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:ナンセンスなギャグと同じストーリー展開を飽きるほど繰り返し継続しているため、ともすればワンパターン(マンネリ)と言われかねないが、これがいわゆる"お約束"と化し、時代劇などでしばしば見られる安心感を醸し出して大人から子供までの人気を博した。また下記に記すような、当時のアニメーション作品としては常識外れの型破りな演出も多く、それがさらなる人気を呼び込んだ。
 
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2020年1月17日 (金) 21:23時点における最新版

タイムボカンシリーズは、1970年代中盤以降からタツノコプロが制作する、後述するキャラクターなどの各種作風を共有する、一連のSFギャグアクションアニメシリーズの総称である。

概要[編集]

1975年10月よりフジテレビ系ネット各局にて本放送された『タイムボカン』の好評を受け、以後より同作品の作風を継承した作品群が制作されシリーズ化。1980年代初頭にかけては特に高い人気[1]を誇り、現在でもこの頃に視聴していた子供で同シリーズを知らないものはいないほどの高い知名度を保っている。1990年代からはCS放送ケーブルテレビインターネットテレビで繰り返し放送されている。

根本的設定としては、“不思議な力を持つお宝(的存在)を求め、正義の味方である主人公たち[2]と、実質的には本シリーズの主役と言ってもいい悪役3人組(三悪)が、タイムマシンなどのスーパーテクノロジーを有するメカで古今東西に(タイム)トラベルし、その時代・地域の歴史的偉人・時には、お伽噺の登場人物を巻き込んでお宝の争奪戦を繰り広げる”というもの。詳細はシリーズ特色の項目を参照されたい。

フジテレビ時代の本放送時間は基本的に毎週土曜夕方18:30~19:00の30分間。この時間帯で6作品が放送されたが、1983年4月より放送されたシリーズ第7作『イタダキマン』は放映枠が19:30~20:00(いわゆるゴールデンタイム)に移動。タイムボカンシリーズの視聴習慣がないうえ、当時のフジテレビの鬼門枠である時間帯だったことから、人気の高い裏番組[3]に勝つことができず、低視聴率という結果になり、最終的に本シリーズはひとまず終了[4]。しかし、その後もシリーズの復活を望む熱心なファンによって署名が行われるなど、草の根レベルでの人気は持続し続けた。

1990年代には同シリーズを題材としたオリジナルビデオアニメ(OVA)や各種テレビゲームが制作、他にも本シリーズの影響を強く受けたアニメクリエイター達が作った派生作品も放送されるなど、復活の機運は徐々に高まっていった。

2000年(平成12年)、放送局をテレビ東京に移し『イタダキマン』終了から17年ぶりにシリーズ最新作『怪盗きらめきマン』放送された。 しかし、往年のファンの間で話題を呼んだものの放送は半年で終了(当初から半年契約であった)、往時の人気を復活するまでには至らなかった。

2005年に誕生30周年を迎えた事を受け、記念作品の制作が計画されていたが、同年6月、タツノコプロがタカラ(現・タカラトミー)の子会社になった際の社内的混乱もあり、企画は凍結された。その後もシリーズ新作を望む声が多かったが、そのような中、2007年10月に、『ヤッターマン』がリメイクされ、2008年1月からytv日テレ系で放映されることが突如発表された。

2009年春にはインデックス・ホールディングス子会社の日活による『YATTER MAN ~ヤッターマン~[1]』の実写映画が公開予定。監督は三池崇史

『イタダキマン』までのシリーズメインスポンサーはタカトクトイス。各種メカのおもちゃをはじめとした関連商品も多く発売されていた。なおタカトクトイスは『イタダキマン』終了後1年もしない1984年5月に倒産、本シリーズとは文字通り命運を共にする形となった。

雑誌掲載は小学館の学習雑誌や『てれびくん』がメイン。その後は掲載誌をこまごまと変更、『イタダキマン』の頃は秋田書店発行『TVアニメマガジン』、『きらめきマン』の頃は講談社発行『テレビマガジン』がメイン掲載誌となった。

三悪[編集]

「三悪(さんあく)」(または「悪玉トリオ」など)は「タイムボカンシリーズ」全作に登場する、主人公たちと敵対するトリオの総称。本シリーズの人気の根源を支える名キャラクターたちである。

小原乃梨子が演じるお色気たっぷりの小悪魔的な性格の女性キャラクターをリーダーとし、彼女に忠誠を誓う、八奈見乗児が演じる小ずるい知能に長けたわりには意外と肝っ玉が小さい頭脳派タイプの男性キャラ、たてかべ和也が演じる頭よりも手が先に出る怪力タイプの男性キャラ、以上の3名で構成される。

歴代の「三悪」たちの名称、詳細は三悪 (タイムボカンシリーズ)を参照のこと。

シリーズ特色[編集]

演出[編集]

ナンセンスなギャグと同じストーリー展開を飽きるほど繰り返し継続しているため、ともすればワンパターン(マンネリ)と言われかねないが、これがいわゆる"お約束"と化し、時代劇などでしばしば見られる安心感を醸し出して大人から子供までの人気を博した。また下記に記すような、当時のアニメーション作品としては常識外れの型破りな演出も多く、それがさらなる人気を呼び込んだ。
  • 基本的に勧善懲悪ヒーローものなのに、むしろ悪役の出番の方が多く、悪役の方がキャラが立っている
  • 比較的ハードなメカが多数登場するSFストーリーでありながら全体としてはギャグアニメ
  • スタッフ・出演者の内輪ネタを堂々と劇中に取り入れる
  • 劇中で視聴者との積極的なコミュニケーションを図る(今でいう“視聴者イジり”)。
※一例としては視聴者に挿入歌を唄ってもらう・視聴者から寄せられた応援のハガキを本編内で読み上げる・視聴者の顔写真を挿入したりする(再放送やビデオ化においても目線などの修正は一切施されない)など
監督を務めた笹川ひろしによると、スタート当初は「シリアス作なのかギャグ作なのか、どう捉えればいいか理解不能」という反応が多かったという。今でこそナンセンスなマンネリな面白さという印象だが、登場した頃は常識人の理解を超えた革命的な作風だったことを忘れてはいけない。お父さん層には(色気づいた少年達にも?)女性キャラクターの衣装が弾け飛ぶお色気シーンが密かな楽しみの一つであった。(『きらめきマン』では時代の変遷による規制の強化もあり、この要素はかなりトーンダウンしている)
逆転イッパツマン』ではシリーズのテコ入れの一環としてサラリーマンの悲哀を描くペーソス感と、タツノコプロ作品のもう一つの芸風でもあるシリアスで渋いハードタッチのストーリーが渾然一体となって展開、異色のシリーズ作となっている。

声優陣[編集]

三悪以外にほぼ全シリーズごとにキャラクターを変え、準レギュラー的に登場した声優が数名いる。
例としては多くの作品でナレーターとして出演した故・富山敬[5]、敵のボスや味方のトップ役など、印象的なキャラクターを多く演じた滝口順平など。これら個性的な声優陣によって作品の雰囲気に統一感が与えられた。その他、物語の鍵を握るゲストキャラクターにも数々の大物声優を惜しみなく起用している。

主題歌[編集]

一部作品を除き、シリーズを通して主題歌、挿入歌の作詞・作曲・歌を山本正之が担当、山本の作による主題歌はファンの間で「山本節」と呼ばれて親しまれ、このシリーズの人気を支えた要素のひとつとなった。
山本はアニメ制作スタッフとも親密な関係を築き、シリーズ3作目『ゼンダマン』以降『イッパツマン』までの作品中、何かしらの役を演じるに至ったことでも知られている。今では考えにくいことではあるが、これも大らかな制作体制が許された時代ゆえのエピソードであろう。

キャラクターデザイン[編集]

メカデザイン[編集]

