「マツダ・ボンゴ」の版間の差分

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*[http://www.bongo.mazda.co.jp/ 【MAZDA】ボンゴインデックス|カーラインナップ]
 
*[http://www.bongo.mazda.co.jp/ 【MAZDA】ボンゴインデックス|カーラインナップ]

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ボンゴ(BONGO)とは、マツダが製造・発売しているキャブオーバースタイルのワンボックス商用車ならびに派生車種の乗用車、およびトラックである。

概要[編集]

商用車用途をメインとしたキャブオーバースタイルのワンボックス車である。以前はワゴンも販売されていたが、現在はバントラックのみの販売となっている。また、後輪小径ダブルタイヤは、このクラスではボンゴ及びボンゴのOEM車のみの設定となっている。

初代は小型ワンボックスバンとして当時のベストセラーであり、ワンボックスカーの代名詞としてその名を広く浸透させた。かつて、自動車のスタイルの呼称である、ワンボックスカーという名称が一般に定着する以前は「ボンゴ型車」や「ボンゴ車」と呼ばれ、「○×(社名)が出したボンゴの名前は?」と言われたほどである。

3代目と同時に発売されたフォード・スペクトロンをはじめ、OEM供給による数多くの姉妹車バッジエンジニアリング)が存在する。

トヨタ自動車2007年7月にタウンエースライトエースを受注を一時中断したため、新型が登場するまでの2007年12月までの5ヶ月間は、このクラスの商用車(ワンボックスバン・トラック)の生産はマツダ1社による独占状態となった。(※同期間の当クラスの商用車は、ボンゴ3姉妹(マツダ・ボンゴ、日産・バネット[1]三菱・デリカ[2])のみ)

日本国外ではEシリーズとして販売されている。バンは中東東南アジアフォードディーラーへもOEM供給され、Jシリーズエコノバンとして販売されている。これまで含めると「ボンゴ3姉妹」がさらに「ボンゴ4姉妹」になる。

ボンゴの歴史[編集]

初代(1966年-1975年)[編集]

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 1966年5月登場。ボディーはキャブオーバースタイルであるが、リアエンジン後輪駆動(RR)で、サスペンションは4輪独立懸架を採用。トラック、バン、コーチ(ワゴン)がラインナップされた。

初期はファミリアと共通の800ccアルミエンジンであるが出力は変更され 37ps/5000rpm 6.3kg-m/3000rpm のガソリンエンジンを搭載されていたが、2年後の1968年4月には1000ccにアップされた48ps/5500rpm 7.7kg-m/2500rpmのガソリンエンジンを搭載。「ボンゴ1000」という名称で発売していた。

車体は全長3770mm 全幅1500mm 全高1700mmと、現在の軽自動車の全長を長くした程度である。

だが第1次オイルショック後のマツダの経営危機等により、51年排出ガス規制(A-/B-)への対応は行われず、1975年で生産はいったん中止となった。


2代目 BA2系(1977年-1983年)[編集]

