箱根町
提供: Yourpedia
箱根町(はこねまち)は、神奈川県西部、箱根峠の東側に位置する町である。足柄下郡に属する。
目次
概要[編集]
古くからの温泉町である。また、江戸時代には箱根関が置かれた地である。
温泉地としての評価は、江戸時代の温泉番付によると前頭格だった。しかし近代では、西武鉄道グループおよび箱根登山鉄道を傘下に収めた小田急電鉄の精力的な観光開発によって急速に発展した。なお、箱根温泉とは湯本、塔ノ沢、大平台、宮ノ下、小涌谷など町内にある温泉の総称である。
年明けの1月2、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝競走は長い歴史を持ち、数々の名勝負を生んだ正月の恒例行事であり、箱根が最も活気に溢れる。
地理[編集]
詳細は 箱根山 を参照
歴史[編集]
箱根峠#歴史 も参照
石橋山の戦い を参照
- 江戸時代 - 徳川家康が江戸幕府を開くと、東海道を足柄峠経由から箱根峠経由に変更させ、現在の箱根町に当たる芦ノ湖畔に箱根関所を設置し、「入鉄砲に出女(武家の妻女)」を厳重に監視した。箱根宿三島町・芦川町は韮山代官所直轄の天領、箱根宿小田原町・新町・新谷町およびそれ以外の箱根町域のほとんどは、小田原藩領となる[1]。
- 1868年8月17日(慶応4年6月29日) - 箱根宿三島町・芦川町の民政一般が神奈川府の管轄となる。ただし一部事務などは韮山県が扱った。[1]。
- 明治初年 - 箱根宿が箱根駅に改称。
- 1869年7月25日(明治2年6月17日) - 版籍奉還により、明治政府の行政区画としての小田原藩が成立する。
- 1871年8月29日(明治4年7月14日) - 廃藩置県により、小田原藩が廃止され、小田原県となる。
- 1871年(明治4年9月) - 韮山県廃止により、箱根駅が全面的に神奈川県の管轄となる。
- 1871年12月25日(明治4年11月14日) - 小田原県は廃止され、神奈川県管轄地域を含めた足柄下郡の全域が足柄県に属す[2]。
- 1876年(明治9年)4月18日 - 足柄県を分割し、これ以降は神奈川県に属する[3]。
- 1884年(明治17年) - 箱根駅、元箱根村および芦之湯村が「箱根駅外二ケ村」連合戸長制を敷く[1]。
- 1886年(明治19年)7月 - 函根離宮(現在の恩賜箱根公園)が竣工する。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行で箱根駅、湯本村、温泉村、宮城野村、仙石原村、元箱根村、芦之湯村の1駅6村が発足する[4]。箱根駅、元箱根村および芦之湯村は、「箱根駅外二ヶ村組合」にて行政を行う[1]。
- 1892年(明治25年)10月29日 - 県治局長による内翰により、箱根駅が箱根町に改称する[4]。箱根駅外二ヶ村組合は、箱根町外二ヶ村組合となる。
- 1904年(明治37年) - 七湯経由の人力車道が足ノ湖畔まで開通する[1]。
- 1927年(昭和2年)10月1日 - 湯本村が町制施行し、湯本町となる[4]。
- このころ、箱根山戦争が起きる。
行政[編集]
人口[編集]
600px | |
箱根町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 箱根町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 箱根町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 }} |
箱根町(に相当する地域)の人口の推移 テンプレート:人口統計/14 | |
総務省統計局 国勢調査より |
財政[編集]
2008年度(平成20年度)[編集]
主な指標等は、以下のとおり[5]。
- 財政力指数 1.597
- 経常収支比率 93.1%
- 実質公債費比率 10.4%
2007年度(平成19年度)[編集]
主な指標等は、以下のとおり[6]。
- 財政力指数 1.60
- 経常収支比率 93.5%
- 人口一人当たり人件費物件費等決算額 384,066円
- 人口一人当たり地方債現在高 338,485円
- 実質公債費比率 11.1%
- 人口1,000人当たり職員数 28.22人
2006年度(平成18年度)[編集]
- 財政力指数 1.62(神奈川県市町村平均 1.05)
- 経常収支比率 93.7%
- 人口一人当たり人件費物件費等決算額 36万2452円(神奈川県市町村平均 10万3215円)
- 人口一人当たり地方債現在高 74万3335円(神奈川県市町村平均 47万6542円)
- 実質公債費比率 10.5%(神奈川県市町村平均 19.5%)
- 人口1000人当たり職員数 27.70人(神奈川県市町村平均 6.59人)
- 内訳 一般職員263人(うち技能労務職26人)、教育公務員15人、消防職員99人、合計377人
- 町職員一人当たり平均給料月額 32万6500円 すべての職員手当を含まない数字
- 町職員一人当たり人件費概算値(年額)854万3353円(人件費/職員数)
- ラスパイレス指数 93.8(全国町村平均 93.9)
- 普通会計歳出に占める人件費比率 38.6%
2006年度の地方債等の残高[編集]
- 普通会計分の債務 101億1600万円
- 特別会計分の債務 103億2400万円