本シリーズでは『機動戦士ガンダム』で知られる大河原邦男が基本的にメインメカデザインを担当した[6]。大河原がデザインしたメカたちは、シリーズ初期から中期においてはコミカルなメインメカとマスコット的なサブメカが中心で、キャラクターの延長上に位置するものであった。しかし、『ヤットデタマン』では巨大ロボの導入を望んだおもちゃスポンサーの意向や、その大河原が深く携わった『機動戦士ガンダム』に代表される当時のロボットアニメの興隆の影響もあり、精密にデザインした巨大ロボット“大巨神”が登場。戦闘機形態の巨神号から人型形態の大巨神へ変型する手法は、『スパイダーマン』のレオパルドンと『電子戦隊デンジマン』のダイデンジン、果ては『無敵超人ザンボット3』のザンボ・エース(ザンバード)や『無敵ロボトライダーG7』のトライダーG7[7]からヒントに得たと思われる。続く『逆転イッパツマン』では1作に2機の巨大ロボット[8]が登場。シリアス気味なストーリー展開とも相まって、本格ロボット作品を彷彿とさせる活躍を見せた。

トラベル(タイムトラベル)で行く先の世界[編集]

ストーリーの題材として、「想像上の動物モンスター」「歴史上の人物」「その他の歴史上の逸話や世界・日本各地の珍しい習慣」「昔話伝説」「童話児童文学」など、児童でも周知のものが多く扱われる。
シリーズはギャグアニメというジャンルを考慮し、「想像上の動物・モンスター」については、恐ろしいものとはされず、むしろ愛らしい姿で善良な性格とされることが多い。また、「昔話・伝説」「童話・児童文学」についても、元の話と違い、死を迎えるはずの(題材作における)主人公にも悲しい結末ではなく、ハッピーエンドが与えられる傾向が多かった(フランダースの犬マッチ売りの少女など)。この点はファミリー向けアニメを熟知していたタツノコプロゆえの配慮であろう。
なお、その中でも特に印象が残るとされることが多い題材が「昔話・伝説」である。初回は「タイムボカン」の第14話だが、同13話より本作の近放送時間帯に別の放送局系列で放送の始まった「まんが日本昔ばなし」の影響・対抗とも考えられる(以後「イタダキマン」最終回まで、毎週土曜日にこの2作品は放送された)。しかし、同じ日に当シリーズと「まんが日本昔ばなし」で取り上げられる物語が重複したことは、サブタイトルを見る限りでは見られない。また、全国のさまざまな昔話・伝説を取り上げた「まんが日本昔ばなし」とは異なり、当シリーズでは誰もが知る物語のみが扱われた。また、本来の登場人物に代わって主人公が悪人退治をするなどのストーリーの改変もあった。
世界名作劇場」枠や、その他の欧米の名作児童文学を基にしたテレビアニメ枠で扱われた作品も数件ある。しかし、「世界名作劇場」各作品の本放送と当シリーズの本放送が同じ時期だったものは、「逆転イッパツマン」 で「南の虹のルーシー」を元にした物語が取り上げられた程度である。また、これ以外は「世界名作劇場」等の放送以前に児童文学として広く知られていた作品ばかりである。したがって、例えばそれ以前に知名度が低かった「あらいぐまラスカル」や「アルプス物語 わたしのアンネット」は、タイムボカンシリーズでは扱われていない。
これ以外の文学・文芸作品・演劇など、子供らにとってはやや難しい話も多く扱った。例えば、近代日本文学では「坊ちゃん」や「走れメロス」などである。シェークスピア作品でも「リア王」や「夏の夜の夢」などが扱われた。その他、メカ戦などで「忠臣蔵」や歌舞伎ネタが扱われた例がある。聖書も「エデンの園」「ノアの箱舟」など、布教にはならないエピソードは扱われた例がある。
未来を取り上げた作品も数話ある。「タイムボカン」では人類の文明崩壊後の暗い未来が取り上げられたが、「ゼンダマン」と「タイムパトロール隊オタスケマン」では人類が宇宙を自由に航行する、比較的明るい未来が設定されている。
なお、「イタダキマン」とではそれまでの作品と異なり原話から大きくアレンジされた物語になっている。また、「タイムボカン2000 怪盗きらめきマン」では物語を基にしていないものが多い。
各話ではメカ戦は通常市街地・集落・農地などでは行われず、岩山などの多い場所で行われることが多い。メカ戦の舞台は実際の物語の舞台には存在しない地形も多い。例えばアンデルセンの童話を基にした作品(デンマークとされる)でも岩山が出てくるが、実際の同国は平坦な地形で、岩山などない。


