飯沼 一省（いいぬま かずみ、1892年（和暦??年）2月15日 - 1982年（和暦??年）11月14日）は日本の内務官僚、貴族院議員。戦前から戦後にかけ、日本の都市計画行政を牽引した人物の1人として有名である。
福島県会津若松市生まれ。東京帝国大学法学部を卒業後、内務省に入省。神社局総務課長、都市計画課長、埼玉県知事、紀元二千六百年式典の事務局長を務めた後、静岡県知事、広島県知事、神奈川県知事、内務省神社局長、神祇院副総裁を歴任した。
第二次世界大戦後の1946年（和暦??年）に貴族院議員に勅選。内務次官を務めたあと、1947年（和暦??年）には公選制度が始まる直前の東京都長官を務めた。
公職を退いた後は、都市計画協会の理事長や会長を務める傍ら、国土総合開発審議会や宅地審議会、あるいは都市計画審議会などのメンバーとして、都市計画に関連する国の行政に協力している。とくに、1968年に全面改正された都市計画法に関連しては、改正の方針を検討する宅地審議会の会長、ならびに改正後に新設された都市計画中央審議会の会長として、制度の定着に努力した。また、1960年からは、国際住宅都市計画連合（IFHP）の名誉副会長を務めている。
- 『都市計画の理論と法制』
- 『地方計画論』
- 『都市計画夜話』
- 『受益者負担論』
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