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1977年9月、トラックがフルモデルチェンジでひとまわり大きくなって2年ぶりに登場。駆動方式をリアエンジンリアドライブ(RR)からフロントエンジンリアドライブ(FR)に変更。全車リヤタイヤを小径ダブルタイヤ化し、荷台からホイールハウスを無くした。トラックは「ボンゴワイドロー」の名称で販売された。エンジンはTC型1.3L 77ps/10.7kg-mとNA型1.6L 82ps/13.5kg-mのガソリンエンジン二機種。
  • 車体は標準ボディの全長3995mm/全幅1620mm/全高1850mm・積載量750kg、ロングボディの全長4445mm・積載量1000kgがあり、標準が1.3L、ロングが1.6Lのエンジンを搭載した。ボンゴで採用された後輪小径ダブルタイヤによる低床化は、その後の同クラスのライバル車達にも波及した。
  • 1978年1月、CMキャラクターにタイタンシリーズ同様山城新伍を起用(1984年まで)。後輪小径ダブルタイヤによる「まっ平らフロア」の「ボンゴマルチバン」と「ボンゴワイドロー ダブルキャブ」を追加。バンはトラックと同様の車体寸法に積載量(600kg積、850kg積)により、2種類のホイールベースがある。ルーフは当初、標準ボディは標準ルーフ、ロングボディがハイルーフであった。キャッチコピーは「これからはマルチバンの時代」。「ボンゴワイドロー ダブルキャブ」は、ロングホイールベースのシャシに6人乗りキャビンと750kg積荷台を乗せ、1.6Lのガソリンエンジンを搭載している。廉価で乗車定員が多いことから、建設業界には人気があった。
  • 1978年10月、9/10人乗りの「ボンゴマルチワゴン」を追加。 標準ボディーとロングボディーがあり、ロングには4列シートの10人乗りもある。乗車定員の増加とデュアルクーラーで増える負荷に対応し、1.8L 95ps/15.2kg-mの VC型エンジンを搭載。
  • 1979年7月、フロントのデザインを変更したマツダオート店向けの姉妹車、ボンゴボンディを追加。
  • 1979年10月、同クラスの1BOXカー初のディーゼル車、S2型 70ps/14.5kg-mの2.2Lディーゼルエンジン搭載車を発売。バンとトラックは昭和54年排出ガス規制適合。バンのガソリン車は、排出ガス規制での出力低下を補うため1.3Lから1.4Lへ排気量を拡大し、76ps/11.8kg-mの UC型に変更された。
  • 1980年2月、マルチワゴンに2.2Lディーゼル車を追加。
  • 1981年1月、マイナーチェンジ。ヘッドランプ規格型の丸二灯から、規格型の角二灯へと変更し、同時にインパネのデザインも変更する。バン/ワゴンはリアコンビランプのデザインとナンバープレートの位置変更。電動サンルーフ、回転対座シートなどを装備した上級グレードの「ウェストコースト」を設定。ボンゴとボンゴボンディはフロントグリルのデザインが異なる。
  • マツダと提携関係だった韓国起亜自動車でもライセンス生産が行われ、農業用トラックとして「セレス」の名称が与えられたモデルも存在した。
  • 当時経営の行き詰まったマツダの救世主となり、1978年から1980年まで、国内マツダディーラーの最量販車であった(1980年以降はFFファミリアが取って代わる)。


3代目(1983年-1999年)[編集]

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1983年9月 フルモデルチェンジ。オートラマ向けに、乗用スペクトロンと、商用J80OEM供給開始。従来型にあったロングボディは先行発売されたボンゴブローニイに統合され、一部のグレードに後輪小径ダブルタイヤ仕様が設定された他は前後同サイズとなった。内装を中心とした装備と快適装備は、先代とは比べものにならないほど充実が図られ、ワゴンの上位グレードにはパワーウインドウが装備され、パワーステアリングもグレードにより標準及びオプション設定された。冷房装置も、吊り下げ式クーラーから、ようやくヒーター組み込み型のエアコンとなっている。
  • 1984年11月 4WDを追加。4WDには1.8Lガソリンエンジンを搭載し、フロントディスクブレーキも標準装備された。ワゴンの後輪ダブルタイヤ仕様は廃止。バンの1年車検を嫌うユーザー向けに、2列シート6人乗り、バンと同様の内装を持つBW(ビジネス・ワゴン)を追加した。
  • 1986年11月 ワゴンをマイナーチェンジ。外装を中心としたフェイスリフトを実施。ワゴンのガソリンエンジンが2.0L化される。
  • 1987年9月 トラック、バンをマイナーチェンジ。内外装の一部を変更。4WDにディーゼル車登場。パワーステアリング、ELR3点式フロントシートベルトを全車に標準装備。バン全車にリヤワイパーを標準装備。
  • 1989年1月 マイナーチェンジ。2.0Lターボディーゼル車を追加。
  • 1990年2月 同社が展開する販売店ブランドユーノスに向けたユーノスカーゴワゴンの販売を開始。マイナーチェンジを実施。内外装デザインが一部変更され、カラードバンパーが全車標準装備。バン、ワゴン全車にはリアアンダーミラーと集中ドアロックが標準装備された。
  • 1994年4月 日産自動車に対し、ボンゴバン・トラックの供給を開始した(その見返りとして日産がADワゴン/バンをマツダに供給)。
  • 1995年6月 セミキャブオーバーミニバンボンゴフレンディを発売、乗用グレードの事実上の後継モデルとなる。詳しくは、ボンゴフレンディを参照。ボンゴフレンディの発売に伴い、ボンゴワゴンとボンゴブローニイワゴンが統合された。
  • 1996年 マイナーチェンジ。バンの1.5LのD5型ガソリンエンジンと2LのRF型ディーゼルエンジンを廃止、トラックは1.5L D5型を1.8L F8型に換装。2.2LのR2型ディーゼルエンジンを61psから76psにパワーアップ。バンにはGLスーパーが追加されるが、2WDはハイルーフ、4WDはミドルルーフだった。
  • 1998年5月 ボンゴEV追加。
  • 1999年4月 継続生産されていたワゴンの国内販売を終了。
    • 現在、歴代ボンゴの中では、モデルライフがもっとも長い。プラットフォームは、ワンボックスカー(ワゴン・バン)用SSプラットフォーム及び、トラック用SEプラットフォームが用いられていた。
    • 特装車としてバンベースの高所作業車が存在する(架装は新明和工業)。
    • 起亜自動車では、ワゴンが「ベスタ」、バン・トラックが「ワイドボンゴ」としてライセンス生産が行われた。なお、1997年にフルモデルチェンジが行われ「ボンゴフロンティア」となるが、オリジナルのボンゴとはプラットフォーム以外関連性はない。2004年には更にモデルチェンジが行われ、「ボンゴIII」となり、親会社の現代自動車の「ポーターII」と兄弟車となった。


4代目 SK82/SKF2型(1999年-)[編集]

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1999年6月17日に16年ぶりのフルモデルチェンジを実施。プラットフォームは、3代目ボンゴのSS及びSEプラットフォームをベースに開発したSKプラットフォームを採用。実情としては、車体の前半分のみを衝突安全対策型に再設計したものと言える。この奇策とも言える「前半分だけのモデルチェンジ」には、マツダの経営悪化が影響している。当時のマツダは経営事情が厳しく、開発コスト削減を余儀なくされていた。そこで4代目ボンゴは、3代目ボンゴの設計の多くを踏襲して部分改設計することで廉価に開発された。事実上はビッグマイナーチェンジ車である。外装デザインは旧型をベースとしつつも極力現代風のしつらえに改められている。内装インパネも造形変更された。
    • エンジンは先代と同じ1.8LのF8型ガソリンエンジンはEGIを装着してF8-Eに変わり90psにパワーアップ、2.2LのR2型ディーゼルエンジンは79psにパワーアップ。
    • 4代目以降のボンゴでは乗用ナンバーのワゴンが未設定であるが、自家用車として兼用している中小の自営業者の需要にも応えるため、外観や装備を充実させたワゴン風の上級グレードのGLスーパー(ハイルーフ・4ドア)が設定されていた。
    • 現在、4WD車に本格的な超低速副変速機付パートタイム式4WDを採用している日本の商用バンはこの4代目ボンゴのみとなっている。
    • 従来、ボンゴのディーゼル車で問題となっていた黒煙排出の多さは、この型から大幅に改善されている。
    • トラックのシングルタイヤ車に4WDが追加されるとともに、デッキが低床化され「シングルワイドロー」となった。
  • 1999年11月
三菱自動車工業に対し、全モデルの供給を開始する。
マイナーチェンジ。排ガス規制に対応した触媒などを搭載したコモンレールディーゼルターボモデルを発売し(自動車NOx・PM法適合車)、同時にF8-E型ガソリンエンジンも95psにパワーアップ。
灯火器規制対応化。
オーストラリア向けE1800(SKW0)の生産を終了。
ディーゼルエンジンにディーゼル・パティキュレート・フィルターを採用し、新長期規制に適合。トラック全車にパワーウインドウとパワードアロックを標準装備する。
  • 2009年5月
日産・NV200バネットの発売開始に伴い、同社向けバン2WDガソリンエンジンモデルの供給を中止。
一部改良。1.8Lガソリンエンジンを水冷直列4気筒・DOHCエンジンのL8型に刷新し、燃費と動力性能を向上させた

[3]

パワーウィンドウ、助手席サンバイザーを標準装備とし、新たに大型のセンターコンソールボックスを採用。
バンには冷暖房効率を向上させる為の間仕切りカーテンを標準装備、トラックは荷台のアオリを45mm高くして積載性を向上するとともに、シングルワイドローはロング荷台の採用で最大積載量を50kgアップ。
助手席エアバッグと助手席電動リモコン式ドアミラーも標準装備し、安全性も向上される。
平成22年排出ガス規制に適合しないR2型/RF型ディーゼルエンジン車と上級グレードの「GLスーパー」は廃止され、前述のセンターコンソールボックス採用に伴い、定員がトラックが2名、バンが2名あるいは2(5)名と、全車種で1名ずつ減少した。
この改良を機に車両型式がSKP2系へと変更された。
ニュージーランド向けE1800(SKW0)の生産を終了。
  • 2011年10月
OEMモデルであるデリカバンのフルモデルチェンジ(ベースモデルを日産・NV200バネットに変更)に伴い、三菱自動車への供給を終了。
一部報道にマツダは創業以来続けてきた商用車の自社開発・生産から撤退するとあった。商用車の国内需要減少や2010年代後半に衝突安全基準が厳格化されること等を受け、ボンゴ・バンならびにトラックの次期モデルの開発を断念と報じられた[4]
  • 2012年6月頃
プレスリリースでの発表は無かったが、この頃に一部改良(取扱説明書には2012年5月発行、ダウンロードページに2012年6月11日更新と記載。同年6月8日にOEM供給車の日産バネットバン4WD/トラックも同様に改良。こちらはプレスリリースがあった)。
安全に関する法規制強化に対応し、全車でヘッドレストの高さ、ヘッドランプの配光を変更。
バンでは全車でスライドドア強度要件への対応を行い、「DX」はハイバックタイプシートをヘッドレスト分離型に変更。
トラックは全車に後部反射器を採用。
ボディーカラーはバンGL専用色に設定されたサンライトシルバーに代わり、アルミニウムメタリックを新設定。
リアデカールの配置が一部変更。最大積載量の記載デカールが一回り小さな物に変更され(OEM車のバネットと共通品)、左側から右側に変更。「MAZDA」ロゴのデカールはトラックは右側から左側に変更され、バンは「MAZDA」ロゴのデカールそのものが廃止された。
日産自動車向けのOEM供給終了。
マイナーチェンジ(同年2月12日販売開始)[5]
エンジンの改良により「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」の認定を新たに取得するとともに、燃費性能も向上したことで、バンの2WD・AT車とトラックの4WD・AT車は「平成27年度燃費基準+10%」、バンの2WD・MT車、4WD・AT車とトラックの2WD・MT・ロングボディ車、2WD・AT車、4WD・MT車は「平成27年度燃費基準+5%」、バンの4WD・MT車とトラックの2WD・MT・標準ボディ車は「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成した。なお、エンジンの改良により車両型式がSLP2系に変更となった。さらに、AT車は5速に多段化したことで適切なギヤ比での変速制御を行うとともに、静粛性の向上や登坂・追い抜き加速性能を向上した。
これまで設定されていたリアのダブルタイヤ仕様を廃止して全車シングルタイヤ仕様に統一。最大積載量もアップされ、2WD車は1,150kg・4WD車は1,000kg(いずれの駆動方式もバンは2名乗車時)となった。
装備面では従来バンのシングルタイヤ仕様のみの設定だった4W-ABSをバン・トラック全車に拡大して標準装備するとともに、電波式キーレスエントリーシステムも全車に標準装備した。
デザインも変更され、バンパーはバン・トラック全車でボディ同色(フロントバンパーの下部はブラック)に統一され、全車にシルバーのフルホイールキャップを採用。4WD車で採用されているワイドフェンダーデザインを2WD車にも採用したほか、内装はシート色調をブラックとグレーの2トーンに変更した。
バン「DX」はリアエンブレムを成形品のメッキエンブレムに、バックドアガーニッシュをピアノブラック塗装にそれぞれ変更し、ボディカラーに「アルミニウムメタリック」を追加(ルートバンを除く)。
バン「GL」はフロントにメッキグリルを採用した。
2WDのみホイールが6穴(ピッチ139.7)へ変更。
  • 2016年6月30日
OEMモデルであるバネットトラックの販売が終了。
  • 2017年6月上旬
OEMモデルであるバネットバンの販売が終了。
  • 2019年4月24日
同日の日刊自動車新聞にて、2020年までに全機種を生産終了し商用車の自社開発から完全撤退すると報じられた。

5代目 S4#3型(2020年 -)[編集]

バン:S403Z/S413Z
トラック:S403F/S413F
2020年7月17日
約21年ぶりとなるバンおよびトラックのフルモデルチェンジを発表し、予約受付が開始された(9月11日発売)[6]
マツダの商用車の自社開発から完全撤退に伴い、5代目はダイハツ工業からOEM供給を受けるモデルで、グランマックスがベースとなる。OEM供給元と同じく、ダイハツ工業のインドネシアの生産拠点であるAstra Daihatsu Motor(アストラ・ダイハツ・モーター)にて生産され、日本向け仕様の輸入車となるとともに、4代目トヨタ・タウンエース[注 1]との3兄弟車となる。マツダの日本国内向け車種でダイハツ工業からOEM供給を受けるのは初めてである[注 2]
ボディサイズは4代目から全幅が広く、全高が高くなったものの、全長が短くなった。
安全性能が強化され、衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜])、衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能、オートハイビームに、AT車にはブレーキ制御付誤発進抑制機能(バンは前方・後方、トラックは前方のみ)を追加してパッケージ化した衝突回避支援システム「スマートアシスト

[7] 」をマツダ車で初採用し、全車に標準装備された。

エンジンは4代目から排気量を1.5Lにダウンサイジングされ、優れた燃費性能と豊かなトルクを発揮する特徴がある2NR-VE型を搭載。WLTCモードによる燃料消費率・排出ガスに対応し、「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得するとともに、新たに搭載されたアイドリングストップ機能と相まって燃費性能が4代目から大幅に向上され、バンの2WD・4AT車と4WD車、トラックの2WD車は「平成27年度燃費基準+35%」、バンの2WD・5MT車とトラックの4WD車は「平成27年度燃費基準+25%」をそれぞれ達成した。
外観はエンブレム類の変更程度だが、バンはリアのアウタードアハンドル跡のへこみを塞いだ板の位置に「BONGO」の車名ロゴデカールが、トラックは後方アオリの左上の位置に2行で小さな「MAZDA」ロゴと「BONGO」の車名ロゴを組み合わせたデカールがそれぞれ装着される。
バン・トラックともに「STD」と「DX相当}}」の2グレード構成となる。


ボンゴブローニィ[編集]

ボンゴブローニィ(BONGO BRAWNY)とは、ボンゴの上位車種で姉妹車。

SR型(1983年-1999年):SD型(1983年-2000年)[編集]

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1983年6月 当時フルモデルチェンジを控えたボンゴの全幅とホイールベースを延長したモデルとして先行登場。
    • プラットフォームは、3代目ボンゴのSS及びSEプラットフォームをベースに開発した。
    • ワンボックスカー(ワゴン・バン)用SRプラットフォーム及び、トラック用SDプラットフォームを採用。パワーステアリングを全車に標準装備した。
    • オートラマ向けにはJ100としてOEM供給された。
  • 1985年 バン・ロングボディに4WD車を追加。2.0Lガソリンエンジンが搭載された。
  • 1987年 マイナーチェンジ。内外装の一部を変更。トラック、バンの4WD車にディーゼル車を追加。ELR3点式シートベルトを全車に、バン、ワゴン全車にリヤワイパーを標準装備した。
  • 1990年 マイナーチェンジ。カラードバンパーを全車に、バン、ワゴンの全車にはリアアンダーミラーと集中ドアロックを標準装備した。
  • 1992年 バン2WD車に3.0Lディーゼル車及び、最上級グレード「GLスーパー」を追加。
  • 1995年 ボンゴフレンディ登場により、ワゴンが廃止された。
  • 1997年 マイナーチェンジ。内外装デザインを大幅に変更される。ディーゼル車は新開発の2.5L・WL型を搭載。4WD車は前席3人から2人となり、バン・GLスーパーはロングボディのみとなった。
  • 2000年 長年ラインナップされていたトラックがタイタンダッシュが登場したため絶版となった。

SKE6/SKF6型(1999年-2010年)[編集]

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1999年6月 前述のようにボンゴがフルモデルチェンジされたが、ボンゴブローニィはマイナーチェンジに留まった。ただしドアやハッチなどの一部パーツは4代目ボンゴに準じたものになっている。2LのFE-E型ガソリンエンジンは100psにパワーアップ。
    • プラットフォームはSRプラットフォームをベースに開発したSKプラットフォームを採用。
    • GLスーパーは大型フロントバンパーを採用し、1ナンバーとなった。
  • 1999年11月 三菱自動車工業に対し、全モデルのOEM供給を開始した。
  • 2004年12月 ディーゼルエンジンがWL型2.5Lから排ガス規制に対応した触媒などを搭載したRF-CDT型2.0Lコモンレールディーゼルターボモデルに換装し発売した(自動車NOx・PM法適合車)。
  • 2005年11月 灯火器規制対応化。
  • 2007年8月 新長期規制に適合。4WD車及びGLスーパーは廃止された。
  • 2010年8月 ボンゴはマイナーチェンジをしたがブローニィはマイナーチェンジされずモデル廃止。27年の歴史に幕を下ろした。またマツダのホームページへの掲載も終了した。
  • 1983年の登場からマイナーチェンジを重ねながら生産が続けられていた長寿モデルであった。

最大1250kg積載可能であることからライバルはトヨタ・ハイエース日産・キャラバンとなる。2010年まで三菱には三菱・デリカカーゴとしてOEM供給されていたが、日産にはキャラバンがあるためOEM供給されなかった。設計が古いせいか、民間の車として見掛けることはすっかり減っているようだが警察にはまだまだ大量に導入されている模様。


3代目H20#M型(2019年- )[編集]

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

ガソリン車:TRH200M
ディーゼル車:GDH206M
2019年4月23日
約8年8ヶ月のブランクを経て、約19年10ヶ月ぶりとなるフルモデルチェンジが発表された[8]。(5月13日発売)
3代目は、10代目ファミリアバンに次いで2車種目となるトヨタ自動車からのOEM供給を受けるモデルとなり、5代目ハイエースバン及び2代目レジアスエースバン(H200系)がベースとなる。
ベース車同様に、プリクラッシュセーフティシステム(歩行者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)、レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)、オートマチックハイビームで構成された「衝突回避支援パッケージ