大人の評価[編集]

基本的にファミリーアニメとしての評価の高い本シリーズではあるが、先に挙げた女性キャラのお色気シーンや過激なギャグ、爆発時のドクロキノコ雲が出る(核問題や被爆者への感情の問題?)ゆえか、PTAから“子供の視聴に適さない番組”として、いわゆるワーストランキングにノミネートされたこともあった(「ヤッターマン」がPTAからワースト番組に指定されたほどの熱気を集めたことが「テレビアニメ25年史」(徳間書店・1988年)および「タイムボカンシリーズ」の1980年代末のビデオソフトに記載。ただし当時のテレビの低俗番組に関する書籍やメディア上の情報ではこのような情報はあまり見当たらない)。しかし、大半の家庭では本シリーズの本質と言える“勧善懲悪性”や“善人は基本的に死なない”(明確に倒されたのは『逆転イッパツマン』の真の敵のみ。また、直接ヒーロー側が倒したわけではないが、「ゼンダマン」の悪の黒幕も命を落としている)こと、各種の教訓的エピソード、“必ずハッピーエンドで終わる”といった点が評価され、子供が見るのを邪魔しない親のほうが多かったようである(「タイムボカンシリーズ」愛好者のネット上の情報では「タイムボカンシリーズを見ていて注意されることはなかった」というものが多い)。要出典

シリーズ作品リスト[編集]

TVシリーズ(フジテレビ[編集]

上記の作品は毎週土曜日18時30分~19時00分に放映された。
この作品のみ毎週土曜日19時30分~20時00分に放映された。

TVシリーズ(テレビ東京[編集]

本作品を独立UHF局を除いて唯一系列外で放送した山形テレビ(現在はテレビ朝日系列)は、かつてフジテレビ系列(一時期フジ・テレ朝系クロスネットの時期あり)だった時代にも「タイムボカン」~「イタダキマン」を放送しているので、結果的に唯一シリーズ全作品を放送した局となった。

TVシリーズ(読売テレビ[編集]

シリーズ第2作「ヤッターマン」のリメイク版で、ストーリーなどは全て新たに作られる。2007年10月8日に放映開始が発表された。ただ、タイムボカンシリーズの名称は使用していない。

番組の変遷[編集]

フジテレビ系 土曜18:30枠
前番組タイムボカンシリーズ
(タイムボカン~イッパツマン)
次番組
18:30 FNNニュース6:30
18:50 サンケイテレニュース
※ローカルニュース枠
18:55 冒険ロックバット
未来警察ウラシマン
※日曜18:00枠から移動
フジテレビ系 土曜19:30枠
ぼくパタリロ!
※金曜19:00枠へ移動
タイムボカンシリーズ
(イタダキマン)
みんな出て恋恋来い!
テレビ東京系 水曜18:00枠
無限のリヴァイアスタイムボカンシリーズ
(きらめきマン)
GEAR戦士電童
ytv日テレ系 月曜19:00枠
名探偵コナン
※2007年10月~同年12月・60分拡大
ヤッターマン(リメイク版)
※2008年1月~
-

代表的なメカ[編集]

善玉側[編集]

  1. 「タイムボカン」:タイムメカブトン、タイムドタバッタン、タイムクワガッタン
  2. 「ヤッターマン」:ヤッターワン、ヤッターキング、ヤッターゾウ、ヤッターペリカン、ヤッターアンコウ、ヤッターブル、ヤッターパンダ&コパンダ、ヤッタードジラ、ヤッターヨコヅナ
  3. 「ゼンダマン」:ゼンダライオン←(格納or連結)ゼンダシロクマ、ゼンダビーバー、ゼンダモグラ、ゼンダワン、ゼンダコトラ、ゼンダゴリラ
  4. 「オタスケマン」:オタスケサンデー号←(格納)オタスケサイ、オタスケガエル、オタスケウータン、オタスケアシカ、オタスケキンタ、オタスケタヌキ
  5. 「ヤットデタマン」:巨神号→(変形)大巨神、大天馬or大天馬戦車(変形、合体)→大馬神→(変形)大馬神戦車
  6. 「逆転イッパツマン」:<前期>トッキュウザウルス、弾丸ヘッド号→(変形、合体)逆転王、<後期>トッキュウマンモス、弾丸ブースター号→(変形、合体)三冠王
  7. 「イタダキマン」:カブトゼミ、ペリギン、ワンガルー
  8. 「怪盗きらめきマン」:おでかけキャット→(変形)トッタルニャン、おでかけフクブクロ→(変形)トッタルふぐろーorトッタルぶくろう

悪玉側[編集]

  1. 「タイムボカン」:タイムガイコッツ
  2. 「ヤッターマン」:本編中では特にレギュラーメカは無し
    ※この作品のみ、毎回登場する敵役メカに搭載するコアメカが登場しなかった。しいて挙げるならば、三悪・ドロンボーが毎回負けた後に乗る自転車(正式名称:お仕置き三輪車)がある。
    後年の派生作品では特定メカがないことを逆手に取り、ドロンボー(及びそれに相当するキャラ)はさまざまなメカに乗ることが多い。
    • ラジオドラマ版  前半・スーパーマシン4704(通称:世直し号)、後半・超タイムガイコッツ2に搭乗。
    • TVゲーム版「ボカンと一発ドロンボー」「ボカンですよ」 ドロンボー3人の顔を模した3機のオリジナルバギーメカ(ボカンですよ、ではドクロベエ型のメカを含め4機)、「ボカン伝説~豚もおだてりゃドロンボー~」「ボカンGOGOGO」ではドロンボータンクと呼ばれるメカに搭乗。
  3. 「ゼンダマン」:シャレコウベカー
  4. 「オタスケマン」:アンドロメダマ号(「ボカンGOGOGO」では脚部に車輪がついたアンドロメダマ号αを使用)、名称不明の現地移動用コアメカ(一見するとシャレコウベメカの色違いで、これにさまざまな装備をつけたのが顔メカなどである。「ドクロメカ」「ドクロン号」と表記している文献がある)
  5. 「ヤットデタマン」:タイムラクーダ
  6. 「逆転イッパツマン」:シャレコーベバギー(前期)、シャレコーベダチョウ(後期)
  7. 「イタダキマン」:デンデンメカ(OVA版では竜子メカと呼称)
  8. 「怪盗きらめきマン」:ワンダーブル、コレッキリン(1回だけ)

派生作品[編集]

タイトル横の西暦は発売(放送)年。

OVA作品[編集]

タイムボカン王道復古を参照。

  • タイムボカン王道復古「チキチキ・ウゴウゴ・ホゲホゲマシーン猛レース」(1993年11月)
  • タイムボカン王道復古「ヤッターマン タツノッコン王国で同窓会だコロン」(1994年1月)

コミカライズ作品[編集]

ラジオ番組[編集]

「悪玉トリオ」役の声優3人、小原乃梨子・山本正之がパーソナリティーを務める。八奈見乗児・たてかべ和也がイレギュラーゲストで登場した。番組内では同名のラジオドラマが放送され、三悪がなぜか世直しに奔走する「世直しドロンボー」、元の路線に戻った「カエッテキタマン」が放送された。ナレーターは堀内賢雄が担当、テーマソング、番組エンディングテーマはテレビシリーズ同様山本正之が手がけている。カエッテキタマン自体は1号が女の子の「カム」、2号が男の子「バック」となり、シリーズの男女の立場逆転させた。1号は1990年代声優ブームの中心にいた折笠愛林原めぐみ桜井智宮村優子がボリューム毎に出演、2号は後にきらめきマンのレギュラーも担当する岡野浩介が一貫して担当した。

TVゲーム作品[編集]

 ※発売元はすべてバンプレスト

  • ボカンと一発ドロンボー(1996年/PS用)
  • ボカンですよ [バンプレスト] (1998年/PS用)
  • ボカン伝説~豚もおだてりゃドロンボー(2000年/WS用)
  • ボカンGOGOGO (2001年発売/PS用)

その他[編集]

  • 『タイムボカン名曲大全』(1991年3月)
シリーズの主題歌、挿入歌の全集(CD2枚組)。小原、八奈見、たてかべ、富山が出演するミニドラマつき。都会の雑踏で3人が再会するという内容。解説書にはアニメ監督・庵野秀明も寄稿している(庵野は本シリーズを初めとしたタツノコアニメファンとして知られる)。
  • 『タイムボカン MEGA-MIX』 - シリーズ中に登場する楽曲(主に主題歌)をメドレーにしたシングルCD。
  • パチンコ・パチスロ
  • RPGヤッターマン(2006年・ケムコ、【iEZS!に配信】)

主要スタッフ[編集]

  • 製作
吉田竜夫(「タイムボカン」「ヤッターマン」)、吉田健二(「ゼンダマン」以降)、九里一平(「きらめきマン」)
  • 原作
タツノコプロ企画室、九里一平(「イタダキマン」のみ)
  • 企画・プロデューサー
岡正、宮田知行、鳥海尽三、柳川茂、酒井あきよし、大野実、井上明、九里一平、加藤長輝、柴田勝、吉田健二
  • 脚本
小山高生鳥海尽三、酒井あきよし、柳川茂、山本優、佐藤和男、海老沼三郎、高山鬼一、三宅直子、久保田圭司、筒井ともみ山崎晴哉、桜井正明
  • メカニックデザイン
大河原邦男中村光毅
  • キャラクターデザイン
天野喜孝
  • 美術監督
中村光毅、岡田和夫、多田喜久子
  • 美術担当
岡田和夫、野々宮常雄、多田喜久子、横瀬直人、坂本信人、市谷政夫
  • 音楽
山本正之、神保正明
  • メインタイトル
杉爽
  • 音響効果
加藤昭二
  • 録音ディレクター
水本完、鳥海俊材、清水勝則
  • 録音
高橋久義、兼子義博
  • 編集
谷口肇、戸田礼子、古川順康、西出栄子、三木幸子、津留洋子、谷川幸男、山谷善彦、村上豊
  • 総監督
笹川ひろし
  • 演出
笹川ひろしうえだひでひと大貫信夫鴫野彰小島正幸押井守、小島多美子、布川ゆうじ案納正美湯山邦彦奥田誠治

源流にあたる先行作品[編集]

当シリーズに大きな影響を与えたと思われる作品を挙げる。

タツノコプロ作品[編集]

  • ドカチン』(1968~1969) - ある博士が発明した時間再現装置「タイムゾーンマシーン」の作動で原始時代からタイムスリップした原始人を扱った作品。SF性・時間移動・ギャグを兼ねそろえていたことで、本シリーズと共通している。

タツノコプロ作品以外[編集]

アニメ[編集]

  • ファイトだ!!ピュー太』(1968年) - 30分1話完結型式のギャグアニメ。コミカルな発明品対決や悪役のワルサー7世とブレーキのコンビがお仕置きを受けるシーンもある。なお、ブレーキは「グロッキー」と誤記されることが多かった。

映画[編集]

影響下にある作品[編集]

当シリーズは、「アニメでのタイムトラベル」というテーマを一般化させただけでなく、ギャグに満ちたメカものや憎めない敵役、敵役の死(爆死など)のシーンのない作品などの一般化にも貢献した。それらを挙げるとより広範になるが、ここでは直接的な影響を見られる作品を挙げる。

タツノコプロ作品[編集]

