッキーマウス」の名称の使用が著作権・産業財産権(商標権)に触れる恐れがあるため、この呼称を用いることも多い(トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜など)。
- 同じく「東京ディズニーランド」は「黒いねずみが支配する国」や「ねずみの王国」「ねずみ遊園地」「ネズミーランド」などと呼ばれることも。
- スクウェア・エニックス製作のゲーム『キングダムハーツ』シリーズにも「ディズニーキャッスル」と言う世界の王様として出演しており(ちなみに王妃は当然ミニーマウス)同作品内ではリク以外には本名で呼ばれることはほとんどなく「王様」と呼ばれる。また、このゲームでの彼は主人公ではなく主人公であるソラ達を影で助けるキーパーソン的な役割を担っており、そのためか性格は変わってないが通常のミッキーに見られる陽気なイメージとは異なり、ミステリアスで王様らしい威厳に満ちた雰囲気が強くなっている。
- ミッキーマウスの声優を務めているウェイン・オルウィンの妻は、ミニーマウスの声優を務めているルシー・テラーである(ミッキーマウス/カラーエピソード Vol.2に収録されている、レナード・マルティンとの対談の中で明かされている)。
ミッキーマウスのデザインについて[編集]
多くのスタッフが作画にかかわるアニメーション作品において、円滑に、かつ素早く作画する目的で、円定規と楕円定規で簡単に描けるようにデザインされたと言われている。 現在公式のミッキーマウスを描くデザイナーはディズニーのプロダクションに5人いると言われている。要出典
その他[編集]
JR九州883系電車の車内のシートのヘッドレストがミッキーの耳に似ている。
ヴェルサイユ宮殿の庭園を上空から見ると庭園がミッキーマウスの顔の形に見える。これは衛星写真の映像を見た人の指摘で判明した。このことは2007年1月27日放送回、「土曜プレミアム」枠で放送されたバラエティ番組「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」(フジテレビ系列)で『ヴェルサイユ宮殿の庭園を上空から見ると、あのネズミに見える』と紹介された。
外部リンク[編集]
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・ミッキーマウスを利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |