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2010年、[[日本女子プロ将棋協会]](LPSA)の公式棋戦である[[日レスインビテーションカップ]]に主催者の[[日本レストランシステム]]特別推薦で出場が決定し、招待選手として約15年ぶりにプロ棋戦に復帰。7月28日に[[中倉彰子]]女流初段と対局したが74手で敗北した。 | 2010年、[[日本女子プロ将棋協会]](LPSA)の公式棋戦である[[日レスインビテーションカップ]]に主催者の[[日本レストランシステム]]特別推薦で出場が決定し、招待選手として約15年ぶりにプロ棋戦に復帰。7月28日に[[中倉彰子]]女流初段と対局したが74手で敗北した。 | ||
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+ | 元女流棋士の林葉直子(44)が、ある関西ローカルのバラエティ番組に出演した時の姿が「ガリガリの“老女”のようだ」とネット上で騒ぎになっている。 | ||
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+ | 番組では自己破産を経験した彼女が、借金を背負った原因などについて明かしていた。しかし視聴者は林葉の想像を超えた変貌ぶりに目を奪われ、彼女の話が耳に入ってこなかったという。 | ||
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+ | 彼女は初タイトル獲得後収入を得るようになった14歳から、自分の通帳や印鑑を親に預けお金の管理を任せていた。だが、これが多額の借金を背負う原因になったというのだ。 | ||
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+ | 文才のあった林葉はプロ棋士としての収入だけでなく、小説家としても活躍。小説だけで3000万円の収入があった年もあったと話す。その頃に両親から家を新築したいと言われ、彼女は自分が用意できる4000万円で建ててもらおうと思っていた。 | ||
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+ | しかし実際は1億2000万円で家が新築され、娘の名義でローンが組まれていた。他にも自家用車を複数所有するなど林葉は親に貯金を全て使われ、多額の借金まで背負わされた。 | ||
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*[[1982年]]度年間連勝数17(歴代2位タイ) | *[[1982年]]度年間連勝数17(歴代2位タイ) | ||
*第10回([[1983年]])、第11回([[1984年]])、第12回([[1985年]])、第14回([[1987年]])、第17回([[1990年]])、第18回([[1991年]])[[将棋大賞]]女流棋士賞受賞 | *第10回([[1983年]])、第11回([[1984年]])、第12回([[1985年]])、第14回([[1987年]])、第17回([[1990年]])、第18回([[1991年]])[[将棋大賞]]女流棋士賞受賞 | ||
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*「SCANDAL」(テイアイエス 、1998年)ISBN 4886181813 | *「SCANDAL」(テイアイエス 、1998年)ISBN 4886181813 | ||
*「罰 NAOKO HAYASHIBA」(モッツ出版、2001年)ISBN 4944214200 | *「罰 NAOKO HAYASHIBA」(モッツ出版、2001年)ISBN 4944214200 | ||
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*別冊宝島『将棋王手飛車読本』 | *別冊宝島『将棋王手飛車読本』 | ||
*青野照市『勝負の視点』(1995年、[[毎日コミュニケーションズ]]) | *青野照市『勝負の視点』(1995年、[[毎日コミュニケーションズ]]) |
2012年12月30日 (日) 22:01時点における最新版
林葉 直子(はやしば なおこ、1968年1月24日 - )は、将棋の元女流棋士、タレント、作家、タロット占い師。福岡県福岡市出身。第一薬科大学薬学部中退。日本将棋連盟所属当時は、米長邦雄永世棋聖門下、女流棋士番号16。
人物[編集]
1979年に11歳で女流アマ名人戦に優勝。同年、奨励会に6級で入会(1984年まで奨励会在籍)。小学校在学中に米長邦雄永世棋聖宅に住み込みの内弟子として師事。当時の内弟子仲間に先崎学らがいる(先崎曰く、林葉と喧嘩をして、よく泣かされていた)。1980年に女流2級でプロ入りし、1982年4月に14歳で初タイトルの女流王将となる。女流王将戦を10連覇する。
1987年年末に日本テレビで放映された年末時代劇スペシャル「田原坂」に西郷従道の娘・桜子役で出演。
1994年5月29日、心身ともに疲労を感じ極限状態にあるのですべての活動を停止ししばらく休養したい、棋士としての処遇は日本将棋連盟理事会の決定に従うという旨の休養願いを提出。 6月9日、10日の対局に現われなかったことで、6月11日の失踪報道となる。7月18日に滞在先のイギリスから帰国。将棋連盟から10月末日までの出場停止と約150万円の損害金の支払いなどの処分を受けた。そして翌年の1995年8月24日に、将棋連盟を追われる様に去る。段位は女流五段だった。
1995年、将棋連盟を退会した同時期に写真集『CONFESSION 告白』にてヘアヌードを発表。続く一連の写真集でも豊胸術後の乳房をはじめ、肢体を露出させる。失踪事件やヘアヌード写真集が刊行されるなど、世間の耳目を集めた。さらに彼女の知名度を押し上げたのは、中原誠との不倫が1998年に週刊文春やワイドショーに取り上げられて話題になったことである。将棋界からの除名は、その不倫関係の中の出来事であった。なお、師匠であった米長とも愛人関係にあったとしている。
1980年代から1990年代にかけてライトノベル(ティーンズ向け小説)を執筆。その後も「かとりまさる」というペンネームで漫画原作を執筆する。六本木で「Woo Curry」というインド料理店を経営する(2004年開業、2005年11月閉店)。タレント、タロット占い師としても活動する。2006年ころに自己破産し、1億2千万円の実家を差し押さえられる。同年11月29日にインターネットTV『超人大陸』でインタビューを受ける。2007年1月1日放送の、日本テレビ系『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』にゲスト出演し、自己破産をテーマに講演する。
2010年、日本女子プロ将棋協会(LPSA)の公式棋戦である日レスインビテーションカップに主催者の日本レストランシステム特別推薦で出場が決定し、招待選手として約15年ぶりにプロ棋戦に復帰。7月28日に中倉彰子女流初段と対局したが74手で敗北した。
親に裏切られ「多額の借金まで背負わされた」[編集]
元女流棋士の林葉直子(44)が、ある関西ローカルのバラエティ番組に出演した時の姿が「ガリガリの“老女”のようだ」とネット上で騒ぎになっている。
番組では自己破産を経験した彼女が、借金を背負った原因などについて明かしていた。しかし視聴者は林葉の想像を超えた変貌ぶりに目を奪われ、彼女の話が耳に入ってこなかったという。
12月15日深夜放送の『世間の裏側のぞき見バラエティ ウラマヨ!』(関西テレビ)では、“地獄を見た借金芸能人”として林葉直子、ファッションデザイナーのドン小西と夫婦漫才コンビのかつみ・さゆりのかつみが出演していた。男性2人が事業や投資の失敗で十数億円の借金をしたのに比べ、林葉は8000万円の負債での自己破産である。
しかし番組MCの吉田敬(ブラックマヨネーズ)は恐る恐る、「地獄を経験した感は、林葉さんが相当強い」と彼女を見ながら話す。
12歳でプロ棋士となり14歳で初タイトルを手に入れ、女流王将となった林葉。その後女流王将戦を10連覇し、プロ通算18タイトルを獲得する。美貌と実力を併せ持つ女流棋士として、長い間注目を集めていた。
彼女は初タイトル獲得後収入を得るようになった14歳から、自分の通帳や印鑑を親に預けお金の管理を任せていた。だが、これが多額の借金を背負う原因になったというのだ。
文才のあった林葉はプロ棋士としての収入だけでなく、小説家としても活躍。小説だけで3000万円の収入があった年もあったと話す。その頃に両親から家を新築したいと言われ、彼女は自分が用意できる4000万円で建ててもらおうと思っていた。
しかし実際は1億2000万円で家が新築され、娘の名義でローンが組まれていた。他にも自家用車を複数所有するなど林葉は親に貯金を全て使われ、多額の借金まで背負わされた。
将棋連盟を退会後、林葉はヘアヌード写真集を3冊出している。この時も知人の借金を肩代わりしたり、プロデューサーにギャラを持ち逃げされたりして、写真集はヒットしたのに彼女には思ったほどお金が入らなかったらしい。そして2006年頃に自己破産することとなった。
これらの経験から林葉は、“親に財布は絶対に預けない”という教訓を学んだという。彼女は親から常々「お金が無いのに将棋をお前に習わせたのは私たちだ」と言われ続けたそうだ。それを盾に自分の貯金が全て使われてしまったことが、“親に裏切られた”と林葉は相当なショックを受けたのだ。
彼女は自分の借金問題を努めて明るく話そうとしていた。しかし全く昔の面影が無くあまりにも外見が痩せこけた林葉の姿に、スタジオ内が変な空気になっていたのが伝わってきた。番組終了後ネット上では彼女の変貌ぶりに驚き、健康状態を心配する声もあがっている。
棋士戦績[編集]
- 1982年度年間連勝数17(歴代2位タイ)
- 第10回(1983年)、第11回(1984年)、第12回(1985年)、第14回(1987年)、第17回(1990年)、第18回(1991年)将棋大賞女流棋士賞受賞
- 非公式戦での対男性棋士対局初白星(1991年6月3日第1期銀河戦、対椎橋金司五段(段位は当時))
- 獲得タイトル
- タイトル獲得15期。
- 女流名人 4期:第9-11期、17期
- 女流王将 10期:第4-13期(女流タイトル連覇10期は歴代1位、第4期の14歳3か月でのタイトル獲得は歴代最年少) ※通算5期獲得で「クィーン王将」の永世称号の資格保持者となったが、日本将棋連盟を退会したためクィーン王将の称号を使用する資格を失っている。
- 倉敷藤花 1期:第1期
- 棋戦優勝履歴
- レディースオープントーナメント 1回:第3回
- アマ棋戦優勝履歴
- 第11期(1979年)女流アマ名人戦優勝
著書[編集]
- ひとりぼっちの対局 だから青春! ノラブックス, 1983
- 将棋ってなあに 親子で入門 毎日コミュニケーションズ, 1988
- 林葉直子のとんでも恋愛講座ABC… 鎌倉書房、1993
- 願えば夢はかなうもの 講談社、1993
- 抵抗(レジスタンス)小学館、1995
- 罪 モッツ出版、2001
小説[編集]
- 講談社X文庫ティーンズハート 「とんでもポリス」シリーズ
- ラブコールはSOS とんでもポリス 1988
- とんでもポリスは恋泥棒 1988
- ウワキなあいつを指名手配 とんでもポリス3 1988
- 恋のアリバイをくずせ! 新とんポリ 1989
- キス100回の刑に処す! 新とんポリ 1989
- 吸血鬼は無実の罪 新とんポリ 1989
- 真犯人は恋わずらい 新とんポリ 1989
- 恋人捜査本部! 新とんポリ 1990
- 愛する心に手錠して 新とんポリ 1990
- 恋の現場に踏みこまないで 新とんポリ 1990
- 恋の証拠を捜しだせ! 新とんポリ 1990
- 恋の取調べは一晩中 新とんポリ 1991
- くちびるの罠に気をつけて 新とんポリ 1991
- 恋の病に110番 新とんポリ 1992
- 君を永久に逮捕する 新とんポリ 1993
- ベビー・とんポリ 1994
- 誘拐犯には赤いキス ベビー・とんポリ 1995
- ババサンの贈り物 ベビー・とんポリ 1995
- 追いかけて恋 講談社X文庫 Teen's heart 1990
- 恋の方程式教えて 角川文庫 1991
- Help! 香織と達平のエイティーン・ラブ 講談社X文庫 Teen's heart 1991
- 講談社X文庫ティーンズハート「キスだけじゃイヤ」上・下巻 1991
- キスだけじゃイヤ 2 あいつとアイツの巻 1992
- キスだけじゃイヤ 3 ハネムーンは危険がいっぱい 1992
- キスだけじゃイヤ 4 とらぶるバレンタイン 1993
- キスだけじゃイヤ 5 恋のライバルを消せ! 1993
- キスだけじゃイヤ 6 青い瞳にダマされないで 1993
- キスだけじゃイヤ 7 ナイショで抱きしめて 1994
- キスだけじゃイヤ 8 危ないドクター 1994
- キスだけじゃイヤ 9 ウエディングベルが待てないの 1994
- キスだけじゃイヤ 10 秘密のタイムテーブル 1996
- キスだけじゃイヤ 11 ハートじかけの女神サマ 1997
- CD、ティーンズハート・シリーズ Vol.1「恋愛時間」(1992年4月22日、東芝EMI、TOCT-6446)
- キッスは死の香り 集英社、1992
- 気まぐれ天使は夜空がお好き! 恋の事件簿 学習研究社、1992
- アブナイあぶないドミトリー! 集英社コバルト文庫、1992
- 恋は3段活用 スキ・ドキ・キス 角川文庫、1992
- あいつは恋のマジシャン!! Gakkenレモン文庫 1993
- Hッ!! Gakkenレモン文庫 1994
- 二人だけの秘密 小学館パレット文庫、1995
- ナイショで魔法のkissをして! 小学館パレット文庫、1995
- 私の星の王子サマ 講談社X文庫 Teen's heart 1996
- 殺したい女 ジャパン・ミックス 1995
- アバンチュール 書き下ろし短篇集 竹書房、1996
- 不倫旅行 夏 山岸伸撮影 テイ・アイ・エス 1998
漫画[編集]
写真集[編集]
- 「CONFESSION 告白」(竹書房、1995年)ISBN 4812400058
- 「SCANDAL」(テイアイエス 、1998年)ISBN 4886181813
- 「罰 NAOKO HAYASHIBA」(モッツ出版、2001年)ISBN 4944214200
出典[編集]
- 別冊宝島『将棋王手飛車読本』
- 青野照市『勝負の視点』(1995年、毎日コミュニケーションズ)
- 大崎善生『編集部T君の謎』(2003年、講談社)
- 田丸昇『将棋界の事件簿』(2005年、毎日コミュニケーションズ)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 林葉直子の「お悩み晴らします」。 - 占いblog
- 人生、詰んでます。~林葉直子の波乱万丈diary - ameblo