[9] 」、横滑り防止装置「ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム(DSC) [10] 」、ヒルスタートアシストコントロールなどが標準装備され、ハイエースバン/レジアスエースバンでそれぞれオプション設定されている助手席SRSエアバッグが標準装備されるなど安全面が強化された。

エンジンは駆動方式によって異なり、2WD車は2.0 Lガソリンの1TR-FE型、4WD車は2.8 L直噴ディーゼルターボに尿素SCRシステム

[11] を組み合わせた1GD-FTV型をそれぞれ搭載。トランスミッションは全車電子制御式6速ATに統一され、シーケンシャルシフトマチック機能が新たに搭載された。環境性能が向上され、2WD車は「平成17年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆)」、4WD車は「平成21年排出ガス基準10%低減レベル(低排出ガス車)」認定をそれぞれ取得しており、全車平成27年度燃費基準(2WD車は+10%、4WD車は+15%)を達成している。

仕様はロング・標準ボディ・標準ルーフ・低床フロア・3/6人乗り・5ドアのみの設定で、グレード体系は「DX(ハイエースバン/レジアスエースバン「DX」相当)」と「GL(同「DX"GLパッケージ"」相当)」の2種類が設定される。
外観はエンブレム類の変更程度となる。なお、バックドアの左側には2行で「BONGO BRAWNY」の車名ロゴデカールが新たに装着されている。装備内容がベース車と一部異なり、「DX」はフルホイールキャップが「GL」と同じハイグレードタイプを装備、「GL」はLEDヘッドランプ

[12] 、4WD車は寒冷地仕様 [13] がそれぞれ標準装備されている。

ボディカラーは全グレード「ホワイト」と「シルバーマイカメタリック」の2色のみの設定となる。


車名の由来[編集]

  • ボンゴ(BONGO)とは、英語でアフリカカモシカを表す。堂々としたカモシカにたとえて命名
  • ブローニイ(BRAWNY)とは、英語で「力強い」を表し、ボンゴの上位(重積載)車種として強靭でたくましさをイメージしたサブネーム。

姉妹車(OEM車)[編集]

現在

※後輪ダブルタイヤ仕様(ワイドロー)も供給されているが、「平床ダブルタイヤ」(バネットバン)のように独自の名称が使用されている。

絶版

販売店[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. トヨタには同型の姉妹車としては6代目トヨタ・ライトエースも存在したが、2020年6月22日をもって販売終了し、トヨタブランドとしてはタウンエースに統一された。
  2. 10代目ファミリアバンは実際の製造はダイハツ工業の京都工場ではあるがトヨタ自動車からの受託生産の形である。
  1. 後にNV200バネットとして再び自社生産に
  2. 現行車種はNV200バネットのOEM
  3. このエンジンは欧州向けロードスターと基本は同じである。
  4. マツダの隠れた名車が遂に生産打ち切り!
  5. 「マツダ ボンゴ」シリーズを商品改良 - マツダ ニュースリリース 2016年2月4日
  6. (2020-07-17) マツダ、新型「ボンゴバン」「ボンゴトラック」を発表 マツダ株式会社 [ arch. ]
  7. 「スマートアシスト」はダイハツ工業の登録商標。ボンゴではベース車のグランマックスや姉妹車のタウンエースと同一名称で使用されている。
  8. (2019-04-23) マツダ、新型「ボンゴブローニイバン」を発表 マツダ株式会社 [ arch. ]
  9. ベース車のToyota Safety Senseに相当。
  10. ベース車のVSCに相当
  11. 欧州向けCX-7で採用していたことがあるが、自社製車種では尿素水不要のSKYACTIV-Dの採用で採用を止めていた。また、国内向けでは初となる。
  12. ベース車では全車メーカーオプション設定
  13. ベース車はメーカーオプション設定(ただし、2WD車はベース車同様にメーカーオプション設定)

外部リンク[編集]

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テンプレート:自動車テンプレート:マツダ車種年表 (初期) テンプレート:マツダ車種年表