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両津が存在しなかった場合、[[警視正]]まで昇格していた。誕生日は[[10月15日]]、[[6月19日]]、[[4月14日]]など、話の都合で変化している。2014年は6月だった。作者の秋本も「'''オープンバースデー制です'''」と開き直っている(初期は欄外に「都合により部長の誕生日が○月○日に変わりました」などと書かれていたが、最近は「部長の誕生日は変動制です」と書かれている)。年齢は6巻では52歳だが9巻では55歳になっており、両津には定年間近と言われるなどリアルタイム加齢期の最終期には50代後半に達していた。現時点では53歳という設定になっている。(95巻より)一人称は「わし」または「私」。血液型はA型(公式こち亀大全集「Kamedas2」などではA型となっているが、両津は典型的なAB型の性格だと言っている他、90巻2話「警察手帳進化論!の巻」ではO型と表示されている)。身長は162cm、体重は65kg。 | 両津が存在しなかった場合、[[警視正]]まで昇格していた。誕生日は[[10月15日]]、[[6月19日]]、[[4月14日]]など、話の都合で変化している。2014年は6月だった。作者の秋本も「'''オープンバースデー制です'''」と開き直っている(初期は欄外に「都合により部長の誕生日が○月○日に変わりました」などと書かれていたが、最近は「部長の誕生日は変動制です」と書かれている)。年齢は6巻では52歳だが9巻では55歳になっており、両津には定年間近と言われるなどリアルタイム加齢期の最終期には50代後半に達していた。現時点では53歳という設定になっている。(95巻より)一人称は「わし」または「私」。血液型はA型(公式こち亀大全集「Kamedas2」などではA型となっているが、両津は典型的なAB型の性格だと言っている他、90巻2話「警察手帳進化論!の巻」ではO型と表示されている)。身長は162cm、体重は65kg。 | ||
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大原は頑固で非常に真面目であり、職務に対する責任感は人一倍強い。そのため、いい加減な両津の仕事振りが悩みの種であるが、両津を叱り、暴走を抑える事ができる人は彼しかいない。口癖は「バッカモーン!」(両津が問題を起こした時よく使う)。このため両津との関係は対立が多いようにも思われるが、両津の出張時などで派出所を空けると、落ち着かなくなる一面もある(36巻)。また、両津と意気投合したり、両津に助けを求めたり、またある時は両津の将来を心配して貯金を勧めたり、見合いの世話をするなど親身になって面倒を見ていることもあり、意外と良好のようである。実際、大原以外に両津を押さえられ、かつ大原以上に両津を信用している人間はいないという。 | 大原は頑固で非常に真面目であり、職務に対する責任感は人一倍強い。そのため、いい加減な両津の仕事振りが悩みの種であるが、両津を叱り、暴走を抑える事ができる人は彼しかいない。口癖は「バッカモーン!」(両津が問題を起こした時よく使う)。このため両津との関係は対立が多いようにも思われるが、両津の出張時などで派出所を空けると、落ち着かなくなる一面もある(36巻)。また、両津と意気投合したり、両津に助けを求めたり、またある時は両津の将来を心配して貯金を勧めたり、見合いの世話をするなど親身になって面倒を見ていることもあり、意外と良好のようである。実際、大原以外に両津を押さえられ、かつ大原以上に両津を信用している人間はいないという。 | ||
− | 二人の争いは[[羊羹]] | + | 二人の争いは[[羊羹]]の多い少ないや意地の張り合いなど、いい年して子供っぽいものが大半で、その結果周囲に多大な損害を与えてしまう事も数多い。中には両津に地獄を占領された閻魔大王までもが大原に助けを求めるほどである。そのため、大原の出世は両津のせいで妨げられていると言われている。その傍証として、[[中川圭一]]の[[テレビゲーム]]会社が作成した人生シミュレーションゲームによると、もし初めから両津に会わなければかなりの高確率で署長([[警視正]])にまで昇りつめていた事が分かっている(92巻)。しかし、別の派出所に一ヶ月だけ班長代行として赴任した際に大原は「本来の手腕が認められ出世できるかもしれない」と考えていたが、両津より若い部下のマイペースぶりに苦戦したため、予定通り公園前派出所に戻り特に変化はなかった(49巻)。 |
両さんが唯一恐れている人で両さんを叱る事が出来る人である。息子がいないせいか実際は両さんを息子みたいに思ってる。 | 両さんが唯一恐れている人で両さんを叱る事が出来る人である。息子がいないせいか実際は両さんを息子みたいに思ってる。 | ||
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なお、30周年記念で両津に'''武装おしおき'''の事を突っ込まれた際に、「あれはあれで、結構大変なんだ!」と言っている事から、相当に金のかかった上に、大原の趣味を兼ねたおしおきと言えるだろう。また、これらを考えてみたら大原は意外とコスプレマニアな一面も見受けられる。 | なお、30周年記念で両津に'''武装おしおき'''の事を突っ込まれた際に、「あれはあれで、結構大変なんだ!」と言っている事から、相当に金のかかった上に、大原の趣味を兼ねたおしおきと言えるだろう。また、これらを考えてみたら大原は意外とコスプレマニアな一面も見受けられる。 | ||
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『[[魔人探偵脳噛ネウロ]]』との共演では大原が魔人化した。 | 『[[魔人探偵脳噛ネウロ]]』との共演では大原が魔人化した。 | ||
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*アニメの大原は菱谷鉱二が演じていたが、菱谷が体調を崩したため16話以降からは佐山が演じていた。 | *アニメの大原は菱谷鉱二が演じていたが、菱谷が体調を崩したため16話以降からは佐山が演じていた。 | ||
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2020年12月11日 (金) 13:39時点における最新版
大原 大次郎(おおはらだいじろう、男性 1924年[1]?月?日(初期設定。連載長期化により、随時スライド)は秋本治原作の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する架空の人物。主人公・両津勘吉の上司。なお当記事では大原の家族と、娘の結婚相手である角田家についても解説する。
目次
基本設定[編集]
警視庁新葛飾警察署地域課の巡査部長・亀有公園前派出所の責任者である(班長と呼ばれている話がある。なお、最初期には中川がボスと呼んでいた)。
両津が存在しなかった場合、警視正まで昇格していた。誕生日は10月15日、6月19日、4月14日など、話の都合で変化している。2014年は6月だった。作者の秋本も「オープンバースデー制です」と開き直っている(初期は欄外に「都合により部長の誕生日が○月○日に変わりました」などと書かれていたが、最近は「部長の誕生日は変動制です」と書かれている)。年齢は6巻では52歳だが9巻では55歳になっており、両津には定年間近と言われるなどリアルタイム加齢期の最終期には50代後半に達していた。現時点では53歳という設定になっている。(95巻より)一人称は「わし」または「私」。血液型はA型(公式こち亀大全集「Kamedas2」などではA型となっているが、両津は典型的なAB型の性格だと言っている他、90巻2話「警察手帳進化論!の巻」ではO型と表示されている)。身長は162cm、体重は65kg。
自家用車は日野・ルノー、いすゞ・ベレル(業者の手違いでスクラップにされる)やトヨペット・コロナ、トヨタ・2000GT(パーツの30%が他の車のものを流用した車)と乗り換えており、新車よりはレストア車を含めたクラシック車志向である。
また、彼は電車とバスで通勤している。嫌いな食べ物は山芋とセロリ(71巻「最新歯医者事情の巻」、78巻「ケーキ屋・両さん!?の巻」)。
家族[編集]
父親は東京大学の元教授。兄が1人いる。学生時代に知り合った妻・良子との間に娘のひろみがおり、現在は角田英男と結婚して大介、桜という孫が2人いる。
大原 良子(おおはら りょうこ)[編集]
(声: 柴崎真理)
- 大原の妻。ひろみの母で、大介と桜の祖母。几帳面な性格であり、大次郎とは学生時代に知り合い、東急玉川線の車内で告白されて結婚した。両津に対して非常に優しい。
角田 ひろみ(かくた ひろみ、旧姓: 大原)[編集]
(声: 日高奈留美(1~33話)→森谷密(34~139話)→寺田はるひ(140話~))
- 大原の娘。連載当初は大学生として登場したが、後にコンピュータ会社勤務の角田英男と結婚する(1980年、24歳時)。名前の由来は、作者がファンの歌手の太田裕美から名づけられた。登場時の愛車はスプリンターリフトバック。
角田 英男(かくた ひでお)[編集]
(声: 堀米聴)
- ひろみの夫でサラリーマン(コンピューター会社勤務)。東京大学卒。名前の表記は時々「英夫」「英雄」になるなどはっきりしない。初登場時に両津がひろみの父だと思い込み、大変なことになった。
角田 大介(かくた だいすけ)[編集]
- ひろみの息子で、大原の孫である。初登場は40巻(1984年8月10日生まれ)。オリンピック選手やすもう取り、日本画家、作曲家、大学の教授などの子供が通う有名学校に通う。現在は小学6年生。趣味はゲーム(パソコンゲームをしたり、ポケットモンスター緑で140匹のポケモンを集めたりしている)。趣味がゲームとあって両津になついているが、大原は複雑に思っている。
角田 桜(かくた さくら)[編集]
- ひろみの娘で、大原の孫である。初期の作品では読みはさくらでも、桜子と表記したり、読みも表記もさくらこ・桜子となっており、はっきりしない。インターナショナル付属学校に通う。現在は保育園児。しかし保育園児の設定だったはずだが急に赤ちゃんになったりなったり[2]しているため設定は微妙である。(作者の設定では保育園(幼稚園?)児として考えられていると思われる。)
自宅[編集]
連載当初は千葉県市川市のまともな一軒家に住んでいたが、現在は「千葉県時空ヶ原大字度田舎」(最寄り駅は私鉄さいはて駅・もちろん架空の地域)に住んでおり、通勤はバス(さいはて線・時空が丘バス停)を利用している。両津に何度も自宅を破壊されている(時には別の場所(メキシコ・砂漠など)へ運ぶといったケースもある)。そこは周りに人家がなく、ボンネットバスが通っている。ここが本当に千葉県かと思うほど人里離れたところであり(両津曰く「キングオブ・僻地」だったり、鉄道が全く通っていなかったり、以前は恐竜が出没するようなジャングルだったりする)、交通不便である。一時、駅前一等地になったこともあるが、騒音等で後に移動した。また、中川が誕生日にプレゼントした安土城に住んだ事もあったが大原や中川グループの不手際により数日で全焼した(142巻6話「わしの城!の巻」)。近くにキャンプ場があり、112巻8話「部長大ブレイク!?の巻」の婦警の話ではマスコミで取り上げられており、ブームスポットへと変貌を遂げている。
長期連載による人物設定の変化[編集]
連載当初は秋田県出身という設定だったが、現在では東京都大田区蒲田出身となっている。連載第一回目の初登場の際はヒトラーそっくり、というかそのものの容姿をしていた(ただし、「Kamedas」では、大原の初登場を第4話としており、第1話・第2話に登場する人物は別人という事になっている。またこのキャラクターは、コミックスの第3巻「この世を華とするために…の巻」で最終場面に係長として登場している)。
また、当初は大正生まれの元陸軍軍人という設定だったが、超長期連載による時代の移り変わりによりこの設定は消滅した(昭和一桁生まれ[3]を経て、現在は戦後生まれ[4]の団塊の世代となっている)。
家紋は「雪輪に笹竜胆」(112巻)。ボーナスは約98万円(78巻)。なお、連載初期は下の名前は長らく不明だったが、38巻『わたしが直す!の巻』で初登場した。
人物像[編集]
両津勘吉との関係[編集]
二人の出会いは大原が巡査長であった頃、両津が巡査として公園前派出所に赴任してきた時(31巻)だが、意外なことに当初、(書類の手違いが原因とは言え)大原は両津を公園前派出所に配属を要請して迎えた(152巻)。また、大原が巡査時代にタイムスリップしてきた両津と葛飾署で出会っている(51巻)。さらにアニメでは、中学生時代の両津たちが起こした「勝鬨橋」の開橋事件で両津に会っており、その時から両津の被害に遭っている(その時、本人は知らなかったが両津の話を聞いて分かった)。
大原は頑固で非常に真面目であり、職務に対する責任感は人一倍強い。そのため、いい加減な両津の仕事振りが悩みの種であるが、両津を叱り、暴走を抑える事ができる人は彼しかいない。口癖は「バッカモーン!」(両津が問題を起こした時よく使う)。このため両津との関係は対立が多いようにも思われるが、両津の出張時などで派出所を空けると、落ち着かなくなる一面もある(36巻)。また、両津と意気投合したり、両津に助けを求めたり、またある時は両津の将来を心配して貯金を勧めたり、見合いの世話をするなど親身になって面倒を見ていることもあり、意外と良好のようである。実際、大原以外に両津を押さえられ、かつ大原以上に両津を信用している人間はいないという。
二人の争いは羊羹の多い少ないや意地の張り合いなど、いい年して子供っぽいものが大半で、その結果周囲に多大な損害を与えてしまう事も数多い。中には両津に地獄を占領された閻魔大王までもが大原に助けを求めるほどである。そのため、大原の出世は両津のせいで妨げられていると言われている。その傍証として、中川圭一のテレビゲーム会社が作成した人生シミュレーションゲームによると、もし初めから両津に会わなければかなりの高確率で署長(警視正)にまで昇りつめていた事が分かっている(92巻)。しかし、別の派出所に一ヶ月だけ班長代行として赴任した際に大原は「本来の手腕が認められ出世できるかもしれない」と考えていたが、両津より若い部下のマイペースぶりに苦戦したため、予定通り公園前派出所に戻り特に変化はなかった(49巻)。
両さんが唯一恐れている人で両さんを叱る事が出来る人である。息子がいないせいか実際は両さんを息子みたいに思ってる。
基本的に両津に対する二人称は「お前」だが、両津が大原を怒らせたりしたときに「貴様」をよく使うことがよくある。
一方、両津が警察官としての活躍で手柄を立てた時は180度性格が変わり、両津をやたらと褒めちぎり、自らが上司であることをひけらかすことが多い。また両津を罵倒した発言を、両津が結果で見返すと「ほんの軽い冗談じゃないか」と遠まわしに謝る等、意外とお調子者の所がある。
趣味[編集]
趣味は盆栽・囲碁・ボウリング・養鯉・時代小説・時代劇鑑賞など多数で、漢字や日本史の知識を豊富に持っており、基本的に日本文化を好む傾向にあるが、漫画・アニメ・ゲームなどのサブカルチャー全般に対しては強い否定の姿勢を示している。なお、カラオケの十八番は大川栄策の「さざんかの宿」。また「武田節」も歌う。軍歌も得意な模様。両津の進めでアイドルに詳しくなった事ある。2014年6月16日掲載ではゴルフ場もらい改造した。同年7月19日掲載は盆栽披露した
- 城のごく一部分を見ただけでもどの城か判別できるほどの城マニア。一番好きな城は安土城。「足多野城 段平」という名を名乗って両津らに城についての講義をしたこともある。
- 山本富士子のファン。
- 柔道・剣道・書道の有段者でもある。
- 両津に(テレビ)ゲームは「全て下らない」と言うが、将棋のゲームや孫の育成ゲームにはのめりこんだ。
- 孫のゲームデータを消した事が原因で、掲載当時大人気だったポケットモンスター(緑)をプレイし、ポケモン関連の書籍を読み漁っていたシーンがある他、かなりの数のポケモン(151種類中118種類)を獲得した事がある。
- 漫画も下らない読み物だと評していたが、中川圭一の恩師・絵崎教授の漫画論を聞いて、両津の勧める漫画作品(『天才バカボン』、『火の鳥』など)を全て読破したこともある。この直後、両津に活字文学を推薦し冷や汗をかかせた。
- 大ボラをたたいて、寺院や帆船の模型作りにも挑戦したことがある。が、最終的には両方とも両津を頼って失敗した。
- 新人歓迎会の二次会でボウリングに行き、高スコアを出したことからボウリングにはまり、マイボール・マイシューズはおろか、自宅に50万円を投じてレーン(中古)を建設したこともあった。
- 不動産情報にも詳しく、部下の寺井にアドバイスをしたことも何度かある。また、両津にも一戸建てを買うよう強く勧めたことがある。
- 国債、MMC(市場金利運動型預金)、CD(譲渡性預金)など利殖にも詳しく、両津に臨時収入があった時には二年物の国債が良いと強く勧めた。
- 両津によると、若者の趣味に興味を示さないようで意外と敏感であるらしく、時代やそれに伴う作風の変化により両津達のやっているゲームなどを共にプレイする事も増えてきた。
- しかし趣味は多いものの活動の幅が狭い為、中川の薦めた交友関係や思考の広さを再確認するセルフアレジメントでは、項目が書ききれず世界地図並みとなった両津に比べ大原は項目が8つしかなくバカにされた。
その他[編集]
70年代から現在まで基本的に道徳を重んじる性格である事に変わりはないが、時折、その性格にほころびが出る。
- 両津は大原の顔は怒っている顔か普段の無表情な顔しか浮かばないと語る。だが、秋本・カトリーヌ・麗子は大原は本来は温厚な性格と言っている。
- 美人にたのまれると仕事中でも酒を飲む(4巻2話「部長の悪いクセ…の巻」。この時の乱れっぷりに両津がなだめている)。
- 戸塚が見つけた賞味期限切れのチョコレートを、両津に「太田裕美と岡田奈々を足したような容姿の女子高生から大原にバレンタインデーにあげてと言われて」とだまされ、自分の顔を鏡で見て自己満足しながら涙を流して喜びチョコレートを食べる(3巻9話「ゴキブリと両津の巻」)。
- 両津が当ててきた大万馬券の払戻金を、派出所の床に置いて両津が裸で寝転がっているのを見て、大原も一緒にパンツ一丁で転がる(13巻10話「夢一夜!?の巻」)。
- 「7万あればいい盆栽が買える」と競馬に手を出し、さらに馬券の購入が両津に目撃されたことをネタにゆすられてしまう(26巻5話「惑惑中年!?の巻」)。
- ヤクザの宴会を止めに入った両津が高級酒につられて一緒に宴会し、大原も一緒にカラオケ宴会に加わる(50巻1話「男ならドンとお花見の巻」)。
- 両津の仕掛けたアダルトビデオをビデオデッキに入れて見ようとする(80巻6話「野生の証明!?の巻」)。
- オヤジギャグ(主にダジャレ)を連発する。これが元で婦警たちに気に入られる事に。
- 磯鷲早矢に対し、軽い恋愛的な感情を持っているようである。早矢から磯鷲家の花見に招待された時は浮気の妄想をして鼻血を出し(153巻1話「京都花見百景の巻(前編)」)、酔った早矢と渋谷で迷った際にはホテル街にたどり着いてしまい、さらに早矢に寄りかかって寝られた際は危うく一線を超えそうになった(111巻9話「部長と早矢 熱愛発覚!?の巻」)。また、高級毛筆を特典の早矢の毛筆指導を受ける為に購入している。
- 罰ゲームでパンストを頭にかぶって日本刀を持ち、犬を抱いて日銀本店に侵入してニュースの事件にされている(121巻5話「いつ…どこで…何をする!?の巻」)。
- 新葛飾署署長・屯田五目須とともに過激な漫才を本庁の会議でやって、懲戒処分の対象となる(130巻3話「ギャグで世の中を明るくの巻」)。
- 誕生日プレゼントとして中川から貰った安土城(6年の歳月と9000億円の費用をかけて復元したもの)の完成当日、大量の祝い酒を飲み、酔っ払った勢いで燭台を倒し、城を全焼させる(142巻6話「わしの城!の巻」)。
- 自分が強制的にやらせた両津の貯金を、勝手におろして盆栽などを買う(横領行為)。さらにその事を指摘されると逆ギレ。その後も謝罪や逮捕され罪を償う事も無く、他人の金で買った物に執着する(159巻5話「貯金王両さんの巻」)。
- 両津の仕業で一度、ボーナスが980円にされたことがある(78巻「ネオ・ボーナス争奪戦の巻」。アニメ版では「警察の仕事が好きだから」110円にされた)。
おしおきフルコース[編集]
問題児・両津の起こした事件や騒動に対し、大原が様々なおしおきをするのが、こち亀の定番中の定番オチとなっている。主に、両津の働いた悪事にちなんだものが多い。大原曰く厳しい罰を与えることによって両津の反省を期待しているのだが、両津の態度が改まる事は一向にない。2014年4月7日号は両津がインターネットに写真公開してしまった為にやった
最初の頃は両津を人間パトカーにペイントしたり(6巻5話「変身カウンタックの巻」)、エチオピアのアジスアベバ市警に飛ばしたり(7巻1話「消えた派出所?の巻」)(この時は中川も一緒に飛ばした)、家庭菜園の肥やしにしたり(15巻2話「下町カボチャ!の巻」)、両津にガラクタ鍋を食べさせる(38巻8話「両津鍋!?の巻」)など、他のギャグ漫画でも目にするパターンだったが、回を重ねる毎に超過し、両津が騎馬隊を大原の実家へ直撃させたとして馬に引きずらされたり、警察の独身寮で自家発電をして、余剰していた電力を電力会社に販売した時は、避雷針として両津を雷が今にも鳴りそうな状況下の屋外で、両津に電気コード等を巻きつけた上で、電信柱に磔状態にして放置したり、彼の妻である良子宛のラブメールを両津が署員全員に誤配したときは、商店街の中で流鏑馬をやったり、子供達の似顔絵太巻を手抜きでやったことより、両津を寿司(通称:アホウ巻)にして獣に食べさせようとしたり、両津が警視庁の馬を競馬に使って金儲けをしていた時は両津を馬、馬を騎手にしてG1レースに出場させたり、両津がホテルを水浸しにしたことを理由にサハラ砂漠に放流したりと、本当なら生死に関わるような危険なおしおきを平然と行うなど、残酷すぎる展開で手段は選ばないようである。
大原本人も、もはやおしおきを前提にしておらず、懲戒免職はもとより逮捕も覚悟の上で実行しているようである。おしおきには(両津にとって)ツラさ・はずかしさ・痛さ・怖さの4要素を元に、さまざまなバリエーションに富んでいるが、時世かネタ不足かは不明だが最近は回数は少なくなっている。無論、その分、両津も少しはまじめになっている。
処刑の派出所[編集]
1980年代から話の最後のコマで両津をおしおきするために重武装してパトカー(タクシーの例もある)で派出所に乗り込むシーン(ブレーキの掛け方の描写からして猛スピードで道路を走ってきて、派出所前で急ブレーキをかけたと考えられる)がある。
このオチは大抵、「両津が問題を起こす」→「大原が恥をかく」→「重武装した大原が殴り込む」→「両津は既に逃げていた」というパターンであり、大原が殴り込んだ際に、中川や寺井が発するとぼけたコメントが秀逸。しかし、最新ではコメントを言ったあとに大原が両津の居場所に殴りこみに行ったこともあった。
代表的な例[編集]
- 最初は10巻にて、銃を2丁もち頭には『殺』と書かれたバンダナを巻き「両津はいるかちょっと話したいことがある」と言い、これに両津は「話し合うスタイルじゃない!」と言っておののいていた。
- 86巻「大東京ゴミ事情!の巻」では、ゴミ袋に記名が義務付けられた際、他人(主に同僚や近所の人)が勝手に両津の名前を袋に書いたため「多過ぎて他の人のゴミが置けない」として部屋に大量に運ばれ、その処理に困った両津が、大原の自宅にそのゴミ(約10トン)を「お中元」として送り付けた時は、ガトリングガンを持って「両津のゴミ野郎はどこだ!?」と言って派出所に突入した。その時、寺井が仰天して「都条例のない埼玉県へ引っ越しました」と行き先を答えている。
- 86巻「パソコン・モンタージュ!の巻」では、大原の顔を機関車次いでうんこにモンタージュし、「機関車トーマス」「ウンコ部長」などと呼称して遊んだ(途中で大原が来た事に気付き顔を格好よくしてなだめた)後、悪戯で製作した指名手配(痴漢・下着泥棒・公然猥褻などの罪)が手違いで送信された為逃げたが、数日後に大原が買い物中に地元の千葉県警に逮捕されたため発覚。大原は両津を逃亡先までアパッチで追い空爆した。そのときヘリには先述のうんこが貼ってあった。
- 95巻「音声対応ワープロ!!の巻」では、大原の結婚スピーチの文章が入ったワープロのデータを両津が用済みと思って削除してしまい、苦肉の策として自作した「おめでとうおめでとう・・・おめでとう。おめでが10 なんちゃって 完」という紙を渡され恥をかいた大原が戦車で派出所に突っ込んで、寺井がおののいて行き先を答えていた。この時、マリアも仰天している。
- 102巻「ゴーゴーツイスター!!の巻」では、両津が(本田とともに)ツイスターと言う遊園地の乗り物に乗ったと大原に言った結果、遊園地で遊ぶなんぞけしからんと馬鹿にされ、叱られてしまう。これの仕返しとして、大原の誕生日に本物のツイスター(竜巻)を大原の自宅に送った結果、家のほぼ全部が破壊されてしまう(大原の大切な盆栽含めて)。これにより、翌朝激怒した大原は重戦車に乗り、派出所の入口を押しつぶした。当然、この時両津が逃げた後で寺井が脅えながら「フロリダのディズニーランドへ遊びに行った」と言っていた。
- 104巻「プリクラ大作戦2の巻」では、両津が書類に大原の寝相のプリクラを張ったため叱られ、仕返しのため大原が仮眠中顔に落書きされた上でスタクラを押された写真(両津はスタクラ大王と命名)を撮られ(ついでに下半身も撮られた)、そのデータで巨大プリクラ(子供の背丈ぐらいありそうなサイズ)を作られた挙句女子高の壁や通学路などに大量に貼られ、これが原因で署長に怒られたことで激怒し、戦車エレファントで登場し派出所を押し潰したが、もちろん両津は逃げた後で、寺井が逃げながら「渋谷にプリクラしに行った」と叫んでいた。
- 107巻「部長のポケモン奮戦記の巻」では、孫・大介のポケモンのデータを消してしまい、必死でポケモンを集めたもののデータが消える前の状態(140匹)に追いつくことはできず、両津の完成版カートリッジを99800円で買い取って自分が集めたことにし大介に渡した(もっとも実際問題、モンスターのレベルなど様々なことを考慮すればすぐにバレると思われたが)。しかし実際は大原が買う前に両津が別の人間に売っており、大原に渡されたのはスペースインベーダーのカートリッジにポケモンのラベルを貼っただけのものだった。それが判明した直後、馬に乗って派出所に突入するがやはり両津は逃げており、中川が「ポケモンを探す旅に出た」と言い訳していた。