  • とびだせ!マシーン飛竜』(1977年) - 製作は東映本社で、タツノコプロが下請けで制作。スーパーカーブームを背景に作られ、東京12チャンネルで放映。主人公のライバルのゼニゼニチームは3悪を思わせるコミカルなキャラである。
  • とんでも戦士ムテキング』(1980年) - 敵の宇宙からの侵略者「クロダコブラザーズ」(タコ型の宇宙人)が3悪を思わせるだけでなく、主人公も言葉をしゃべるメカを出撃基地とし、動物型や昆虫型のメカで戦う。フジテレビの日曜日夜6時の放映。つまりこの時期週末2作コミカルなタツノコプロのメカアクションものが放送されていたことになる。
  • アニメ親子劇場』(1981年) - テレビ東京放映の聖書アニメ。主人公の子供たちには言葉をしゃべる等身大のロボットを相棒とすることや、何よりタイムトラベルがタイムボカンシリーズの影響といえる。ただし聖書を扱う性格上、3悪的な敵キャラはいない。お色気や過激なギャグもなし。
  • キャッ党忍伝てやんでえ』(1990年) - 堀内賢雄演じるナレーションに富山敬の影響・類似が見られる。またあるキャラクターの帽子にはヤッターマンのマークが描かれていた。脚本は小山高生の弟子だったあかほりさとる
  • ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』(2002年) - 敵のメカが爆発したときにドクロ雲が出てくる演出、主人公のライバルがおしおき三輪車で逃走するシーン、歴代タイムボカンシリーズのメカが魔法で合体するパロディ演出がある。

タツノコプロ作品以外[編集]

アニメ[編集]

  • NG騎士ラムネ&40』(1990年) - 「90年版の『タイムボカン』」をコンセプトに企画されたアニメ。シリーズ構成は小山高生ぶらざあのっぽ)。脚本に柳川茂も参加。キャラクターの配置は主人公三人組VS悪役ペアとタイムボカンの正反対であったが、悪役コンビは後にマスコット的なロボットを仲間に加え三悪として落ち着く。ボスからのお仕置きも健在。
  • サラダ十勇士トマトマン』(1992年) - 同じく悪玉トリオを思わせる憎めない悪役が活躍する。美人女ボスの母親は小原乃梨子が演じた。タツノコプロ出身者により結成されたアニメーション21制作のテレビシリーズ。監督はタイムボカンシリーズの笹川ひろし。
  • 万能文化猫娘』(1990年) - 1992年に製作された旧OVA版に登場する「晶子」「ありさ」「今日子」は、悪玉トリオをモデルに、全員女性にした配置。
  • ポケットモンスター (アニメ)』(1997年-) - 悪玉トリオをアレンジした2人+1匹組が登場する(ただし、劇場版では主人公の味方をすることも。また、むしろ善玉側の男女ペア+マスコットをベースにしているという意見もある)。
  • 時空探偵ゲンシクン』(1998年) - 悪玉トリオをモデルにした3人組が登場し、「時空モンスター」など『ポケットモンスター』の影響が強いものもある。
  • おじゃる丸』(1998年) - エンマ大王が黒幕で、子鬼トリオが三悪と言うようになっている。
  • 飛べ!イサミ』(1995年) - 黒天狗党の戦闘員であるカラス天狗の7号(のちに77号に降格)、59号、63号の3人は悪役トリオをモチーフにされていると思われ、さらに7号を演じた渡辺久美子はあるインタビューで「ドロンジョ様みたいだった」と公言している。
  • 六門天外モンコレナイト』(2000年) - うえだゆうじ演じるナレーションの他、男女一組の主人公、オカマ1人+美少女2人の悪玉トリオとタイムボカンシリーズのオマージュが大部分を占めていた。原作・シリーズ統括は『キャッ党忍伝てやんでえ』と同じあかほりさとる

ゲーム[編集]

  • 聖剣伝説2』(1993年) - 主人公の敵として女ボスに男二人のおとぼけ三人組が登場する。
  • 究極戦隊ダダンダーン』(1993年) - 悪玉トリオを思わせる3人組が登場、ドラマCD化された際にはボヤッキーに相当するミスター珍役を八奈見乗児が担当し、ゲーム本編未登場の影の黒幕には滝口順平が担当している。
  • サイバーボッツ』(1995年) - 悪玉トリオを思わせる3人組が登場する。家庭用ではボヤッキーに相当する地獄大師役を八奈見乗児が担当。
  • ガンバード』(1994年) - 悪玉トリオを思わせる3人組が登場し、家庭用への移植の際にはタイムボカンシリーズの三悪そのままのキャスティングで声を追加している。続編の『ガンバード2』(1998年)でも同じモチーフで一新した3人組が登場。
  • 鋼の錬金術師3~神を継ぐ少女~』 - 劇中に登場するヴィーナス隊は女ボス、痩せ気味の技術者、大男の3人組で技術者は女ボスにほれている。
  • ロックマンDASHシリーズ』(1997年~2000年) - 悪玉トリオを思わせる3人組「ボーン三兄弟」が登場、様々な巨大メカで主人公と対決する。また彼らが主役の外伝作品に滝口順平がゲスト出演。

