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2014年2月8日 (土) 22:38時点における最新版
大向 美咲(おおむかい みさき、1990年 - )は、岩手県久慈市出身の北限の海女。「かわいすぎる海女」の異名で知られる。
元プロレスラーの大向美智子、および、演歌歌手の金澤未咲は親戚にあたる。
来歴[編集]
岩手県久慈市の小袖海岸では明治以来、生活のために女性が素潜りによる海女漁を行っていた(第一次産業)。
1959年(昭和34年)11月27日にNHKラジオ第1放送においてラジオドラマ「北限の海女」(原作:水木洋子、出演:荒木道子・原泉・賀原夏子)が放送されると、当地の海女たちはドラマの題名と同様「北限の海女」として全国に知られるようになった。
1980年代には東北新幹線や三陸鉄道の開業で観光客の増加が見られるようになり、かつては生活のためだったものから観光の呼び物としても当地の海女は活躍するようになった(第三次産業化)。
しかし、バブル崩壊以降は観光客が減少し、最盛期に100人いた海女も20人ほどまで減少した。
2009年(平成21年)、当地の最高齢海女を祖母に持つ大向美咲は、高校卒業後に先輩海女の勧めで久慈市漁業協同組合小袖支所「小袖北限の海女の会」に同級生の小袖妃香理とともに入会した。
2009年(平成21年)8月2日の「第20回 北限の海女フェスティバル」で2人はデビューするが、小袖は会社が休みの日だけ海女をし、大向はほぼ常勤で働いていた。
その大向をNHK盛岡放送局が取材し、8月15日にNHKで全国放送されると、大向はインターネットの日本語ウェブサイト上で「かわいすぎる海女」として話題になり、韓国語ウェブサイト上でも検索ワードランキングで4位になるなど話題になった。
その後、会社の休日だけ海女をしている小袖もテレビに出るようになり、2人合わせて「かわいすぎる海女」と呼ばれるようになった。
9月末で海女のシーズンが終わると、大向は10月から久慈市の臨時職員となり、各地で観光PRや物産展などが開催される場合は海女姿で参加し、平時は「もぐらんぴあ」に勤めるようになった。
大向を初めとした北限の海女の話題は、日本のテレビ放送や新聞で度々取り上げられているほか、台湾の民間全民電視公司や東森新聞台などのテレビ放送でも取り上げられている。
2010年(平成22年)5月には、ギャル系雑誌のファッションモデル出身の藤田志穂らによる「ノギャルプロジェクト」(秋田県南秋田郡大潟村)やLieらによる「ウギャルプロジェクト」(岩手県釜石市)と、「かわいすぎる海女」の事例を挙げて、日本の農業や漁業の振興策として品種改良や外国への輸出に加えて「美女」で注目を集める手法も登場したと、台湾の東森新聞および中華人民共和国の人民日報が伝えた。
同年8月20日、大向を含む新人海女3人が、7月27日に「小袖海女の会」をそろって退会していたと日本のマスメディアで報じられ始めた。8月23日には大韓民国でも国民日報が脱会について報じ、韓国語の各ネットメディアでも報道された。8月24日には台湾でも自由時報が退会について報じた。
退会の原因として、1か月あたり27日働いて給料が7万程度だったから、また、先輩海女と接客態度について意見が対立したから等と報道された。
2011年(平成23年)3月11日に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生すると、久慈市も津波の被害に遭ったことを受けて「死亡説」が流れた。しかし、3月17日に大向美智子のブログにおいて無事を報告され、「死亡説」はデマとして否定された。発災から2週間後にはフジテレビ系ニュース番組の現地インタビューに本人が出演し、「海中のダメージが心配」とコメントを残した。
年表[編集]
- 高校時代
- 岩手県立久慈工業高等学校建築科で設計を勉強していた。小袖妃香理とは同級生。
- 2009年(平成21年)
- 3月、高校を卒業。
- 先輩の海女に誘われて「小袖海女の会」に入会。同級生の小袖妃香理は、会社が休みの日のみとの条件で入会した。
- 8月2日、「第20回 北限の海女フェスティバル」が開催された。この日、大向と小袖(共に19歳)は、25年振りの新人海女としてデビューした。
- 8月14日18:44~、NHK総合のローカルニュース内で、NHK盛岡放送局制作の特集「“北限の海女”新人は19歳」が東北6県ブロックネット放送された。新人海女として出演したのは大向のみ。その模様が投稿動画サイト「YouTube」にアップロードされる。
- 8月15日
- 8月16日11:01、画像掲示板「明和水産」にスレッドが立つ。
- 8月17日
- 8月18日、韓国語ウェブサイトの検索ワードランキングで8位となる(その後4位になる)
- 8月24日、フジテレビ『とくダネ!』で大向と小袖の2人が取り上げられ、全国放送。小袖は全国放送初出演。以降、フジサンケイグループのマスメディアを中心に、テレビ・新聞などで2人を「かわいすぎる海女」と称して取り上げられるようになる。
- 10月、久慈市役所の臨時職員に採用される。久慈市の「観光案内人」として各地で観光PRや物産展などが開催される場合は海女姿で参加し、平時は「もぐらんぴあ」に勤めるようになる。
- 10月25日、東海テレビ『a life』で大向のドキュメンタリーが放送された。
- 12月6日、「ふるさとCM大賞 in IWATE 2009」に審査員の1人として参加(審査の模様は岩手朝日テレビで12月26日に放送)。
- 2010年(平成22年)
- 2月10日、久慈市税務署の一日署長を務めた。
- 3月27日、JR東日本「八戸線全通80周年号」(リゾートしらかみ「橅」編成)で、大向と小袖が下り便の一日車掌を務めた。
- 7月1日、小袖妃香理および新人の大久保恵実(19歳)と共に2年目のシーズンに入った。
- 8月20日、大向を含む新人海女3人が、7月27日に「小袖海女の会」をそろって退会していたと報じられた。
- 8月23日、大韓民国でも退会の報道が始まった。
- 8月24日、台湾でも退会の報道が始まった。
- 2011年(平成23年)
- 3月17日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)での無事が確認される。
その他[編集]
- 2009年(平成21年)9月8日、映画『劇場版ペンギンの問題 幸せの青い鳥でごペンなさい』の公開アフレコにおいて、はんにゃの川島章良が大向を「マジで好きな人」であると公言した。
- 2009年(平成21年)9月30日放送のABC『今ちゃんの「実は…」』の「袋とじ」のコーナーにおいて、今田耕司の気になる人として大向が出演した。
- 2009年(平成21年)11月26日放送の読売テレビ『ベストヒット歌謡祭』において、ゆずの北川悠仁が大向を気になる人としていたため、ゆずに対するサプライズゲストとして大向と小袖が出演した。
- 2009年(平成21年)12月11日放送の『ナインティナインのオールナイトニッポン』において、岡村隆史が大向を「好きかも知んない」人として心境を吐露した。