- 136巻2話「亀有レトロタウンの巻」では、両津による亀有駅前商店街での町興しが成功したことを受けて両津に大原が知り合いのために町興しをしてくれと依頼したところ、両津はしぶしぶと承諾した。そして大原による町興しを見たところ、それが昭和30年代そのものになっており、住人から変えろと要求された両津は江戸時代に改装したがさらに顰蹙を買う。激怒した両津は「完全に若者向けの町」と称して動物だらけの町に変えてしまう。これによって大原の知り合いから「うそつきめ!」と罵倒されたことで激怒した大原は、馬に乗ってレジェンドゾロにコスプレして派出所に発砲しながら殴りこむが、無論両津は逃亡した後で、寺井は怯んで、中川が「町製作のため模型会社へアルバイトしに行った」と答えていた。
- 151巻「YES!?NO!?年賀状大戦争!!の巻」では、両津に手書きの年賀状を出せと言った結果、合計2,000枚の巨大手書き年賀状を12月から元旦にかけて大原の家と派出所にばら撒いた。これに激怒し、ハイテク装備の軍服姿にレーザーキャノンを持ち、派出所に突入するがまたもや両津は逃げた後で、中川が「年賀状が無いところで暮らすとハワイへ行った」と言っていた。
- 156巻「こちらクマさん警察署の巻」では、キッズワークデイとして署員全員熊の着ぐるみを着て警察の仕事を幼稚園児たちに見せ、その後両津率いる派出所メンバーが着ぐるみを着たままの常態での24時間密着をさせられてしまったときは、両津によりとんでもない落書きを着ぐるみの後ろに書かれてしまう。これに激怒した彼は、着ぐるみを着たまま(24時間密着のため接着剤をつけられていたから。この時、着ぐるみの色が軍隊色になっていた)ダイナマイトを腰と額に巻きFN ミニミとパンツァーファウスト3を持って派出所に殴りこみに来た後で遊園地に潜んでいた両津を攻撃していた。この時、気ぐるみに入っていた中川と麗子がおののき、中川が行き先を答えている。
基本的には両津の職務怠慢や職務放棄の事でおしおきに来る事が多いが、たまに、大好きな時代劇「幕末の春」の最終回の放送を両津によってお下劣番組に差し替えられてしまった(69巻4話「ザ・留守録パニック!の巻」)両津に盆栽荒らされた。(2014年7月19日掲載)等、私情がらみでおしおきに来る事もある。また、逃げ遅れる(後述)ということから両津は大原が処刑に来る寸前に逃げ出すようだが、数日前から逃げることも多いようである。
また、同じ目に遭いながらおしおきしにいけなかったケースもある。大原が育てていたサボテンを鍋の具として食べてしまった両津を激しく咎めたため、仕返しとして家ごと丸々サボテンだらけの地(おそらくアメリカかメキシコ等の西部)に空輸されてしまった。逆に大原が両津に恥をかかせてしまったため、仕返しを恐れて「しばらくの間休みを取る」と言って派出所を出て行ったパターンもあるがその後行方不明になった。
歴史[編集]
この武装おしおきが初登場したのは24巻「サムライ!の巻」である。この話では秋葉原で両津が市街戦をひきおこしたため大原が制服姿で頭に「殺」とかいた鉢巻とろうそくをつけて機関銃を持って入ってきた。
最初の頃は、大原が死装束でショットガンを持って両津を道連れにお仕置きを仕掛ける事があったが、単身での殴り込みが主流になってきた。衣装は当初、死装束だったが、回を重ねる毎に凝った物になり、八つ墓村スタイル、軍服(旧日本陸軍大将軍服姿の時もある)・武士甲冑姿・僧兵(武蔵坊弁慶)姿・騎士鎧姿・カウボーイ姿とだんだんとエスカレートしていき、遂には武装ヘリや戦車に乗って派出所に殴りこんできた(また、戦車も回を重ねるごとに変化している)。大原の乗る戦車等には「部長専用」や「BUCHO」等と書かれているのを見かける。(102巻など)
当初、両津は捕まってしまうが、だんだんと隠れるのが上手くなっていく。一度、両津が逃げ遅れ派出所の机の下に隠れていたことがある(コミックス65巻「FAXします!私のすべての巻」)。
公式にはどのおしおきから「武装おしおき」と認めるのか不明だが、112巻巻末のコミックスプレビューによると、53巻「これぞ模型道の巻」で帆船模型を両津に作らせたまではいいが、前日に模型が壊れて(これは両津の所為ではない)両津にいかだの模型を渡され、それを知らずに帆船の会の展示で展示してしまい、恥をかかされた大原は第一次大戦時のイギリス兵の軍服で軽機関銃(ルイスMK-1)を持って派出所に殴りこむが、既に両津は存在しないという展開が「武装化おしおきの第一回目」となっている。
なお、30周年記念で両津に武装おしおきの事を突っ込まれた際に、「あれはあれで、結構大変なんだ!」と言っている事から、相当に金のかかった上に、大原の趣味を兼ねたおしおきと言えるだろう。また、これらを考えてみたら大原は意外とコスプレマニアな一面も見受けられる。