- おもな内訳 下水道特別会計分 80億5300万円、水道事業会計分 21億8000万円
- 関係する一部事務組合分の債務 0円
- 第3セクター等の債務保証等に係る債務 8億500万円(箱根町土地開発公社分)
- (財)箱根町文化スポーツ財団、(財)箱根町観光協会、神奈川県市町村職員退職手当組合、神奈川県後期高齢者医療広域連合
2006年度の地方債等の合計[編集]
212億9000万円(連結会計)
- 箱根町民一人当たり地方債等残高 156万4406円
経済[編集]
産業[編集]
姉妹都市[編集]
- 国内
- 海外
学校[編集]
小学校[編集]
- 箱根町立箱根の森小学校(温泉小・宮城野小・箱根小を統合して、2008年(平成20年)4月に開校)
- 箱根町立仙石原小学校
- 箱根町立湯本小学校
- 私立恵明学園小学校
- 私立函嶺白百合学園小学校
廃校となった小学校[編集]
- 箱根町立温泉小学校(2008年(平成20年)3月31日廃校)
- 箱根町立宮城野小学校(2008年(平成20年)3月31日廃校)
- 箱根町立箱根小学校(2008年(平成20年)3月31日廃校)
中学校[編集]
- 箱根町立箱根中学校(仙石原中・湯本中・箱根明星中を統合して、2008年に開校)
- 私立函嶺白百合学園中学校
廃校となった中学校[編集]
- 箱根町立仙石原中学校(2008年(平成20年)3月31日廃校)
- 箱根町立湯本中学校(2008年(平成20年)3月31日廃校)
- 箱根町立箱根明星中学校(2008年(平成20年)3月31日廃校)
高等学校[編集]
箱根町では、「箱根町育英奨学金条例」に基づく奨学金制度がある。なお、奨学金は返還義務がともなう。
交通[編集]
鉄道[編集]
道路[編集]
路線バス[編集]
船[編集]
観光[編集]
箱根彫刻の森美術館などの美術館が多く点在する。
近年、台湾や韓国からの観光客が多く、繁体字やハングルの表記がめだつ。
主な観光地[編集]
- 箱根山 - 箱根駒ヶ岳・二子山など
- 芦ノ湖
- 大涌谷
- 旧街道石畳
- 小涌谷
- 早雲寺
- 杉並木
- 仙石原
- 箱根神社
- 箱根大天狗山神社
- 天聖稲荷神社
- 天聖院
- 箱根関所
- 元箱根石仏・石塔群
- 神奈川県立恩賜箱根公園
- 強羅公園
- 箱根 彫刻の森美術館
- 畑宿
- 進士ヶ城
レジャー[編集]
祭り[編集]
- 湯立獅子舞(仙石原、宮城野)1976年(昭和51年)10月19日に神奈川県の無形民俗文化財に指定された。
- 箱根節分祭
- 大平台温泉まつり
- 金時祭
- 小涌谷つつじまつり
- 九頭龍神社例祭
- 宮城野湯立獅子
- 湖水まつり
- 御神幸祭
- 太閤ひょうたん祭
- 湖尻龍神祭
- 鳥居焼まつり・流燈祭
- 箱根園サマーフェスタ
- 大平台温泉夏まつり
- 宮城野夏まつり
- 箱根大文字焼
- すすきまつり
- 湯本熊野神社祭
- 正眼寺地蔵縁日
- 芦刈まつり
- 箱根大名行列
- 箱根秋の音楽祭
- 塔之沢火伏観音菩薩例大祭
- ケンペル・バーニー祭
- 天王祭(仙石原 7月第三日曜日)
- 納涼盆踊り大会(仙石原文化センターにて、8月13・14・15日)
出身有名人[編集]
ゆかりの有名人[編集]
箱根町を舞台とした作品[編集]
- 蒼い描点 - 松本清張の小説。箱根温泉など町内を主要な舞台とし、著者が執筆時に宿泊した旅館も町内に現存する。1960年(昭和35年)以降4度テレビドラマ化された。
- 新世紀エヴァンゲリオン - 現在の仙石原が物語の中心地の「第3新東京市」として登場する。町の観光協会がスタジオカラーおよびガイナックス監修のもとヱヴァンゲリヲン新劇場版とタイアップ企画の観光パンフレット「ヱヴァンゲリヲン箱根補完マップ」を配布する[7]、旧仙石原中学校でのアニメイベントを開催するなど町をあげたタイアップ企画を行っている。
- 太陽の黙示録 - 主人公の舷一郎は箱根の山中で遊んでいた時に日本大震災に遭った。
電話番号[編集]
市外局番は0460(小田原MA)。市内局番が1桁、総桁数が9桁という日本では珍しい状況が長年続いていたが、2007年(平成19年)2月25日2:00より頭に「8」をつけた2桁に変更、総桁数も他地域と同様の10桁となった。
脚注[編集]
[ヘルプ]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 神奈川東海道ルネッサンス推進協議会『神奈川の東海道上〔第2版〕』60ページ、神奈川新聞、2000年、ISBN 9784876452651
- ↑ 明治4年太政官布告第594 - 国立国会図書館近代デジタルライブラリー
- ↑ 明治9年太政官布告第53号 - 国立国会図書館近代デジタルライブラリー
- ↑ 4.0 4.1 4.2 統計はこねPDF - 箱根町
- ↑ 市町村財政事情ダイジェストPDF - 神奈川県
- ↑ 県内市町村の財政指標等一覧PDF - 神奈川県
- ↑ 箱根町観光協会、エヴァで町おこし--「箱根補完マップ」を無料配布 2009/05/26 CNET Japan 2011年9月6日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 箱根町
- 箱根町観光協会
- 1871年ごろの箱根宿スチルフリード撮影
小山町 南足柄市 | ||||
御殿場市 裾野市 |
小田原市 | |||
箱根町 | ||||
三島市 | 函南町 | 湯河原町 |