「三菱ふそう・Fシリーズ」の版間の差分
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三菱ふそう・Fシリーズは、1973年から1983年まで三菱自動車工業(現:三菱ふそうトラック・バス)が製造していた大型トラックである。
概要[編集]
それまで型式の数字で車系が異なっていたTシリーズに代わって、本車では基本的な車系がアルファベットのみで表記されるようになった。以降、後継車のザ・グレートやスーパーグレートにも車系が受け継がれている。セミトラクタはローマウントキャブとハイマウントキャブの2種類が存在していた。フロントグリルが堺正章に酷似している(これは中型版であるFKシリーズにも言えることである。
歴史(大型車)[編集]
- 1973年12月27日 Tシリーズの後継車として登場。エンジンはV型6気筒およびV型8気筒予燃焼室式の6DC2と8DC2、8DC6を搭載。
- 1974年 陸上自衛隊向けにFシリーズを6輪駆動に改造した74式特大型トラックの製造開始。
- 1975年 一部改良。エンジンを直接噴射式(6D20、8DC4、8DC7、8DC8、10DC8)に変更。
- 1976年6月 8t積みFP型を追加。エンジンは6D20型を搭載。
- 1977年7月 一部改良。FS119型(低床4軸車)を追加。フロントグリル中央にM字のエンブレムを追加。
- 1979年10月 37車種が一斉にマイナーチェンジ。通称「ブラックマスク」と呼ばれる黒一色のフロントグリルに変更、乗用車などへの幻惑防止措置として前期型よりヘッドランプの位置が下げられた。昭和54年排出ガス規制適合、直列6気筒ターボ、新開発の8DC9型NA・ターボエンジン車追加、助手席セーフティウインドウが装備された。テールランプを丸型から小糸製の角型へ変更。
- 1981年6月 一部改良。8t積みFP型にトラックミキサ仕様を追加。
- 1983年7月 フルモデルチェンジ。2代目となる新型のFシリーズはザ・グレートと命名され、1996年まで生産された。
ラインナップ[編集]
- FP(前1軸後1軸・4×2)※セミトラクタ含む
- FS(前2軸後2軸・8×4)
- FT(前2軸後1軸・6×2)
- FU(前1軸後2軸・6×2)
- FV(FUの2デフ版)※セミトラクタ含む
- FN(FVの低床版)
- FR(4×4)※除雪車用
- FW(6×6)※除雪車用
- FX(8×8)※除雪車用
関連項目[編集]
- 三菱ふそう・FKシリーズ - 同時期の中型車。後期型へマイナーチェンジの際、大型仕様のFMは大型車(本項で記述)とキャブを共有化した。
- 三菱ふそう・ザ・グレート
- 三菱ふそう・スーパーグレート
- トラック野郎 - 菅原文太演ずる星桃次郎のトラック「一番星号」として1975年式のFUが出演(2作目「爆走一番星」以降。1作目「御意見無用」ではT951が初代一番星号として出演している)。