『超こち亀』におけるおしおき[編集]
『魔人探偵脳噛ネウロ』との共演では大原が魔人化した。
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』との共演では、主人公の緋村剣心に両津がどこへ行ったのか聞いたとき、35周年、40周年、50周年へ向かって走っていったと言われた。
外を見ながら締める[編集]
処刑の派出所以外の大原関連のオチがある。両津が問題を起こした後、出勤してきた麗子(あるいは寺井)が両津のことを聞く、もしくは中川や麗子が両津のことが載る新聞を読んでいると、大原が窓の方を向いて、お茶を飲みながら両津のことを語る姿である。(この時、隣の机に花かぬいぐるみが置かれている事もある)この結末から両津が生還する過程を描いたエピソードは長年、描かれなかったが、2007年にコーヒー農園に送られた両津が現地でコーヒー流通の仕組みを学習、コーヒーメーカーの社長となり復活するというエピソードが描かれた。[5] また、月刊少年ジャンプに掲載された番外編では地味などの指摘から銃を撃つ・叫ぶなどの激しいバージョンが掲載されたが、本編で使われた事はない。
仕返し[編集]
前述したが、両津が警察官としての活躍で手柄を立てた時は、両津をやたらと褒めちぎり、自らが上司であることをひけらかすことが多い。また両津を罵倒した発言を、両津が結果で見返すと「ほんの軽い冗談じゃないか」と遠まわしに謝ることもある。それでも根に持った両津が逆に仕返しに出ることが多いため、大原自身が窮地に陥ってしまうことも少なくない。
- 103巻「壮絶カラオケバトル!!の巻」では、大原がカラオケの罰ゲームで駅のホームで立ち小便するという、過酷な罰ゲームで(おそらく軽犯罪法違反[6]で)捕まってしまい、翌日、派出所にかかってきた普段の大原の行動についての聞き込み電話に対して両津が奇行癖(実際にあったのかは不明)を呆れながら話す姿もあった。なお余談であるが、直前のカラオケでは「童謡」ジャンルが選択されており、麗子はポピュラーな童謡の「ふるさと」が表示されたにもかかわらず、何故か大原が歌う番ではレッド・ツェッペリンの「天国への階段」が表示され「なにこれ、どこが童謡なの…」と凍り付いていた。
- 130巻「ギャグで世の中明るくの巻」では通常とは逆に大原(と両津により洗脳された署長)が本庁での会議中に過激なギャグをして懲戒処分になった際、両津が窓の方をむいて缶コーヒーを飲みながら大原のことを話す姿があった。
- 159巻「貯金王両さんの巻」では、両津のゲームなどを強制的に捨てた上に、強制的にやらせた貯金を盆栽や鯉を買う為にパソコンを用いて、勝手に250万円を自分の口座に振り込む横領行為(また、二重帳簿の作成も同時に行っている)を行う。数日後、不審に思い調べた両津にバレてしまい、買った盆栽や陶芸品などを両津に捨てられてしまう。その時大原は泣きを入れて「捨てないでくれー!!」と泣いてすがっていた。
アニメ版の声優[編集]
菱谷紘二(1-15話)→佐山陽規(16話- )→田中亮一(SP)
- アニメの大原は菱谷鉱二が演じていたが、菱谷が体調を崩したため16話以降からは佐山が演じていた。
脚注[編集]
- ↑ 4巻収録エピソード(1977年)中に、「今年で53歳」と発言している
- ↑ 保育園(幼稚園?)児として登場していた104巻の「無いちっち たまごっちの巻」の次の登場話である115巻「部長の家族幸せ計画!!の巻」では明らかに赤ちゃんになっていた。それ以降の登場では保育園(幼稚園?)児で登場している。
- ↑ 昭和元年~昭和9年の生まれだとすれば、平成19年で73歳~81歳となる。
- ↑ 1945年(昭和20年)生まれだとすれば、2007年(平成19年)年で62歳となり、「昭和一桁生まれ」から11歳~19歳も離れる。
- ↑ なお、1億円の賞金が手に入る鉄人レースの回(42巻5話「鉄人レース!!の巻」)で両津が獲得した1億円を別の場所へ寄付してしまったこともある。その後大原は行方不明になった。
- ↑ より具体的には、第1条26項「街路又は公園その他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き、又は大小便をし、若しくはこれをさせた者」に抵触する。この場合、大原だけでなく両津も共犯として同罪に問われる。
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