書籍関係[編集]

  • いろはにお江戸!』(1992年) - 悪玉トリオを思わせる3人組とその黒幕が登場する。
  • 円盤皇女ワるきゅーレ 星の卵大争奪戦!!』 - 本編中に出てくる宇宙海賊がまんま3悪のパロディ(名前も『ボロンボ一味』)。また、乗っている宇宙船はゾロメカを出してきたり、ヤットデタマンの大巨神のような形態に変形する。

テレビ番組[編集]

  • ぐるぐるナインティナイン』(1997年-) - 番組内でパロディコント『秘密結社ドロンボー団』が放映。ドクロベエとドロンジョはそのままのネーミングになっている。
  • テツワン探偵ロボタック』(1998年) - 悪玉トリオをモデルにした女性1人とロボット2体(のちにボス格のロボットが登場)による3人組が登場する。シュビドゥバッジ探しやマスターランキングのバッジ争奪レース、罰ゲームなどタイムボカンシリーズを思わせる要素が多い。
  • 天才てれびくんMAX』(2003年度) - コメディドラマ『こちらHK学園笑芸部!』に登場する生徒会メンバーは女生徒会長に側近の男2人という構成。また劇中でドロンボーの掛け声を男性2人が真似たりシリーズのOPがBGMに流れる。
  • アイドル道』(2004年) - 番組内のコント『胸キュン戦隊アイドレンジャー』で、悪玉トリオを思わせる3人組が登場する。

脚注[編集]

  1. シリーズ作品では『タイムボカン』が最高26.3%、『ヤッターマン』が最高26.5%という高視聴率を記録している(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
  2. 『タイムパトロール隊オタスケマン』までは10代前半の男女ペアとマスコットロボットで1組だった。『ヤットデタマン』から『イタダキマン』までは男性キャラ1人のみが戦うこととなった。
  3. 当時の裏番組は、高視聴率の巨人戦のプロ野球中継の他、「裏が巨人戦でも潰れない」とまで言われたTBS系の『クイズダービー』、テレビ朝日系列の『あばれはっちゃく』シリーズ(関西圏では「部長刑事」)、NHK総合の『海外ウィークリー』。いずれも後世に名を残す人気番組ばかりである。この両番組にはさまれた当時のフジテレビ土曜夜7時半はどの番組も視聴率が取れずに半年以内で打ち切られる暗黒時代であった。また土曜夜6時半台ではほとんど考えられなかったが、この時間帯はプロ野球中継で番組が返上されることが多かった。
  4. 続編として「タイムボカンエクスプレス」「タイムボカンウォーズ サッパリマン」が計画されていたが、陽の目を見ることなく終わった。
  5. 逆転イッパツマン』では富山が主役を演じるため、当時まだ若手だった故・鈴置洋孝がナレーター役に抜擢(若手といってもダイターン3での主演(破嵐万丈役)や、ガンダムブライト・ノア役などを経た後の話)。また、ラジオドラマ(CDドラマ)版と『怪盗きらめきマン』はすでに富山が他界しているのでラジオドラマ(CDドラマ)版は堀内賢雄、きらめきマンでは滝口順平がそれぞれ担当。
  6. 大河原は元々タツノコプロの社員でもあったため、『ヤッターマン』までは「会社のお仕事」として手がけた。なお『タイムボカン』のメインメカのみ、当時大河原の上司でもあった中村光毅が担当している。
  7. ちなみにトライダーG7のデザインは大巨神と同じく大河原がデザインを担当していた。もっとも、大巨神の飛行形態である巨神号のフォルムはトライダーG7の飛行形態「トライダー・コスミック」に限りなく近い。
  8. 前期主役メカ→逆転王、後期主役メカ→三冠王

外部リンク[編集]

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